Transporter
1人で訓練をすると言うのはだれでも考えると思うが少し恥ずかしい行動だ。
だれもいないならばいいが、だれかが見ていたとなると説明をするのが面倒で、もう1人いて精通する人間が見ていたならば防御こと受け身や攻撃、それに応用の反撃の動作まで理解されるが、普通の人間が見ると少し意味不明な行動に思われる。
幸いと言うべきか、ドレッドが去った後屋上には俺山中意外に人の姿はなく、少しの間部屋に戻っていたのだが、戻っても姿は見えず、俺は1人可能な簡単な訓練などをしていた。
寒い夜に酔狂だとも思ったが、眼も覚めた状態で、書類の片づけこと、デスクワークでもと思ったが、眠気も襲うしやめたのだ。
「―――――?」
夜とは言ったが時間的には6時も過ぎ、少し遠くで太陽が昇るのが見え、ここらへんで終わろうと思い、訓練に使っていた銃やナイフ、それに道具を服の中に戻していると、俺は視線を感じた。
「―――沙良―――?」
「―――」
視線を感じたのは調度片づけを終え、部屋に戻ろうとした時で、屋上への入り口の扉付近に人影が見え、だれかと言うか、気のせいかと思いかける中で、沙良が姿をあらわしたのだ。
「何してるんだ?」
「―――」
「―――迷ったのか? 聖那は? 憂は?」
聞く通りで、状況的に部屋の外に出るなんて考えられないが、声をかける中で沙良は俺に何も言わず、近づくと合わせるように少し近づくが眼を反らし、俺は考えられる事態を口にした。
適当に歩いていて迷ってここに来たと考えられ、偶然俺を見かけたとすれば合点の行く話で、近くには聖那と憂の姿は見えなかった。
「―――仕方ないな?」
「―――をつけて―――」
「?」
沙良の前で膝をつけ、聖那と憂に届けるから安心しろと言うように口を開くと、沙良が口を開いた。
最初が口が開いたばかりで、少し聞き取れなかったが、気を付けてと言った気がした。
「―――山中さん! 沙良ちゃん知りませんか?」
「いないんです!?」
気を付けてと言った気がするとしたが、間違いなくそう言った気がし、どういうことかと聞きかける中で不意に階段をかけ上がる大きい音が聞え、沙良の来た方向かと思う中で、聖那と憂が姿をあらわした。
予想は当たっていたようで、2人して本気で探していると言う表情で、俺は思わず落ち着けと言うように合図し立ち上がった。
「ここにいるよ?」
「―――――」
「迷ったんだろう。大目に見てやってくれ―――」
2人して周囲を探し回ったと言うかのように息を切らしている上必死な形相だが、俺はと言えば冷静に対応し、2人がよかったと言う反応の中で、俺は怒るなよと言うように言葉を続けた。
「―――沙良、沙良―――」
「―――憂さん―――」
「よかった―――」
必死な形相だったが憂は沙良に近づくと心配させないでと言うように抱き付き、憂はと言えば沙良の名前を呼び、聖那も一安心したと言う表情を近くで見せた。
「―――え? なに?」
「―――――」
「―――沙良?」
考えてみると現在はと言えば1999年で、俺も実際はこれぐらいの年齢で、親や桜華に心配ばかり掛けていたなと少し思う中で、憂が何かに反応した。
沙良が何かを言ったようで、沙良は憂が呼びかける中で振り返り、再び俺の方に眼を向けた。
沙良の眼は先ほどと違いまっすぐに俺を見ていて、先ほど気を付けてと言ったが重大な何かを伝えたいと言う表情だった。
「―――さっき、気をつけてと言われた気がしたんだ―――」
「気を付けて―――?」
「―――何かあるのか? 俺に?」
話しづらいなと思い膝をつき、視点を合わせる中で憂にも先ほど言われたことを伝え、憂がどういうことと反応する中で、俺は沙良に質問した。
「―――女難の相が出てる。」
「―――は?」
「女難の相が出てる。気を付けて―――」
質問されると沙良は思い切ってと言うように俺に伝えるが、こんな時にそれかと言う言葉で、俺がそれこんな時に言われてもと言う反応の中で沙良はもう一度と言うように言った。
「―――」
「―――」
「―――」
沙良にはわかっているのだろうが、言われた俺と言い、聞いていた聖那と憂は意味不明で、お互い顔を合わせたがなんと言えばいいかもわからず、言葉が出なかった。
「―――おいおい、こんな美女3人に出会って女難の相とは、どういう意味だ―――?」
「―――」
「―――わかった。悪かった。外した。変なこと言った。だがアメリカンジョークを理解してくれ? 少しは?」
言葉が出なかったが、俺は気を紛らわすと言うか、少し気分を変えようと言うように立ち上がると言ったが、聖那と憂はと言えばなんと言って返せばと言う表情で、沙良も答えず、俺もあやまった。
雰囲気的に軽率な発言だが、少しはいい刺激になるとも思ったが、言うとおりに見事な失敗だった。
失敗した状況だが、聖那と憂の2人だけは顔を合わせ、冗談だったんだと言うような表情を見せていた。
大人の俺がどうにしかしないと不味いが先ほどの冗談は度が過ぎたと言う状態の山中は、ここでいつまでも話していても寒いし、部屋に戻ると言いだし、わたし聖那たちはとりあえずと言うように彼に続いた。
夜が明けると言う時間頃に沙良を確認しに行くと姿が見えず、必死に探し回り、手掛かりとして屋上に行ったと思われる山中を見に行くと調度よくいたのだが、問題は沙良の山中に言った言葉だ。
女難の相が出ていると言われ、一番理解できないのは山中だが、わたしと憂はどういうことかと言うように考えて顔を合わせていた。
「―――あら? この匂い―――」
「―――あたたかくて、なつかしい、最近かがない―――」
「お米!?」
歩いて少しして憂が沙良に山中に何が言いたかったのと言うように聞こうとする中で、部屋に戻ると憂が室内の普段と違う匂いに反応し、わたしもこれはと言うように反応し、わたしと憂は何の匂いか理解し思わず叫んだ。
「あぁ? 後少しぐらいか?」
「後少し? 山中さん? 何の話ですか?」
「あ、いや、言った通りだが?」
沙良も声には出さないがこれはと言うような反応の中で、冷静なのは山中で、炊飯器でお米をたいていたと言うような物言いだった。
わたしはそうとも思えず、別の理由があると言うように聞く中で、山中は言うまでもないと言うように返し、キッチンに向かい、わたしたちも向かった。
「腹減ってないか? ありあわせの物しか出せないがいいか? 食べるだろう?」
「―――炊飯器?」
キッチンに入ると匂いのもとはあれだと言うように指さし、わたしと憂が見るとどう見ても炊飯器らしき物体が置いていて蒸気を吹きだし、わたしたちがおどろいているのも放置し、山中はエプロンを着て調理すると言う雰囲気が丸見えだった。
「―――や、山中さん?!」
「人質の扱いは丁重に―――、国際常識だ。」
見た通りの行動が推測されるが、わたしが何事かと言うように聞く中で、山中は言うまでもないと言うように返しながら、冷蔵庫を開けて卵とハムを取り出していた。
「聖那、悪いが食器を出してくれないか? 味噌汁は―――、豆腐ないか―――」
「―――――」
「―――お前たちも、ひどいことをされたとか言わないでくれな? 少し太って帰ってもらわないと困る。」
中身を確認しながら山中はわたしに頼み、わたしたちはと言えばこれからご飯作るのかと言う反応をするしかないが、山中はと言えばほかに何もないなと言うように冷蔵庫を閉める中で憂たちに頼むと言うように言った。
「―――――」
「―――俺が作る物はいやか? シリアルは? カップラーメンあるぞ? それともマクドナルドが好みか? 買ってこようか?」
少し太って帰ってもらうとか言うと山中はコンロの方に向かいフライパンも手に取り、ハムエッグ作ると言うのがわかるが、見ている中で山中は考えてみればと言うように振り返ってわたしたちに聞いてきた。
「朝は食欲ないか? それならコーヒーは? 飲み物ぐらい飲むだろう? のどぐらい乾いているだろう? 紅茶は? 日本茶もある。沙良はジュースがいいか?」
「―――――」
「―――ここにいる以上お前たちは客だ。丁重にもてなすのが礼儀だ。毒でも盛るとでも?」
話す内容はある意味現状にあわない日常的な話で、わたしたちがこんな時にこの人は何を考えているんだと言うように見ていると、山中は少しはわかってくれないかと言うように返した。
「―――で、どうする?」
「―――食器だします。わかりました。」
「あ、手伝うね?」
時間のむだとまではいわないが、早く決めてくれないかと言うように山中が聞く中で、わたしはここまで言われたら言うとおりにするしかなく、食器を出すと言うように言い、憂は手伝うと言って同じように食器を出し始めた。
遅れてだが沙良も動き出して憂を手伝い始め、山中も調理を再開した。
室内には米の炊ける臭いも漂い、ここがアメリカだと言うことを忘れそうなほどの日本らしい雰囲気が漂っていた。
ありあわせとは山中は言ったが、炊いたお米にいくつかの野菜の入ったみそ汁、それに皿にはハムエッグとポテトサラダなど、和洋折衷式だが言葉通りのまともな朝ご飯がつくられ、わたし聖那と言うか、憂と沙良は食べることになった。
漫画やアニメみたいな酷い外見でもないし、わたしも食べてみると十分にたべられる普通の味と言うか、少しおいしいほどで、とくに沙良はうれしそうに食べていた。
わたしも例外ではなく、ここに来てからまともな日本食なんて食べてないし、米とみそ汁がうれしかった。
「―――少なくとも、5日以上はここにいるな? いや、ここの食べ物を口にしているな? コーヒーと紅茶、どっちがいい? 沙良はココアがいいか? 温まるぞ?」
「―――――」
客として丁重もてなすと言った以上最低限と言うか、それ以上のことをすると言うように山中は憂と沙良をもてなしていた。
