Valuable or worthless
人間と言う生き物は生きて育ち、その場で同じように生まれ育った人間に教えられた事を一般的な常識として考え、受け継ぎ、そして集団化した集大成が国家や文化、法律だと言える。
わたしアリスの目線から言うと、世界もふくまれ、わたしはこの世界の人間から見て、事実を知ればの話だが異世界で生まれた人間で、この魔法が使えない人間たちの世界はわたしから見て非常に一般的に見えない世界だ。
悪く言うと非常識とも言え、この世界には厳密に言うとわたしたちの世界の人間との混血や、そうでなくても知らないだけで方法を知らない人間や、こちらで隠れて生活する人間も存在し、使わないのが不思議なほどだ。
時代を戻して数百年ほど前はわたしたちとの接点は一応多く存在し活動していたようだが、大まかに言うと15世紀の以降この世界の人間たちは魔法や怪物を空想こと、科学で説明不可能な存在を、実在しないものとしての認識も強め始めた。
大航海時代などの時代を経て、産業革命と言うものが起きた以後は特にそれが非常に活発化して交友関係を切られることが多くなり、本来の世界へとわたしたちが追いやられる中でこの世界の人間たちは科学技術を異常な速度で発展させた。
わたしはと言えばこの世界を見てこんな世界に本当に人間が魔法を使わずに生きているのが逆に奇妙だとさえ思う中で、この世界の技術はわたしから見て以上に発達している上、見たことも聞いたこともない規則も存在していた。
空を隠すように以上に細く高い塔と言うか、建物を築き上げ、馬もなしに異常な速度で走り騒音を出して進む車に巨人の腕力のような力を発揮する重機、文明機器とか言われるテレビや電話、ラジオも見て聞いて話してもあまりいい気分ではなかった。
特に車で、排出される排気ガスと呼ばれるものが非常に不快で、わたしたちも生活の中で同じような燃料やガス、それに炭なども使い、蒸気機関なども一応使用するが、有害だと言う雰囲気は格段に上回っているとも思った。
便利にはなったが排気ガスなどの特定の種類の燃料や化学薬品、それに過度な森林伐採によって環境汚染や公害、わたしみたいな特定の人間嫌われるなど、新たな問題こと、不便な点も生み出したようだった。
便利と言えば暮らし始めて知ったが最近聞いた話ではパソコンとか言うテレビと電話、それにラジオも組み合わせたような物体が注目を集めているそうだが、わたしたちにとってどんなものでもなじめるものではなかった。
特に集団の集大成と表現した国家や文化、それに法律はその極みで、理解できるような、できないような微妙な価値観を持っている。
わたしたちのようなと言うか、非科学的な存在の肯定と否定の境界線が非常に明確でなく、わたしも魔法を使い付け焼刃で身に着けた知識しかないが、一部の人間が神の存在を否定するなど、科学は人間に多大な影響を与えているとも思った。
関係するかわからないが、政教分離と言う仕組みが存在し、この世界の偉い人間たちは神の教えと言うか、宗教とも言えるが集団の規則を一緒にしてはいけないと言う仕組みを設けているそうだ。
宗教と言えばキリスト教だと思われ、人と接するために必要な要素を教えるための教本としての役割を持ち、わたしたちはそれを大切に守って生きている部分も存在しているため、集団の構成に欠かせないと思うし、矛盾した話もあるものだと思った。
矛盾している上に魔法を実在しないものと認識を強める中で神の実在を否定する人間たちも存在と言い、この世界を生きる一部の人間は失礼だが本当に頭は大丈夫かと思ったほどだ。
事実を知らせようと言う思考もわたしに生まれ、一部運動も存在するようだが、無用な混乱も招くだろうし、長い歴史を踏まえて信用されず、迫害なども受ける危険性が存在すると言う見解が多く反対されているそうだ。
「ロジェスは?」
「本国に戻ってる。ウォッカをお土産に持って帰ると言ってくれた。」
「あいかわらず英語がうまいものだな。ウガキ。」
細かい話は少しおいて、店から出て行った後わたしがマットに連れていかれたのは高級料理店らしき場所で、連れられて中に入り、ある客室に入るとかなり雰囲気の悪そうな人間たちが円卓を囲んでいた。
仲良く食事会と言う雰囲気ではなく、表情も悪そうで、半分以上がタバコをふかしている状態で煙たいなと思っている中でマットが入る中で質問するとまるで絵にかいたようなヤクザのような男が言葉を返し、マットは元気かと言うように返した。
「―――」
「前に話した新入りだ。高学歴の裏事情知らずのお嬢様だ。流儀を知ってほしくてな。」
「太平洋に沈めろと?」
