不安の払拭、未来への接続
そう!莫大な富と名誉が手に入るのだ!!
……………
アレ?それ二階堂はもう持ってるよね??
……………( ゜д゜)ハッ!
「そうそう、そこの”聖教教会”って所に入信すると翻訳機が貰えるらしいよ」
聖教教会のサリネンから逃げた後村入口の駐車スペースに一同集まっていた。
ここで点呼した後自由解散の予定となっている。
最初は一旦全員で学園まで戻る案だったが、学園~南村間の脅威度が低く安全な通行が可能なため各自グループの予定を優先しようという事になった。
「マジか!首都いかなきゃ買えないって話だったのに」
「しかもスゲエ高いんだろ?買う余裕も仕事の宛もまだないのにそれは助かるぜ」
「でも宗教だろ?ぶつぶつ言いながら急に万歳土下座したりするんだろ?」
「いやいや、聖教教会は清貧を美徳としてる寺みたいな所だから大丈夫だろ(内容聞いてないから全く保証できないがな)」
「豆腐くってればいいんかね?」「それなら私でもイケそう」
……良い人柱となって是非とも実態を報告してくれ。
「んじゃ俺らは先に帰るから。後で音楽室にも差し入れに行くからな~」
「そう!いい情報ありがとな!スキル確認しかしなかったのになぁ」
あいつらは事務的なスキル確認で終わったのか……レアに反応するキチ職員だったのか。
んじゃ一旦一夜城まで戻りましょうかね。
◇一夜城2階大食堂◇
「……っと言う事で取り敢えず現地食料の確保、ある程度の種と金、それから情報だな」
「なるほど、それで今後はスタッフ全員のスキル確認、首都への遠征、翻訳機の購入、チョコレートをメインとした販売活動ですね」
流石渡辺だ、グループ幹部だけあって頭の回転も柔軟性もある。進行がスムーズに進む。……信仰じゃないよ?
「仕事はやはり現地住民の強さがネックだな。俺達は肉体的能力の向上はあまり見られないし、スキルなんていうヤバイ奴でも結局攻撃的なのが無かった。世間一般のイメージしている冒険者活動が出来ないと考えていいだろう」
「だけど縫製や創造があるから服や菓子を売れるって事だよね~?」
「そうだ、更には空間がある。他の奴らが小さいカバンに詰めて必死に運んでるものを楽々運送できる
。これは大きいアドバンテージだ」
魔導車もメイン国では使われているらしいがグラキットではまだ見ていないしな。運送業だけで地域支配出来るんじゃないかな。
最終的にガソリンの様な物の確認と魔導車の購入をしたい。ガソリンも劣化していけば使えなくなる。
「そして何よりも”接続”だ。グラキットと日本を繋げられるスキルがある。これの意味がわかるか?」
「……星、時空や世界を超えて繋ぐ事が出来るって事ですね。今はまだカメラだけですが、研究次第では扉や空間を繋ぎ行き来が可能になるかもしれないと」
「それって!日本に帰れるってこと!??」
「マンガ気になってたんだよね~」「それは今でも向こうに協力してもらえば見れるぞ?」
「帰れるだけじゃない、又こっちにも来れるだろうよ。そしてこの世界を研究すれば未知の元素や鉱石、そしてスキルや魔法を使える未来が来るかもしれない」
まあ俺達は今使えてるんだけどね。
「莫大な金と名誉が得られるってことか。……それ最初から持ってるよね蓮」
「クサハーエル」
「まあ、難しい話はココまでだ。明日全員でスキル確認いっから!今日はパーリーじゃあああ」
「イェアアアア」
「まだ全然聞きたいことあるんですが……仕方ないですね」
取り敢えず第一回未知の村との接触は良好な関係を築けたと言っていいだろう。
言語の通じないクロスとの会話、グラキット南村侵入の成功。翻訳機を介しての会話の成立、現地食料や金銭の確保。身分証明書の発行など考えうる限りの事は出来たといえる。
ある程度の不安も払拭できたし希望もある。
さあ、これからは異世界を楽しむ活動をしようか!