食べ終えるころで、山中は食べ終えてはいないが、2人に滞在時間を推測して聞くついでに食後のティータイムに入ろうと言うように言った。
「コーヒーで―――、沙良は? 言うとおりココアでいい?」
「うん。」
「―――聖那は?」
聞かれた憂は少しの間迷っていると言うか、どう答えていいかわからないと言うか、少し警戒している部分もあるが、何にしても答え、憂にも確認し、憂が返事を返す中で、山中はわたしに声をかけて来た。
「そうはいってもコーヒーはインスタントだ。紅茶はティーバックでもいいものもあるが、リードも俺も飲まないからな―――」
「お気遣いなく―――」
わたしには聞いたが待てないと言うか、準備に取りかかり始め、憂たちにコーヒーのビンを見せ、紅茶も箱を見せた後、準備を進める中で憂がそれほど問題なく、気にもしないと言うように返した。
「日本茶もあるんだが―――、この国で買ったものだしな―――」
手伝った方がいいなと思い立ち上がる中で山中はと言えば日本茶の葉の入った袋を見ながらこれは少し不味いと言うように言いながら準備を続けた。
手伝うために立ち上がったが、見てみると手慣れた動きで、お店に出せるほどではないが、一応のコーヒーとココアが造られ、憂と聖那に出された。
「―――飲まないのか?」
「あ、じゃあココアで―――」
「わかった。砂糖いるか? ミルクあるぞ?」
出した中で山中はわたしにいらないのかと言うように聞き、わたしはと言えば答える中で山中は確認したと言うように返す中で憂に対してか砂糖などがいるか聞き、不要を問わず勝手に砂糖とミルクを出していた。
「―――すまんな。強引で―――」
「―――いえ?」
「―――とにかくだ。朝にもなった。少し早いが連絡して、安全な場所に送り届けよう。」
沙良と同じようにココアを用意した山中からココアを受け取る中で山中はと言えば憂たちに対してあやまりながら冷蔵庫を開けてお気に入りの炭酸飲料を一口飲むと、これからの予定を伝えた。
憂と沙良が申し訳ありませんと言うように頭を下げている中で、山中はと言えば玄関の方に眼を向けながら、片手を片耳と言うか、無線機のイヤホンに触れていた。
玄関に眼を向けたのはリードが帰っていないからで、イヤホンに触れたのは昨日から通信ができないと言っていたので、その確認だとわたしは思った。
リードは帰ってくる気配がなく、俺山中はと言えば朝にもなったし、少し非常識にも思われるかもしれないが、憂たちにも食事をふるまい、現状はと言えばドレッドの言ったジャミングの通信回復を待っていた。
言ったことが確かならば通信が回復してもおかしくないころだが、機構の犬と言えば失礼だが、彼らにも事情が存在して出られない場合も存在し、俺はと言えば冷蔵庫から出していたペプシネックスを再び一口飲んだ。
憂たちを送る前にリードが帰ってくるか、恋たちにこのことを報告するか、聖那から彼女たちのことを聞いておくかなど、俺はと言えば普段の仕事以外にも仕事が多く存在していた。
「―――あら? お客さま?」
独断行動も不味いかと少し考えていると、インターフォンが不意に鳴り、憂が反応した。
「―――リードさんですか―――ね?」
「―――――」
「静かに―――」
世に言う朝帰りかなと言うようなのんきな雰囲気の聖那たちに反し、俺は銃を取り出して3人を黙らせた。
「―――山中さ―――」
「リードじゃない、合図を決めてる。それと朝早い、新聞は頼んでない、ノックする必要もないはずだ。」
玄関扉に向かう途中で突然物騒だと言うように聖那が反論しようとするが、俺は黙らせる中で、インターフォンが再び鳴った。
「―――――だれだ?」
玄関の前で声をかけるが鳴らし続けるだけで、声を返してこなかった。
「―――――?」
リードが冗談をするとは思えず、のぞき窓を見てみると、見えたのは眼と言うか人間の瞳で、中が見えないか見ているみたいだった。
「―――」
「―――子供のいたずらだ。たぶん―――」
「わひゃっ!?」
聖那が後ろについて来ていて、憂と沙良がキッチンからだれかと見ている中で、俺はと言えば考えられることはと言うように言うと、チェーンロックこそかけたが、ドアを開けるとドア越しにおどろいた声が聞こえた。
「―――だれ、だ―――?」
「―――?」
「―――――ん?」
高い女性と言うか、子供の声で、いたずらかと思い少し脅すように聞こうとする中で俺は不意に、聞き覚えがある気がして、聖那も突然黙ってどうしたんですと思う中で、隙間越しに声の主を見ようとした。
「―――いたた―――?」
「―――――だれだ?」
「―――子供? ですか?」
隙間から見ると靴の裏側が見える足元だけが見え、おどろいたためか、ドアが開いてぶつかった衝撃かわからないが、転んだようにも見え痛そうな声が聞こえる中で、俺は再度だれかと質問する中で、聖那が俺にだれかと言うように聞いてきた。
「―――もしやと思うが―――、恋?」
「―――山中さん?! 山中さんですか?! そうです! わたしです! 恋です! 春野恋!」
聞き覚えがある気がしてそんなわけないがもしかしてと言うように聞くと、ドア越しの相手は声に反応し、勢いよく間違いないと言うように返してきた。
「―――何やってるんだお前? こんな場所に―――?」
「通信ができなくなって? 心配で!? 飛鳥さんも桜もほかの仕事で!? それで許可もらってきたんです! 確認のために!」
「とにかく入れ―――」
一度扉を閉めてチェーンロックを外し、再びドアを開けてみてみると、機構が送ってきていて書類の顔写真と言うか、情報通りの恋で、ここにいる説明ができない状況だった。
言った通りに理由を聞くと、言われて見れば納得のできる説明をしてくれたが、不意に来てもかなり困ると言うもので、俺はと言えば追い返すのも気が引け、恋を少し強引に中にいれた。
憂と沙良は一応と言えば変だが、許容できたが、むずかしそうなのが1人増えたと失礼だが思った。
荒木とあった後オレリードは適当な店に入って酒を飲み、適当な場所で遊んだあと大分遊び気も済んだで、朝の7時ごろに帰って来たのだが、帰ると見覚えのない人間と言うか、機構の犬が1人来ていた。
正確には春野恋と言うワーパーで、山中と通信をしている女性で、通信ができない状態で心配でオレたち見に来たそうだった。
追い返そうとも思ったが、山中が迎え入れてもいる状態で、憂と沙良のこともあるし、ワーパーにあれこれ言われないようにする必要があると山中に言われ、オレは黙ることにした。
「―――昨日の夜も言ったが、厄介ごとはごめんだし、お互い口外しないことを条件に開放し、これからお前たちを連絡がとれた仲間たちの指定した場所に送り届ける。それでいいか?」
「はい。」
「俺はお前たちを偶然保護した良心的な現地滞在中の日本人男性と言うことで通す。いいな?」
恋と言う不測の事態と言うか、存在が増えたが山中はと言えば冷静で、憂と沙良も仲間に連絡したそうで、送り届ける段取りとこれからのことを話しあっていた。
話し合うとは言え山中が話を進め、憂が返事を返すと言う状態で話はすばやく進んでいた。
「聖那、用心を兼ねて一緒に来てくれるか? 保険にするのは気が進まんが―――」
「はい。だけど、わたしがいる方が心強いなら。」
「―――そうにしてもだ。」
憂と沙良と言う問題は片付きそうで、山中は聖那にも動向を求めると言う保険も使い、申し訳ないなと言う世に言う中で、聖那も了承したが、片付きそうもない問題だと言うように言いながら、恋に山中は眼を向けた。
「―――あ、あの、えっと―――」
「飛鳥たちに確認したほうがいいか? 少尉?」
「―――――」
恋はと言えばわたしに眼を向けられて困ると言うようにな反応と受け答えで、山中は指示を願うと言うように言うが、わたしはなんとも言えませんと言うように黙り、顔を下に向けた。
「―――それにしても―――」
「―――?」
「恋、お前いくつだ?」
黙った中で山中はとりあえずと言うように言い、恋がどうかしましたと言うように山中に眼を向ける中で、山中はこれは聞いておいた方がいいなと言うか、絶対に案の定な答えが返ってきそうな気がすると言うように聞いた。
「―――女の年聞くもんじゃないと思うが―――」
「15、もうすぐ16です。」
「!?」
失礼なのはわかっているんだがどう見てもと言うように山中が言う中で、恋は意図も正直に答え、山中はと言えば若すぎると言うおどろきの表情だった。
「―――――?」
「資料には眼を通していたが、若すぎる―――」
年齢がどうかしましたかと言う疑問そうな恋の反応に対し、山中はこんな子供が通信していたのか困ったと言う表情をしていた。
オレの時代では10歳も過ぎれば子供の教育の中に労働訓練がふくまれ、就労することも当たり前の光景だが、山中の時代と言うか、日本では15歳とは子供も同然で、山中がどうしてこんな場所に子供が来るんだと言う反応にほかならなかった。
「山中ーっ!? リード!? 帰ってんでしょー!?」
「―――――」
困ったと言う反応の中で、最悪なことは続き、サリーが玄関を開けオレと山中を呼ぶ声が聞こえ、近くで小声で何を言っているかわからないが、引き止めようとするハドウの声が聞こえたが、オレは山中の殺意を読み取った。
銃を持つ手と言うか、利き手が微妙に動き、表情も一瞬苦笑いのようにもなり、どう考えてもサリーに殺意を見せたように見えたが、抑え、とにかく自分で落ち着けと言っているかのようにため息を吐きだしていた。
オレならワーパーに対しても怒って銃出して撃って帰れと言っているが、余計にまずい事態になることを理解していると言うか、わかってもやるオレとは大きな分岐点があり、見習うべきだなとも思った。
厳密に言うと僕ハドウと言うか、サリーもだが夜中に山中とリードが帰ったことに気が付いていた。
