アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ
店の味がわかる
湯で時間や塩の質の差がわかる
でも僕はオリーブオイル!
次の日。
裏山付近の草原で殺虫剤を撒いていた。
「ヒャッハー、汚物は消毒だぁ~」
きちんと防護服を着て煙を吸い込まないようにしている。
撒きすぎて呼吸は愚か目に入っても危険だからだ。
「これもある意味バイオハザードっすかね」
「犬やカラスはいるけどな。ミミズ出てくるからあってるっちゃあってるかな」
「てことはカラスも襲ってくるんスかね?」
「まあゾンビではないけど襲ってくるかもな。撃ち落とさないと」
撃ち落とす武器がハンドガンじゃなくて噴霧器だけどな。
「そう思ったら犬とかの報告はないっすよね?」
「まあバッタとかカエルじゃ脅威度は低いな」
「人工的な異常じゃないって事?」
「狙うとしたらもっと被害出るものにするだろ」
「たとえば?」
「空港とか駅とかな。あと人間狙うでしょ」
防護服を着ながら雑談する様はお前らがテロしてるのでは?と思わせる光景だ。
「これ最初から火炎放射器で燃やしたほうがいいんじゃね?」
「山火事になるだろw」
「めんどくせーな」
「せめて鳥とかなら食えるかもだけどな……食ってみるか?」
「佃煮だっけ?食糧難にならない限り食いたくはないな」
「物凄く美味かったとしても抵抗有るよな」
「そうだな。とっとと燃やして飯食うか」
『うーーい』
◇2階食堂◇
今回はミサが食いたいと言ったのでスパゲッティ祭りだ。
カルボナーラやボンゴレなどソースを変えるだけでいいので楽だ。
アリオリが食べたいなどと女子力高そうな発言をしてはいけない。
あれはスパゲッティになるまえの素材であって商品ではないのだ。
店の味がわかるとかそんな話はない。
高級料亭に行ってダシ汁だけくださいと発言してるのと同じだ。
「これからどうするんすか」
真っ先に食べながらきいてくるのは健児だ。
「とりあえず報告聞いてからかな~。外の様子わかんねーし」
「倒壊した家屋に台風で吹き飛んでメチャクチャな場所ありそうだな」
「チャリで見て回るんスかね」
「車だと邪魔だしな~。バイクでもいいけど」
歩きだと大変だからな。
ついでにスーパーまで買い物に行けたらいいな。
今やってんのか知らんけど。
「なんか林になってたって言ってたよね~」
「俺は台風に成長エキスがあってぐんぐん育ったんじゃないかと思う」
「だったら裏山の草もぐんぐん育ってるだろ」
「それな」
ツッコミをかましつつボンゴレを食べる。
ハマグリって小さいけど美味いな。食べにくいけど。
貝か……夏になったら潮干狩りしたいな。
「蓮様。先程避難所を見に行っていた田中から報告がありまして」
スパゲッティを巻いていたら渡辺がやってきた。
「え?避難所?外の様子じゃなくて?」
なんで避難所の報告なんだと思い尋ねると思いがけない返答が返ってきた。
「どうやら乱闘騒ぎで体育館が壊滅状態らしいです」
またかよ。せっかく助けてやったのに今度はなんなんだよ。
「逃げていた人に尋ねると鬼が襲ってきたと」
……はあ??鬼ってなんだよ??
ついに登場!




