Return 前編
袋の中のネズミは脱出しようと必死に暴れ袋を中から引き破ろうと試みる。
知能の高い人間は金属のオリや複雑怪奇な仕組みのトラップと言った袋以上に有効な捕獲手段を数多く生み出してきたが、根絶するにはその場のネズミを一匹残らず捕獲した後殺し、感染病予防など衛生面も踏まえ焼き払う必要が存在する。
害獣駆除の話を踏まえた話だが、巨大で数が多い場合、課題が多く、特に焼き払う場合は世の中の書類仕事との折り合いが必要になる。
戦争の話になるが味方を迅速に撤退させて高威力の爆弾を落として敵を皆殺しにすれば済むと言う結論もこう言った許可や書類手続き、そして人道的配慮から設けられた規約などで禁止される場合や、極力控えるように求められているのだ。
「―――袋のネズミ退治だな。」
「―――安全が確認されるまで封鎖して、中の確認はオレたちだ。ワーパーが、一番めんどうな仕事を―――」
現場に到着し、車から降りたオレ山中たちはと言えば、手回しが念入りな現状を少し驚嘆しながら見る中で、オレはこれはと言うように口を開くと、リードは厄介な仕事をまわされたと言うように返した。
現地の警察や軍隊らしき人員に車両、そしてヘリコプターまで見え、交通規制がされているが、現状の中央はと言えば、リードと言うか、飛鳥たちと言った未来人が陣を築き上げているようだった。
到着するまでの間にメールも受け取り、恋からも仕事の概要を聞いたのだが、校外の廃工場地帯を一時封鎖し内部で大量発生していると思われる大量のソーを殲滅するらしいが、オレたちはその殲滅部隊の1つに決定しているそうだ。
「―――オレは途中までだ。後は任務終了までは別行動だ。気を付けろよ。」
「わかっている。お前はあいつらを極力援護しろ。猛威はオレたちが食い止めて終わるだろうけどな。」
装備を確認して進みはじめると別の職員などが敬礼し、オレとリード、それにラッセルは敬礼し、桐野は敬礼でいいのかなと言う雰囲気の敬礼で、同時に頭を下げている中で、オレとリードは段取りを話していた。
恋からは別行動の指示が出されているで、一番危険な場所をリード、その次のオレ、ラッセル、そして桐野は同じだがその中で危険な場所をオレ、中間をラッセル、そして安全な場所を桐野が担当しろと指示された。
オレたち以外にも動いている人間たちはいると言うか、オレたちは大人数の仕事の中の分担の場所に向かうと言う方が正解だと言えた。
進行方向の先には大きなシートが見えたと言うよりも、現場と思われる場所がシートで覆われていると表現した方が妥当な場所が見え、入り口に関係者以外立ち入り禁止だと言う警備員らしき人間まで見えた。
空から見ればまる見えかもしれないが、多くは建物が密集して中は見えないで、この中でオレたちはこの世のものとは思えない怪物と戦うのかと思いながら前に進むと警備員が敬礼し、リードが敬礼を返すと中に進み、オレも同様に進み、ラッセルたちも続いた。
人手が足りないと言われたわたしアリスはと言えば、到着して話しを軽く聞いた後、すぐにお前はあれだと言うように指示され、言うとおりにするしかなかった。
話によれば工場の中に危険な物質が保管されていたと言うか、残されていたと言うか、正確には管理の都合ですぐには移送不可能で一時的その場所に放置されていたと言う方が妥当で、管理不足が原因で危険な状況に陥ったそうだ。
警察以外にも軍隊らしき人間の動く姿が見えたが、中央に眼を向けると、警察や軍隊とは違った装備の車と防護服と思われる全身を覆い隠した人間たちの姿も見えた。
危険そうだとは言え、厳重な体制で安全そうにも見え、アリーとドギーもこちらに一応来ると言っていたが、後で時間があるか終われば見つけるなり電話するなりして、杞憂ですんでよかったと言って済みそうだと思った。
一応警備の人間たちに話を聞いては見たが、だれがどう聞いても「わたしは仕事で詳細は知りませんが関係者以外は通せません。」と言う受け答えだとわたしアリーは思った。
一応危険な物質が漏れだしたとか、そう言った理由は教えてくれたが、危険な物質は何かと聞かれたら知らない、いつごろ終るのかと聞いたら知らない、そして安全になるまで待っていてくださいと言う対応だった。
幸いと言うか、ある意味では当然だが、途中合流できたケヴィンとも話したたが、検査なども受けたが同じような対応だと答えてくれた。
「―――怪しいかそうでないかと聞かれたら微妙だな―――、と言うよりも、心配する方が逆に怪しまれるな―――」
「言われて見れば確かにそうね―――」
一番冷静なのはドギーで、深く考えすぎるのもよくないで無駄足だったなと言う言い方で、わたしも確かにそうかもしれないと言うように返してイスに座った。
「まあ、いい点を探すとすれば、わたしたちを怪しむ人間がいなかった点ね。」
「大きな事件なんてそれほどない場所だからな。物珍しいからな。危険なのも承知とは言え少し野次馬が多いな―――」
「口うるさく思われるでしょうけど、電話でも話しましたがすぐにも片付くそうなので、そこまで気になさる必要はないと思いますよ。」
ドギー、ケヴィン、そしてわたしの3人はと言えば交通封鎖されている場所から少し離れた場所のガソリンスタンドに車を止め、ドギーの車の中で話しているが、あの一件のためか交通量が増え、このスタンドにもほかにも数台車が止まっていた。
物見雄山で近くを動いていれば怪しまれる危険も視野に入れたが、わたしたち以外にも人がいるみたいで、心配はしないで済んだと言う中で、ドギーも確かにと言うように返すと、ケヴィンも考え過ぎだと言うように返した。
考え過ぎと言われたら確かにその通りかもしれないが、これまでの一件もあるで、わたしは万が一とかの可能性も考えていた。
分担上最初に桐野、ラッセルが配置につく都合上別れると言うよりも、配置に到着して待機し、そして山中の番がくる中で、オレリードは見送るために手を振る山中に対し手を振った後進みはじめた。
オレと山中はあまり話さなが、仕事の上でお互いに連携できているで、思っていることを大体は把握し、お互いに同意ができていると考えている。
山中は「敵を逃がすな。」、「こちらは任せろ。」、そして「お前の不足はオレが補助する。」で、オレは最初が違うが「2人を守れ。」、「こちらは任せろ。」、そして「お前の不足はオレが補助する。」で、大体は同じだ。
『聞こえているな? リード?』
『―――随分と遅い連絡だな? 通信機が不調だったか? 部品に中国製入れるとこれだから困る。』
『―――お前のそのガソリン酒代わりに飲んだみたいな性格どうにかならんのか?』
細かい理屈は抜きにしてDMを見つけられるだけ見つけて皆殺しにすれば済む話だと思う中で飛鳥が通信を入れてきたが、話したくないで失せろと言うように言ったが引き下がるかと言うように返された。
『言われたとおり仕事ははじめているが? それとガソリンは意外とうまいぞ? タバコが吸いにくくなるのが難点だがな。』
『―――ハイブリッダーに冗談が通じないのがよくわかった―――』
『違う。お前がハイブリッダーの冗談を理解していないだけだ。』
話している中身はと言えば冗談と言うか皮肉と言うか、口喧嘩だが、オレのセンサーは現状の異常を察知し、肉眼や普通の耳では感知不可能だが、左先を走り抜けた影を感知していた。
オレは普通に話していて、飛鳥はと言えば現状を把握していないだろうで、オレもそれに合わせて感知したことは話さないことにしたが、その影はと言えば、高速でオレの後ろに回り込んでいた。
『山中は理解力が早い。』
『―――』
『話を戻すが通信を入れてきたと言うことは話があるのだろう?』
お前が理解していない証拠にと言うと、飛鳥はと言えばこいつなんと言えばと言う状況で言葉が出ないのか言葉を返してこないで、オレは冗談はここまでにして本題に移ろうと言うように返した。
『―――作戦内容の再確認だ。』
『十分に把握している。』