気が付いていて、サリーが飛んで行こうとするのを夜中に止め、現状はと言えば朝のあいさつ程度ならば一応はいいと言うように許可し、用心を兼ねて同行したが、言うまでもなく騒がしくなりそうだった。
入ってリヴィングに行くとお客様までいて、山中はどう見ても困ったと言う表情で、お客の2人はだれこの子たちと言う表情だった。
僕は2人の内大人っぽい女性におはようございます朝から迷惑をかけますと言うかのように軽く頭を下げ、女性もいいえこちらこそおじゃましていますと言うように頭を下げた。
「―――リー、俺が彼女たちを送り届けてくる。彼女たちを頼めるか?」
「―――――」
「頼む、彼女たちの扱いには慎重な対応が必要だ。こんな場所だ。日本人の俺なら彼女たちの仲間も油断して気を緩める。頼む―――」
サリーが入ってあらお客様と言うように見ている中で、山中は半塲自棄になったと言うか、先手必勝と言うように口を開き、リードがお前とかと言うように返す前に、言うとおりにしてくれと言うように続けた。
「―――わかった。」
「すまん。」
「いや、いいさ? お前の言う通りだ。オレではことを荒立てるどころか、皆殺しもしかねないからな?」
少ししてリードは一緒に行く方がいいとも思うが、お前が言うならば仕方ないなと言うように言い、山中があやまる中で気にするな後は任せろと言うように返した。
「ハドウ、何か用か?」
「あ、いえ、僕は別に―――」
返された中で山中は次はと言うように僕に眼を向け、用件は何だと言うように聞くが、僕はサリーの付き添いで来ただけで、用はないんです申し訳ないと言うように返した。
「そうか、ならこれから出かける。サリーも用があるならリードに言え。」
「―――ちょっ!? 山中!? それにこいつら―――」
「いいな?」
お前こと、僕に用がないならサリーかと言うように山中は眼を向けると、俺は忙しいんだと言うように言うと女性の方に歩き出し、サリーがだれよこいつらと言うように呼び止めようとするが、拒否権はないと言うように少し強い物言いで黙らせた。
「言うとおりにしろ。」
「―――リード?」
「言うとおりにしろ。」
黙らせた後は山中は2人に近づき、行きましょうと言うように合図し、山中が先頭となり、ついて来て下さいはいわかりましたと言うような図式でついて行き、聖那も少し遅れて続く中で、待ちなさいと言う表情のサリーに対し、止めたのはリードだった。
山中が言っただろうがと言う押しの強いと言うか、先ほどの山中のいいなと言う言い方の方が強いが、リードにはハイブリッダーと言うか、上官としてか、人間としての威圧感が存在した。
サリーがだけどと言うように返すが、リードは二度も言わせるなと言うように言い、サリーを黙らせた。
車の運転と言うのは運転する人間ならばわかると思うが、かなり神経を使うもので、集中することでほかの思考と半場断絶するようにできると言うか、思考を飛ばせるで、俺山中は目的地に行く以外は後で起きることを極力深く考えないことにした。
憂と沙良を仲間の場所へと送り届ける途中なわけで、憂が助手席にのって地図やこちらの地理情報などを頼りに案内し、聖那は沙良のめんどうを見て軽くだが遊んでいたが、これから起きる問題は眼に見えてわかった。
1つは昨日の夜の帰りで、見る限り人影はなく、リードも万全だとしたが、確証はない状態で、2つめは憂たちを迎える相手のことで、憂や沙良同様に普通の人間ではないのは必然で、3つめは帰った後のサリーのめんどうを見ることだ。
「―――――本当にこっちなのか? 住宅街みたいだが―――」
「ほぼ反対方向に拠点を用意していたんです。それと待ち合わせ場所も用心を兼ねて別の場所にしています。」
1つ目の事案が一番めんどうで、2つめの危険を一番示唆するべきだが、3つめが一番身近なもので、帰りたくないなと半場考えていた中で、俺は憂に案内され、住宅街に入っていた。
見ればわかるが少し裕福な生活層が暮らす場所で、少し遠くにモールのような大型の建物も見え、本当にここで間違いないかと言うように俺が憂に聞くと、憂は間違いないと言うように返した。
憂には表向きにも裏向きにも、十二分な財力も備わっているとも考えられ、こんなことをするよりも留学でもすれば有意義だとも思ったが、言うのは止めることにした。
わたし聖那は目的地に到着するまでと、沙良と遊んでいた中で、わたしは現実的に考えると山中は沙良ほどの年齢と言うか、厳密に言うと彼女よりも年下ほどだと言うことを考えていた。
運転席には30代前半の落ち着いた雰囲気の男性と言うか、山中が運転をしているが、20年以上先の世界から来ている人間と言うには見えず、現状のわたしたちはと言えば大人として彼を見て、彼に助けられている状態だ。
沙良と憂は事情は知らないが、そしてわたしもだが、本当はわたしたちがお姉さんと言うか、おばさんになっていて、現状の沙良みたいにだれかと遊んでいるのかとも少し考えてしまった。
「―――そう言えば―――」
「?」
「あ、いや、いいか?」
一瞬目を向け、この世界をどのように見ているのかと思う中で、山中は不意に口を開き、わたしたちが反応する中で、山中は聞くほどではないかと言うようにも言った。
「どうしたんですか?」
「いや、大したことじゃないからな?」
「言ってくださいよ? こんな時に?」
憂が何事かと言うように聞く中で、山中は本当に大したことはないと言うように返すが、わたしがここまで来たからにはと言うように言った。
「―――朝の一件だ。沙良の女難の相が出ていると言った理由を聞きたくてな?」
「―――ぁ?」
凄みもなく、脅したわけではないが、言い寄られたらかなわないなと言うように山中は答え、沙良が反応した。
「―――山中さん―――」
「兵士とは迷信深い生き物だ。意外とな。」
「―――?」
あなたみたいな人がそれを聞くんですかと言うようにわたしが名を呼ぶ中で、山中は変だと思われるが仕方ないと言うように返し、わたしはなんと言いましたと言うように反応するしかなかった。
「お化けだって信じているし怖いんだ。生きている人間の情念は時として科学では解明できない奇跡を起こすこともある。生きながらえるなら1%の確立にも賭けたいし、幸運のお守りもあるなら欲しい、危機が迫っているなら対処法を知りたいしな。」
「―――――」
「まあ、そうは言っても地獄の沙汰も金次第とも言うからな。ほかの兵士も同様だがのめり込むと搾取されて本筋を見逃すと思うが、子供を疑うことはよくないことだ。違うか?」
憂も沙良も言ったことに反応している中で、山中は聞いてくれと言うように続け、わたしたちは黙って聞いているしかできなかった。
「ついてる。」
「―――?」
「憑いてるの。憑りつかれているの。」
意外なことを言うと言うか、実情と言うか、少し子供っぽくも見え、男と言うのはわたしの周囲の人間と言うか、高校生でもだが、失礼だが成長するのは外見だけなのかと思っている中で、沙良が少し不味いと言うように口を開いた。
バックミラー越しにだが沙良を軽く見てどうしたと言うような反応を山中がする中で、沙良は答えはと言うように言った。
「だけど―――」
「―――?」
「ここからはわたしがします。」
沙良はわたしの前で本当に言っていいのかと言う表情を見せ始め、山中がどうしたと言うか、聞かない方がよかったかと言うような表情の中で、憂が言う通り続きを話すと言うように言った。
「山中さん。身体の調子とか、悪くないですか? 疲労感は? どこか身体凝っていません? 肩とか凝っていません?」
「いや、まったく、全然。」
「本当ですか?」
憂の聞き方は真剣そのものだが、医者の問診みたいな質問で、山中はと言えば答えはするが、別段何もと言うように答えるが、憂は真剣に答えないと後がまずいですよと言うように聞いた。
「―――歳相応の疲労感はあるが、不健康って言うほどじゃない、身体も壊してない、少し鍛えてもいるからいたって健康体だ。」
「影響を受けてない?」
「影響?」
言われて見れば心当たりはあるが言うほどでもないと言うように山中は続けて返すと、憂は信じられないと言うように返し、山中はどういうことだと言うように聞いた。
「―――憑いてると言ったが、何か悪霊でも? 払ってくれるのか?」
「そのまさかです。」
沙良が言ったことを整理してみればと言うように山中は少し軽い気持ちでと言うように聞くが、憂は断言しますと言うように返した。
「山中さん、失礼ですが、霊感みたいなものは―――」
「ない。と思うぞ。」
「―――――」
断言すると言う中で、憂は考えてみればと言うように山中に聞くが、山中は同じようにと言うか、少し違う気もするが断言し、憂は言葉を失っていた。
「考えてみれば、お前たちの事情を話すことにほかならないし、これ以上触れない方がいいか?」
「いえ、あなたも口外しないと約束したので、聖那さんも信用しますので、続けます。」
言葉を失っている憂に対し、良心としてと言うように山中は聞くが、憂は後には引けないと言うように返した。
「すごい力の、女の人がいるの。」
「さっきからわたしたちには何もしませんが、実を言うとあまり近づきたくないほどなんです。平然としているあなたの方が怖いほどです。」
「女性?」
わたしもと言うように沙良も言い、憂も続けるが、山中はそんなものに心当たりはないと言うように返した。
「だけど、恨みや怒り、殺意と言った感情じゃないんです。悪霊ではあるんですが、守護霊や神がなんか凶暴化したみたいになっていて―――?」
「あなたを守ってる。いや、自分だけのものにしたいみたいなんです。独占? いや、支配と言うべきです。目的は。たぶん―――」
「支配?」
憂は怖いとも言った後は少し表情を心配だと言うように変える中で続け、沙良も気を付けてと言うように付け足して言い、山中は意味が少し理解できないと言うように返した。