わたしを見ると見覚えのない顔だなと言う表情をヤクザのような男こと、ウガキと呼ばれた男にマットはわたしを説明し、ウガキは物騒なことを言った。
「役に立たないと思うなら頼むが、俺以外にも警察に味方は欲しいだろう?」
「―――頼りない候補だな?」
「―――――」
わたしたちを迫害するのはこう言った人間なのかとも半塲思いながらも、マットもわたしをたすけるそぶりも見せず、ウガキもそうなのかと言うように返し、わたしはと言えば少し不快な気分になった。
「―――話を本題に戻そう。何で突然連絡会を?」
「―――」
事情はどうであれ仕事に関係する話で、彼らも調べると犯罪か何かに関わっているのは必然だと思いながらも、マットはそう言えばと言うように聞くと、別の場所に座っていた葉巻を吸っている女性が服から円筒形の物体を取り出した。
「?」
「ある意味頼まれて物よ? ランダムの実物。」
「―――手に入ったのか?」
よく見てみれば試験管のようにも見え、マットもそれはと言う表情の中で、女性は気に入らないと言うように言う中で、マットは非常におどろいたなと言うような反応を見せ、女性と言うか、試験管に近づいた。
「―――頼みますよ? マット。わたしたちたちはあなたを信頼している。それを渡すのと、伝えるための連絡会でもある。わたしからも。少し種類が違うみたいだけどね。」
「わたしもだ。」
「任せておけ―――」
近づく中で女性はマットにそれを渡すと受け取ると懐に入れる中で、ほかの人間も似たような物体を頼んだぞ言うように言って出す中でマットに差し出すとそれを受け取り、言うまでもないと言うように返した。
「―――それと、日本人の話だが、KYORYUKAIやこの辺ではそれらしい男はいないし、後は公共のお前の仕事だ。すまんな?」
「―――わかっただけでもいいさ。ARIGATO、GOZAIMASU。」
受け取り後は何かないかと言うようにマットが彼らに眼を向ける中で、ウガキは関係してと言うように言うが、少しいい結果ではないと言う物言いで、あやまるがマットは気にするなと言うように返した。
「英語以外はここは厳禁でしょう?」
「例外のない原則はない。違うか?」
「そうね?」
マットの言葉に対して感心しないと言うように一人の女性が言う中で、マットはそう言うなと言うように返し、女性は確かにそうだと言うように返した。
「前にも話し合ったが必要なのは混沌の中に実在する調和だ。俺たちも刑務所を満員にしたくない。お前たちも利益が欲しい、お互い求めている治安も守られるしで遺恨はないな?」
『無論だ。』
返す中でマットは最後に言うまでもないがと言うように言うと、全員が口をそろえて返した。
「―――邪魔したな。」
「―――」
「アリス。帰るぞ。」
考えるまでもなく、これは裏取引と呼ばれるものだとわたしが遅れて理解したのはこの時で、最後にマットは敬礼して言うと背を向けて出ていき、わたしがマットに眼を向ける中で、マットは振り返り、急げと言うようにわたしを呼んだ。
わたしはと言えば置いていかれるわけにもいかず、何かできるわけでもないし、言うとおりにするしかなかった。
店から出た後もある程度の話し合いもしたが、むずかしい話ばかりだし、魔法で知識を入れるだけでは役に立たないことを痛感することが多かった。
「―――古風なもんだ。」
「―――――何の用ですか?」
署に戻り、知るにはこの世界のことをもっとよく知らなければならないし、そう言えばマットがニーチェだのブシドーとか言う本を読めと言っていたし関係しているのかなと思いだしながら事務仕事をしている中でマットが話しかけて来た。
古風だと言うが、わたしが事務仕事の書類作成で使っているのはマットこと、この世界の人間の言う通りだが古風なタイプライターで、わたしは作業を続けながらもいそがしいんで手短に頼みますと言うように返した。
ワードプロフェッサーと呼ばれる電気式のタイプライターと言える機械の上に、先ほど言ったPCにも似たような機能も搭載されているそうで、彼こと、マットが言うには2、3年後にはPCが完全な代用品になると言っていた。
典型的と言うべきなのか、排他的と言うべきか、一番妥当なのは文明論的と言うべきかもしれないが、わたしはそんな上司について不運だなと思った。
厳密に言うとわたしはこんな場所で働く人間ではない上、マットは周囲のほかの人間もだがわたしが子供だと知ることもなく、本来の仕事よりも、この偽装の仕事の方が何十倍も疲れる気がした。
