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集結 (前期) 後編

 試験が終わったのが午前中で、真矢たちも同じ時間頃に終わり、雪乃の部屋へと来たわけだが、わたし鈴たちは雪乃の部屋の掃除と言うか、片づけに追われていた。

 片づけている場合ではないとも思い、真矢が違うと言うように言い、わたしもそうだと思うが、雪乃が事情を話し、限度も超えていて、始めた手前止められないで、ある意味不毛な時間が流れていた。

 雪乃の部屋が片付くと言えば聞こえはいいが、わたしたちの目的は別にあるで、この日中には無理だなと考えていると、不意にベランダの窓がだれかに数回叩かれるような音が聞えた。

「っげ!? もう来やがった!?」

 カーテンが閉じられていて外が見えず、鳥でも来てくちばしで窓を叩いているのかと思っていると、雪乃がまずいと言うように反応し、部屋の片付いていない場所に勢いよく隠れると言うか、身をひそめた。

「開けてー?」

 雪乃が逃げ込むのを見ていると、窓の向こうから女性らしき人の声が聞こえた。

「―――枝葉さん?」

「―――枝葉さんね?」

「―――え?」

 普通に考えると人間がやって来られる高さではなく、わたしがどうなっているのと見ている中でもしやと言うように反応したのは真矢で、桃子も真矢に眼を向けその通りねと言うように返した。

わたしと言うか、遥香や凛、結菜もだが2人とも何を言っているのと言うように見ている前で真矢がベランダに近づき、カーテンを開けた。

「どうやって来たんですか?」

「玄関から入ってきましょうよ?」

「忍者の脚力を舐めてもらったら困るもん。」

 窓の向こうには真矢と桃子の言う通り枝葉の姿が見え、真矢が鍵を開け、窓を開く中でどうしてここからと聞き、桃子も普通に入れないんですかと言うように言う中で、枝葉はこれがわたしにとって普通だと言うように返した。

「と言うか、どうやってこの場所がわかったんですか?」

「教えられたとおり来たけど? それと真矢ちゃんたちの携帯のGPS情報や後はセンス。忍者のセンス。」

 聞いて見れば納得できるような納得できない話で、そう言えば枝葉が忍者だとか言っていたが、まさに漫画やアニメ、映画のような光景だが、3人はと言えばこんな時にと言うように話し合っていた。

「―――伊那ちゃん?! 理沙ちゃん!?」

「あ、一緒に連れて来たの。」

「一緒にって―――」

 話し合っている中で真矢が不意に枝葉の後ろに何か見えると言うような動きを見せると、あれはと言うように反応し、わたしも見て見ると伊那と理沙の姿が見えた。

 2人して腰を抜かし、自分の身に何が起きたかわからないと言う表情で、枝葉はと言えばついでにと言うように言い、真矢はどうやって連れて来たんですかと言うように反応し、その困ったことをと言うような表情が眼に見えるようだった。

「雪乃、枝葉よ? よく見て?」

「え? 枝葉さん?」

「早く出てきなさい。」

 見ている中で遥香は雪乃に近づくと違うと言うように伝え、雪乃が本当かと言うか、違うのと言うように反応する中で、遥香は雪乃をひっぱりだした。

「第一ベランダから普通の人間がやってくるわけないでしょ!?」

「いや、やってくるのよ? 思い立ったら吉日で何でもやる人だから。前来た時は変な機械、パワードスーツって言うんだっけ? を着こんでドア壊しちゃって―――」

「この部屋と言いあんたの家族はどれだけ加減を知らないの!?」

 引っ張り出した遥香が冷静に考えろと言うように続けるが、雪乃はと言えば油断できないのよと言うように返し、遥香が信じられないと言うように返した。

「いや、涼お姉ちゃんだけよ? お母さんわたしよりまともだし、おばあちゃんも夏川の禁止令以外普通だから。」

「―――――禁止令?」

「―――あ?」

 雪乃はと言えば冷静に返したが、遥香がそれなにと聞くと雪乃はこれは言ってら不味いかと言うような表情を反応を見せた。

「あ、いや、おばあちゃんの名前が篤って言う名前でね? 篤姫って知ってる? あの篤。」

「アツ?」

「夏の川があついなんて暑苦しいだけだから、夏川の姓を継ぐなら涼しげな名前にしなさいって言うルールを作ったの。お母さんは由紀、自由の由に、世紀の紀で由紀、妹は涼、清涼感の涼で―――」

 まずいことを言ったがここまで言った手前、話した方がいいと思ったのか言い、遥香はそれなにと言う反応だが雪乃は続けてこれなのと言うように話した。

 わたしも聞いていて理屈はわかったが、長くなりそうで優先事項を考えると伊那と理沙の方が心配でわたしは2人を何とかしようとしている真矢と桃子の方へ向かうことにした。

 2人はと言えば真矢と桃子が大丈夫かと声をかけ、軽くだがほおをたたくと少しして我に帰ったと言う顔を見せ、事情を話してくれたがよくはわからないと言った方がいい状況説明だった。


From カーク アークライト

Title 伊那さまと

理沙さまを見ていませんか?

本文

学校も終わった、

時間にもかかわらず、

2人が帰って来ていません。

そちらには来ていませんか?

できる限り早急な連絡を願います。


 雪乃、真矢、桃子、鈴、道、そしてわたし彼方にまでと言うか、関係者全員にだと思うが同じ内容のメールがカークから送られてきていた。

 伊那と理沙は小学生で母親の白夜と、カークもいるためか、わたしたちとは別行動が多く、現状を踏まえて安全のためカークができる限り同伴する方針で、この日も1度カークと合流する予定が枝葉が勝手に連れてきてしまっていたようだった。

 雪乃の部屋に到着したわたしたちも2人の姿を確認し、カークにもメールを送り、安全を確認させることができたが、当の原因の枝葉はと言えばごめんねと言うような軽い笑顔だった。


From カーク アークライト

Title Re 安全確認

本文

Re

肝を冷やさせないでほしいです。

安心はしましたが、

枝葉さんは勝手が過ぎます。

いずれ道くんと一緒に、

話し合いたいと思います。


From 神宮寺道

Title 

本文

よく言って聞かせておきます。

それとあなたのことも、

これからのことを踏まえ、

色々と聞かせてほしいです。

本当に申し訳ありません。


 真矢から雪乃の部屋が汚いとメールで教えられ少し遅くなってもいいと言うように書かれていて、わたしは多少なら問題ないと思っていたが予想以上で、わたしが到着した時には一応は足の踏み場ができた頃だった。

 道が確認のメールをカークに送り終え、道は枝葉に対してわかっていますよねと言う表情を向けていた。

「そもそもと言うか、また大学の講義サボってますね? 卒業できるんですか?」

「大丈夫。大分とってるから後は少しだけ―――」

「―――とにかく、カークさんが来ていませんが本題に入りましょう。」

 枝葉はと言えば反省してない表情丸出しで、道が反省してますよねと言うように聞くと、枝葉は一応と言うか、適当に答え、道は言うだけむだだなと言うようにわたしたちに話しを向けた。

「来た時よりかはましになったのよ―――」

「そうよ。もっとひどい時があったからね。」

 道が話をしたいと言う表情で、わたしもだがこの部屋の惨状と言える状態をこれはと言う表情で見ていると、真矢が気持ちはわかると言うように言うと、遥香もあなたは知らないでしょうけどと言うようにも続けた。

「―――ホント?」

「天井に届くぐらいまで物おいてた時もあるのよ。よく追い出されないもんよ? 壊れないのが不思議なぐらい。」

 信じられないと言うように真矢が聞くと、これだけはうそは言わないと言うように遥香は返した。

「―――とにかく、本題は、あなたも来たんだからこれからのことでしょう?」

「―――」

 遥香は続けると長くなりそうだと言うようにわたしに言い、真矢はあなたではなくて彼方と言う名前があると言うような表情をしていたが、無駄な話はしている場合ではないと言うように口を閉じていた。

「それで、どうするんですか? 結菜さん?」

「あなたの扱いが悪かったことはあやまるから。喧嘩腰の物言いは止めて。それと鈴ちゃんとの関係も悪くしたくない。」

「――――――」

 遥香はと言えば結菜に話しを振る中で落ち着いてと言うように返し、遥香はこの人きらいだと言うような表情をしていた。

 初めて姿をあらわした時と言い、遥香の性格と言い、結菜の動向と言い、2人がこれからも争うことが容易に想像できた。

「Si Vis Pacem,Para Bellam!」

「?」

 幸いなことは後少しすれば夏休みと言うことで、自由に動ける時間も多く、すべては無理かもしれないが、できる限りはと考えていると、凜が不意に意味不明なことを言い、わたしが何かと思っている中で彼女の手のひらが光り出した。