飛鳥は少し迷っていたが、忘れてないだろうなと言うように聞き、オレは問題ないと返す中で、後ろの影は普通の人間では到底気付けないと思うほどに気配や足音、それに心臓の鼓動などの生命反応を消して近づいて来ていた。
『わかっているとは思うが―――?』
『―――どうした?』
『―――そちら側から変な音が聞こえたんだが?』
影の主はと言えば言うまでもなくソーで、気づいていないと判断したようで、勢いよく走りだし、オレに攻撃しようと飛び上がったが、オレも不用心とは無縁で、即座にOMで刃物系の武器を形成し、それを使って一刀両断した。
オレはと言えば平常に話しているで、通信機越しには大きな変化は感じられないが、飛鳥はその音を聞いたようで、オレはと言えば先ほどと変わらず話すが、飛鳥は異常が起きてないかと言うように聞いてきた。
『オレは何も聞こえなかったぞ? 気のせいだろう? 仕事のやりすぎで幻聴でも聞こえたか?』
『―――とにかくだ。変な真似はするな。仕事をしろ。』
『言われなくてもする。』
正直に1匹たおしたとか言うのが普通だが、この女に正直に話してもと言うか、ワーパーを1回や2回騙しても別段問題ないと思ったで、飛鳥には聞こえているだろうが、完璧に冗談で返した。
飛鳥がオレの冗談を把握しているかはわからないが、長く話しても意味がないと言うように判断したのか、任せたと言うよりも、半場わたしはもう知らない勝手にしろと言う言い方で通信を切り、オレも勝手にすると言うように返した。
地面に倒れたソーも調度姿を消しはじめ、進行方向には間違いなく大量に存在するで、オレもここからが肝心だなと思った。
影の血族の効力は触れた物体にある程度は適用され、それは有機物や無機物、生物や植物、そして成人した人間程度ならば簡単に自らの影の中に溶け込ませて運べる。
オレドギーが不意にどうしてアリーに関係した話をしたかと言えば、アリーがそれを実践したのが現状で、オレはと言えば一瞬と言うか数分ほど眼の前に暗闇が広がったかと思うと別の場所にいた。
正確にはあの現場の関係者以外立ち入り禁止の場所で、オレはと言えばアリーから説明を受けて突然すぎるとも思ったが、そう言えない実情が待っていた。
「―――どう思う?」
「明らかにそう言った事故には見えないな。」
アリーの能力に感謝と言うか、物陰と言うか、人気のない場所で、少し高い場所にいて周囲を一望していると言うよりも、時折見える人の姿が異様で、アリーも確認として聞いてきたで、オレも同じ意見だと言うように返した。
人の姿はと言えば、話しから言えば普通は防護服の類だと思うが、どちらかと言えば武装した兵士で、手には大型の銃を持ち、異常はないよなと言うように闊歩していた。
状況を踏まえて兵士が歩いていても奇妙ではなく、場所的な都合もあると思うが兵士の数が多く、それ以前にと言うか、無論地理上特有の臭気も一応存在するが、空気も正常で、オレたちも正常に呼吸が可能だった。
テレパシーも結局は大人数の前では雑踏であり、聞き取ることは不可能だが、一番にいやなのは聞きたくもない話を聞くと言うか、厄介ごとを把握するで、数人が聖那を狙っていると言うことを理解した。
狙っているとは言うが、軽い冗談で転ばすとか物を投げるとか、そして殴ったりするとかで、新顔に礼儀を教えてやるとか言う類いだった。
授業も早く終わり、この日は後もないで、速いうちに帰りたいとも思ったが、あの一件もあると言うか、気になり一応伝えるだけはと思い、少し足早に教室を出ていく聖那を追うことにした。
「?」
追っているように見せないために微妙に時間差で出たのだが、もう姿が見えないで、狙っていた連中も逃げられたと言う雰囲気で、見つけられそうもないで、わたしは心の中で一応は一安心だと胸をなでおろした。
「―――?」
山中たちのこともあるで、関係を不用意に持つのは危険で、ある意味では後回しにしたとも言えるが、イヴの方が心配でもあるで、速く帰ろうと思う中で予知が働いた。
薄暗い場所で見えたのは見知った2人の人影と言うか、山中とあのドギーと言う人で、ドギーは膝をついた姿勢で、失敗したと言う表情で、山中はと言えば、そのドギーに銃を向けていた。
『悪く思ってもらって結構だ。仕事として覚悟の上だ。恨むならばお前に仕事相応の覚悟がない証拠だ。』
山中はと言えば無表情と言うか、普通の表情で言うと、引き金を引いたのか銃声が響き渡り、地面に薬莢が落ちるのに合わせ、ドギーの身体は力が抜けたように倒れた。
予知が終わると一瞬にして現実に帰るで、わたしは軽く周囲を見渡すが普段通りの学校だったが、わたしの心はと言えばかなり乱れていた。
山中とリードの2人が戦うのを見てはいたが、どちらかと言えばあれは怪物で、人間を殺すのとは話が違うで、これが現実と言うか、実現する可能性があるならば止めないといけないと思った。
起きるのが何時かも正確にはわからないが、対処はできると思ったで、状況も踏まえ聖那を追うことにした。
授業がすべて終わった後に迎えが来る予定と言うよりも、来ていたのだが、車に乗っていたと言うか、運転していたのは山中とリードではなく辻で、助手席に乗っていたのは鈴村だった。
本来は当番制であるが、山中とリードの2人と言うか、当番が急な予定や仕事などでいけない場合は辻など手の空いた人間が迎えに行く決まりであり、わたしはと言えば何か起きたのかとも思いながら車に乗り込んだ。
バックミラーで辻の顔を見たのだが、思った通りと言うか、2人は仕事で来られないから代わりに来たが、こっちも仕事があるんだぞ冗談じゃないと言う顔をしていた。
「2人は急な仕事が来たそうだ。説明するまでもないけどね。とにかく帰ろう。」
「はい。ありがとうございます。」
「いやいや、大人の仕事だよ。」
鈴村は辻に対して機嫌を悪く見せないようにしなさいと軽く見た後、わたしに事情を説明した。
心得ているわたしは言う通りにするしかないと言うよりもどうしようもないで、わかりましたと言うように返す中で、鈴村はそんなにかしこまる必要はないよと言うように返す中で車は走りはじめた。
危ないとは言われたが外はと言えば平穏に見えるで、何気なしに見ると授業に見た生徒の1人の少女が学校から姿をあらわすのが見えた。
説明を聞いていて理解はしていたが、オレ山中と言うか、ラッセルや桐野の分担の場所には基本的に念のためと言う配置で、仕事はない状態に近かった。
無論ほかの分担の人間との定時連絡や、状況報告、そして警戒を怠ることは許されないと思うが、先を進んだリードたちと違い、緊張感に欠ける時間を過ごしていた。
緊張感に欠けるとは言え、少し遠くから銃声なども聞こえ地面も少し揺れているで、物騒だとは思うが、近いが遠く、遠いが近く、そして定時連絡などの報告によれば滞りなく終わりそうだと言う通達で、オレも一応は平和な一時を過ごしていた。
「―――?」
職業柄神経が飛んでいると自覚はしている点は置いて、携帯のセンサーなどで自分の担当の場所を見て調べていたのだが、先ほどまでは確認できなかった2つの反応をオレは見つけた。
「―――!」
怪物の反応とは違うと言うか、調べると両方かなり強い反応の人間外の知的生命体と思われる反応な上、連絡などでもほかに来るとは連絡を受けてないで、オレは担当である以上調べる必要があると思った。
「作戦本部。応答願う。こちらWarpの山中大佐だ。」
『―――こちら本部。応答した。』
「担当する場所で正体不明の2つの反応を確認した。増援が来るなどの報告は受けていない。確認のため指示をこう。」
思うとは言え早急には動けないで、担当の場所とは言え少し離れた場所で、間接的には持ち場を離れるで、オレは作戦指揮をしている本部に通信を入れ、答えてくれた相手に確認を求めた。
『―――こちらも人間外の知的生命体の反応を確認した。確認したが味方の識別信号などを出していない。現地に滞在していたかどさくさに紛れて侵入した可能性がある。追跡し視認次第追撃し追い払うか、抹殺せよ。』
