対魔神法具17式改”ハエ叩き”
炙りトロッ!
それは唯でさえ生で食っても美味いのにそれを炙るという鬼畜の所業!!
何たる人の強欲さが滲み出る一品であろうかッッ!!!
しばらくして立て篭もり犯達が捕まった。
手錠などは無いのでロープで縛られている。
捕まっていた人達も無事なようだが、一応健康診断を受けている。
「燃やすと言ってたからどうなるかと思いましたが…優しいんですね」
生徒会長の奏が声をかけてきた。
「まあ地震の影響による漏電火災とかにして燃やしても良かったんだけどな」
非常時に非常事態が発生してもそうなんだで済まされる。
そういう事はせずに今回は焼き魚食べてたら”偶々”煙が倉庫にいっただけだ。
「気になる事もあるしな。ソレに優しいわけじゃない」
「ソレに高峰は良くて降格だしな。二階堂の孫を危険に晒したんだから」
「生徒に暴徒の対応させるとかおかしいしな」
「生徒会長も俺に”お願い”したんだからわかってるよね?」
「私は理事長についていっただけで…」
「あ、そんな事言うんだ?別にそれでもいーけどね」
それならそれで今後付き合い方を変えるだけだ。そういうもんだと思って。
「わ、わかってるわよ。言ってみただけ!何かあれば手伝うから」
わかればよろしい。
「しかしアレどうするんスか?」
「ん?…予定通り病気の人連れて病院まで行ってもらうよ」
「この雨の中ッスか?」
「元々一刻も早く病院行きたいって話だったからな。この状況で行くからこそ価値がある」
「なんスか価値って」
「道順とか色々とな。地震と台風でどこが通れるかわかったもんじゃねえし」
「なるほど」
林にぶつかっただの訳わからん話もあることだしな。
「まあいいや、とっととかえろーぜ。今夜はバーベキューだぜ」
魚焼いてたら網焼きで食いたくなってきた。
『ウイッス』
後の事は全部任せて一夜城へと戻るのだった。
◇一夜城◇
というわけでバーベキューパーリィだぜ。おすすめはホタテバター醤油。
と言っても室内だけど(雨がすごいから)
「カニカニカニカニ」
「肉肉肉にくぅっ」
「ばかだなお前ら。エビこそ思考なのだよ」
「野菜も食え野菜も」
飯にむらがる欠食児童達。美味い飯は人をクルワセルッ!
魚を炙りで食うのもオツなものだ。
「これからどうするんスか?」
健児がウニ丼を食いながら聞いてきた。ソレ食いたかったのにってのが無いのが俺たちだ。
「まあ雨が上がるまでは武器作って遊んだりかな~。そのくらいで多分反応があるだろ」
「反応って外のか?」
「ああ。瓦礫除去にしろ救助活動にしろ忙しくなってくるだろ」
「手伝うのか?」
「いや、瓦礫とかは大人達でやってもらうさ。俺達は害虫駆除だよ。そのための武器品評会()だしな」
「作ったのに使えなきゃ意味ないっスからね」
観賞用のおもちゃじゃないからな。
「トロ炙ったぞ」
「ありあと」
「結局蓮は何作ったんだ」
「ん?俺か?俺はな………ハエ叩きだ」