 正確には手のひらの前に光る球体が姿をあらわし、わたしたちが見ている中で銃へと変化し凜は片手で構えた。

「平和を望むなら戦いに備えよ。」

「平和を望むなら戦いに備えよ。」

「真矢ちゃん? 桃子ちゃん?」

 英語かと思っている中で口を開いたのは真矢と言うか、桃子もあわせて言い、わたしはと言えば2人とも意味知っているのと言うように声をかけるしかなかった。

「正解。よく知ってるね? はい。これ。」

 2人が知っている経緯はわからないが、真矢が知っていると言うことはそう言ったことで、桃子もあることで知ったのだろうなと思っていると、凜は感心だねと言うように返す中で真矢に銃を渡した。

「え? ちょ? MP7!? 本物!? 何ですか?!」

「桃子ちゃんにも。彼方ちゃんもいる? 鈴ちゃんは? ほかのいる人は?」

 真矢はと言えば名称なのか意味不明なことを言っている中で凜が同じように銃を出すと桃子に渡す中で凜はわたしに声をかける中で両手から同じ銃を出していた。

「凜さん―――」

「本気で戦わないと不味いからね。これでも力不足よ。バズーカ出してもいいぐらいよ。」

 桃子は言えば受け取り、わたしがこんなもの渡されても困りますと言うように呼ぼうとする中で、凜はそれはダメだから黙って遠慮せず受け取りなさいと言うように言った。

「凜、あなた銃は―――」

「桜華さん禁止するんだもん。だけど無理だって。核爆弾にアリが挑むようなもんだもん。」

 待ちなさいと言うように結菜が言うが、凜はと言えば見逃してよと言うように返した。

「法律とか常識とか、理性とか通用しないのよ? それを一番知ってるでしょ?」

「そうだけど―――」

「それにしても、どうして桜華さんあんなに銃が嫌いなのかな? ぶっ壊すことないのにー」

 返す中で現状をよく考えてよと言うように続け、結菜は確かにそうだけどと返す中で凜は同じ銃を同じような状態で両手から出して適当な方向に向けながら疑問だと言うように言った。

「桜華さんにも理由が―――」

「ぶっ壊す?」

「はじめて出せてよろこんでたら触れることもなくぶっ壊されたの。ショックだったのに理由も教えてくれない上わたしと一緒にいる時は使わないで見せないで嫌いの一点張り。気持ちはわかるけど壊すのはやりすぎよ? 45(Fourty Five)だったのよ?」

 結菜があなたが悪いと言いかける中で穏やかではないなと言うように真矢が聞くと凜は聞いてよと言うように真矢に話した。

「わかってくれる!? 真矢ちゃん!? ソコム持ってたからもしやと思ったけどあなた同志よね!?」

「―――確かに酷いですね? もったいない。M1911A1だったんですか?」

「そうよ。」

 凜はと言えば半分上機嫌半分不機嫌で真矢に言い、聞いている真矢はと言えば冷静に返す中で凜は聞いてよと言うように続けた。

 桃子は最近少し興味を持ち始め、少しわかるがほかの人間はと言えば深すぎて意味がわからないと言う反応をするしかなかった。

「撃って当たればいいものでしょうに―――――」

「甘い!」

「甘い!」

 2人して独自の世界で語り始め、わたしたちはと言えば長くなりそうだと見ていると、こんな時にと言うように遥香が漏らし、2人が聞き捨てならないと言うように返した。

「確かにその通り。だけどね。ある程度知識がないと使えない。じゃないと使われる。」

「―――――」

「どうせ力使って適当に出してすぐにでも撃てるようにしているんでしょう?」

 説教なら聞きたくないと言う表情の遥香に対し凜は続け、不服そうな遥香に対し、凜は言いながら手に持っていた銃を遥香の方へと飛ばした。

 投げたと表現しなかったが、力を使っているようで、手を離すと宙に浮き、遥香の方へと飛んで行き、遥香は手に取った。

「力を使わずどこまで使える?」

「―――言ってくれるはね―――?」

 凜はと言えば撃ってみろと言うような挑発的な表情で言い、遥香はとわたしも真面目ではないし、好きでここにいるとは言えないがこんな時に冗談が過ぎるぞと言うように返し、銃を凜に向けた。

「遥香―――」

「雪乃は黙ってて! それに銃声ぐらい消すの簡単よ。それにこれぐらいで死にはしないでしょう? そうでしょう?」

「―――――」

 枝葉に連れてこられ混乱していたが落ち着き始めていた伊那と理沙が危ないと言う表情をして、雪乃が止めようとすると遥香はこれはわたしの問題だと言うように返し、雪乃はそれはそうだがと言う表情をした。

「―――お先にどうぞ?」

「いい加減にしなさいよあんた―――」

「凜、いい加減に―――」

 下手に動けば全員危ないで、凜はと言えば挑発を続け、遥香が本気で撃つぞと言うように言い、結菜が凜を止めようと声をかけ身構えるが、凜はわたしに任せてと言うように手で制した。

「―――?」

「―――?」

「―――?」

 制した後、遥香の手と言うか、厳密には銃の引き金から乾いた音が数回聞こえた。

 引き金が引かれているが弾が出てこないみたいで、わたしたちもおどろき、遥香もどうしてと言うような表情で引き金を引き続けていた。

「あなた弾を―――」

 銃の知識はないが、不発弾と言う言葉が存在し、銃にそれがあるのかと思う中で遥香が凜に対しお前と言いかける中で、凜は大声で笑いだした。

「何がおかしいの?!」

「弾丸は入ってる。」

「じゃあどうして撃てないのよ!? 不良品つかましたの? ずるしてんじゃ―――」

 大声で笑う凜に対し、遥香は反論するが、凜はと言えば笑いながら返し、遥香はそれならと聞くが、凜に続くと言うか、彼女ほどではないが真矢まで軽くだが笑い出した。

「真矢ちゃん見た? チャンバーチェックもしないしマガジンも抜きださない、不良品だって―――」

「それどころかセレクターレバーいじらないってどんだけ―――」

「―――――」

 凜は笑いながら信じられないと言うように真矢に言い、真矢も失礼だけどと言う表情ではあるが、それもだけどと言うように軽く笑いながら返し、遥香はと言えば少し知っているからって偉そうにと言う表情をしていた。

「遥香の無能がわかったとして、これからどうするかが本題だから話を戻しましょう。」

「無能って雪乃―――」

「後で聞いておきなさい。よく使ってるのに真矢ちゃんたちのさっきの話理解できてないでしょう? 全然。いや、半分以下も? 銃使うなら正しい知識を身につけなさい。法律的には使わないのが一番だけどね。」

 笑っている2人を放置すると言うか、この勝敗は決まったと言うように雪乃は遥香に言い、遥香がそれは言い過ぎだと言うように返すが、雪乃は黙って聞きなさいと言うように返した。

「それにしてもあなたたちは―――」

「家族ぐるみの付き合いです。親が親友同士でわたしは生まれる前からの付き合いです。育った家や親、それに性格とかは違うけどもう姉妹って感じで―――」

「お姉さん面しないでよ?」

 雪乃は続けてと言うように聞くと結菜がそう言えば話さないといけないですねと言うように返す中で凜はそんな風に言ってと言うように返した。

「後は同じようなものです。力に目覚めて、怪物に襲われかけた中で桜華さんにたすけられて―――」

「そう。じゃああなたたちは桜華さんについてほかに知ってることある?」

「―――――」

 結菜は凜を軽くだが無視して雪乃に事情を話すと、雪乃はそれならと言うように質問すると、結菜は少し困った表情をして凜に眼を向け、凜もわたしに振らないでよと言うように眼を反らした。

「桜華さん力の使い方は教えてくれたけどあんまり身の上は話してくれなかったのよねー。」

「そうなんです。」

 凜は顔を向けられたらわたしが言うしかないと言うように凜は言い、結菜もあわせて続けた。

「『わたしはいずれ必ず大罪を犯す。そしてあなたたちはいずれわたしを討たねばならない時が来る。だからわたしをいずれ殺すべき敵として見なさい。』いつもそう言ってました。」

「たすけてくれんのに意味わかんない。本当―――」

 結菜は思い出してみればと言うように言い、凜はと言えばそれは聞き飽きたが理由がわからないと言うように返した。

「それわたしの前にあらわれても言った。似たようなこと。」

「?!」

「禁忌の扉の鍵とかなんとか―――」

 凜がだれか意味を教えてよと言うような表情の中で遥香がわたしも会話に入っていいと言うように言い、わたしたちがおどろいている中で遥香はどう見ても大半を聞き流して大部分は思い出せないけどと言うように続けた。

 間違いなく桜華の言っていたことを言おうとしているのだと思うが、遥香はと言えば全部は覚えてないと言う表情で、聞いても全部は覚えていられないと言う表情で、桜華の情報は得られないと思った。


 銃の使い方を知らなかったことが原因で笑われた遥香だが、会話を踏まえてと言うように口を開いたが、結局は性格が災いし、十二分なことは言えていないとわたし雪乃は思ったが、桜華が遥香の前に姿をあらわしたことにも気づいた。