「―――了解。」
指示はすぐに来たで、上の人間たちにとっても予定外だったようで、オレもこれは予定外とも思ったが、備えておいてよかったと思ったで、反応の場所に進みはじめた。
『救援は必要か?』
「―――不要だ。不用意に人を動かしたくない。1人で対処不可能な場合再度連絡する。」
『了解。』
進む中で援護が必要かと聞かれたが、一応は相応の装備も持っている上、逃げる可能性もあるで、オレは問題ないと返し、わかったと返す中で早歩きと言うか、走ると言うか、少し急いで進みはじめた。
1人で行くのは少し不安だが、駆け付けられる場所には別の人間もいるで、オレは状況も踏まえて脅しでもすれば逃げ去る可能性も高いだろうと考えていた。
装備の状態も確認済みであり、OMの使用も訓練でより上達し、センサーなども万全であり、通信で言った通りに1人で対処不可能な時に考える方が妥当だと言えた。
聖那との接触に失敗したわたしアンはアリーに電話をしていた。
正確にはアリーが働いていると思われる会社にで、リードと山中に関係する事でなにかあれば教えてとか言われ、家の番号なども一応教えられていたで、信じてはもらえない可能性は高いが、警鐘を鳴らすと言うか、何もしないよりかはいいと考えるしかなかった。
最悪一足遅いと言う可能性も存在するで、電話番号を間違えなかったとか、呼び出し音が長引くだけと言う状況も懸念された中で、電話はすぐにとられた。
『お電話ありがとうございます。家具のサイツ社は格安商品からオーダーメイドまで、幅広い需要に備えております。配達に下取り、そしてリフォームの相談まで受け付けております。』
「―――家具? サイツ社? オーダーメイド―――?」
『お客様? どうされました? こちらは家具のサイツ社です。』
電話の相手はと言えば物腰やわらかそうな男と言うか、テレビショッピングの司会をしているような話し方で、わたしはと言えば何の冗談と言う反応をするしかない中で、電話の相手はと言えば、間違えましたかと言うように再度会社名を口にした。
「―――あ、あの、そちらの会社にアリー、いえ、アルティア アークライトと言う方はいませんか? ドギー、ジェームス ダグラスと言う方もできれば教えてほしいです。」
『―――アルティア アークライトは代表の1人ですが、彼女にご用件ですか? それと、ジェームス ダグラスさまは我社のお得意先の1つ、マルチアニヴァーサリープランナーに勤める方で取引の管理もしているのでよく来られますが―――?』
「―――?」
電話番号を読み間違えたか押し間違えた可能性もあるが、念のためにと確認すると、電話の向こうの相手はと言えば、予想外以上の答えを返したで、言葉が出なかった。
『確認しましたがジェームスさまも来てお客さまと話していたのですが、数十分ほど前に仕事の都合で一緒に外出されました。伝言ならばうけたまわります。仕事に関係する事は問い合わせれば代表に詳細を聞いている方がいると思われますがどうしますか?』
「―――――」
『―――お客様? 大丈夫ですか? 先ほどから何かあわてているように感じられますが―――?』
言葉が出ないわたしに対して相手はと言えば冷静にと言うか、その間にアリーと言うか、代表に予定に空きがあるか調べたようで、少し残念なのですがと言うように不在だと言う事実を知らせた。
わたしがいないのかと思い考える中で、男はと言えば本当に心配そうに聞いてきた。
「―――はい。大丈夫です。本日、会う予定で、来るのが遅いので電話してしまったんです。会うとは言え実は私用も混じっていまして、会社にまで電話したら不味いかなと思い少し心配していたんです。」
『―――ああ、そうだったんですか? 仕事の関係とか言ってより道をよくして遅れるんです。もうしわけありません。遅くても1時間以内には一応到着すると思いますので、気長にお待ちください―――』
「―――はい。」
わたしはと言えば言伝では遅いと言うか、言ってもどうなるかと言うか、何にしても直に言うとか適当に話すとかで、回避できる可能性を模索していた。
PSIも銃弾は一応静止可能だと言うよりも、電話を終わらせる必要があるで、わたしは適当に返し、相手もそれなら安心しましたと言うように返し、わたしも心配不要ですよと言うように返した。
現実はと言えばと言うか、わたししか知らないが危険な状況で、心配不要とは言えないが、イヴのこともあるで、わたしは最初に家に帰る必要があった。
地理的に判断してほぼ中央でと言うよりも、中央が戦場に変化しているのは言うまでもないとわたしアリーは思った。
だれがどう聞いても銃声だと思う音や爆発で物体が破壊される音が聞こえ、見張りの人間までいるで、ここにいる人間たちは絶対に表向きには話せない事情を持っている可能性が高いのは言うまでもない話だと言えた。
中央は音が聞こえるだけで、状況はよくわからないが、あの場所にいけば大体の謎も解けるかもしれないと言うよりも山中たちと関係している可能性も考え、万が一の危険も存在した。
「あいつらが、関係していると思うか? いや、思ってるな?」
万が一の危険はと言えばリードとの戦闘で、わたしは一度破れているで、万一遭遇すると言うか、同等の存在の可能性も捨てきれないで、心惜しいがこれ以上はあきらめた方がいいかと思う中で、ドギーが質問して来た。
「ここにいなくても、関係しているとは思う。」
「どちらも大差はない。」
わたしは無論よと言うように返し、ドギーはと言えばそう思っているのはいいが、これからはどうするんだと言うように返した。
「見張りは厳重だ。見つかっていないのが不思議なくらいだ。オレたちの方にまで目が回っていないのか?」
わたしはと言えば引き返す予定だが、ドギーはと言えばここまで来た以上仕事上最低限付き合うよと言う受け答えをすると立ち上がり、周囲を見渡しながら言った。
「あまり顔を出さない方がいいわよ? あえて放任してるのかも、顔を出した瞬間―――?」
「うわっ!?」
銃を確認する仕草も見せたが、わたしはと言えば危険だから引き返すと伝えるべきだなと思いながら話していると、ドギーの足元の床が抜けた。
「ドギー!? あっ―――?!」
「おわぁっ!?」
床とは言うがどちらかと言えば建築現場や工場などでよく見る金属製の吹き抜けの渡り廊下と言う方が妥当で、金属が腐食していたようで、ドギーはその弱い場所を踏み、壊れてしまったようだった。
「―――?」
「いてて―――?」
危ないと思い手を伸ばすが間に合わず、ドギーはと言えば落ちたが、意外にも落ちた音は近く、落ちた場所の下方向に眼を向けると、2、3ヤードほどの薄暗い場所に落ちたドギーの姿が見えた。
「大丈夫?」
「―――腰を除外すれば問題ない。」
生きて動いてはいるが、万が一があるで大丈夫かと聞くと、ドギーは一応はと言うように返し、身体を動かすのが見えた。
「―――ひどいベッドだ。高すぎて上がれない上寝心地も悪い。第一シーツがない。」
「手術台の方がまだましね? それに本当はコンテナだしね。」
「ああ。実際笑えない。」
無事だと返すように冗談を言うが、実際問題痛そうで、わたしはと言えば真面目に返すしかないで、ドギーも言っている場合ではないと返す中でわたしは手を伸ばした。
「―――届かんな?」
人がいるので音で気付かれる可能性も懸念されるが距離は離れているで、ここまでやって動きがないと言うことは安心だとドギーも思ったか、立ち上がり伸ばした手が届かない状況の中で半場笑ってこれは困ったと言う表情をしていた。
「待って? すぐに―――?!」
「アリー?」
安全とは言うが、明確にはここだけで、話しながら引き上げると伝えかけた中で、わたしは少し遠くに人の気配と言うか、視線を感じ、ドギーはと言えばわたしとは感覚が違うでどうしたんだと言うようにわたしを呼んだ。
「―――?」
「―――――」
「―――おい?」