「山中さんを守ろうとして憑りついてる? だけど支配しようとしている? 憂さんや沙良ちゃんみたいな人間に倒されないように害を与えている?」
「いいえ、聖那さん、わたしたちに害は与えないの、だけど、探してる。何としても山中さんを手に入れようとしている。それをするんだった何でもするって言う領域だけど、それ以外は邪魔しない限りは安心なの。」
わたしが話を踏まえてと言うように質問すると、憂は少し違うと言うように返した。
「除霊? みたいなものはできないのか?」
「できません。それ以前に、あなたは彼女に守られています。除霊とかをすればあなたに逆に害が及びます。それにできても生霊なので彼女の本体に、生きた彼女に害も及びます。それと戻ってくると思います。」
山中はと言えばこう言うことは初耳だと思われるが、平然と話を続け、細かい理屈は無視してこれからのことをと言うように聞くが、憂はそれだけはダメだと言うように返した。
「―――生霊ってあれか? 生きた人間の―――」
「そうです。山中さん、心当たりは? 家族は? 結婚していますか?」
「―――いや、1人身だ。姉と母がいるが違うか?」
生霊と言う聞きなれない言葉を憂は口にしたが、話しを踏まえると生きた人間から出て来た幽霊なのは明確で、山中は信じているとも言い、多少の知識があるようで、憂に確認するように聞くと憂は間違いないと言うように返した。
返す中で憂は考えてみればと言うように山中に勢いよく質問したが、山中はそれはないなと言うように返し、関係してと言うように質問するが、憂は少しだけだがそんなはずはないと言うような表情をした。
「―――違います。違うと思います。恋人とかは―――?」
「こんな仕事だしな。縁もなかったし、第一こんな俺だ。選ぶ女もいないだろう―――」
「―――――」
憂は質問を続けるが、山中はと言えばそんなことを聞かれてもと言うように少し自虐的な言葉で返し、少しだけだが笑っていた。
言う通りだと言うと悪い気もして、普通の仕事をしているならば結婚もして子供もいるころだが、山中の仕事はお世辞にも言い仕事とは言えず、確か33歳とも言っていたで、彼の言うことは当然の心理とも言えた。
「―――しかし、核心は得られたか―――」
「核心?」
「似たようなこと言われたことがあるんだ。」
憂と沙良が次をどう返せばと言う表情の中で口を開いたのは山中で、憂がどういうことかと言うように聞くと、山中は言った通り前にもと言うように返した。
「仕事の関係であった女でな。彼女が言うには、そんな感じの女がとりついているらしいんだ。会えば人生そのものが変わるほどだと言われた。命を、人生そのものをささげても惜しくないほどの、差支えない存在になると言われた。」
「―――」
「彼女もそれに呼応してくれるとも言われた。そんな女にはあったことがないがな。」
山中は続け憂がそんなことがと言う反応の中で、山中はここまで言われたがと言うように返した。
「―――会う。」
「?」
「絶対に会います。あなたは彼女に会います。会えます。彼女の力が増している。世界のルールを変えてでもあなたを手に入れようとしてる。してます。あなたは呼ばれてる。選ばれています。気を付けてください―――」
山中の表情は言った通りに本当にそんな女にはあっていないと言う表情だったが、口を開いたのは沙良で、なんだと言う反応を山中がする中で、沙良はこれだけは絶対に信じてと言うように言った。
「―――――わかった。ありがとうな。」
沙良の言い方は本気で、山中の表情はと言えば、作り話を本当だと言い張る子供に対する軽い返事ではなく、警告として聞いておくし覚えておくと言う返事だった。
「―――聞いた俺が言うのもなんだが、気まずい気がするし、少し話題を変えよう―――」
言った通りで、これ以上この話は長引かせるとよくないのは必然で、山中は別の話をしようと言うように言った。
「―――そう言えば、山中さんは、どうしてこんな仕事を?」
「―――」
「あなたそれほど悪い人に見えませんよ? こんな仕事不似合いだと思いますし、家族も心配しているんじゃ―――」
話題を変えようと言った言葉に反応したのは憂で、山中に質問し、聞いている中で憂は質問を続けた。
「姉と母がいると聞きましたが―――」
「―――家出したんだ。」
憂の言う通りで、山中は雰囲気的に不釣り合いな人間に見え、先ほどの家族がいるとも言ったで、考えてみると心配しているのは必然で、憂が続ける中で、山中は不意に返した。
「これも暗くなる話だが、ある時姉とケンカと言うか、言いあいと言うか、嫌なことを言われてな? 何のための働いてるのかわからなくなった。」
「―――」
「なんかいろいろ嫌になった。気がついたら自衛隊辞めて、フランス行った後この国来てこのありさまだ―――」
返し方は言いたくはないが聞かれたら答えるしかないと言うように少しおどろいた反応の憂に答え、聞いている中でうそは言っていないと言うように返した。
「姉にも悪気はなかったことはわかってるし、仕送りも続けてる。悪いのはわかっているが、俺にも俺の人生を好きに生きる権利があると思ったしな―――」
「―――――自衛隊員だったんですか? でも辞めるって―――」
「やめたとは言うが任期は満了していたんだ。俺は海外で言う退役軍人なんだ。一応。」
わたしはと言えば辻たちが出した経歴を見ているが、考えてみればまだ10歳にもなっていない記録で、未来から来た中年となった彼の人生は、あまりよくない方向にいっているみたいだった。
話を続ける山中に、憂はだけど辞めるのは関心はできないと返そうとする中で、山中は静かにと言うか、勢いを押し殺してこれだけは絶対に負けないと言うように言葉を返した。
「確かに一般曹を蹴って官補も登録していないのもまずいが、あの国(日本)に居場所がない気がしてな? 未練を残したくなかった。母と姉以外はな?」
「―――未練って―――」
「死にたがっているのかもしれないと思う時がある。後のことも構わず跡形もなく消え去って。この世から消えたいと考える時がある。それを死として直視せずむだに命を削っているんだろうな。俺は―――」
軍隊や自衛隊の専門用語が出て一部わからないが、退役軍人と言う言葉は悪い意味ではないなと思う中で山中が続け、憂があなたはと返そうとする中で、山中は少しと言うか、自分に対してかなり厳しい言葉を返した。
「―――お前たちは未来ある子供だ。俺の様にはなるな―――」
「―――――」
悪いことは言っていると言うような表情で続けるが、わたしと憂は微妙な話で絶対的にはいとは返せなかった。
「―――そうは言うが、憂、お前大学生か?」
「え? はい―――?」
「大学は出ろ。親脅して借金して暴力振るってでもな。できるなら留学もしろ。」
言葉が出ないと思う中で不意に山中はそうだこれがいいと言うように憂に聞き、憂は確かにそうですかと言うように返すと、山中はリードと話す時のような少し悪いことを考えているような笑顔と物言いで返した。
「俺は一応大学は出ているんだ。聖那は来年受験だろう? こっちの学校通う方がいいぞ? 沙良も大学いけ? これだけは絶対にだ。」
「―――――」
「赤の他人の俺が言う資格なんてものはないが大学はいい。義務教育や高校は詰め込み式で最低最悪だが、本当に学びたいと言うか、学ぶべきことがある。勉強する意味はある。」
先ほどの余韻は一応は残っているが、態度が急変したと言う状態で、わたしたちがなんだこの反応はと言う中で山中は続けた。
「―――そうは言うが、大学卒業してこの状態の俺に言う資格はないか?」
「山中さん大学出てるんですか? ひょっとして防衛大?」
「違うよ? 地元のだ。一応は国立だがな。」
思い切って行ってしまったがそう言えばと言うような反応を見せる中で、わたしは思わず防衛大卒かと言うように聞くと、山中は違うと言うように返したが、言うとおりに一応大学は出ているようだった。
「―――母子家庭で金なくてな? 祖父母に出してもらって奨学金もらってバイトしてたが学部が特殊でな? 人文系って言えばわかるか? 就職も不利だとか文句言われてた。家族と4年間止めろ止めろ言われて嫌だと言いまくってケンカして卒業した。」
「―――――」
「そうは言っても成績もいい方だったんだ。本当は院とかに入るか後1つか2つ通って科学者になりたかったんだ。夢破れてと―――」
職業とは対象的に意外と知的な部分もあるのかと考えてみたが、身体を動かす屈強な兵士と言うよりも、策略を考える知的な参謀と言う雰囲気を持っているで、山中の物言いは勉強を続けていたら別の人生だっただろうなと言う言い方で表情をしていた。
「―――大人は口うるさいが、さとそうとしているわけではないんだ。後悔し痛感し、二の舞を踏んでほしくないから言っているんだ。わかってくれるか? 聖那も? 沙良も?」
「―――――はい。」
話すことはほかにもあるが一応まとめればと言うように山中は言い、憂は返事を返し、わたしは声では返さなかったが首をたてに動かし、沙良はよくわからないと言う表情をしていたが、憂が優しく微笑んだ顔をあわせるとわかりましたと言うように反応した。
目的地はまだ少し遠いようで、車は会話も踏まえて長い道を進んでいるが、教えてくれた地図と山中の目分量が正しいなら後十数分は必要なようだった。
山中の意外な一面が聞けたわたしは、少し悪く見るのは止めようと思った。
憂に指示されてわたしたちが到着し、山中が車を止めたのは大規模なゴミ捨て場だと思われる場所で、ドアを開けるとゴミ特有の少し嫌な臭気がしてわたしは思わず鼻を手で覆っていた。