文句を言うなら来るなとも言われかねないが、それもできない相談で、子供の時にこの世界で一定の時間暮らすことはこの世界で言う義務教育の一環であり、調査であり、この世界の人間たちの中で知るものはもう数少ないが、同意して決められた規則だそうだ。
移住も認められているし、事情を知ったこの世界の人間への受け入れもするためだそうで、信じられないが最近は安全面はこちらの方が強いとか言う理由で、少しずつだがこの世界への移住者が増えているそうだ。
教育の一環や調査、規則ならばホームステイ程度で済むし、こんな身分を偽装して仕事をする必要もなく、わたしふくむ多く人間の場合だが二度と来たくないの一言で済むが、身分を踏まえてもわかるが本題は問題の解決だ。
本題とは無論考えるまでもなく怪物の調査のことで、わたしも調査のために姿を魔法で変え、偽装した身分を手に入れ、知識を手に入れたが少し問題も発生していた。
被害もわたしの世界では最近最小で対策もでき始めているが根本の問題解決に上も本格的に動き出してわたしの仕事は増えた上、増長の手違いが原因か身分の偽装に失敗して現在に至っている。
本来ならば同じ世界の人間が存在したりする場所の仕事の部署に配属されるが、わたしは上の間違いで同じ世界の人間もいない上、マットのような上司のいるここでほぼ1人で仕事をすることになってしまったのだ。
怪物のことも問題で、いつどこで姿をあらわして、だれを襲うかもわからないし、最大の疑問点はこの世界の人間たちが科学的に研究している絶滅した恐竜と言う生物と、わたしたちの世界に存在する竜などとも似た特徴を持っている点だ。
恐竜と言うのは2、3億年ほど前に人間の誕生以前に存在していた生き物で、特徴は似ていることは除外して、そんな膨大な時間よりも前に絶滅した生き物が存在するわけもないし、竜もこの世界に紛れ込ませないように監視もされている。
似たような生き物にも最新の注意を払っているが、あの怪物はと言えばわたしたちの管轄の生き物ではないし、捕まえても溶けだして消えると言う奇行も見せるし、前の事件の時のように見つかっても手遅れだと言うことが多いのだ。
絶滅した生物が歩き回り、わたしたちの世界やこの世界を動き回っていると言う危険性も理解もできるが、調査を継続するよりも、わたしは住む世界の安全を強化したほうがいいとも思った。
手違いでいきたくない場所に来ることになった以前にこの世界にも本来来たくなかったし、調査も進展もない状態で、いくだけむだだと思う上、仕事が増えたと文句を言っても聞き入れられないし、いい気分ではなく、最悪と言うべきだった。
「昼の一件の続きだ。」
「―――――」
「―――絶対に深追いするな。警察署の事件は調べてもいいが、連絡会で聞いた話ともらった新型麻薬のサンプル。ランダムの調査も並行して調べろ。いいな?」
マットに八つ当たりしても彼には意味も解らないだろうし、それ以前に彼はヘヴィースモーカーで顔あわせるたびに紙巻きタバコを吸っているし、近寄りにくい状態だ。
祖父がパイプを吸っていてわたしは深い芳香と煙を吐きだし微笑む祖父を見るのが好きで、この世界に来てタバコが有害なのを知ったが、祖父の吸っている時の表情も踏まえ、寛容な精神も持ちたいが、マットのようなタバコはいい気分ではなかった。
この世界の工場の機械みたいなもので大量生産して安く作れられたことが原因か、炭みたいなにおいと汚れたみたいな変な色の煙、それにそこまでして吸いたいのかと言うマットの苦しいとでも言いたそうな表情で吸うのを見るのが嫌いなのだ。
わたしの世界では多くの人間が自給自足の生活で、この世界では嗜好品とも言うらしいがパイプや葉巻、それにタバコみたいなぜいたく品も普通に流通しているが、必要な分だけ造っているし、あの表情で使うのは失礼だとも思った。
わたしたちの世界とこの世界の科学技術や生活様式、それに思想こと、文明的な時代差は魔法を除外し短くて100年以上、遠くて300年以上の差が開いていると思うし、カルチャーショックと呼ばれるものとも言えた。
文化の違いに精神的衝撃を受けると言うものらしいが、この世界は科学技術と言うものなどを発展させる中で、同じ人間だが違う人間として変貌しているとも考え、別の生き物の生活を見ているとでも考えないと少し苦しい気がした。
わたしと同じようにこの世界に来ている人間たちの多くが同意見だが、調査なども廃止するべきだと言う動きも出ていてわたしも賛成だが、一部が魔法を捨てこの世界での生活を推奨する人間たちも存在している。
わたしたちの世界では人口も減少し、老人ばかりが増え、子供が減り、この世界での生活の方が便利な点が多く、不便な点も少ないと言う意見も存在しある意味理解もできるが、わたしは大多数の意見にあっていると思った。