ドギーはと言えば、すぐにお前がそう言う反応をすると言うことはと言う表情に変化し、視線の方向に眼を向け、わたしはと言えばドギーのたっている場所に飛び降り、ドギーが少しおどろくのも無視して視線の方向に眼を向けた。
間違いなくだれかがいると言うか、こちら向かって来ていたが、こちらに気付き、気付かれたので隠れて様子を見ていることは明白だった。
相手は息を殺し、空気に紛れ、好機を待っているのも明白だった。
深く考えても意味がなく、結局としてアンと会って話すには普段通りに行動するしかないで、わたしイヴは帰ることが一番だと思った。
不意に聞こえたあの声の意味は解らず、アンに伝えるのが一番だと思うが、帰ると言うのは意外と時間を使うで、眼の前にアンがあらわれたらたすかるのにと考えながら長いようで短く、短いようで長い時間を過ごしていた。
スクールバスの窓越しに見える空はと言えば平穏だが、わたしの心と言うか、正確にはわたしもその1人だが、平穏ではないなと思った。
アリーの表情と言うか動きは間違いなくだれかがいることを明示していると言えたが、オレドギーはと言えばそう言った気配には敏感ではないで、念のためにと銃を出した時にそれは起きた。
起きたそれが何かと聞かれると銃声と言うか、銃撃で、もしオレを正面からと言うか、狙撃者から見ればまさにそれは映画のような光景で、オレの眼から見て閃光が見えたと思う中で銃声が聞こえ、アリーとの間に銃弾だと思われる何かが勢いよく通り過ぎた。
通り過ぎたと表現したが、オレはと言えば実感がないと言うか、銃声が無ければ軽い風が吹いて帽子が少し動いたと思う程度の軽い違和感だった。
銃声が聞こえどこからだ身体に命中して怪我をしていないよなと思う中で、閃光が見え、銃声が再び聞こえたと言うか、銃弾がオレとアリーの間を通り抜けた気がした。
「―――――!?」
「危ない!?」
「っく!?」
閃光が再度見え、銃声がその後もう1発聞こえたが同じ場所を通った後、閃光が再び見える中で、銃撃の音は1発だけでなく、連射音へと変化し、オレとアリーは銃弾を回避するためにコンテナから飛び降りた。
連射音に気付いたのがオレで、アリーが警告すると同時にオレたちは動き、アリーは右に、オレは左に飛び降りた。
銃声も連射音と書いたが、正確には3連射が3回の合計9発と思われる攻撃で、飛び降りる中で銃声は一時的に止んだ。
急ぐと遠く感じる上、一番に厄介なのは2人だけではないが、イヴと言い最近出会った人間たちを探せないことだとわたしアンは思った。
普段だったらと言えば変かもしれないが、わたしのテレパシーならば簡単に見つけられてテレポートすればすぐに済む話だが、見つけられず、不用意な移動も危険が大きかった。
サイコメトリーやクレヤポヤンスを使い遠く探すことも可能で、地球を一周して自分の背中も見られるほど感度も高いが、焦点が限られている上適当に見ても意味がないで、普通の人間同様に探すしかないなと考えた。
『2人は郊外の廃工場地帯です。ダグラスさんをたすけてください。わたしはアルティアさんをたすけます。』
「!?」
PSIの感度を上げて情報の入手を続けているが、雑踏と同じと書いた通りで、明確な情報も得られないで、普通の人間はこれで生活できるのかと言うか、はじめて不便で、本格的にめんどうだなと思う中でどこかから声が聞こえた。
普通の人間として生きられないわたしが、普通の人間として生きたいと考えていたが、こんなにもPSIに依存していたのだと実感したことも考えなくてはいけないが、声は有益な情報を確かに教えてくれた。
『落ち着いてください。わたしはあなたの味方です。2人に命の危機が迫っています。手助けは不要に思われますが、2人は引き際を見誤ります。たすけられるのはわたしたちだけです。』
声だけでなく場所と言うか、テレパシーで地図までも送り、アリーとドギーの名も口にしたで、実際に有益かの判断と言うか、怪しい部分も存在するが、声はと言えば時間がないと言うかのように話を続けた。
声からの判断だがわたしと同じほどと思われる女性と言うか少女の声で、わたしを信じてと切実に訴えるような言い方で、わたしは疑う部分も皆無とは言えないが、ほかに情報もないで、信じることにした。
帰りは少し遅れイヴにはもうしわけないが、事情的にも仕方ないで、わたしは言われたとおりの場所にテレポートした。
狙撃した相手との距離は結構離れている。
軍事関係の資料を読み、狙撃兵が遠い距離の的を普通に撃ち落とせると知ってはいたが、文字通りに正確で、わたしアリーは撃ってきたのは間違いなく軍隊などで訓練を受けた人間だと思った。
銃を持った普通の人間は基本わたしの敵ではないが、問題はドギーと離れた点と、相手が本当に普通の人間かと言う点、そして、引きあげようと思った最中に狙撃された点だ。
ドギーが近くにいれば影に溶け込ませて逃げれば済む話だが、ドギーはと言えば銃撃を回避するために隠れてしまいどこにいるかわからない状況だった。
「―――何でお前たちがここにいる!?」
隠れて姿も見えないで、わたしも隠れていて見えないだろうで、影に溶け込めばドギーも簡単に探せるだろうと思う中で、狙撃してきた方向から怒った男の声が聞こえた。
「答えろ。アルティア アークライト、そしてジェームス ダグラス!」
「―――?」
「オレだ。山中だ。山中カズキだ。知らないとは言わせないぞ!」
声はと言えば言葉を続ける中でわたしたちの名前を呼び、わたしたちを知っているのかと思う中で声の主は自分の名前を言った。
声の主は自分を山中だと名乗った。
山中と言うと現状わたしたちが知っている男と言うか、厳密に言えば日本人と思われる男の日系と言うか、日本人は1人しかいないで、わたしはと言えば名乗られても本当なのかと言う反応をするしかできなかった。
姿は見えないがドギーも同じように考えている可能性が高いで、わたし同様に返事をしていなかった。
人間でない以上表現として使われるネズミ一匹入れない場所に侵入するのは簡単だと思うが、理解できないのはどうしてよりにもよってあの2人だと考えるのは言うまでもない話だとオレ山中は思った。
通信でも確認した以上2人はオレたちの事情は知らないで、言われたとおりに追い払うか最悪抹殺する必要があるが、オレはと言えば2人との関係や立場もあり、威嚇射撃もしたが、説得を試みることを一応は考えた。
OMで一時的に迷彩も働き、姿を見られていないと思い、念のためにと名前を伝えた以上、オレだと理解してもらえたと思うでオレは話しを進めることにした。
「―――山中? 山中一輝? あなたなの? なんであなたが?」
「―――深い事情は聞かない。黙って帰れ。見つからずに帰れるだろうからオレはたすけないからな。」
聞こえていたようで、アリーの声が返って来たが、オレは悪いことは言わないと言うように返した。
「お前は、いや、お前ら一体何者だ? どうしてこんな物騒なことを!?」
「―――」
ドギーも言葉を返してきたが、これ以上は何も言う気はないと言うようにオレはドギーの近くを銃撃した。
2人の近くを狙撃した時もだが、支給品の恩恵で普段以上に狙撃の調子も良く、隠れている場所もわかるで、銃弾は間違いなくドギーの近くと言うよりも、盾にしている壁に直撃した。
「―――黙って帰れと言ったんだ。」
質問に答える気はないと言うようにオレは伝えた。
「ミス アリー、警告しておくが変な真似をするな。こちらにはそちらの戦力に対抗しうる十二分な装備を持っている。抵抗すると命がないぞ。」
「銀の弾丸でも持っているの?!」
「冗談に付き合う気はない。引き返せ。抵抗せず撤退する場合追撃はしない。」
考えてみればアリーがいるで、一度戦った点を踏まえて攻撃が来ると厄介だと思ったで、
警告するが、アリーはと言えばそうなのと言うように返すが、オレは言っておくが本気だと言うように返した。
オレの言っていることはと言えば本当で、人間外の生命体にも攻撃可能な武器や弾薬なども支給され、現状オレの持っている小銃にはその銃弾が装填されている。
