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飲み会帰りのキスの理由  作者: 柚原 澄香


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いつものノリ

「深山さん、おかわり飲むよね?」


高木さんは甲斐甲斐しくお世話してくれる。

ペースが早い。

いっくら飲んでも足りないらしい。


「はい!お願いします。ハイボール以外で」

ハイボール以外なら

甘いお酒から日本酒まで何でも飲める。


「うーん、じゃあワイン、

ボトルで頼んじゃおっか」

「なぁ、橘」


橘さんもお酒にとても強い。

まだ人懐っこさがあまり出てこないから

全然足りてないんだろう…。


え?何杯め?

この2人と私、

懇親会というよりは身内飲み会のように

オフモードに近い状態で楽しんでいた。


「高木さん、赤で!」


「おっけぃ!」


橘さんは高木さんのことが大好きで

コロコロとじゃれ始めたのがわかった。

気を許した人にしか出さない表情。

私に出してくるのは

もっとお酒が進んだあとになるだろう。


「深山さん、飲むよね?」


あぁ、高木さんのキラキラした目がかわいい。

年上の男性なのに、

このかわいさは罪だと思う。


「はーい、いただきますよ」


今日はカナリ飲む日になりそうだ。

ワインが来る前に飲み干したグラスを

テーブルに置くとフワッと世界が柔らかく感じた。


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