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飲み会帰りのキスの理由  作者: 柚原 澄香


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なみなみシャンパン

というか⋯

奥さんいるんだよね?


こんなお店で私と2人でいて

大丈夫なのか急に心配になる。


いつもの立ち呑みとは違う。

お酒をしっとり愉しむ感じ。


私たちの前にシャンパンが二つ運ばれてきた。

お店名物の「なみなみシリーズ」らしく、

たっぷりグラスに注がれている。


「乾杯!」


橘さんのグラスが私のグラスにコツンと当たる。


「あ、あの!」


「ん?」


「本当にサシで大丈夫だったんですか?」

「今から高木さん呼びますか?」


「呼ばない、今日は深山さんとサシで」

「もう仕事の話はしませんよ。ね、深山さん」


橘さんはシャンパンをコクリと飲み込む。


「うま!ほら、深山さんも飲んで」


シャンパンをこぼさないように私も口に含む。

ふんわりと広がるフルーツの味。


「うわ!飲みやすい!美味しい!」


この味がすっかり気に入った私と橘さんは

月曜日だというのに、

ボトルでシャンパンを堪能し始めた。

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