アリーの場合殺すことは不可能だが、深手を負わせるには十二分で、ドギーも銃を持っているが一応は普通の人間で、現状対抗するには十二分な戦力だと言えた。
「―――仲間にはオレ1人で処分すると伝えている。定時連絡が途絶えると仲間が来る。オレより強力なのが来るから生きて帰れる保証はしないからな。」
「ここまで来たら普通生きて返さないと言っても普通だと思うけど随分とやさしいのね?」
「深く踏み入っていないからだ。まだ引き返せると言っているんだ。見逃すからこれ以上関わるな。」
説得は続けるがこちらの言い分はと言えば半場脅迫で、2人が納得しないのは言うまでもなく、アリーは本当なのかと聞いてきたが、オレは本当だと言うように返した。
「―――」
2人はと言えば距離的に離れているので相談ができている保証がないで、返事もすぐに来ないで、オレはと言えば、万が一に備えて構えていたが、銃を下した。
「―――わかった。差しさわりのない部分だけは教える。聞いたら帰れ。」
「―――どういう意味?」
「言った通りだ。最低限のことは教える。交換条件に帰れ。」
銃を下したオレは話しが進まないと思ったで、ここまで来たら仕方ないと考え、前の憂たちとの一件もあるで、ある程度なら問題ないと判断し、話すことを決めたで、アリーも意味が解らないと言うように返すが、オレは黙って聞けと言うように返した。
「―――最低限?」
「オレたちはBC兵器を利用するテロリストの首謀者を追っている。スポンサーは国家や大企業にも手回しをしている。人間外の存在の組織にもだ。」
ドギーが理解できないと返す中で、オレは説明をした。
「ここはその現場でBC兵器に汚染されている可能性がある。一応ここはまだ安全圏だが奥深くに踏み込めばお前たちでも即死するほどに汚染されていて危険だ。内部では専用の装備で現状除染中だ。」
「―――リードがいないけど、そこにいっているの?」
「答える義務はない。」
現状を踏まえれば一応は信じてもらえる範囲の説明はしたが、アリーはと言えばリードのことを聞いてきたで、オレはと言えば言っているとも返そうと思ったが、アリーがどう行動に出るかわからないで、いるかどうかの説明は言わないことにした。
「―――オレが教えられるのはここまでだ。これ以上の質問に応じる気はない。黙って帰れ。」
「―――」
「後は腕ずくだ。前とは違うとは言っておくぞ。装備も十分だと警告はしたからな。」
差しさわりのない範囲とは言え不用意に話した点がばれたら後で文句を言われる覚悟をする必要があるが、現状の一番の問題は言う通りに引き返してくれるかで、返事は帰ってこず、オレは身構えた。
オレも結局は普通の人間で、人間外の存在との戦闘の訓練経験はないと言うよりも、ソーやアリーと、実戦での経験が多く、臨機応変さはあるかもしれないが、運の良さもあるで、装備が優秀でも勝てる見込みや確証は少ないと言えた。
2人はと言えば伝えた後返事が返ってこないが、姿は確認できるで、引き返してはいないようだった。
DMのソーが正体不明の怪物とは言え、オレリードにとっては結局普通の恐竜と大差なく、厄介な点と言えば数が多い点で、進むと数が増えるで、オレはと言えば少し開けた場所にいた。
正確には本来は大量生産用の大型機械が置かれていたが、現状はと言えば何も置かれていないと言うか、机やいす、それにゴミなどが置かれ半場倉庫と化した場所で、オレはソーに包囲されていた。
数で言えば100匹以上はいるで、進む時もだが、際限がないと言う状況だった。
「―――?」
別段どれが来ても問題がないと言うよりも全員来いと思っている中で、地面が大きく振動した。
「―――――ママか、パパか、どちらにしてもオレの敵ではない。」
センサーが分析済みで、進行方向の壁と言うか天井が砕け、壊れたかと思うと、巨大なソー、正確にはリーが姿をあらわし、オレに向かって獰猛な咆哮を浴びせた。
リーは体長は最低でも10m以上のソーの中では大型の種類で、ラプターよりも知能は低いと思われるが、身体能力も戦く、皮膚も頑丈で、そして凶暴だと言う、リーダー格とも言えるソーだ。
普通の人間が相手ならば、十分だが、オレにとっては言った通りに敵ではないで、一気に片づけることにした。
わたしアンがすんでいる場所と言うか、少し離れた校外と言うべき場所には結構廃墟地帯や、廃工業地帯が多く存在する。
言伝に聞いた程度の情報だがわたしたち親子が来る十数年ほど前は資源採掘が盛んで、大手企業も工場を多く建設し、都市開発も進み人も多く居住して移り住んできていたが、資源が出なくなり出ていく人間の方が多くなったそうだ。
工場と言うか、どちらかと言えば工場は居住区に拠点を移し、小規模でも営業などを続けているが、廃工場地帯に見られるように大半は潰れたと言うよりも閉鎖されている。
「―――?」
建物の解体には費用が結構必要だそうで、建設した会社も法的な権利なども半場放棄し懐もあまり痛まない状態な上、困る人間もないだろうで建物と言うのは放置されて時の経過で荒廃してしまうそうだ。
声を信じたわたしはあの場所かと思いテレポートして近くの場所と言うか、ガソリンスタンドに来てみたのだが、異様な光景が広がっていた。
「―――――事故?」
普段は1時間に1台の車が通る程度の交通量の道路に大量の車が停車し、人が集まっている状態で、テレパシーを使い確かめた中で、工場の方で危険な薬品が漏れ出したとか言う情報を知った。
「―――」
『わたしの声に意識を集中させてください。あなたを2人の場所へ届けます。信じてください―――』
「!?」
普段はこんなことないで、めずらしいとか物騒だなと見ている中で再びどこかから声が聞こえた。
『あなたはだれ?!』
『信じて―――、それに、時間がない―――、わたしも―――』
『―――?』
周囲にはだれもいないと言うよりも、わたしはテレパシーによる交信なのかと思い、心の中で問いかけると、声は答えを返したが、声が最初に聞いた時よりも弱くなっている気がした。
弱くなっていると表現したが、声が小さくなっている上、砂嵐のような音が混じり、声も途切れているが、その声には先ほど同様の切実さが感じられた。
『―――まだ、言えない。あの人にも―――』
『―――』
声の正体は本当にだれかもわからないが、アリーとドギーの名前を口にしたで、一度信じて来てしまえばこの状況で、わたしは明確な方法はわからないと言えば変かもしれないが声に意識を集中するしかなかった。
声の原理は不明と言うか、少し考えたのだが、同じ能力を持った人間が交信していると言えるで、わたしよりも高い未来予知能力で2人の危機を知らせたのだと推測するしかなかった。
テレポートにはある程度の意志と言うか、場所の選択が必要だが、場所は深く考えなかったで、この後どこに移動するかはわからなかった。
山中は話した通りでわたしアリーたちに深い事情は話す可能性は絶対にないと言えた。
詮索するな黙って帰ればなにもしないと返した以上と言うか、これまでを踏まえて追跡してくることはないと思うが、引き下がるには問題が多いで、わたしは戦って問いただす方が妥当だとも考えていた。
引き返す予定ではあったが、話した通りならばリードはおらず、山中1人で勝てる可能性が十二分にあると思った。
「アリー? どうするんだ?」
「―――」
「おい? アリー?」
仲間が来ると言われた以上、一見すると山中が現状有利に見えるが、実際は精密機器などを使い遠距離から射撃をしているだけで、近づいて直に攻撃すれば済むで、仲間も駆けつける前に引き返せば済むとも言えた。
わたし自体が銃撃を受けても問題がないで、言う通りにはできないと返そうとする中で、ドギーがどうするんだとわたしに聞いてきた。
「―――言い忘れていたが、こちらには優秀なセンサーがある。隠れているだけでは話にならないからな。」
山中はと言えばここまで言ったらさすがに帰るだろうと言う言い方だった。
「―――」
『Release!』
