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飲み会帰りのキスの理由  作者: 柚原 澄香


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自分のためだけに使える時間

美容院で

髪色を栗色に変えて

ふんわりとパーマをかけた。


髪型に合わせたメイクを

コスメカウンターでしてもらって

使ったアイテムを大人買い。


選んだスカートは

合わせやすい色ではなく

むしろちょっと難しい柄物。


元々こういうスタイルが好きだった。


なのに⋯

鏡に映る自分に見慣れないのは

こういう雰囲気が

すごく久しぶりだから。


クローゼットのモノトーンに

少し色が入るときっと明るくなる。


想像して頬が緩む。

ジュワッと血色感が出るチークのおかげで

瞳まで潤んで見えるような。


「ちょっと買いすぎたかも…」



だけど

今日買った洋服もアイシャドウもチークも

さっそく月曜日に使いたくなった。


おろしたてを月曜日に。

なんだかウキウキする。


会社に行くだけなのに

すごく楽しみな気持ちでいっぱい。


スカートの裾が

嬉しい!と言わんばかりに跳ねる。


自分のためだけに使える時間。



「わ、懐かしい!」

フラッと立ち寄ったフラワーショップで

見つけたオジギソウ。


小さな鉢植えに入った姿が

可愛らしい。


ちょんと触れると

キュッと葉が閉じる姿。


なぜかとても惹かれて

愛おしくなって

お迎えすることにしたーー


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