 遥香の言う禁忌の扉の鍵と言うのが、わたしたちの力か何かなのかはわからないが、わたしも話すべきことがあると思った。

「―――そう言えば、と言うか、僕の方でも調べられるかも?」

「道?」

「道くん?」

 桜華からもらった情報は、リストにのっていた人間などに一応連絡し、調査済みだが改めて凛と結菜に聞くこともあるなと思う中で口を開いたのは道で、彼も遥香と似たような表情をしていた。

 完璧に同じとまでは言えないが、姿をあらわして話したと言う条件は同じように見え、彼方が声をかけ、わたしもあなたももしかしてと言うように聞いた。

「僕の家のルートで調べさせます。それと―――」

「あなたのところにも来たの?」

「はい。それと少し気になることも言ったことを思い出しました。」

 聞く中で道はわたしに対して少し強引だかと言うように続け、わたしがそれはいいとして、1つ聞きたいんだがと言うように聞くと、道は確かにそうですと言うように返した。

「―――少し気になっていたし、調べておくよう手配すべきだったな―――」

「まあまあ?」

「まあ、でも、それはおいて、あの人、弟がいたって言ったんです。」

 返す中で道はそう言えば忘れていた少し困ったなと言うように言い、聞いて見れば時間的に確かにそうだが、状況も踏まえてわたしがそれは仕方ないと返す中で、反省はしないといけないが本題として話すことがあると言うように続けた。

「弟?」

「凜さん、結菜さん、お2人はこの話は―――」

「聞いてない。」

 わたしがそれは聞いてないと言うように反応する中で道は2人に聞くと、結菜がいいえそれは初耳よと言うように答えた。

「聞いてないって!? なに!? 弟? 桜華さんに!? 本当に桜華さんそんなこと言ったの!? 家庭事情話すっていったい!?」

「はい。だけど―――」

 凜も同様以上の反応で道に聞くが、道はまた少し考えだした。

「どうしたの?」

「いや、いたって言ったんだ。いるんじゃなくって―――、言い間違い? いや、そうにしては―――」

 考え始める中で彼方が聞くと、道は言い方が変だったと言うように返した。

「死んでるか縁を切ってるか、道くんもそう考えているんでしょう? 調べればわかることだし、全員わかるよね?」

「そうですね―――」

 言葉の微妙な違いで、現状で一番年上のわたしだからこそ遠まわしに言ってはダメだなと言うようにわたしは言うと、道は確かにと言うように答え、他の全員も納得した表情をした。

「―――まさか、桜華さんその弟を生き返らせる気じゃ―――」

「凜!?」

「結菜、あんただってあんなだけどあおい兄大切にしてるでしょう? 死んだら悲しいでしょう? わたしたちにはそれができる力があるかもしれないのよ!?」

 事実ならばと言うように口を開いたのは凜で、結菜がそれはと言うように返すが、凜は否定できないと言うように返した。

「それどころか―――」

「―――?」

 言われたら確かにそうだけどと言うような表情をしている結菜で、続ける凜だったが、不意に結菜のだと思うが携帯電話が鳴り、結菜は電話に出た。

「お兄ちゃん? え? また? いい加減にしてよ? それでわたしに連絡してこないで!? 何度も言わせないでよ!? 警察に通報するなり自分で何とかしなさい!?」

「何やらかしたの? また女? 仕事首?」

「女。」

 うわさをすれば影が差すとも言うが、電話は凜の言った葵兄ちゃんこと、結菜の兄のようだが、結菜は面倒見きれないからと言うように言って電話を切り、凜がこれはまたと言うように聞くと結菜は言うまでもないことでしょと言うように返した。

「何であんなにモテるかなー? 特に成績よくもないし運動もできないし決断力に欠けるしカッコ悪いとまでは言えないけど―――」

「あいかわらずなんだ。」

「―――とにかく話を戻そう? 警察沙汰の話もするもんじゃないしね? それにわたしたちはそれ以上の問題を抱えている。」

 結菜は我が兄ながら困ったものだと言うように続け、凜がそうだねと言うようになれた反応で返すと、結菜はこんなこと言っている場合ではないと返した。

「―――人を生き返らせる。そんなことが可能なんですか? ゾンビとかじゃなくて?」

「―――わたしたちは何でもできる。使い方を知らないだけ。それを言うなら、わたしたちの力は全員同等なの。制御できれば不可能はない―――」

 戻そうと言った結菜に対し質問したのは真矢で、信じられないと言う表情に対し、結菜は信じられないけど間違いないと言うように返した。

「彼方ちゃんのあの爆発的な力の開放、雪乃さんや桃子ちゃん、それに鈴ちゃんの予知能力、プレコグニション、そして凜が銃を出したのも基本は同等、後は訓練や制御、使い方次第。」

「個人差はない?」

「あなたたちはまだ眼を光らせた5感を共有したり、エネルギー体を創り出せる程度だけど、どんな風に使えるようになるかは、わたしたち自身にとっても未知数なの―――」

 結菜は続け、桃子がそれならと言うように聞くと結菜はその通りとまでは言えないがと言うように返した。

「神さえも知らない?」

「そう言えるかもね―――」

 話しを踏まえればと言うように桃子が聞くと、結菜は確かにそうだと言うように返した。

「桜華さん―――」

「いんじゃない? 殺すよりも?」

「―――遥香、あなた―――」

 事実ならと言うように結菜が桜華の名を呼ぶ中で遥香はと言えば何そんな真剣な顔をしてるのと言うように返し、結菜はそれはダメだと言うように眼を向けた。

「―――?」

 許されることだと思うのかと言う表情の結菜に対し、遥香はと言えば悪いこと言ったかと言うような表情の中で、不意に玄関の呼び鈴が鳴った。

「―――カークさんかな?」

 時間やこれ前でのことを踏まえ、カークが来たのかと思い反応したの彼方で玄関の方に眼を向けた。

「さっきメールしてた人? そう言えば外人っぽい人いたっけ?」

「はい。伊那ちゃんと理沙ちゃんの―――」

『雪ー、雪乃ー? 雪ん子ー!? 開けなさーい!?』

 凜がそう言えばと言うように聞くと彼方が答えようとする中で、玄関のマイクを無視しても聞こえるほど元気な女性の声が玄関から聞こえ、呼び鈴が何度も鳴らされていた。

「雪乃さ―――、ん?」

『雪ん子ー? いるでしょー? 居留守使ってもわかるんだからねー?』

 間違いなく事情を話した通りの叔母涼で、来るとはわかっていが、現状来られると少し困ると言うか、絶対に困るでわたしは固まり、彼方が声をかけるがまずいと言う表情を察したか止まる中で玄関からの声は続いていた。

『いないんじゃないですか?』

『あの子の叔母何年やってると思うの? 気配でわかるはよ!? どうせまた片づけに追われてあわてふためいているはよ?』

「―――」

 別の女性の声が聞こえ、確か同僚の桔梗とか言う人だったなと思いだす間もなく、涼は開けろと言うように言葉を続けていた。

『あー、めんどくさい。こじ開ける。』

「!?」

『安心してよ? ピッキングするのよ。電子ロックよりも簡単よ。』

 涼はと言えばこちらの事情を知らないで、強引に開けると言い、わたしたちがおどろき、桔梗もおどろいたようだが、涼は本気だと言うように返し、玄関から施錠された鍵を開けようとする刻みのいい音が聞えた。

 招かれざる客とまでは言えないが、準備が整っていないで、鍵を開けようとする音に反応し、わたしは片づけが終わっていない場所に急いで隠れることにした。

 わたしがいない上他人どころか子供までいれば、勘が鋭すぎても何とかごまかしが聞くだろうと期待するしかなかった。


 叔母がやってくると言う話を聞いていて、そう言えばと思いだし、彼方と道もそう言えばそんなことあったねと言う表情だった中で、雪乃が片付けが終わっていない場所へと高速でもぐりこんだ。

 片付けのために部屋を埋め尽くすほどの物体を一時的に集めた場所で、隠れた後は影も形もないほどに見え、見事な隠れ蓑だとわたし桃子は思った。

 思ったが、これでいいのかと言う状況なのは言うまでもなかった。

「いないって言って! いないって言って!? お願いね?」

「―――――」

「雪乃―――」

 全員それでいいのかと言うように声をかけようとする中で雪乃はかくまってと言うように言い、彼方は言葉が出ず、遥香はそこまでするのかと言うような反応の中で玄関から鍵が開くような心地よい音が聞え、ドアが開く音が聞えた。

「てか桃子銃銃!?」

「あ!?」

 真矢の不味いと言うように言われてみればで、凜から渡されて銃がわたしたちの手元には存在していた。

「隠すから貸して貸して!?」

「あ、はい!?」」

 ドアが開くと先ほどと同様の2人の声と同時に室内に入って来る大きく騒がしい音が聞こえる中で凜が自分の手に持っていた銃が光に包まれる中で消え、凜は同じようにするからと言いわたしたちの前に手を出してきた。

 隠そうと思ったが不用意な場所に隠すと見つかるで、真矢が渡すのにあわせてわたしも渡すと銃が光に包まれたかと思うと1秒と経過しない間に光が収縮するように消え、影も形もなくなっていた。