わたしは彼の言葉に反し、攻撃に出ることに決めた。
リードのいる可能性も否定できないが、このままではどうにもならないで、大きな賭けをする価値が十二分にあるとも判断できたで銃を取出し、ライダーシステムを起動させた。
幸いとも言うべきだがドギーには引き返すとは伝えていなかったで、わたしの判断に対して、ドギーもある程度は順応して動いてくれるとも判断したで、わたしは山中に攻撃を仕かけた。
アリーたちが攻撃に出る可能性をオレ山中は一応想定していたと言うよりも、高いと考えていたが、警告して来るとなると言った以上手加減は不要とも言えるで、オレは近づいて来ていた影へと変化したアリーを銃撃した。
肉眼で見れば普通の影と大差なく、時間の変化や風、それに周囲に置かれた物体の動きで変化したとも言えるが、支給品のサングラスから見た視覚では、生命体が存在しこちらへの進行を通達していた。
銃撃も本来ならば影のため効果がないが、支給品の弾丸には専用の改良がされているで、命中した瞬間に影から血液だと思われる赤い液体が飛び散り、地面に落ちた。
『―――――っぐ!? えっ!? いっだ!?』
銃弾が命中した影は即座に引き返す中でアリーの悲痛な声が聞こえた。
「―――言っただろう。十二分な装備を持っているとな。繰り返すが帰れ。」
オレは一応警告をしていたからなと言うように伝える中でアリーのどうして本来は銃弾なんか通用するわけがないと言う表情をしているのが想像できた。
言葉では通用しない場合があり、以前の戦闘で有利だと考えていたと思うが、これで違うと理解できたとも考えられるが、これでも攻撃を続ける危険性もある上、装備や銃弾も無限ではないでオレは気を抜けなかった。
救援を呼び本格的に追い払うと言う手もあるが、アリーたちとの関係もあるで、余計にめんどうが増える可能性もあり内輪で何とか片付けることも求められるで、判断に困る状況だと言えた。
わたしアリーと言うか、影の血族の身体と言うか、本体の影には本来刃物や銃弾、それに殴ることや蹴りと言った身体などで与えられると言うか、物理的と言った普通の程度の攻撃は本来通用しないのが普通だ。
通用しないが、山中の撃った銃弾は確かにわたしの影に命中した時、確かにわたしの影を損傷させ、わたしはその痛みを感じ、思わず引き下がってしまった。
身体も同様だが無論変幻自在な部分も存在し、仮に損傷を受けた場合即座に回復することも可能で、現状も回復させたが、確かに山中の銃撃はわたしの身体や影に損害を与えた。
「アリー? 大丈夫なのか!?」
「―――」
「アリー? 逃げよう! 言う通りにしよう!」
ドギーとは距離が離れてしまっている上、山中が狙撃する以上簡単には顔を出せず状況確認ができないが、山中の撃った銃声と、その後にわたしの痛がる声は聞こえたようで、心配そうに聞いてきた。
山中を捕まえようとして思いもしない返り討ちを受けたが一応と言うべきだが、問題はと言えば山中の武器で、以前の戦闘時にはあれほどの武器は持っていなかったで、これからでも言った通り引き返した方がいいかとも思ったが問題が増えているとも言えた。
増えた問題はと言えば山中の撃った銃弾で、原理などは不明だが確かにわたしに損傷を負わせたで、普通の武器ではないことは明白で、調べる必要があると言えた。
弾丸も決して無限ではないで、勝算もあると考えていた。
アリーに連れてこられたオレドギーは逃げる手段を持たないで、仮に逃げて近くの人間に助けを求めたとしても、状況的に殺されても不思議はない危険もあるで、アリーを待つしかないが、アリーとは距離が離れてしまった。
アリーはと言えば不意にあらわれた山中を捕まえて問いただすつもりなのだろうが、聞こえる限りの情報の推測だが、アリーが不利な状況みたいだった。
アリーの方が強いとは思うが、先ほどのあのアリーの声と言い、山中の言い方と言い、オレたちは追い込まれているようだった。
「―――」
アリーと合流して逃げるべきだオレの身になってくれと言えば済む話で、アリーもすぐすむからとか言って、言い訳はして不本意だが同意はしてくれるとは思うが、問題はどうやってアリーの場所にまで行くかで、こっちには来てくれない状況だった。
山中に言った通りにすると伝えれば、逃げるまでと言えば変かもしれないが、アリーと合流して姿を消すまで見逃してくれる可能性もあるが、アリーが再度攻撃をする可能性も否定できない状況だとも言える。
警告された中で攻撃を仕かけた以上変な動きもできないで、言うとおりにするのが妥当な中一応反撃方法を一応は2、3思いついたが、勝算が低いともすぐに判断できた。
「アリー! 逃げよう! ここでは分が悪すぎる! オレの身になってくれ! 頼む!」
勝算が低いと言うか、本質的に言えばどれもやりたくないで、アリーに来てもらい逃げたいが、呼んでもくる気配がなかった。
「アリー!?」
返事がないが、もうすぐに済むからと言う意思表示の可能性も高いで、オレは応戦するしかないのかと思いながら銃の状態を確認した。
フィクションの世界の話みたいに予備の弾奏や大量の弾丸を持ち歩いているわけがないで、弾奏には内部のスプリングを弱めないためにも5発しか装填していないで、明らかに不利だった。
オレの銃は威力で言えば無論ライフル並だが、相手は連射も可能で見えない場所から撃っている上狙いも正確で、考えなくても勝ち目がないのがわかる状況だ。
謎の声に従ったわたしアンは普段と違い不特定なテレポートをした。
テレポートと言うのは適当にすると思いがけない場所に飛ぶ危険があるで、緊急時に安全な場所に移ろうと使って5、60マイルは離れた場所に移動したこともあるで、本来は移動する位置と現在位置をよく思考してから移動する。
わたし自身こう言った経験がないで、どこに移動したと考える必要もある中で、わたしは到着した場所と言うよりも眼の前に人の気配を感じた。
「―――?!」
「え?」
「うわっ!?」
不味い人がいて見られたとか、声の主かとか考えた点は置いて、その人物はわたしに気付き、わたしはと言えばその人物が声の主ではないが前に見たことにも気づく中で、その人は突然なんだと言う表情でおどろいた。
「―――君は、あの時の少女? アンジェラ、ブラウン―――?」
「―――ジェームス ダグラス、ドギーさん、でしたっけ?」
「どうして君がここに―――?」
わたしはと言えばここがどこかもわからないが、眼の前にいるのはと思う中でその人物はわたしを見たことがあるぞと言うようにわたしの名を言い、わたしもあなたはと言うように聞いた。
眼の前にいるのは探していた人物の1人ドギーで、言った通りに本当におどろいていると言う表情だった。
『―――なにをしている!?』
「?!」
「隠れるんだ!」
なぞの声やドギーと対面した点も気になるが、ここはどこと考える中で少し遠くからだれかの声が聞こえ、声の方向に眼を向けようとした中で、ドギーが不意にわたしを止めろと止めた。
「―――」
『知っているだろう? あの山中と言う男だ! オレたちを狙っている!』
「―――」
止められたわたしはと言えば透視を使い見ようとする中でドギーが小声で状況を説明すると同時に、わたしは山中の姿を確認した。
はじめてみた時以上の重武装をしている上隠れているわたしたちを狙うように銃を構えている姿が見え、表情も決して脅しではないぞと言う雰囲気だった。
「―――銃―――」
「あいつのは軍用の連射式だ。威力も弾数もケタ違いだ。アリーも近くにいると思うんだが―――」
「アリーさんも?」
ドギーを改めてみると手には銃が握られているで、まさか銃撃戦をと思ったが、ドギーは一応そうなると思うが、こっちに万が一の勝ち目はないのは明白だと返す中でアリーもいると伝え、わたしはアリーを探した。
「ここからでは見えない。山中も引き返すなら見逃すと言ってるんだがアリーがひかない。アリーがいれば簡単に返れるんだが―――」
「―――」
「そう言えば、君はどうしてここに? いや、どうやってここに来たんだ?」
