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平静さを必死で装う
「おはようございます!」
なるべく普通に…
顔色変えず…
そう言い聞かせて営業所へ入る。
「はぁ」
どうしても肩に力が入ってしまう。
皆知らず知らず放っている
月曜日の朝の雰囲気に
大分救われてるな、ありがたい。
特に金曜日に飲み会があった翌週月曜日は
疲れを引きずっているのか
仕事スイッチが入るのが遅いのは通例。
まだボーッとしている人が多い。
「おはようございます、高木さん」
「金曜日帰れましたか?」
営業所奥の席に座っている
すごく眠そうな高木さんにも挨拶する。
金曜日の話は、急に来るのが怖くて
あえて私から。
「おはよ、深山さん」
「いや…終点まで行っちゃって
…2時間かけて歩いて帰った」
照れたように鼻の頭を触りながら
眉毛を下げて話してくる。
これもいつも通り。
そう…
ーいつも通り
ーー何も変わらない
ーーー大丈夫
あれ…?でも……
「橘、俺のこと置いて帰ったんだよー」
「送るって言ったくせに酷くね?」
たちばな
その名前が出た瞬間
話の流れとしては普通
何も不自然じゃない
高木さんは何も悪くない
なのにーーー
あぁ、もうー