「―――あー、もー、あいかわらずきったない?!」

「おじゃましますねー?」

「遠慮しないの! 宿泊料は出すんだからね? サービス不行き届きで訴えてやる。」

 ドアを開けたと思われる女性は勢いよくこの部屋の不満を言い、もう1人はと言えば普通と言うか、最初の1人に遠慮しなくていいと言うように返されたが、きわめて普通なことを言って入って来た。

 銃はと言えば間一髪で、先ほど凜が消したように姿を消していた。

「―――雪ー、乃?」

「え?」

「あれ? あなたたちさっきの?」

 後はわたしたちと対面するで、叔母と思われる女性が入って来て雪乃の名前を呼ぶ中で彼方に眼を向け、彼方もあなたはと言う反応で、女性もどうしてと言う反応をした。

 見る限り反応したのは彼方と道で、2人は彼女と顔をあわせたことがあるようで、凜はと言えばまだ一息つけないのと言うように女性の方に眼を向けた。

「梗お姉ちゃん?」

「葉ちゃん? どうしてここに?」

 同じように入って来た2人目も同様と言うか、枝葉が呼び、両方がだが、どうしてと言うような表情と反応だが、話し方から踏まえて親密な仲なのは明確だった。

「―――まーた、小さい子たちと仲良くなったのね? あの子は?」

「あの―――」

「雪のこと知ってるんでしょう? わたしはあの子の叔母、あの子のお母さんの妹。名前は涼、夏川涼、涼しいの涼よ。」

 涼は室内を見渡す中でわかったと言うように言い、道がどうしてあなたがと言うように聞くと、雪乃の叔母こと、涼は自己紹介をした。

 母親の妹と言うだけあってか微妙に雪乃に似ている部分も見受けられるが、背が高く大柄で、母親の妹と言うだけあってかと言うか、年齢的にも大人びた外見だが、それにしては少し若い印象にも見えた。

 雪乃を雪と呼び捨て、雪ん子と呼ぶなど、容姿以外にも親密な部分があるようだった。

「それと牧野桔梗、さっき会った2人には説明不要だと思うけど―――」

「あ、はじめまして。桔梗の従妹の枝葉と言います。」

「あ、前電話してた子ね? はじめまして。こちらこそ。」

 涼は続けてきた女性を紹介する中で枝葉に眼を向けると、枝葉も同じように自己紹介し、涼はそう言えばと言うように返した。

「まったくあの子はー、こんなかわいい子たち放って置いてもー。」

「―――――?」

「どこに行ったのかしらねー?」

 返すと雪乃はどこだと言うように歩き始めると言うか、雪乃の隠れた場所に直進した上、わたしが見ている前で雪乃が隠れた場所を踏みつけた。

「―――それにしても、どうやって知り合ったの? パソコン? ゲーム? 漫画とか? ポケモン? 妖怪ウォッチ? アニメとか? それとも職場の同僚の子供?」

「―――――」

「まあ、この部屋の雰囲気だと仲よくはやってるみたいだし、深くは聞かないことにしようか?」

 間違いなく涼の全体重が雪乃の上に置かれた状態で、わたしがまずいなと見ていると、雪乃の強引に抑えてはいるが重たいと言うようなうめき声が小声でだが聞こえる中で涼はそこに勢いよく腰かけた。

「ふぐぇっ!?」

桔梗もわたしたちに顔を向け何か変な声聞こえたけどまさかと言う表情で、わたしたちも実はそうなんですあそこに隠れていますと言う表情で返すしかない中で、涼もわたしたちに対し本当はわかっているよと言う笑顔を見せていた。

 涼の発言からの推測だが雪乃は結構子供と仲良くなるようだった。

「わざとやってません?」

「何を?」

「―――――」

 雪乃の声は間違いなく聞こえているで、気づいているのは間違いなく、故意だなとわたしが考えていると彼方がこれはと言う表情でわかってやってますよねと言うように聞くと、涼は否定したが確かにそうだけどとと言うような笑顔で答えた。

「―――あー、長旅で疲れたー。」

「―――――」

「狭いながらも楽しい我が家とは言うものねー?」

 笑顔で答えた後は勢いよく横になり、雪乃の苦しいと言うような声も無視し、来てよかったと言うように涼は続けた。

「死ぬから!?」

「あら? 雪ん子いたの?」

「わかってたでしょうが!? いつもいつももー、突然来てー!? 妙に感もいいしー!? どうしてわかるのよ!?」

 限界だと言うように雪乃が飛び出し、涼が半場体制を崩す中で半分以上故意だがこれはおどろいたと言うように言い、雪乃はと言えば冗談にも限度があると言うように返した。

「隠れるあんたも悪いでしょ? それと連絡した。後こんなかわいい子たち犠牲にする気?」

「歓迎するとは言ってない!? てかどうして日本に来る理由があるの!? また職場で何かあったの!?」

「本社命令で支社の査察。」

 並んで話せば2人が血縁者だと言うのはよくわかる顔立ちだが、雪乃は幼く、涼が大人びた顔で、確かに違うなと言うことが認識できた。

 姿をあらわした雪乃に対し涼はそう言うけどと言うように返し、雪乃も負けないと言うように返すが、涼は特に理由はないけどと言うように返し、桔梗はとある意味日常的に見慣れたやり取りなのか言葉も出ないと言う表情をしていた。

「―――あー、もー、わかった。好きにして―――」

「よしよし。さすがわたしの自慢の姪っ子だ。聞きわけがよくてたすかる。」

「妥協したって言うの。これは―――」

 言っても聞かないだろうなと言うような表情で雪乃は言うと涼は雪乃の頭を子供のように触れながら笑顔でほめ、雪乃はと言えばこれだからこの人はと言う表情をしていた。

「―――だけど来るの夜になるって言ってなかった?」

「どうせ急な仕事が来たとか言って出ちゃうでしょう? 前の時もそうだったし。」

「―――ぅ。」

 雪乃は少しして思い出してみればと言うように涼に聞くが、涼はと言えばそうはいかないと言うように返し、雪乃は言われたら確かにそうで返す言葉もないと言う表情に変わった。

「そう言えばまだキャバ続けてんの?」

「ううん? 系列の会社で事務や経理で働いてる。元No2の子が近く系列だけど独立予定でこっちに来てくれないかって誘われてるけど考えてる。」

「順風満帆ね? 結構結構。由紀お姉ちゃ、母さんとも仲よくしてる?」

 話題を涼は不意に帰ると言うか、言葉を詰まらせたが渡し船と言うように聞くと雪乃はそれはと言うように答え、涼と軽くだが世間話などを始めた。

「母さんもだけどわたしも心配。涼お姉ちゃん。こっち帰って―――」

「あ、ごめん。電話?」

「―――」

 家庭事情の少し踏み入った話だとも思うが雪乃は続けると、不意に涼のだと思うが携帯だと思う電子音が聞こえ、涼が電話に出る中で雪乃はこれだからと言う表情になっていた。

「ハロー? ラッセル?」

『―――――』

「What Are you Said!?』

 普通の電話のようにもしもしと言わず、ハローと言った上日本人とは思えない名前を言い、国際電話かと思い、電話越しの声が微妙に聞こえる中で涼が叫んだ。

「Are you said ″Come Back″? We ―――』

 叫んだのは英語で、最初のは何とか聞き取れたが途中で早口と言うか、流暢で聞き取れなくなったが、こんな時にと言うような話し方だった。

「I Can t ―――切られた―――」

「―――こっちにはメールが来ました。至急帰れだそうです。書類の整理を―――」

「3時間以上かかるのよ!? こっちの身になってよ!? それにせっかくかわいい姪っ子とも感動の再開もできたのに―――」

 断ると言うように言いかけた瞬間に耳に当てていた電話を話し、言葉通りに切られたと言うように言う中で桔梗がこちらも同様だと言うように返すも、涼は納得がいかないと言うように返した。

「涼お姉―――」

「あー、どうせわたしたちは社畜よ。いきますよ。黙って戻ればいいんでしょうがー!?」

 一転して心配そうな表情の雪乃に対し、涼は言い争っている場合ではないと言うように返し歩き始めると言うか、玄関に向かい始め、桔梗もあわせて歩き出した。

「あ? そうだ? はい。雪ん子。」

「?」

「誕生日プレゼント、現金だけど味気ないとか言わないで? 自由に使えるお金があるってのは大切なことなんだからね? それとこれは泊まる間の宿泊料と言うか家賃、光熱費も入ってる。」

「―――――」

 歩き出したが不意に涼が引き返すと服から封筒を取り出し、雪乃が何かと思う中で中身の説明を始めた。

「これ食費、それとこれはあの子たちに何かおいしいもの食べさせてあげなさいの分。」

「―――」

「絶対帰るからね? それじゃあ行ってくるね。元気にしてなさいよ?」

 最後にこれもと言うように封筒を渡した後財布を出して現金をそのまま渡しながらも説明を続け、雪乃が突然渡されてもと言うような表情の中で涼は後は頼んだと言うように軽くだが走り去り、桔梗はそれに続いた。