2人はお互いの場所がわからない状況だったと言えるが幸いと言うか、わたしの透視ではすぐ近くにいると理解できた中で、ドギーはアリーが抜け道を知っていると言うかのような発言をする中で、そう言えばと言うように肝心な問題を聞いてきた。
「―――山中たちの仲間?! いや、まさか? でもこの厳重な見張りを―――?」
「みはり?」
正直に話しても絶対に信じてもらえないと思う中でドギーは銃を不意に向けるが、疑うのはよくないと考えたのか下すが、再び向けるなどを繰り返しはじめた中で、わたしは見張りと言う言葉を聞いて、周囲を透視で見渡した。
「―――――?!」
PSIのわたしだからこそわかるが、透視で周囲を見ると周囲一帯は山中と同等か、それ以上の武装に身を包んだ人間たちの姿が確認できた上に、一部が恐竜と思われる怪物と戦う光景まで確認できた。
「―――アリーに連れてこられたか? まあいい、大切なことは―――」
「―――?」
「どうした?」
意味が解らない状況の中で、ドギーはと言えば自身の推測を口に出してばかり中で、わたしは周囲を見渡していた中で、山中がいた場所に眼を向ける中で、山中の行動に変化が起きたのを確認した。
山中は銃を下すと、銃を持っていない方の手を後ろに回したかと思うと、円筒形の物体を取出し、それからその物体の部品の一部だと思うが何かを取り外すと、わたしたちの方角へと投げると言うか、転がしてきた。
『致死性はないがかなり強力だ。次は致死性を使う。繰り返すが黙って帰れ。』
考えてみれば爆弾かと思う中で、円筒形の物体はある程度進むと赤い煙を吹きだしはじめ、山中は安心しろまだ一応は安全だが次はないぞと言うように言ってきた上、わたしは彼が防毒マスクと思わしき物体を顔に被ったのが見えた。
『煙をこちらに戻してもむだだ。対処済みだ。範囲は狭いが強力だ。遠くに投げようと考えるな。缶に素手で触ると手が痛む危険がある。』
黙って帰れと言うよりも、追い出そうと言うか、いぶりだそうとしている表現する方が正解だと思うが、山中はと言えば良心で言っているのがわからないのかと言う言い方だった。
「―――?」
「―――このにおい?」
「まさか、赤唐辛子!?」
アリーも連れて帰る必要があると思う中で、あの赤い煙がこちらに漂ってきたで、ドギーは何だこれは致死性はないと言ってたがと言う表情だったが不意に鼻を手で勢いよく覆い、わたしもその臭気の正体に気が付いた。
煙の正体は赤唐辛子が原材料のようで、周囲には辛い臭いが立ち込めはじめ、少し遠くからアリーのせき込む声が聞こえた。
「アリーさ―――、え?」
「どうした?」
「―――いえ、何でもありません―――?」
山中の言う通り確かに致死性はなく、実質的に2、3日もすれば効果も消えて問題ないとも言えるが、普通に呼吸するみたいに吸い込み、眼に入れば有害なのは言うまでもない話でアリーは大丈夫かと思い眼を向けた中で奇妙な光景が見えた。
闇に溶け込んだと言う表現が一番性格だが、不意に姿が消えたで、ドギーには見えるわけがないで、わたしはと言えば見間違いかと思い見ていた中で何か起きたかと聞いてきたが、わたしはと言えば正直には言えなかった。
「―――ここは危険だ。逃げよう―――」
「―――」
「アリーなら大丈夫だ。あいつならな。上手くやる―――」
アリーも危険だがまずは自分たちが最優先だと言うようにドギーはわたしにいこうと言い、だけどと言いたいわたしに対し、ドギーは言う通りだ何とかする女だと言うような表情で返し、行くんだと言うようにわたしの背中を押した。
押されて進むしかない中で一度振り返って見たがアリーの姿は先ほど同様消えたまま見えず心配だが、わたしはドギーの言葉を信じるしかなかった。
背後ではあの煙が迫っているで、アリーがドギーの言った通りにうまくやることを祈るしかなかった。
山中がこちらに投げてきたのは催涙ガスと呼ばれる武器の類で、鎮圧の差異に敵の戦力を落とすための武器で、言う通りに致死性はないが、沈静効果と言うよりも、戦意を喪失させる効果がある。
山中の言う通りにこの漂ってきた煙と言うか、催涙ガスに確かに致死性はないが、主成分はと言えばあの赤唐辛子だと思われ、普通の人間だったら2、3日は身体に響くで、わたしアリーは身体を影に移した。
わたしの身体は影の方が実体なのでまともに浴びてもすぐに回復させることも一応可能だが、一番の問題は影で進めばあの銃弾を受けるで、人間の身体だと長い時間行動ができない以前に前が見えない問題が存在した。
「―――――」
『引き返してください。』
「?!」
身体を変化させるかゴーグルなどを形成して防ぐと言う方法は思いついているが、どちらにしても山中の方が有利なのは言うまでもない状況だが、わたしには1つだけ案があると思う中で不意に山中ともドギーとも違う声が聞こえた。
「―――?」
『まだ真実を知るのは早いです。』
「―――あなた? わたしが見えるの? いえ、わかるの?」
声はと言えば近くで聞こえたと言うか、真後ろから聞こえたで、振り返ると15、6歳ほどの少女の姿が見えた。
だれだと思う間もなくこのままでは危険だと言うように伝えられたが、わたしはと言えば影に姿を変えているで、普通の人間には見えないと言うよりも、わたしはその少女の強大な力に気付いた。
「あなた、神―――? それも力を隠せるほど―――?」
『あの方と争ってはいけません。』
わたしはと言えば影の状態では話しづらいので身体を戻す中で、少女の強大な力を実感した。
少女は外見を15、6歳ほどだと表現して、服装はと言えば青基調のワンピースに薄い上着程度と言う軽装で、顔も幼げだが、わたしは即座にその少女が神で非常に強大な力を持っていると理解できた。
わたしもだが普段は力を出さないと言うよりも隠している状態が多く、ある程度の力を持っていない限り見破れない場合が多いで、わたしはその力の前にあまり言葉が出ない中で少女はわたしに山中と争うなと通達した。
「―――どういう意味?」
『1つはあなたとあの方の未来を守るためです。2つめにあの方には種の繁栄の可能性を見届ける責任がある。そして最後に、あの力を暴走させてはならないからです。』
意味が解らないが余計に意味の解らない答えを返してきた。
『殺すな。』
「?!」
『―――ぁ?』
ジョセフと言い遠まわしな言い方をするなとか言いたい中で、不意に背後から少女ども違う上、殺意に満ちた声が聞こえ、勢いよく首を絞められ、少女はと言えばまずいと言う表情をした。
『止めてください!』
「―――う、ぅ―――?」
『―――いや―――』
少女は真剣に言うが手出しはできないと言う表情で、わたしはと言えば抵抗すると言うよりも、影に身体を移そうとするができない中で、背後の声が断ると言うように返した。
『―――彼の、守護霊です。いえ、正確には一部分。そして邪神化している―――』
「―――――守護霊? 邪神―――?」
『わたしの力と彼のオーヴァーマシンを栄養にして一時的に体現化しているんです。』
少女はと言えば恐れていたことが起きたと言う表情で言い、わたしはと言えばどういうことだと言う言い方の中で、少女は説明をした。
「―――?」
『返せ。わたしに返せ。返せ。』
『―――あなたの意見は認めますが、あなたは万物の法則をゆがめてこの場にいる事実を認め力をおさめてください。あなたは本来ここまで成長してはならない。』
意味が解らないが、わたしの力を封じるほどの力を持っているのは確かだが、少女の発言はと言えば、背後の声の主の力が普通ではないとも言う言い方で、意味が解らない中で声はと言えば許さないと言うように言葉を発し少女は止めろと言うように言った。
「―――」
『―――事情は察します。わたしたちにも事情があります。変な真似もしないと思うので1度その手を離してあげてください。』
『―――』
わたしが抵抗する中で少女はと言えば、わたしにも考えがあるがこのままは話しが進まないと言う中で、不意に手が離れた。