本当にここかと言うように先に出た山中は周囲に積み上げられたゴミの山を見まわしていたが憂に眼を向け、ここで間違いないかと言うような表情の中で憂は間違いないと言うように合図して返した。
お前が言うならと言うように山中は先を少し歩くと再び周囲を見回し始めた。
「お前のリーダーは足型マークが目印の悪党で刃物塗れの甲冑着込んでるのか?」
「?」
「―――わかったよ? また外した。忘れてくれ。」
振り返ると憂に質問したが、意味不明な質問で、憂が意味不明だと言う反応の中で、山中は言うとおりに聞いて悪かったと言うように返した。
女難の相が出ている時と言い、冗談を言ったみたいだが、少し不謹慎と言うか、意味不明と言うか、難解で返す言葉もなかった。
「とにかく行こう。長居するのはよくなさそうだ。」
「はい。いこ、沙良。」
「はい。」
言うとおりに忘れて欲しいと言うか、説明する時間もなく、時間のむだと判断したようで、行こうと言うと憂が歩きだし、沙良もついて行き、わたしもついて行くことにした。
「実写映画だってやっているんだぞ、3では日本に―――」
小声でだがこれならわかると思ったのにと言うように山中が言っているのをわたしはナノマシンを使い聞いた。
「―――?」
アメリカンジョークだとも言っていたが、意図や真意が読めないし、笑えないで、多少は話しを聞いてあげるべきなのかと思う時、不意に山中が立ち止まると少しだけだが身構えた。
身構えたとは言うが外見的に少しだけで、あまり動いていないが、銃をいつでも抜き放てる構えで、銃弾が飛んで来れば逃げて、人が襲って来れば迎え撃つ構えができているように見えた。
「―――――ぁ?」
警戒するようなことがあるのかと言う雰囲気だったが、不意に少し先のゴミが積み上げられた場所に不意に人が姿をあらわしたかと思うと、続けざまと言うようにあらわれ、わたしたちは包囲された。
人影は全員黒い服と言うか、信じられないが多くが忍者のような服装をしていたり、剣道の道着のような服を着ていた。
「―――養生さん。わたしです。憂です。沙良も一緒です。ただいま帰りました。」
「―――」
口を開いたのは憂で、沙良を軽く後ろから押して進む中で最初にあらわれた男は憂の方に眼を向けた後山中に眼を向けた。
「―――話を聞いていると思うが、ここで暮らしている日本人だ。深夜に出歩いているのを不審に思い同じ日本人として人道的配慮から保護した。こんな歓迎をされる覚えはないが?」
「―――――」
「聖那、手を上げるんだ。言うとおりにするんだ。逆らうな。」
養生と呼ばれた男に眼を向けられた山中は銃でも向けられたように両手あげ、養生が見ている中で山中は小声でわたしに指示を出し、言うとおりに手をあげた。
「養生さん!」
「―――」
「―――――」
包囲する全員警戒心全開で、憂が違いますこの人はと言うように養生や全員に指示を出すが、養生はそれは待ってほしいと言うように手で合図した。
憂が山中にこんなことになるなんてすみませんと言うように眼を向けるが、山中はと言えば無表情だが予期はしていたと言う表情をしていた。
「きさまらはフット団か? 首領シュレッダーはどこだ? 俺がタートルズの味方だからってこの仕打ちはないと思うが?」
「冗談言ってる場合ですか!?」
質問を山中はしたがどう考えても普通のことを言っているとは思えず、間違いなく冗談で、わたしは小声で返すが、山中はと言えば答えろと言うように養生を見ていた。
「―――銃を捨てろ。聞きたいことがあるから抵抗するな。それとその身のこなしで普通の人間で通すには無理があると思うぞ?」
「―――わかるのか? スプリンター先生もびっくりだ。」
「―――――」
養生は山中に対し指示すると仲間がわたしたちに近づき始めると山中は返事を返しながら言うとおりに銃を腰のケースごと外して捨て、刃物や手榴弾と言ったほかの隠していた武器も落とした。
『―――好奇心は猫だけでなくねずみや犬、それにほかの動物も殺す。それは人間も同様だ。』
『だがそれでも好奇心を満たすことは快楽に近い感覚を得る分止められないものだが、そこまでにしてほしいな?』
憂と沙良が違うんですごめんなさいと言うようにわたしと山中を見ていると、不意にどこかから機械を通したような声が聞こえた。
「―――ぁ? ?!」
声がどこから聞こえたかわからなかったが、聞こえた後不意に養生の背後に人が姿をあらわしたかと思うと、首を絞め、首に刃物を突き付け、わたしがおどろいている中で山中の前に勢いよく強い風のような物が吹き人影のような物体が姿をあらわした。
「―――ぇ? あれ?」
「!?」
「な!? 五右エ門!?」
物体を何かを見ると間違いなく人間で、よく見ると色違いで少しポケットなど増やしているが山中と同じ服で防毒マスクと思われる仮面をかぶった人間だった。
細長い刃物も持っていると思った中で男たちと言うか、わたしたちもおどろくことが起きた。
仮面をかぶった人間の仕業だと思うが、包囲していた人間たちの服だけが切られ頭の頭巾と手袋や靴下と靴、それにパンツ以外は丸裸にされた。
『次はパンツも切り取って大事なものも切り取ってやるぞ?』
男たちがおどろき、季節的に寒いと言う動きを見せ始めている中で仮面をかぶった男は冗談半分な物言いで変なことすると命がないぞと言うように言った。
好奇心で殺されるのは猫だけでないと言うようなことを言った声だった。
『それとも上の方がいいか? まあ、下にしても命に関わ―――』
『荒木君。止めなさい。』
『冗談です。』
考えるまでもなく普通の人間業ではなく、包囲しようとしていた男たちは下がるか腰を抜かし動けない状態になっていた。
紛れもなくわたしと言うか、山中をたすけたことを踏まえ、リードたちの関係者である可能性が高いが、味方にも見えない中で仮面をかぶった男は冗談だと思うかと言うように続ける中でもう1人が止め、仮面をかぶった男は本気か疑いたくなる言葉を返した。
『君はいつも冗談に度が過ぎる。』
『怒らないで下さいよ? 第一殺さなかったでしょ? それに殺したって―――』
『山中君を、少佐を少しは見習ってほしいんだが?』
荒木君と呼ばれた仮面をかぶった男ともう1人は親しい間柄のようで、いつもこうだと言うように軽く怒った口で調返す中で、仮面をかぶった男はこれぐらいと返そうとする中でもう1人はそれでは困ると言うように返した。
「お前たちは何者だ!?」
『怒らないでいただきたい。我々に敵意はありません。話を聞いてほしいのです。』
2人の会話に入ったのは養生で、もう1人はと言えば刃を首に向けた中でのこの会話をする始末で怒るのも無理はないが、もう1人はと言えば落ち着いてほしいと言うように返した。
首に刃を向けているとは言え男の表情に殺意があるようには見えず、言うとおりにしてくれないと気が進まないがあなた殺すことになると言う表情をしていた。
「ドレッド? それに、きさまバランサー?」
「バランサー? きさまら仲間なのか?!」
養生に刃を向けている相手に向かって山中は聞いた後、眼の前のもう1人に対して同じように質問する中で、養生は山中に対して質問した。
「―――少し違う。同業者、と言うべきかな?」
「同業者? だと―――?」
『―――そう。敵でも味方でもない、正義でも悪でもない―――』
聞かれた山中は言った通りに一応と言う程度に答え、養生がこんな時にそれは困ると言うか、それではわからないと言う反応をする中で、山中にバランサーを呼ばれた男は口を開いた。
『たとえて言うと―――』
「ドレッド、たすけてくれたことには感謝するが―――」
「すまない。できれば君の器量で丸く収めて欲しかったんだが、彼らがそうする気がなさそうだったことを聞いて動かないわけにはいかなかったんだ。」
ドレッドに荒木と呼ばれた男が言葉を続けている中で、山中は無視してドレッドに質問するとドレッドは表情通りに本当にこれはしたくなかったすまないと言うように返した。
リードと山中が話していた中で聞いた覚えがある単語で、養生に刃を向けている男がドレッド、わたしたちの近くにいるのがバランサーのようだった。
「最後まで聞けよ!?」
『君は少し黙っていなさい。』
言葉の途中で口を開いた山中に対して荒木は文句を言うが、ドレッドにこんな時にそんなことを言っている場合ではないだろう止めなさいと言うように返した。
『ミスター マキノ、彼は確かにあなた方にとって見られたくないものを見た事実は存在して、わたしたちの同業者で軍事的訓練を受け、銃を持っていますがあなたたちに敵意は持っていません。証拠にミス 憂とミス 沙良を無傷で届けてくれたでしょう?』
「―――――」
『反対に彼らも見られたくないものを彼女たちに見られた事実が存在します。それに彼の近くにいる少女、ミス 聖那はミス 憂と既知の間柄と知っての対応ですか? それと変な真似をしない方がいいです。スナイパー部隊を僕たちは配置しています。』
ドレッドは荒木を半場無視して養生に質問し、養生がどういう事だと言う反応の中で言葉を続け、わたしに少しだけだが眼を向けたのが見えた。
「そうです。養生さん。それと電話でも話したでしょう? お互いに詮索しないで他言無用を条件に保護し、開放する約束です。山中さん? そうでしょう?」
「―――そうだ。内心興味はないわけではないが厄介ごとはごめんだ。それと俺たちも人道的措置でお前たちをやむを得ず保護した現地滞在中の邦人男性として通してもらいたいと思っている。口外もする気はない。」
ドレッドの言葉を聞いた憂がその通りだと言うように憂に伝え、山中に再確認するように聞くと、山中は少し間をあけたがその通りだと言うように返した。
『そうだよ? 養生さん? それとあんた少し前に結婚したよね? ここで死んだら奥さん泣いちゃうよ?』
「?!」
『家族計画も奥さん楽しみに立てているんだろう? 個人情報保護法違反? なにそれ? おいしいの?』