「あの子が死んでから仕事が回らないし忙しいし嫌なことばっか押し付けられるし―――」

「その話題を出すのはもうやめましょうよ―――?」

 涼は不満だと言うように続ける声が少し遠くから聞こえ、桔梗はと言えばそれを止めようとする声が聞こえる中でドアが開き、出ていく音が聞えた。

「―――なんだったのよ―――」

「雪乃さんの叔母さんと枝葉さんの従姉、さん?」

「―――いや、それはわかってるけど―――」

 ほかに言葉も出ないと言うように言ったのは遥香で、彼方はわかってはいると思うけどと言うように言い道に顔を向け、桔梗の部分を確認しようとする中で遥香は一応はと言うように返した。

 雪乃に似ているがまさに対称的な性格と言うか、行動力を持った女性で、嵐のように姿をあらわし、嵐のように姿を消し、部屋の中は彼女がしたわけではなく、わたしたちの心理状態かもしれないが、少しきれいに片付いた気がした。


 現状のわたしたちに起きたことがひどく狂ったことだと自覚はしているが、狂ったことに狂ったことを混ぜ合わせてもよくはないで、話しを本題に戻す必要があるとわたし真矢は思った。

 思いはしたが後者の狂ったことの要因の1つ、涼の姪にあたる雪乃はと言えば思わぬお金を得て管理に追われ、涼の同僚だと思うが桔梗の従姉だとか言っていた枝葉もそれほど何か言えるわけでもなかった。

 話しを戻すにしても何から言えば後に詰まらないかと言う状況で、彼方や道、桃子に眼を向けるとわたしに向けられてもと言う表情で、伊那と理沙、それに鈴も同様だった。

「―――そう言えば雪乃あんたキャバやってたの?」

「あ、うん。2、3年ぐらい前、結構人気あったのよ?」

 封筒を適当と言うか、彼女にとっては把握はできているのだろうが、少し遠くの棚に入れている中で遥香が聞き、雪乃はそれは本当と言うように返した。

 彼方の抱えているリューはダメだし遥香なんて一番期待できないと思う中での一言だった。

「それにしても―――」

「あれはごめんね? 昔からああなの。調子狂わせてごめんね?」

 わたしもと言うか全員がだと思うが、本当にあれがあなたの叔母なのかと言うように聞くと、雪乃はと言えば事実だと言うように返した。

「でも、雪乃さんあなたよりちょっと年上ほどにしか―――」

「―――ああ、お母さんが高校生の時に生まれたの。わたしが生まれた時中学校入る前。だからちょっと年上のお姉さんでも通じるほどなの。小さいころからそれだからわたしも涼お姉ちゃんって呼んでるの。」

 雪乃があやまる中で次に聞いたのは枝葉で、桔梗との関係を従妹と言い、従兄と同じ年齢ほどなら計算がわないと言うか、雪乃よりも少し年上ほどに見えたと言うように聞くと、雪乃はそれにも理由があると言うように返した。

 聞かれなれているようで、回答がすばやく、恥さらしとまでは言う気はないが、わたしの家族だから大目に見てねと言う表情をしていた。

「―――そう言えばお母さんがわたし生んだ歳も過ぎちゃったなー。わたしも歳ねー。最近はいい人もいないしー。」

「―――あんたも大変ね。大人の事情ってやつ?」

「そうね?」

 話しながら考えてみればと言うように雪乃は続け、遥香がそんなこと言われて困るんだけどと言うように返す中で雪乃もこんな時にごめんと言うように返した。

「でもまあ、わたしもいい暮らししてるし、いい人と言ってもお母さんよかったしお父さんがまじめすぎるし、この時代比較したらいけないか。」

「比較?」

「お父さん自衛隊員。防衛大卒。」

 世間話に発展し、雪乃が話を続け、遥香がどういう事かと聞くと、雪乃は意外だと思うけどというように返した。

「みんなそんな顔する。お母さん英語教師。県立高校の。同級の子たちと話しすると給料とかで話し合わないのよ。わたし少しちょっといい暮らししてるみたいでね。わたしって恵まれてるんだなって? 勉強とかもきちんと教えてもらったしね。」

 家庭事情と部屋は関係しないと思うが、その親でこの子かと思っていると雪乃はその上と言うように続けた。

「それはいいとして、この部屋も意味があるの。わたしたちの身に起きたことに関するかもしれない参考文献を集めているの。それに調べたことをまとめた資料もある。場所もわかってるのよ。」

「―――そう言えばあんた部屋の中のもの結構きちんと把握してるはよね―――」

 話しを戻そうと言うように雪乃は言い、遥香はと言えばその通りだけどと言うように返した。

「凜ちゃん、結菜ちゃん。だった? それであってる? 桜華さんからファイルを受け取ってるの。わたしも似たようなことして似たような人間を集めてる。だけど―――」

「最近は連絡はメールだけです。」

「そう―――」

 雪乃は凛と結菜にも話を振るが、答えた結菜は答えたい気持ちはわかるがと言うように返し、凜も同じような表情で、雪乃はそれなら聞いてもダメかと言うように返した。

「―――だけど、それと基本は桜華さんと同じですよ。集めてもここにいない子たち以外は能力に雲泥の差があると言うか、使いこなせてないと言うか、凡人を少し強くした程度です。集めているとは言え名前だけです。直に顔をあわせていない子も多くいる。」

「だけど桜華さんは自分と同じ、言わば眼が青白く光る人間を多く集めていた。雪乃さんは―――?」

「わたしもその逆だと思う。判明していない場合もあるかもしれないけど、多くは眼は青白く光らない子たちばかり。」

 凜があてにならないけどと言うように続け、結菜もこれを忘れないでと言うように雪乃に聞くと、雪乃はある意味振出しに戻ったねと言うように返した。

「不用意にあってみるわけにはいかないはよね?」

「一応連絡はできるけど―――」

「やめときましょう。すぐには。」

 全員呼び出して情報収集と言う手も存在するが、全員集まると言うか、能力者と言う確証もなく、わたしたちほどでないで当てにならないと言うようにわたしが言う中で、凜はやってみると言うように聞き、わたしは即座に断った。

「真矢ちゃん意外に保守的ね?」

「―――――」

 断ったわたしに対して凜は言う通りに意外だと言うように返し、考えてみれば凜はわたしと彼方の珍道中をよく見ているで、わたしにしては意外なのは事実と言うか、言葉が返せなかった。

 凜はと言えば返しはしたが質問としての意味はないのか後にも先にも踏み込まず、周囲はと言えばわたし同様にわからないことが多いが慎重に動く必要が存在し、どこから手を付けていいかわからないと言う表情をしていた。

 人数が増え問題が広がるだけで、わたしは先ほどの一件を踏まえ遥香が凜の中が悪くならないかと言う方を優先して考えるべきかと少し考えた。


 試験も終わり夏休みも近く、問題と言うよりも仲間が増えたが、結菜と凜はわたしたちよりも能力を使いこなしている上、幸いなことに丁重に使い方と言うか、使いこなし方を教えてくれそうだとわたし桃子は思った。

 わたしたちにわかることはと言えば能力と言うか、核爆弾のようなと言うか、絶対にそれ以上の莫大な放出が可能で、高い身体能力を得られ、眼が光る人間と光らない人間が存在するで、戦力不足は必然だったが一応ある程度解決できたとも言えた。

 解決はできたがわたしたち自身努力も必要で、試験前に起きたことが2度と起きないようにしないといけないと言うか、彼方以前にわたしと真矢もその危険をはらんでいるで、わたしたちの能力は確実に現実としての領域をもう本格的に超え警戒をする必要もあった。

「―――――」

 課題は多く話を聞いていたわたしは凜の声を聞き、夏休みと言う言葉を思い出し、根を詰め過ぎてもダメで、適度に緊張をほぐす必要があるなと思っている中で、予知に似たようなことが起きた。

「―――桃子ちゃん?」

「桃子?」

「―――あ、いや―――」

 気づいたのは彼方で、自分でもわかるほど様子が変な表情をしていたのは必然で、真矢も声をかけてきたが、わたしはと言えば何でもないと言えばうそになるが、どちらとも言えない感覚だったのだ。

