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飲み会帰りのキスの理由  作者: 柚原 澄香


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18/56

忘れた頃に

17:15


その後は

金曜日に置いて帰った仕事やら

週頭の数字報告やらで

よそ見できないほど慌ただしくなった。


幸い電話も少なくて

数字のランプを意識して

一拍置くという

あまりやりたくない行為をせずとも

仕事が回っていった。



金曜日の飲み会の話も

わざわざ出してくる人がいないのも

この部署のいいところ。


隣の部署は

今頃飲み会の反省会が

繰り広げられているだろうと思うと

ここの部署で良かったと

今日ほど配属に感謝した日はない。



「今日も定時で上がりましょ」


隣の席の内勤さんが

頑張って終わらせようと声を上げる。


「定時いけそうだね!」


何事もなく

今日が終われば

私の気持ちもきっと戻るはず。


あと15分。

たった15分。

その15分が私を完全に油断させたー




RRRR…

「あ、出るね!定時になったら上がっちゃって」

後輩に声をかけて電話を取る私。



「お電話ありがとうございます!」

「新湊株式会社でございます」



「お疲れさまです」



え、この少し気だるそうな声…


トクン…


嫌な予感

ーーまさか


ドクン…


ランプは「2」が光っていたーーー


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