言い終えた山中は丸く収まるとは思っていなかったがと言う表情の中で荒木が養生に向かって軽い口調で言い、養生がどう見てもどうして知っていると言う反応をしておどろく中で、荒木は知っているけどそれがどうしたと言う反応で返した。
「―――お前たちも同様だろう? それと、同業者だと言ったが仲間ではないんだ。そいつらは仕事ならば俺たちも殺す可能性がある。条件を飲んでくれないか?」
「―――わかった。」
「―――すまない。だがこいつらの介入も俺にも不測の事態だ。そちらの酷な対応は覚悟していたがこうなることは予期していなかった。」
否応なしに条件を飲まされるのは言うまでもなく、山中の言葉に対して養生は言うとおりにすると言うように返したが、山中も養生に対して申し訳ないことをしたと言うように返した。
『あ? そーそー?』
「なんだ?」
『そー怒るなよ? いー忘れたことがあったんだ。』
養生は雰囲気的にお前の言うことは真実なんだなと言うように山中に顔を向けているように見える中で荒木が軽い口調で口を開き、山中が後にしろと返そうとする中で荒木は言うとおりに起こらずに聞けと言うように言った。
『ここで起きたことは他言無用だけど時効があるよ?』
「時効?」
『そうだなぁ? 20年ぐらい?』
養生の方に眼を向けると荒木は言い、山中が意味が解らないと言うように返す中で、荒木はかまわずに話を続けた。
「―――ワーパー、いや、バランサー―――」
『―――すまない、少佐。我々は命令で動いている。ここはわたしに免じて引いてほしい。』
「―――わかった。」
理由を聞きたいんだがと言うように山中が口を開く中でドレッドが待ってくれと言い、山中はそれはないだろうと言う表情はしたが、了承した。
『―――とにかくだ。彼女たちを連れて、去ってほしいな。わたしたちは彼らと話すことや見てもらいたいものがある。これを君らに見られると本気で不味いんだ。見られると気が進まないが否応なしの皆殺しをしろと言う命令を受けているんだ。』
「わかった。」
言うとおりに下がるがいずれは話してもらうぞと言う表情を山中がしている中でドレッドは養生の首に向けていた刃物を離しながらここはと言うように指示し、養生は言うとおりにすると言うように返した。
返すと彼らは養生の手の動きにあわせて姿を消し、わたしたちを包囲していたと言うか、服を着られた人間たちはクモの子を散らすように逃げ、憂と沙良は軽く頭を下げた後、彼らに続くように走り去り、最後に養生が姿を消した。
先ほどの大人数はどこに消えたと言う雰囲気で、山中はと言えばもう姿は見えないが、憂たちを迎えに来た人間たちを少し気の毒だと言うような表情をしていた。
荒木と呼ばれた男は顔に防毒マスクをかぶっていて顔がわからないが中肉中背の普通の男性で、ドレッドはと言えば日本人の様には見えないが人当たりのよさそうな顔で、養生たちが去った中でわたしたちに近づいてきた。
大変だったねと言う言葉が出てきそうな表情で、わたしはと言えば彼が立ち止まる中で軽く頭を下げると彼は敬礼し、荒木も敬礼した。
山中は敬礼はしなかったが、聞きたいことがあると言う表情をして荒木の方に眼を向けると、荒木が不意に防毒マスクをはずした。
「?! 荒木!? 荒木勇!?」
マスクを外すと髪を振り払うように首を振る中で山中は信じられないと言う反応をして荒木の名前を口にした。
「―――どうしてお前が―――」
「だとでも思った?」
「!?」
お前がここにいるのはどうしてだと言う表情で山中が聞こうとする中で、荒木に異変が起こった。
簡単に言うと変身で、顔や服装、体型、素振り、それに山中が変化におどろいている中で返した声まで変化した別人になっていた。
マスクを外した時は髪を山中よりも長く伸ばし、中肉中背で、明るい雰囲気と言えばいいが、悪く言うと軽い雰囲気の男性だったが、少し細身の人間に変化していた。
髪は短く切り整えられ最初男に見えたが、背が低く細身で声が高く、顔から見て女性にも見えたが、上半身だけ脱いだ迷彩柄のつなぎの服から見える下着姿の上半身の胸はあまり大きくなく男性にも見え中立的で、どことなく色気があるとわたしは思った。
「奈織!?」
変化したことにおどろくべきで、わたしはこの人たちは山中と同じ未来人なのかと見ていたが、山中は変化よりも変化した姿におどろいている上、どう見ても見覚えがある以上の存在だと言う反応をしていた。
読んだ名前も奈織で、女性らしい名前だが、男としても通じる名前で、性別が余計にわからなくなりそうだった。
「覚えててくれた。けど―――」
「志穂!?」
奈織と呼ぶべきか、荒木と呼ぶべきか、彼と呼ぶべきか、彼女と呼ぶべきかわからないがおどろいている中で変化は続き、女性に変化し、山中も彼女にも見覚えがあると言う表情をしている中で彼女は片手を腰に当て軽く休むようなそぶりを見せた。
奈織と違い確実に女性とわかる外見や声で、髪が肩よりも長く、よく見て見ると先ほどと同じ服装をしていると思う中で再び変化が起きた。
「―――彩―――」
背が高く大柄で、どこのだれが見ても男勝りと言う言葉が似合いそうな女性で、山中がお前はと言うように名を呼ぶ中で、女性は山中の前で腕を組んだ。
「―――」
『―――さて、わたしはだれでしょう?』
「―――――」
最終的に荒木をふくめると4人の姿に変わり、山中が見ている中で最終的に4人が重なったような姿に変化した上声も4人分出ているような話し声に変化し、山中はと言えばおどろいて見ているしかできないと言う表情だった。
『―――この中の、だれかだと言うことしか、僕には言えない。すまない―――』
「―――Scrap」
わからず迷っている山中はドレッドに眼を向けるが、ドレッドは先ほどと同じで、口止めされていると言うように返し、山中はと言えば、ほかに答えはないのかと言うように反応した。
荒木はと言えば先ほど言った問いかけに対し、わからないことがおもしろいのか、軽く笑っているのをわたしは聞いた。
ドレッドの方に向けていた眼を山中は荒木に向け直したが、答えが出ることはなかった。
サリーはと言えば山中には遠慮なく何かを言ってもいいと言う雰囲気があるのか文句を言いに来るが、オレリードに対してはハイブリッダーとしての威圧感あるのか言いたいがいにくいと言う表情で何も言わなかった。
ハドウはと言えば何度か話したが一応は話しのわかる大人しい子供で、サリーについてきたと言う雰囲気で特に何か言うこともなく、オレも言うことはないで、話さないなら同じように半場無視することにした。
対処すべき一番の問題はと言えば不意に来た恋で、オレはと言えば言葉に困るでタバコばかり吸って話す間を持たせないように距離も開き半場機嫌が悪いように振る舞うと言うか、ソファーに座っていた。
「―――――?」
用意した予備の箱も半分以上が空で灰皿は根まで吸ったタバコで埋まり、紫煙も室内に充満し、恋たちも距離を置いている状態で、オレは山中と聖那もいずれ帰ってくるから換気扇を回さないと不味いかと少し考えていた。
山中が吸うことは気にしないがタバコを吸わないことを踏まえてオレは吸う時は距離や時間を開けているようにしていて、気兼ねなく吸えるのはひさしいなとも思っていると室内の空気が変わったのを感じた。
正確に言うとハイブリッダーの鋭敏な感覚が室内の眼に見える以外の変化を感じとったのだ。
「―――来たならあいつを引き取って帰ってくれないか?」
感じ取ったのは紛れもない見知った気配で、オレは肉眼では見えないがオレの間合いに入った2人に対して勝手に入ってくるなと言うように言うと、隠れていた2人が姿をあらわした。
「―――換気扇ならあっちだ。回して来い。気に入らないならな。」
「―――――」
「MANEKAREZARUだ。お前たちは。」
言うまでもなく光学迷彩で姿を隠していた桜と飛鳥で、桜はと言えば表情はあまり変えてないが飛鳥がよくこんな場所で平気でいられるなと言う表情にオレはいら立ち、換気扇の方を指さして返した。
桜はと言えば軽く頭を下げ、飛鳥はと言えばお前がやれと言うようにオレに眼を向けたがだれがやるかと言うように眼で返そうとすると飛鳥はオレを無視して換気扇の方へと走り電源を入れた。
頭を少し回せばわかるが、恋を引き取りに来ただけではないのは必然で、桜ならまだ一応同じハイブリッダーとして離しあえると思うが、飛鳥とは毎度会うたびに本気でうまくいきそうにない気がした。
「―――リードさ―――、あ? 桜? 来てくれたの?」
「うん。大丈夫だった? 山中さんは?」
「わたしは大丈夫。それと山中さんは出かけたみたいだけど―――?」
一度死なない程度にぶん殴ってでもやればさぞかし気が済むとも思っている中で話し声を聞いたのか恋が顔を見せると桜を呼び、桜はオレと飛鳥と違い親密そうな表情と口調で返した。
返す中で桜は山中を見ないんだけどいるならすぐ来るよねと言うように恋に聞くと恋はそう言えばと言うようにオレに事情を説明してくれませんかと言うように眼を向けて来た。
「知らない人の姿もありましたし―――」
「言う必要が? それにすぐ帰る。それに仕事は子守りじゃない。」
続けてほかにも聞きたいことがと言うように聞くが、オレは話すと後の説明が面倒だと思い、何も言わないぞと言うように返した。
「オレたちはビジネスパートナーだ。子守りでも警護でも見張りでもない。それと現状は一応休憩時間だ。自由にする権利がある。オレがあいつの行動を全部把握する必要もないだろう。」
文句を言われるのは必然かもしれないが、オレの言うことはオレと山中の必要最低限と言うか最高の関係で、ほかの条件を求められても困ると言うものだ。