『わたしたちにも彼が必要なんです。彼の所有権は認めますが保護のためとはいえわたしと言い他人に害を与えないでください。わたしたちの以後の行動にも差支えます。』
『―――』
『よほどのことがない限り手出しをしないでください。わたしはジョセフさんたちとも話をつけないといけないんです。彼はわたしたちで責任を持ってお返しすると約束します。』
手を離す中で少女はと言えば勝手な行動は困ると言うように続け、女性はと言えば黙っているが、少女はよく考えて行動してほしいと続けた。
少女はと言えば、ジョセフの名前を口にしたで、わたしはと言えば関係性がまだ判明しないが少女と言い、わたしの首を絞めた相手と言い、会話と言い一筋縄では通りそうもない雰囲気だった。
「―――?」
細かい話も肝心だが、リードに続いてともいえるのだがあの山中の関係者と言っているがどんな人間かと思い眼を向けたが、わたしの眼には思いもよらない光景が映った。
表現として一番妥当なのはテレビの砂嵐が人と言うか、奇妙な生き物と思われる姿をした立体物で、音がないと言うよりも、風が吹くような音が聞こえる中で砂嵐が激しく動き回っていた。
『―――信じるが、容赦はしな、い―――』
「―――?」
リードの方がまだましか、リードが強いかとか考えた中で不意にその物体はそこまで言うならと言う受け答えをしてその場から姿を消した。
「―――」
『わたしに質問する前に、仲間の命を案じるべきだと言っておきますよ。』
「!? ドギー!?」
少女はと言えば残っているで、聞きたいことがあるんだけどと言う表情を向けた中で、少女はと言えば気持ちはわかりますがと言うように返し、わたしはそう言えばとドギーを忘れていたことに気付いた。
『―――死んでいますよ。』
「?!」
『あなたが戦い続けていたらです。彼に殺される未来が待っていました。わたしたちの介入で未来を変化させました。彼は安全な場所にいます。あなたも一時避難すべきです。』
言うのは不本意ですがと言うように少女は言い、わたしがなんと言ったと言う反応の中で、少女は正確にはと返すように言い、先ほども言った通りで引き返すのが最善だと伝えた。
「―――わたしたち?」
『アンジェラ ブラウンに協力を頼みました。彼女は彼をたすける力を持っています。あなたはまず彼女の正体を知る必要がある。』
伝えた中で、わたしは少女がわたしたちと言い、あなただけではないのかと言う反応の中で、確かにそうで、あなたのよく知っている人ですと言うように答えた。
「―――」
『まだ真実を知るには早すぎます。あなたはそれでも真実に近づきすぎてもいる。好奇心を持つのが悪いとは言いませんが、順序はわきまえるべきだと言っておきます。』
アンを知っているのかと聞いても答えそうにない上に気持ちはわかりますがと言うように返された。
「―――あなた、何者? わたしでも気付けないほどの力を持つなんて―――」
『―――EVE、ここではそう名乗っておきま―――』
「―――ぁっ!? っく!? ―――EVE? イヴ―――? ―――」
少女も全部を知っている可能性は低いが、聞くだけは聞いておく必要があると思い聞くが、少女はと言えば言った通りで教えられる中身が限られていると言うか、まだ時が来ていないがこれだけならと言うように言うと姿を消した。
待てと言うよりも突然消えるなと言うように止めようとするが、聞くわけもないで、わたしはと言えば、先ほどの一件もあり逃げることを優先することにした。
少女が自分をEVEと名のったのを思い出し待てよと思い、アンの妹も確か同じ名前だったのを思い出したが、深い関係はないと思い、深く考える中身ではないとも判断もした。
煙から逃れることはできたが、次に出る問題は厳重な警備のこの場所をどうやって脱出するかと言う問題だとわたしアンは思った。
一時的な状況で時期に終わるで、人がいなくなるまで待てばいいと言う選択もあると思うが、先ほどの山中の一件と言い、ドギーたちの方が隠れていたと言うよりも、潜入して見つかったと判断する方が妥当で、再び見つかる危険があった。
ドギーも進みながら念入りに確認して進み、わたしは透視などを利用して警戒して進み現状はと言えば人気のない場所に身を隠していた。
「―――ここも時期に見つかる可能性があるな?」
「―――ええ。」
身を隠し、腰かけて一休みしていると言うか、休んで1分半もしない内に、ドギーはここも安心できないぞと言うように返し、わたしもそう思った。
「やっぱり。君は山中たちの仲間ではないんだな?」
わたし1人なら逃げられ、ドギー1人ならば一応は運べるが、後のことを考えるとPSIを知られる危険性があるで、PSIを使用して上手に逃げるしか方法がないなと思う中で、ドギーが悪いがと言うように話しかけてきた。
「え?」
「本当に見つかったら困ると言う表情をしている。アリーのことも心配してくれているみたいだ。疑って悪かった。」
わたしはと言えばそれともPSIを利用して知らない内に帰れていたとか通す方が返って利口かとも考えていたで、ドギーはと言えば疑っていたんだと申し訳ないと言うかのように言った。
「アリーなら本当に心配無用だ。勝手に脱出する。悪い言い方に見られるが本当にそうで本題はオレたちがどうするかだ。」
「―――」
「そうだ? 君がここに来たと言うことは抜け道があるのだろう? そうなんだろう?」
関係して先ほどもだが、アリーは問題ないと返したが、オレたちはどうにもならないと返し、わたしが周囲の状況を確認する中で、ドギーはそう言えばと言うようにわたしに聞いてきた。
『アリーさんは無事に脱出しました。あなたも力でドギーさんと脱出してください。時間がありません。』
「!?」
「―――アン?」
抜け道なんてあればどれほどたすかるかと言う状況の中で不意にあの声が聞こえ、おどろきドギーもそれに気づき、大丈夫かと言う反応の中で話は続いた。
『2人は十分に信用に足る存在です。あなたもいずれたすけられる時が来ます。あなたの敵になる危険はありません。』
「―――」
「―――おい? アン? 大丈夫か? おい?」
心配は不要ですよと言うように続け、わたしはと言えば聞いているしかないで、ドギーには聞こえていないで、心配そうに肩をゆすりはじめた。
『わたしはあなたを信じている。あなたもわたしを信じてほしい。未来はあなたが思う以上に希望に満ちている。』
「―――?」
『あなたは行動してくれた。わたしを拒絶しなかった。自分自身を拒絶せず信じる時です。』
肩をゆするドギーはと言えば、ゆするのを止め、わたしの視線の方向に何かがあるのかと眼を向けるが何もない中で声は言葉を続けた。
『彼を信じることを、いえ、彼らもあなたを信じて―――』
「?」
「アン? 本当に大丈夫か?」
話を続ける中で声が途切れはじめ、ドギーはと言えば声をかけるが、わたしはと言えば耳と言うか、感覚を研ぎ澄ますが、声は遠くなりはじめた。
『―――時間が―――』
一声でも言いからと思い懸命に聞いた中で、最後に足りないと言いそうな言葉を残して声は聞こえなくなった。
「―――おい! だれかそこにいるのか? いるなら返事をしろ!」
信じて動いたわたしが悪いのか、この場にいた彼らが悪いのか、声の主がだれか結局わからない中で、少し遠くから人を呼ぶ声が聞こえた。
「―――――まずいぞ?」
「―――」
「そうだ? 身体の調子が悪いから休んでたとか言えば何とかなる。オレが話を通す―――?」
間違いなくアリーではなく、周囲を警備していた人間たちの1人で、ドギーはここまでかと言う反応の中で、わたしはドギーを連れてテレポートすることを決めた。
声の言ったことを完全に信じるのは早すぎると思うが、ドギーを安全な場所まで届け、わたしも何が起きたかわからないと言ううそは言えるとも考えた。
PSIは洞察力が鋭い人間でも見抜けない可能性が高いと言うよりも、知られない可能性が高いとも判断もできていた。




