突如始まる武器品評会
改とかつけるとカッコいい気がする 気がしない?
「ん?俺か?俺はな………ハエ叩きだ」
蓮が必死になって作った”かっこいい武器”はハエ叩きだった。
「な、なんでハエ叩きなんスか?」
健児が驚きながら聞いてきた。
「いや、飛んでくるからよ。撃ち落とすのを考えると叩きやすいのはハエ叩きだろ」
「あ、そういう理由ッスか」
「でもバッタデカかったよな。使えんの?」
「あのサイズ用の大型の作ったから。一応テニスラケット型もある」
電気式ラケットだと小さいので大型タイプを改造したのだ。持ち手も長い。
「じゃあお前はなんだよ?」
「ライオットシールド」
「防具じゃねーか」
「ヘルメットもあるぞ」
「だから防具じゃねーか」
「篭手も…」
「防具じゃねーか!」
「俺はCDの端を研いだぜ」
「不法投棄ダメ絶対」
「俺はスタンバトンの電圧をひたすら上げたぜ」
「お、おお!やっとまともな武器が」
「上げすぎて一回使うと壊れるけどな」
「虫相手に使い切りッ⁉︎」
コストとかどうでもいいけど作る時間と労力があってねえ。
「これだから男はダメね」
『お、お前は!ミカァ!!!』
「殺虫スプレーを一瞬で噴出するように改造したわ!」
お、おおお!強そうだしカッコいい!!
こういうのだよ、こういうのがいいんだよ!!
「爆発するからボタン押せないんだけどね」
「何やってんだミカァ!!!」
クイクイッ。
「ん?なんだ瑠衣。コレか?ピアノ線………暗殺か!虫を暗殺ってなんぞ!」
いや、カッコいいかもしれんが。一番カッコいいのがピアノ線て。
「前座ご苦労諸君」
「お、工藤。自信ありそーだな?」
工藤が台車を押してやってきた。
「武器作ろうぜと言ってるのに武器ですら無いものばかり。戦いにもならないのだよ」
「何作ったのよ?」
「バールを30こ溶接して作った”バールだったもの”なのだよ!」
台車に載せてあった布をどけて見せてきた。
お、おおお………長さも厚さもあってまさに武器って感じだ。
「これどう使うんだ?」
「………………」
「………?もしかして、これ持てないんじゃね?」
ゆーじが持ち上げようとしてもウントも言わない。
「長さ3m、重さは85キロなのだよ」
「バーベルかよっ!!」
「ぬううううううううううううん」
なんとか持ち上げたようだがとても振り回せそうになかった。
ってか一応振れるんだね。怖いわ。
「私はケーキ作った」
「だからっ!武器ィィ!!」
「虫寄せ効果バッチリで食べたら死ぬ」
「ソレ罠ぁぁぁぁ」
やはり俺たちにまともな奴はいないようだ。
……結局業務用の蓄圧式噴霧器(でっかい殺虫剤撒き散らすやつ)を使うのだった。
ちなみに平田は証明のデカイ奴を持ってきた。……ぶきってなんだろね?