言い終える中でオレは現状一番近くの箱の最後の1本を吸い終えて灰皿に捨て、ほかに話すことも特にないで、2人から眼を反らしたと言うか、顔を上に向けた。
「―――仕事だ。」
「―――仕事?」
「そうだ。仕事だ。山中も必要だ。人手がいる。」
昨日の昼間にも来ているで、特に話すこともないだろうと言うように考えている中で飛鳥がそう言う態度で聞くなと言うように言い、オレは頭を戻しどういう意味かと言うか、言いに来るほどかと言うように聞くと、飛鳥はその通りだと言うように返した。
山中も帰ってくるまで待つと言う表情で、オレはと言えば仕事なら引き受けると返しはしなかったが、待つなら勝手にしろと思った。
理屈では理解できないが飛鳥には気にくわない部分が存在することを会うたびにオレは実感した。
自分で言うのもなんだがサングラス越しの不機嫌で無粋になっていると思われる表情を見られ言いがかりをつけられケンカになるみたいな長く面倒なことに発展しなくてよかったと思った。
人には人それぞれの事情が存在すると言え、わたしもナノマシンによる身体の変化やリードたちとの出会い、それに怪物たちとの遭遇もあって特称だが、帰路につき運転をしている山中も同様とまでは言えないが、事情を踏まえると十二分に特称だ。
帰路につく前に話したドレッドと荒木と言う男の会話の中で見せたと言うか、見た光景のことは彼のその事情に関係し、運転をしながらそのことを考えているようで、行く時よりもかなり真剣な表情をしていた。
運転中にいら立ってハンドルを指でたたく人間がいるが、山中はと言えば手でハンドルを時折叩いていて、表情から見てかなりいら立っているのが見えた時、赤信号でもないのに不意に車を止め路肩によせた。
「―――すまん。大人げないな?」
「ぁ? いえ―――」
「いや、逆に子供っぽいんだ。人のことは言えないが精神的幼児退行が未来では進んでいる気がするから気を付けてくれな? 俺を大人と思って接しない方が利口だ。」
止めると車を止め一息吐き出すとあやまり、ほかにあやまる人間もいないことから判断してわたしに言っていると言え、わたしは気にしないでいいですよと言うように一応は返す中で山中は聞いておいてくれと言うように続けた。
子供っぽいとも言うが、山中は年齢相応の落ち着きは持っていると言うか、同じ立場ならばわたしもそこまではならないかもしれないが、ナノマシンのこともあるで、仕方ないとも考えているが、彼はそうではないようだった。
「運転にも影響する。少し休んでからにする。少し話をしたいんだ。はっきり言うが言って楽になりたい。」
「―――――」
止める理由がないと思った中であやまられ、わたしもあれを見ればと言うか、同じような体験をしているわけで、仕方ないと思って見ていたが車を止めた山中の表情はわたしが思っている以上に苦悶し言った言葉も重く感じた。
「―――山中さん。あの、聞くべきではないと思うんですが―――」
「自衛隊時代の同僚だ。」
気を紛らわしたいと言い、別の話をするべきとも思ったが、話題にするべきことも特になく、聞くと不味い気もしたがほかに言葉もでないで、あの荒木のことを聞こうとする中で山中は即答した。
「荒木勇、北村奈織、三浦志穂、秋本彩、忘れるか―――」
「全員が、ですか?」
「そうだ。いや、それとドレッドは違う、リードの上司だ。元な? ドレッドのことはリードに聞いてくれ―――」
即答した後山中は彼らの苗字まで言い、言う通りと言うか、絶対と言うように忘れるかと続けた上本当はだれだと言う考える表情の中でわたしは本当なのかと聞くと、言うとおりにドレッドだけは違うと言うように返した。
「スネーカーズ、か―――」
「?」
「―――笑わせてくれる―――」
話しは続き、意味不明な言葉を口にして、わたしがどう言う意味かと言う反応の中で山中は軽くだが笑った。
「―――聖那は、そう言えば辻たちからファックスを見たんだが、俺の詳細はわれたんだろう?」
「あ、はい―――」
「だったら俺がいつ生まれたか知っているだろう? 1989年生まれだと言うのはわかるな?」
笑った中でそう言えばと言う通りにと言うか、この建前が必要だよなと言うように聞き、わたしはそう言えばと言うように返すと、山中は再び質問した。
「えっと?」
「巳年生まれでな。同じ時期に入った俺たちをいつの間にかスネーカーズ、蛇人間たちとか言う人間が出始めたんだ。」
関係あるのかなと言うか、話して気にやまないのかと思っている中で山中は説明を始めた。
「スネーカーズ? 蛇人間―――」
「入ったころにメタルギアとか言うテレビゲームの新作が販売されてな? アクションでその主人公の名前がスネークだったんだ。スネークが蛇を意味するのはわかるな? それとシリーズなんだ。このころに1作目が出た頃だからやってみてくれ。おもしろいからな?」
話しを踏まえて言葉を復唱する中で、山中は話しを続けた。
「―――そうは言っても、からかい半分だ。荒木をパイソンと呼び始めたのが発端だからな。」
「バイソン?」
「パイソン、蛇の一種、と言うよりも銃の名称だ。コルトパイソンから来ているんだ。」
話しを続ける中で荒木と言う言葉飛び出し笑ったが本当は笑えないと言う表情で続け、わたしが聞き間違いをしている中で山中は返し、話しを続けた。
「別名リヴォルヴァー界のロールスロイス、高級車な? わかるだろう? 黒いレトロなやつ。あいつは政治家の息子だったんだ。まあ、ドラみたいな部分があったんだが、それは置いて、政治家の古だぬきの銃になり下がったとか言う皮肉も込めて呼ばれてたんだ。」
「―――」
「俺は荒木と仲良くなってな。その縁もあって同じく蛇の名前が付けられた。」
許されるかと言う表情で話しを続け、わたしが聞いている中で、山中は話しを続けた。
「俺はクロウだった。」
「クロウ?」
「カラス。カラスヘビ、そうは言っても、苦労するやつとか言われるくだらないダジャレで荒木と違ってひねりも何もなかったけどな?」
思い出してみればと言うように山中が言い、わたしがそんな蛇の名前聞いたことがないと言うように聞くと、山中はそれはと言うように軽く笑って返した。
「ひねりがないと言うか、そう言えば聖那? 髪染めたやつって学校にいるか? 金髪とか茶髪とか? 不良以外で?」
「―――ぇ? いませんよ? そんな? 不良以外でなんて?」
「もっと一般的になる。お前が大人になるころにはおしゃれの1つになる。エクステとか言ってわかるかな? 俺はそんなこと全然してなかったからそれもあったんだけどな?」
運転していた時と違って少し表情が変わり、少し軽くなったと思いながら聞いていたが、少し信じられないようなことを聞き、わたしがそんなことないと言うように返すと、山中はそんなことはないと言うように軽く笑って返した。
「荒木も入った後やって絞られてた。」
「あたりまえじゃないですか?」
「やるんだよあいつは? 怒られても丸刈りにしてもかつら被るでほかにも始末に負えなかったんだ。俺が真面目だったんでどうして仲がいいのかって言うのが謎になっていた。バカしないように半場見張り番にもされてた。」
話しをすればするほどで、この人はやっぱり未来から来た違う価値観を持った人なんだと思う中でどう考えても普通のことを口にし、わたしもそれはと返す中で、山中はそうでもないと言うように返した。
「俺だって真面目に見られているだけで真面目じゃなかったんだ。全然。髪染めるのもおもしろそうだったしやりたくて刺青も入れたかった。あいつみたいなバカをやりたかったんだ。」
「―――」
「結局一線を超えられなかったけどな。刺青も温泉とかに入れなくなるから止めた。荒木と俺は無意識にお互いが仲間だと気付けたんだろうな。だから仲が良くなれたんだと思う。」
髪を染め刺青をしたいと言ったが、山中が言うとは思えない言葉でわたしが言葉には出ないが少しおどろいている中で、山中は考えてみればと言うように言った。
「―――あいつが政治家、か―――」
「政治家?」
「オヤジの後を継いだんだ。結局政治家の子は政治家にってな? オヤジの後なんて絶対継ぎたくないって言ってたのに皮肉なもんだ―――」
言う通りにそんな人間がと言うように少し考え思い返すような表情で言い、わたしがどういう事かと聞く中で山中は言う通りだと言うように答えた。
「運命を違えた2人、か―――」
「運命? 違えた?」
「俺と荒木のことだ。」
考えてみればと言うように続けて言い、わたしがどういう事かと聞くと山中は言うまでもないと言うように返した。
「聖那、俺が自衛隊を辞めるような人間に見えるか?」
「―――そう言えば―――」
「自衛隊時代の同僚は言ってるよ。俺と荒木は出会って人生と言うか、運命を交換したんだってな。荒木が辞めて傭兵にでもなってどこかでのたれ死んで、定年まで俺が本来残るべきでお互いの人生が狂ったてな。」
考えてみて欲しんだがと言うように聞き、わたしは考えてみれば彼がまじめに見え、止めるような人間にも見えず、死ぬまでと言うか、定年まで勤め上げそうな印象だと思う中でそう思ってもらってたすかると言うように山中は返した。
「あいつが政治家になるのは世も末とも言われるが俺はいいと思っている。それに自衛隊は結局は公務員のお役所仕事だ。惰性で仕事をするのに我慢ができなかった部分があるんだ。俺は。」
「―――」
「俺みたいなまじめ過ぎて考えすぎる人間には向かない仕事だった。PMCに入ったのはある意味俺らしいと言えば俺らしいんだ―――」
話しを聞き続けていると荒木と言う人は山中とは対照的にとんでもない人間のようで、容姿と言い派手なことが好きそうな顔だったことも思い出し、政治家になったとは言ったが本当なのかと少し考えた。
「―――それなら―――」