「―――予知、みたいなものがうまくいかなかった?」

「そう。みたい―――」

「不調絶好調があるなんて冗談じゃないは。メーカー訴えてやる。」

 能力の大規模な拡大で、5感をある程度共有可能となり、無意識にか、意図的に課かは明確には不明だが、彼方はわたしの感覚を読み取り、わたしも読み取られたことを知った。

彼方がこれはと言うように聞き、わたしはと言えばお見通しよねと言うように微妙な笑顔で返すしかない中で、凜が冗談にも限度があると言うように返した。

「またなんか起きるにしてもわかんないことだらけ。集まっても何の解決にもなんない。それでもって何で眼が光るのと光らない差なんて出るのー?」

「凜―――」

「桜華さんどころか雪乃さんもわかってないのよ? それどころか桜華さん必要最低限のことだけ教えてわたしたちに弟がいるなんて話してくれなかったじゃない―――」

 凛はムダとまでは言わないがと言うように続け、結菜があなたはと言うように返そうとする中で凜はそうだけどと言うように返した。

「それでこの衝撃的な可能性よ? ものすっごい展開じゃない? あの桜華さんが―――」

「―――そのことは僕の方で調べますから―――」

 凜はと言えば続けたが、道が落ち着いてくださいと言おうとしていると、少し話してもいいかと言うように真矢が手を上げていた。

「―――どうしたの?」

「あ、いや、可能性と言うか、違いと言うか、推測と言うか―――」

「可能性? 推測? 違い?」

 彼方が真矢に聞くと、真矢は気なっているんだけどと言うように言い、彼方はと言えば思い当たることがあるのかと言うような反応をしていた。

「真矢、できる限り話した方がいい。手がかりがどこに潜んでいるかわからないからね。それにわたしのさっきの失敗の補いにもなるかもしれないからね。」

「うーん、まあ、そう言われたらするけど―――」

 真矢は言いたいが本当に言っていいのかと言うか、確証がないと言う表情と言うか、反応で、わたしはと言えばこれからのこともあるで、むだでもいいから言った方がいいと言うように言うと、真矢はそれならと言うように返した。

 真矢の表情はと言えば一緒に難解な問題を解く時よりも複雑な顔で、わたしはと言えば明確な答えが出せない以上、正解は現状ではだれも知っていないと言い足せばいいと思ったが、真矢はと言えばそう思う中で口を開いた。


 凛と結菜たちの説明で基本的に能力は同等だと言われていたが、わたし真矢は眼が光るにしても、光らないにしても、身体への対応と言う疑念を不意に思った。

 思ったと言うよりも、話している中で何か手がかりがないかとこれまでに起きたことを頭で少し整理していて、これはと思い、思わずこれだと思ったが、確証がないで、本当に言っていいかとも思ってしまったのだ。

 彼方と桃子、言わば普段通りの3人ならば遠慮なしにもう言っていたが、他にも人がいるで、彼方は聞いた方がよさそうだと言う表情で、桃子はと言えば話した方がいいと言うように言ってくれ、確証がないがそれでもいいと言ったようにも思え半場安心した。

「桃子、彼方、わたしたちってさ、眼が光る方ってさ、なんか身体に不調多くない?」

「―――不調?」

「あ? そう言えば?」

 切りだし、桃子がどういう意味かと言うように聞くと彼方が思い当たると言うように反応してくれた。

「桃子ちゃんゲロゲロになっちゃうし、真矢ちゃんがめずらしく寝込んじゃったことあったし―――」

「彼方は寝込んじゃったしね。」

「結菜さん、桜華さんはこのことは? と言うか結菜さん自身は?」

 思い出してみればと言うように彼方は言い、桃子もあなたが一番ひどかったと言うように桃子も言い、わたしは結菜に聞いた。

「―――――」

「結菜さん?」

「桜華さんもそのことは言っていた。」

 聞かれると結菜は少し待ってと言う表情で考え始め、不意だったので困っていると思い、呼ぶと結菜は確かにそうよと言うように返した。

「凜たちの方が快調過ぎるほどなのよね。」

「そんなうらめしそうな顔で見ないでよ?」

「使い慣れてくるとそれほどでもないんだけど、最初は彼方ちゃんがさっき言ったけど吐いたり寝込んだり、使いすぎて動けなくなるなんて日常茶飯事。」

 結菜は思い出してみればと言うように凜に眼を向け、凜は機嫌が悪そうな表情の結菜に対しそんなこと言われても困ると言うように返すと、結菜はわたしも似たようなものだと言うようにわたしに返した。

「だけど凛の方はそんなことはなし、だけど―――」

「ちょ!? 結菜何してんのよ!?」

「時折見ないと出てるかもしれないでしょ?! それにさわれば即なくなるんだから大人しくしなさい!? 前はあんなに真白になるまで置いといてー!?」

 結菜は続ける中で不意に凜に触れると言うか、服を脱がし始めるような動きを見せ、凜が抵抗を始めるが結菜は動くなと言うように返し続けた。

 道がいると思ったが道はと言えば見ていませんよと言うように顔を下に向け、片手で目元を隠していた。

「白化のことですね?」

「ハクカ? ああ、白化、白く変化する。そう呼んでいるのね? 確かにそうね? そう言える。桜華さんは侵食って呼んでたから―――」

 見ていた鈴がこれはと言うように話に加わると、結菜は一応は安全を確認したか話す中で、鈴にそう言えばと言うように返した。

「わたしたちは身体が弱る。一方で鈴ちゃんたちは身体は強いみたいだけど侵食、いえ、白化の危険がある。わたしたちにはそれがない。眼が光る。」

「どっちにしても、使い方を教え込んでいかないとね。前みたいなことがまたあったら笑いものになんない。」

 結菜は続け、これが解決の糸口になることは確かだと言うように言う中で凜は細かく考えても仕方ないと言うように返した。

「―――すみません。」

「はい。あやまんないの。彼方ちゃん悪くない。原因はこの力っつかビョーキ! それに地球無事だったから結果オーライ。この力使いこなせるようにわたしたちがみっちりも教えてあげるからね。」

 言われて見ればわたしが一番危険ですよねと言うように彼方があやまると、凜は彼方の頭を軽くたたくように触れ、勢いよく振るようになでた。

「―――それと、道徳的教育もね―――?」

「何でわたし見るのよ?」

 頭を揺さぶられ、少し気が遠くなっている彼方は置いておき、結菜はと言えば遥香に小さいことだけどと言うように言うと遥香に眼を向け、遥香は身に覚えのないことを悪いと言われても困ると言うように返した。

「―――?」

 初めて会った時もだが2人の雰囲気は悪く、わたしも人のことは言えないかもしれないが、これからよくも悪くもならないといいなと考えていると、呼び鈴が鳴った。

「―――雪乃さん? カークです。開けてください。」

 雪乃が涼がもしや戻って来たと言う表情をしていたが、玄関からはカークの声が聞こえた。

「あ、わたしたちが出ます。」

「あ、わたしたちが出ます。」

 枝葉に半場強引に連れてこられ大丈夫かと状況だった伊那と理沙2人はと言えば回復していて、声を聞くと声をあわせて立ち上がり、玄関へと向かっていった。

 問題が多いが、味方と言える人間も一応は多いで、わたしたちは楽観視はできないが、路頭に迷うことがないのが幸いの救いだと言え、玄関でドアの開く音が聞えると、カークの2人を心配していたと言うような声が聞こえた。

 2人も同様な受け答えが遠くでだが聞こえ、あの子たちともこんなことが無ければ親しくなることもなく、こんなことで親しくはなりたくないと言えば軽蔑になるかもしれないが、普通の出会いで親しくなりなかったなとわたしは少し思った。


 毎度のことだが明確な答えと言うものが出ることはなく、平和を願ってこれからや明日、そして未来に備えると言うのがわたしたちで、少し長居もしたで一時解散するべきだと判断された。

 わたし鈴もだが、結菜と言うか、凜に教えてもらうことは多くありそうで、遥香と結菜の関係をこれ以上悪くしないように努める必要もあると思った。

 集合した雪乃の部屋が原因で時間を使ったことも要因で、涼と言う彼女の叔母もやってくるで、外を出て歩きながらほかの人間もだと思うがこの後ここで集まるのはあまりよくないと思えた。

「―――桃子ちゃん?」

「―――」

「やっぱりさっきのこと気になる?」

 雪乃のことも踏まえると言うか、どこでだれにでも話してもいいものでないが、携帯もあるで、雪乃やカーク、結菜は何かあれば連絡をと言うで、帰ろうとする中で、桃子が少し不機嫌そうな顔をしていた。

 わたしにも最初害が及んだ部分もあると言うか、能力もある程度同じで、声をかけると何かあるが気にするほどでもないし、何でもないと言いそうな表情だが、彼方がもしかしてと言うように聞いた。

「失敗―――」

「だけど前からのこともあるしねー。」

 桃子が話している中で何かが起きそうだと予知したが、明確性に欠けた状況で、彼方がそうにしてはと言うように返す中で、真矢は和桃子以外の人間に対しても確かにそうよねと言うように返した。

「それに思わぬ味方もあらわれるしね。」

「正義の味方見参!」

「止めなさい凛。」

 凛と結菜に対して真矢は言い、凜はと言えば元気よく返し意味不明だが活発そうな動きを見せる中で結菜に止められた。

「―――――?」

彼方が誘拐された時のような人間でなくてよかったと思いながらわたしがそれを見ているとわたしは不意に後ろから視線を感じた気がした。

「―――?」

「―――鈴?」

「鈴?」

 視線と言うのは紛れもなくだれかに見られているような感覚で、わたしは振り返るが人の姿はなく、遥香が大丈夫かと声をかけ、桃子も聞いたが、わたしはと言えば気のせいとも思えず視線の方向に眼を向けていた。

