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レベル1を35個持ったおっさん、有能すぎて美女三人に包囲される〜レベル10大火力至上主義の世界で裏方が最強だった〜  作者: よっしぃ@書籍化


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第198話:ミラの獣人式スキンシップと、ふかふかの窒息

「時間なんだゾ! 次はアタシの番なんだゾ、エリーゼ」


 顔を真っ赤にして逃げ出したエリーゼと入れ替わるように、勢いよく病室に飛び込んできたのは三番手のミラだった。


 彼女は獣耳をピンと立て、ふさふさの尻尾をちぎれんばかりに振りながら、俺が寝ているベッドの脇へと駆け寄ってくる。


「お待たせしたんだゾ、ボス! アタシがたっぷりと癒してあげるんだゾ」


 ミラは満面の笑みを浮かべると、自慢の尻尾と獣耳を俺の顔や首筋にすりすりと押し付けてきた。どうやら彼女なりに、獣人特有の愛情表現で看病をしてくれようとしているらしい。


「ど、どうだゾ? 気持ちいいんだゾ?」


『ちょ、ミラ。気持ちいいというか、毛先が鼻や耳に入ってめちゃくちゃくすぐったい! くしゃみが出そうなんだけどね』


 俺は身動きが取れないまま、必死にくすぐったさに耐えるしかなかった。


 数分後、俺が涙目で身悶えしているのに気づいたのか、ミラはハッとして動きを止めた。


「あちゃー、慣れないことをしてやりすぎたんだゾ。ごめんんだゾ、ボス。それじゃあ、次はご飯にするかゾ?」


「いや、さっきサンネの口移しでお腹いっぱいになったばかりだから、今は大丈夫だよ……」


 俺が掠れた声で答えると、ミラは残念そうに獣耳をペタンと寝かせた。だが、すぐに俺の胸元を見て目を丸くする。


「あ、ボスの胸元、なんか濡れてるんだゾ! これじゃあ風邪を引いちゃうから、アタシが綺麗に拭いてあげるんだゾ」


『あ、それエリーゼのよだれなんだけど……って、絶対に言えないよね』


 俺が内心で冷や汗を流していると、ミラは温かいお湯で絞った布巾を持ち出し、俺の体を一生懸命に拭き始めた。


「えいっ、えいっ、綺麗にするんだゾ」


 ミラは持ち前の体力と野生のノリで、ものすごい勢いで俺の体を拭いていく。だが、一生懸命すぎるあまり、数分もしないうちに彼女は額に汗を浮かべ、ふうふうと息を吐き始めた。


「あ、暑くなってきたんだゾ……! ちょっと脱ぐんだゾ」


「えっ、ミラ?」


 俺が止める間もなく、ミラは着ていた上着をバサリと脱ぎ捨て、薄手の肌着一枚の姿になってしまった。


 その瞬間、彼女のヒロイン中最大の自己主張――つまり、規格外に豊かな胸の膨らみが、薄い布越しにドカンと強調されたのだ。


「よし、これで涼しくなったんだゾ! 続きをやるんだゾ」


 再び俺の体を拭き始めるミラだが、先ほどよりも動きが大きくなったせいか、身を乗り出すたびにその巨大で極上の柔らかい質量が、俺の顔面にボフッ、ボフッと押し付けられる。


『んぐっ!? ちょ、ミラ、胸が顔に……っ』


「ん? どうしたんだゾ、ボス? もっと綺麗にするから、大人しくしてるんだゾ」


 俺のくぐもった抗議の声に全く気付かず、ミラはさらに夢中になって身を乗り出してきた。


 結果として、俺の顔面は彼女の圧倒的な柔らかさと甘い匂いに完全に包み込まれ、呼吸すらまともにできない状態に陥ってしまったのだ。


『やばい! 息ができない! し、死ぬ……ミラ!!! どいてくれえ……っ』


 声にならない悲鳴を上げながら、俺は必死に首を振って逃れようとする。だが、魔力枯渇で指一本動かせない今の俺に、元気いっぱいの獣人のホールドから抜け出す力など残されているはずもなかった。


「えいっ、えいっ、綺麗になーれなんだゾ」


『だ、だめだ……意識が……』


 極上の柔らかさに押し潰されながら、俺はついに白目を剥き、今日何度目かもわからない深い気絶の底へと沈んでいくのだった。

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