「自衛隊を辞めた人間は荒木だけじゃない。奈織も辞めた。それに残っているやつもいるんだ。ドレッドもこの中のだれかだと言った。信じられないが、少なからず与えられた情報を真実として見つめ信じるしかないんだ。」
荒木と言う人は一番に違うのではないかと返そうとする中で、山中は絶対にとは言い切れないと言うように返した。
「聖那も、父親が本当に死んだと思うか?」
「―――いいえ?」
「それと同じだ。俺たちはそれほどの関係なんだ。たとえが悪いがな。」
返す中で考えても見ろと言うように質問し、わたしもそれはそうは思えないと返すと、山中は言う通りに言い方が悪かったと言うように返したが、わかってもらえてよかったと言うように言った。
「そう言えば山中さん。あの奈織さんって人―――」
「男だ。判別できないんだろう? 男だよ。」
話しの中で山中は別の人間の名前を口にし、わたしは少し気になっていたことを聞こうとすると、山中は率直に間違いないと言うように答えた。
「あいつはツチノコだった。」
「ツチノコ?」
「細くて色白で、女っぽかっただろう? めずらしかったんだ。女っ気のない職場だったからな。ツチノコみたいにいたらよかったみたいな感覚で女だったらよかったとか言う皮肉も込められてたんだ。」
思い返して見ればと言うように話すが意味不明な話で、わたしがおどろいている中で山中は返した。
「―――それと、大きな声で言えないんだが同性愛者でな。告白された。」
「えっ!?」
「俺は違うよ。振った後も同僚としては仲良くやっていた。それと荒木と俺がそのころすでに仲良くて、一緒にいたせいであいつはツチノコって言われ始めたんだ。」
話しを続ける中でここだけの話にしてくれと言うように言い、わたしがおどろき、もしやあなたもかと思っている中で山中は否定したが、山中はそれは気にせず、それよりも奈織と言う男が悪く言われたのは俺のせいだと気にするような表情をしていた。
「あいつは自衛隊を辞めて警備会社に入ったらしい、それと恋人もできて同棲中みたいだ。日本もいずれ同性婚が本格的に認められる時代が来るだろうから、あいつのことだから養子をとるかもな。」
「―――同性婚?」
「男同士女同士でも結婚できる時代が来る。養子も増えるだろう。常識が非常識に、非常識が常識になる時代は必ず到来する。それに俺みたいな結婚しない自由も認められるべきだからな。」
話しを続ける中で普通では信じられないような話を続け、わたしがおどろいている中で山中はおどろくほどのことでもないと言うように返した。
「聖那の世代にはまだフジョシは一般的でないか?」
「婦女子?」
「婦女子の婦が腐食の腐になっているんだ。腐った女の子と書いて腐女子、俺の時代ではお前頃の年齢にさっきみたいな話に夢中になる人間がいるらしいんだ。」
聞けば聞くほど、話せば話すほどで、20年ほどの先の世界とは言え、世界はかなり変容しているようで、わたしと彼はかなり人間として差が存在するようだった。
考えてみればと言うように山中が言い、どういう意味かと聞くと、山中は軽く笑いながら言うが、わたしはと言えばそうなんですかと言う表情をするしかなかった。
「―――すまん。刺激が強すぎたな?」
「あ、いえ?」
「信じられない話さ。大人がアニメ見てロボットのおもちゃ買って、アニソンが音楽のランキングを独占するのが一般的な時代が到来するんだ。その裏で格差の増加、雇用の激減、増税も問題になっている。」
言うべきではなかったと言う表情を山中が見せ、わたしはそういうことはないと言うように返したが、山中は少し眼を反らし、言う通りに自分でも信じられないと言うように言った。
「―――志穂もその1人だったな。クィーン、女王か―――」
「クィーン?」
「キングコブラ。荒木と同じ銃からとったんだ。女だったんでキングではないからクィーンと呼ばれたんだ。」
言う通りに少し信じられない話を聞いた気もしたが、話しを少し戻せばと言うように言い、わたしはと言えば話を戻したことを理解し、蛇でそんな名前がいるのかと言うように聞くと、山中は少し違うと言うように返した。
「奈織の俺への告白を目撃した上、さっき言った通りの腐女子だったんだ。その上1流国立大学卒と来てまさにクィーンだった。それでクィーンと呼ばれるのはいいとして、俺と奈織の修羅場まで見ていやがって―――」
「修羅場?」
「奈織のやつ行きつけの店に恋人を連れてくる約束をしたみたいでな。振られて落ち込んでいたんで、事情も聞いて差別する気もないし、言いふらさない証拠にとあまり役に立てないとも思うがその場しのぎのふりだけはすることにしたんだ。囲まれたよ。」
思い返してみればと言うように続け、わたしが聞いてあまり心地よくない言葉を聞く中で山中はまた聞いてよくなさそうな言葉を口にした。
「囲まれた?」
「あいつら仲間がわかるらしいんだ。眼を見ればわかるらしいんだ。俺も見抜かれた。急用ができて帰るって1人で道歩いてたら何が目的だって聞かれたよ? 言いふらして恥をさらす気かとか、遊びや好奇心の身体目的かとか、脅して金をせびる気かとかな。」
話すだけ話して気を軽くしたいと言うように話し、わたしは聞いているしかないが、山中は大変だったと言うように話しを続けた。
「本気で片思いしてるやつもいてな。正直に事情を話したよ。許してはもらって奈織には内緒にしていたが、奈織のやつ酔って寝てる時に勢いで言っちまって―――」
「それを見てたのが志穂さんと言う人ですか? えっと―――」
「腐女子。残念がってたよ。俺が奈織と同じだったらよかったてな。」
実際だったら後始末が大変だったんだろうなと言うような軽く笑う表情で言う山中に対し、わたしはそれならと言うように聞くと、山中は聞きなれない言葉だからもう一度言うと言うように言った。
「そして最後の彩、アナコンダだ。」
「アナコンダ?」
「体長の5m以上の巨大蛇だ。これも銃から来ているんだ。まあ、彩の体格が大きくて格闘が強かったし、失礼だがぴったりと言えばぴったりだったな。絞められそうだ。蛇だけに―――」
言う通り最後にと言うように言い、わたしは聞いたことがないと言うように反応する山中は説明すると軽く笑いながら話した。
「―――あいつだけは荒木と仲が良くてあまり知らないな? 男っぽいとか言ってたが、まあ、荒木を筆頭にしてゲームのおふざけもあって、ほかにもいたし―――」
「だれかとなると、疑いたくないんですね?」
「―――そうだ。」
思い出してみればと言うように山中は言うと、少し考えるような素振りを見せ、わたしは考えてみればと言うように聞くと、山中は言う通りにそれで間違いないと言うように返した。
「メールでも時折話すしな―――」
「メール?」
「携帯で手紙送るあれな? ほら? 受信履歴。」
返す中で山中は余計に理解できないと言う表情で、わたしがそれはと言うように返すと携帯を出してわたしに見せた。
画面を見ると先ほど言った荒木と言う苗字が数個ほど見られ、見ていると山中が携帯を操作すると言った通りの手紙と思われる文章が表示された。
From 荒木 勇
あそぼー!
断るとか言うな。
せめてだが断ると言うんだ。
それといい加減Line登録して
IDをオレに教えるんだ。
(^^)/
文章と言うか単語で、わたしが見ていると山中は操作した。
「メールは日常化する。こんな文章でも送って来ても無作法にならない時代が来るんだ。」
メールと言えるのかと見ている中で山中は説明すると別の表示を見せた。
From 荒木 勇
結局何が起きても
お役所仕事なんだよな。
会議が進まなくてヒマだ。
お前も仲間になってくれー
(>_<)
次の文章を見て見ると文章が奇妙な絵に描かれている上絵が描かれていた。
「奈織や彩ともこう言ったメールは時折するが、そう言えば聖那、荒木が政治家になったって言ったよな?」
「え? ええ? はい―――」
見ているわたしはと言えばこれが普通になるのかと言うように見ている中で山中は不意に質問し、わたしは確かにそうですと言うように返した。
「お前もあと数年で成人だ。投票権が与えられる。荒木に票を入れることがあるなら慎重に考えていれてくれ。」
「―――はい?」
「場の雰囲気に流されるな。大勢多数がだまされた事実が歴史には存在する。非難する気はないが冷静な判断が必要とされる―――」
表情はと言えばあれがだれかと言うよりも、考えてみれば言っておかないといけないと言う表情で、わたしが少し違う話な気がすると言う間もなく、山中は話しを続けた。
「―――荒木さんは、悪い政治家何ですか?」
「―――いいや、いや、なんとも言えないんだ。結局は俺個人の目線だ。強く信じてはいる。だが―――」
「―――」
話しを踏まえればと言うようにわたしは聞くと山中は言う通りのなんとも言えないと言う表情をして考えるような表情を見せた。
「―――クソ、Scrap! なんて言えばいいんだ!?」
言葉が出てこないようでいら立ってか軽くだがハンドルをたたくと大きくため息をはきだした。
「―――すまん。結局に何もならなかったな? だが言って少し楽になった。」
「いえ―――」
「帰ろう。リードたちが心配しているだろう。それにサリーたちのめんどうを見る必要がある。」
間を少し置いたが山中は1人で勝手に話を進めてすまないと言うように返し、わたしがそんなことはないと言うように返事を返し切る前にここにいても仕方ないと言うように返し、エンジンをかけた。
言い切ったわけではなく、後少し残って後味も悪く中途半端におわらせてすまないと言う表情を山中はしていたが、子供にいつまでも愚痴を言うのはよくないと言う表情もしていて、エンジンの始動は口を閉ざす口実のようにもわたしは思えた。
車が走り出す中でわたしはと言えば軽い受け答えならばできそうだが、離しあうことはできないのは必然で、会話の中で出た父こと敬護のことを考えた。