「大丈夫?」

「―――はい。」

 一応大人でもあると言うように見送りについてきた雪乃も声をかけ、わたしは気を張り詰め過ぎとも思い、問題ないと言うように返した。

「ミス 鈴、気のせいではないようです。」

「?―――」

「全員警戒してください。」

 雪乃も半信半疑と言う表情だったが、あなたがそう言うならと言う表情に変わった中で、不意にカークが冗談ではないと言うように言い、わたしたち全員がどういう意味かと言う表情の中でカークはライダーシステムを取り出していた。

「え? な―――」

「ぇ―――?」

「ぁ?」

 穏やかな雰囲気と表情、それに動きではないと思っている中で、不意にわたしの眼の前と言うか、上下に、正確には足元と頭の上だと思うが、黒いものが見えたかと思うと網のように上下から伸びて来た。

 伸びて来て上下の網が重なると、黒い物体が広がり、一瞬で闇へと化し、周囲が見えなくなり、周囲の人間たちの姿や、景色が見えなくなった。

 だれが見ても普通の出来事ではなく、わたしたちの力が関係しているのだと思えるが、周囲にだれもいないで、わたしはそう考える余裕を少しなくし動揺した。


 考えられるのは彼方たちと同様の神に似た能力の人間たちの力で、束縛、空間移動、そしてわたしカークから遠ざけるための作戦だと判断できた。

 鈴が不意に何かに反応し、視線の先にはわたしだからこそわかる異様な気配が感じられ、全員に警戒をするように声をかけ、ライダーシステムを取り出し、起動しかける中で、彼女たちが姿を消した。

 厳密には彼女たちの頭上と足元にあらわれた黒い物体で、覆われたかと思うと瞬時に消え、彼女たちも姿を消していたのだ。

「カークさん。」

「カークさん。」

「―――お2人とも、お怪我は?」

 だれの仕業かわからないが、連れ去られたのはあの能力者たちだけで、わたし、伊那と理沙、そして道と枝葉だけが残され、2人がわたしに声をかけ、わたしは膝をつき、2人の安否を確認した。

「ミス 枝葉、ミスター 道、あなたたちは―――」

「―――わたしたちは大丈夫です。それよりも―――」

「彼方たちが―――」

 2人は見る限り異常はないで、わたしは枝葉と道に声をかけると枝葉は問題ないと言うように返し、道はと言えば枝葉のそれよりもと言うよう言葉に続けるように言った。

「―――?」

「カークさん?」

『Release!』

 考えるまでもなく別の能力者による誘拐か、最悪あの一瞬で殺されたかで、一刻を争う事態の中でわたしは先ほど鈴が向けていた視線の方向とは違う方向に視線と言うよりも気配を感じた。

 人間でないからこそ理解できる感覚だが、どう考えても普通の生き物と言うか、人間に感じられないで、道が呼びかけるのも無視し、わたしはシステムを作動させた。

 近くて遠い距離で、監視できる絶好の距離で、わたしは彼らの前にあらわれることにした。


 見慣れることはないと言うか、説明できない事態で、予期もできないで、わたし入谷とセリーが遠くから見ている中で彼方たちが姿を消した。

 神隠しとはまさにこれを言うのかと言う状況で、残ったのは道と枝葉と言う女性、それに小学生ほどの少女2人、それに外国人だと思われる男だと見ているとその男も姿を消した。

 消したとは言うが、先ほど見た彼方たちが姿を消したのとは違う雰囲気で、意図的と言うか、自らの意識で消えたように見えたのだ。

「Freeze!」

「?」

「いや、動くな。ここで何をしている? お前たちは何者だ? 何かを見たか?」

 試験も終わり、見ていた中でこれまた唐突なと思いこれからどうしようかと見ている中で、後ろから声が聞こえ、振り返ると、先ほど姿を消した外国人の男がたっていて、こちらに向かって少し高圧な物言いで聞いてきた。

「―――普通の人間ではないが、同業者、ではないようですね?」

「そう言えばあんた自分が悪魔とか言ってたけど―――」

「盗聴ですか? 感心しませんね?」

 カークとか呼ばれていたが、彼はわたしたちを軽く見るとこれはと言う表情で、セリーがそれに反応して聞くと、カークはそれはあなたたちには話してないなと言うように返した。

「彼女たちがどこに行ったかご存じですか? いつから監視をしていました? 返答次第では生きては返しませんよ?」

「―――不利なのはあんたの方よ? わかってる? 痛い眼にあいたい?」

「セリー、止めろ―――」

 冷静だがカークは起きた出来事に関係のないことを話している時間はないと言うように質問を続けるが、セリーは答える義務はないと言うに答えながら銃を取り出す構えを見せ、わたしは止めた。

「―――――!?」

「―――!?」

 止めはしたが、セリーの表情はと言えば本気で、彼にはわたしたちを人間ではないことを見抜く眼が存在することは確かで、事情を説明する必要があると思った。

 幸いなことに先ほどの場所に道と言うわたしたちの身分を証明してくれる人間も存在し、わたしはこれだと思う間もなく、カークが動きを見せた。

 見せたと言うよりも自らを悪魔だと名乗っていたが、それはまさにその能力なのかと言う動きと言うか攻撃で、不意に周囲に影と言うか、闇がより一層黒く染まり、大量の刃のような姿へと姿を変えわたしたちを包囲していた。

「―――――」

「返答次第では許しませんよ?」

「―――」

 闇の刃とも言えるその物体は生きているように動く上、鋭利そうな細さと光沢を放ち、切れ味を持っていなくても、全力で振り回されたら不利にも見え、セリーがこれは何だと見ていると、カークは質問はこちらがしていると言うように返した。

「―――」

「―――?」

「―――?」

 返した後でカークが不意に待てよと言う表情を見せ、わたしとセリーが何を考えていると言う反応の中でカークは不意に姿を消した。

 姿を消したと言うよりも正確にはわたしたちの身体が黒い物体に包囲されると言うか、包まれている状況で、包まれ苦しいと言う感覚はないが闇は間違いなく迫っていて、わたしたちは考える間もなく闇に包まれてしまった。

 カークが人間でないことは明確で、わたしは周囲の姿が見えなくなる中で音もなく殺されたのかと思った。


 彼方たちが姿を消し、残ったのは僕道、枝葉、伊那と理沙、それにカークだけで、どういうことかと思っている中で不意にカークが姿を消した。

 彼方たちが同じ能力者に何かをされたと言うか、最低連れ去られ、最悪殺されたことは確かで、僕は最低の状況だと言うことを祈るしかない中の状況で、僕たちは動くに動けない状況になった。

 無作為に動き回っても意味がないで、少し待って通じない可能性が高いと思いながらも電話を取出し、かけようとする中で、不意にカークは戻って来た。

「―――!?」

「うわ!?」

「きゃっ!?」

 正確には思わずお土産を持って帰って来たと言うべきで姿をあらわすとカークの近くから人間だと思われる物体が2つ落ちて来て、落ちるとおどろいた声を出した。

「―――先生? それに、セレナーデ ハートさん?」

「―――や、やあ、神宮寺君―――?」

「―――Hi?」

 思いがけない人間で、あなたたちはと言うように2人のうちこと1人、中学校の担任の大野入谷は奇遇だねと言うように返事し、もう1人のセレナーデはと言えば、流暢な英語な発音で、少し遅れたが同じような反応で返した。

「真矢たちから話は聞いていたけど―――」

「!?」

「彼方たちを連れ去ったのはあなたたちですか? 返答次第では容赦しませんよ? 覚悟はしていますか?」

 思い出してみればと言う状況で、僕はと言えば微妙にだが能力を発動させると言うか、瞳を赤く光らせ、2人がおどろいている中で正直に答えろと言うように言った。

「―――ま、待ってくれ!? 僕たちは敵ではない!? 味方と言うわけでもないがここでは君が頼みの綱だ。彼に、カークさんだったか? 彼にわたしたちの潔白を証明してくれ!?」

「―――ミスター道、知り合いで?」

「学校の担任と、留学生です。真矢たちが話していた大野入谷と言う先生と、セレナーデ ハートと言う少女です。」

 大野はと言えば本気で不味いと言う表情で、僕がいるから安心していたと言う表情も一変してたすけてくれと言うように言う中でカークが僕に知っているのかと聞き、僕は伊那と理沙、それに枝葉もふくめてだが説明した。

「―――!?」

「いい加減にしなさいよあんたら―――」

 説明し、これからどうするかと言うようにカークを眼をあわしている中で不意にセリーが動いたかと思うと、手を前にだし、僕たちに銃を向けていた。

「!?」

「え?」

「!?」

 銀色に輝く拳銃で、本物か偽物かわからないが、セリーの表情はと言えば本物ではないぞと言う表情の中で不意に銃が奇妙な動きを見せた。

 奇妙な動きと言うのも、不意に銃がセリーの手から離れ、僕の後ろへと飛んで行き、僕たちはと言えば銃が飛んで行った方向に眼を向けた。

「学習しないのね? いえ、それとも若さから来る勢い? 無知ゆえの優越感?」

「―――ミス アン―――?」

「アンジェラ先生?」

 後ろの飛んで行った銃が宙に浮いていると思う中で、浮いている銃の前に人が姿があらわれ、最初に反応したのはカークで、僕も同じような反応をするしかなかった。

 日本人とは思えない顔に着崩したと言うか、何度も着て型を崩しかけているように見える白衣姿は、間違いなく、アンジェラ ブラウンだった。

「―――知り合いで?」

「カークさんこそ―――?」

「中学校の保険養護教諭やってんの。それとカークとは母親の友人。それと言うまでもないけどわたしも事の関係者なの。」

 カークは僕に対して知っているのかと聞き、僕もあなたこそと聞く中で、あらわれたその人、アンジェラ ブラウンが事情を簡単に説明してくれた。

「―――あなたも管理を怠り過ぎよ? 大野先生? ほら、返す。」

 アンジェラはと言えば大野の方にも眼を向けると、セリーのことを注意すると銃が僕たちの方へと飛んで行き、セリーの眼の前に戻った。

「細かいことは抜き。争っている場合じゃない。間に合わなくなる。あの子たちの命が危ない。たすけたいのは全員同じでしょう?」

「―――」

「わたしたちもあの子たちがどこに消えたかは知らない。それとわたしたちもバランサーから極力あなたたちとはあわないようにと言われているの。それにわたしたちにはある意味過ぎたことだから、できれば傍観している方がいいしね。」

 アンジェラは冷静になればわかるでしょうと言うように言葉を続け、僕たちがなんと言えて返せばいいと言う表情の中でこちらにも事情があると言うように返した。

「あなたは、いったい―――」

「バランサーの仲間。いえ、知り合い? まあ、とにかく、聖那もだけど長く古い付き合いなのは確か。」

 大野が理解できないと言うように聞く中で、アンジェラは聞かれても全部話すことはできないと言うように返した。

「―――わたしができることは彼ら以上に限られている。権限もないから本来干渉しない方が実際はいいほどなの。だけどね。見過ごすにしては無理なことが多いからね。」

 アンは少し考えていたが、考えていても仕方ないと言うように言った。

「おいとました方がよさそうね? 勇とわたしたちの違いは一応話したから―――」

『呼んだー!?』

「?」

 関わるなとまでは言はないが、こちらにも事情があると言うように続ける中で、不意にどこからかわからないがアンの言った勇の声が、荒木の声が聞こえた。

「!?」

 気のせいとは思えない受け答えで、どこにいるのかと思っていると、不意に僕たちとアンジェラの間で強い風のような物が吹いたかと思うと、地面に勢いよく着地したような姿勢で荒木が姿をあらわした。

「―――待たせたな?」

 姿を消していて、着地の瞬間に姿をあらわした雰囲気と言うか、姿をあらわした瞬間に雷のような光が身体の近くに見え、機械か何かが身体に装着され、帯電しているのかとみていると、荒木が立ち上がりアンに対し、元気よくあいさつするように言った。

「待ってないから。」

「―――アン~?」

 姿をあらわす前に呼んだかと言うのはわかるが待たせたと言うことはなく、会う約束はしていなかったようで、アンはこんな時に出てこないでと言うように返し、荒木は悲しいこと言うなよと言うように返した。

「噂をすれば影が差すとは言うものね? 本音を言うと出て来てほしくなかった。あなたのその態度を見ると何も知ってなさそうにも見えるから余計にたちが悪い。」

「なんだよそのお前は邪魔者だと言う物言いは!?」

「あなたの立場上どちらにでもなるでしょう? それがバランサーでしょう?」

 アンジェラはと言えば少し悲しそうな荒木に対し、あなたには言っておかないといけないことがたくさんあると言うように続け、荒木は邪険にするなよと言うように返すが、アンジェラの質問に、荒木はそれを聞かれると困ると言う表情を見せた。

「それなら質問。彼方たちが姿を消したけど、あなた何か知ってる?」

「―――え? あ? 待って? 調べる?」

 話しがめんどうな方向に進むと困ると言うようにアンは質問を続けると、荒木はそれならと言うように答え、携帯電話と取出し、何かを調べ始めるような動きを見せ始めた。

「あー、まずいね?」

「?」

「オレたちはたすけることできない。後は運任せ。天の神様の言う通りってね?」

 携帯で調べられるのかと聞きたいが、荒木はと言えば言い方は軽いが、どう考えてもまずい答えを出し、僕たちもだがなんと言ったと思う中で、荒木は状況が悪くてもオレに責任はないと言うように言った。

「いや、神さまになった乙女たち、かな?」

「勇、あなた―――」

「怒るなよアン? 教えられる限りのことを教え、たすけ、動くのがオレたちの仕事だ。それにこんな時笑顔で大丈夫だよって言っても信じると思う?」

 言ったことを訂正したが、反省の意図は見えず、アンジェラがさすがに冗談が過ぎると言うように返す中で、荒木は待てよと言うように返した。

「―――あなた変わらないはね? 昔っからこうだった。と言うか―――」

「お前が変わり過ぎなんだよ。言っちゃ悪いがおばさんになっちまって。それにその格好何だよ? これなんてエロゲの保健室に出てきそうな格好しやがって。」

 真剣に話すとこちらの精神がまずいことになると言うか、あきれたと言う表情でアンは言うが、荒木はと言えばまだ懲りないと言うように返した。

「あ、それよりかさ、そっちにも聞きたいんだけど変な格好した女見なかった?」

「ぇ? 女?」

「そ。女。ゲームとかアニメ、それに特撮の悪役に出てきそうな黒いバトルなドレス着た女。」

 アンは返す言葉がないと言う表情の中で勇は僕たちに眼を向けるとこっちからも聞いていと言うように聞き、僕がどういう事かと反応する中で勇は簡単に説明した。

「こっちに行ったと思って走ってたらお前たち見つけてさ、偶然。もしやと思ったんだけど―――」

「―――」

「見てない。こりゃ残念。外した。」

 言っている言葉の意味が理解できない中で荒木は見たら1発でわかるからと言うように続け、僕たち全員見てないと言う表情の中で、荒木は先ほどの彼方たちのことと違い、真剣にまずいと言う表情を見せた。

「あの、彼方たちは―――」

「―――そうだね? あわてて探し回っても見つかる物でもないし、そうは言っても全く何もできないわけでもないと言うか、まあ、果報は寝て待てばいいと思うよ?」

「―――」

 僕がこのままではまずいと思い彼方たちがどこに行ったのかと聞くが、荒木はと言えば深く気にしなくてもいいよと言うように返した。

「まあ、ズッタボロになって帰ってくるかもしれないけどねー」

「?」

「ダイジョウブダイジョーブ? 考えすぎ考えすぎ? あの子たちはある意味世界最強なんだからー?」

 真剣に考えた果てに言葉を出しても適当に返される上、不味いかもと言うことを続け、僕が本当なのかと言う反応の中で、荒木はそんな顔しなくてもいいと言うように返した。

「―――信じて。一応は、大丈夫だから。本当よ―――?」

「アンジェラ先生―――」

「アンでいい、彼の言うことは確かだから―――」

 本気で不安だと思っている中で心配しなくていいと言うようにアンジェラが返したが、信頼できないのはわかると言う表情と物言いで、僕はそう言うならと言うように呼ぶ中で、アンジェラはごめんなさいねと言うように返した。

「―――それよりも勇、あなたまた何か失態をやらかしたはね? 雰囲気から察するに?」

「あ、いや、あの、その、あはは?」

「図星ね?」

 アンと呼ぶべきか、アンジェラと呼ぶべきけ、言われたとおりのアンと呼ぶことにするが、アンは僕に言うよりもあなたに聞きたいことがあると言うように荒木に聞くと、荒木はこれはまずいと言う表情と反応を見せ、アンはだと思ったと言うように返した。

「聖那に報告しとくはよ? 2人の耳にも届くかもしれないはよ? さぞかしあいつの機嫌が悪く―――」

「―――お? あっちに気配がある!? そこかー!?」

「―――逃げた。」

 アンはと言えばこれだからあなたはと言うように続け、気まずいと言う表情の荒木だったが、逃げるが勝ちと言うように飛んで行き、アンはと言えばほかに言葉も出ないと言うように言った。

「―――わたしは帰る。表向きの仕事もあるしね。それにイヴとの約束もある。」

「―――ぁ?」

「信じなさい? あなたたちにできるのはそれだけ。わたしにもそれしかできないから―――」

 見慣れると言えば変だが、あいかわらずの人間とは思えない跳躍で、僕たちが見ている中で、アンが疲れたと言うように言うと背を向け帰ると言いだし、僕が呼び止めようとするが、アンはこれ以上は話すことはないと言うように言った。

 背を向けたが話す中で一応はさよならと言うように片手をあげて振り、僕たちが見ている前でアンは姿を消した。

 消えたと言うべきで、肉眼で見える距離に彼女はいたが、瞬間移動したように影も形もなく、気配も消えてしまっていた。


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