個人的に言うと本音はマットのような人間たち同じ世界で暮らすことで、彼のような人間ばかりではないしいい人間も多く存在し、悪気はないのだろうが、一度会ったと言う部分もあって、同じこの世界で生きていると言うのが嫌な気がするのだ。
本人はと言えばそんなことは知らない、知ってもそれがどうしたと言いかねないのではないかと言う物言いで口を開き、わたしはまだ何かと言う表情をして止め、眼を向ける中で、わかっているがと言うようにマットは言うと去っていった。
作業をわたしは続けるが、どうすれば彼らこと、あの2人で間違いないかと言うことを伝えられると言うか、それ以前に彼らのことをわたしの方で調べる必要も存在していた。
関係して彼が最後に言い、話しの中で出たランダムと言うのは最近この辺では流行している流入経路不明な上正体不明瞭な麻薬で、彼らのことやあのクリスマスの大事件もある上、裏でマフィアも関わっているそうだし、本当に手が回るのかと思った。
手が回らないと言えば頭もまわらないで、マットの言っていたブシドーやら、ニーチェ、それにロシア文学などの知識も少し必要な気もした。
特別学びたいと言う意志もあるわけではないが、現状から脱出するには書類などを提出して待たないといけないし、最低でも半年以上は必要で、人間としてのそれなりに対抗法的なものは身に着けて起きたかった。
調査の意味を込め、知識としてこの世界の一般常識と呼べるものは身に着けてはいるが、魔法を使ったもので、現状の通りだが実際見てみなければ計り知れないと言うもので、わたしは一応ブシドーとニーチェの知識は持っていた。
ブシドーと言うのは西側の海こと、太平洋を渡った遠い先にある日本と言う国で生まれた騎士道に似た考え方で、ニーチェと言うのは人の名前で、有名な哲学の本を書いた人物だそうで、神の実在の否定を書いた著作で有名だそうだ。
ブシドーに関係して出た日本と言う国に住む人間はわたしたちよりも小柄で髪が黒く、瞳が茶色の人間が多く、外見的には中国人に少し似た人種だそうで、わたしが話しているような英語やほかに知っているような他国の言語も一般的ではないそうだ。
時折仕事で日本人を見るのだが、大部分がこの国の言葉を離せないのに意味もなく旅行で来ているし、アメリカよりも進んだ国だと聞くが、半世紀ほど前までは魔法がないことを除外すれば似たような文明の度合いだったそうだ。
時代が違えば似たような境遇の人間たちだとも思えた。
容疑者の1人、名前を聞いたがYamanaka Kazuki、ヤマナカもマットの予想通りに日本人だと言うことが証明されたが、似たような境遇ですねと仲良く話し合いができると言う雰囲気は絶対になさそうだった。
話し合いと言えばマットやサムが時折日本語を口にするのだがSamourrai、Ningha、Geshutだと思うが、ラテン語などの方がわかりやすいし、ブシドーと言い奇妙な言葉で、本当に人間が使う言語なのかとも思った。
ヤマナカは英国英語を真似る部分が見られるし、中国系にも見えるが、もう一人のリードと言う男は白人だが微妙にユダヤ系の特徴もみられる上黒人アクセントも存在し、外見的にも言語的にも、何にしても計り知れない人間が多いと思った。
ニーチェもその代表例で、神の実在の否定や、宗教的価値観の脆弱性、集団心理の異常性を説明し、神に対してここまで悪口を言えるのもすごいものだとも思ったが、ブシドーも微妙にだが似た思考らしいのだ。
似た思考と表現したが、これが文化の違いかと言うものだそうで、知らないことには理解できないが、生まれた時や住む場所、教えることが違うのは不便だとも思ったし、それが原因で戦争も起きているそうだ。
わたしたちの世界はと言えば人間も少ないし、この世界と比べると広くもなく文化にあまり違いもなく、戦争も過去にたくさん起きたがこの世界の記録ほど大規模なものなものは少なかったし、現在は強力して、平和な世界を作ろうと協力もしている。
一部の過激な思想の人間たちがわたしたちの世界の支配とこの世界の侵略を企んでいる部分も存在するが、多くは早期に発見されて阻止され、この世界の科学技術の前に絶望し、移住する人間たちも多いそうだ。
この世界と言うか、この国、アメリカ合衆国と言うか、厳密には現在とも言えるが多種多様な人間が存在し、考えてみるとわたしもその1人で、完璧と言う共生はむずかしいだろうなとも思った。
ニーチェはアメリカ人ではないし、話しが飛びかけているが、わかっていることと言うか、理解できるのは調査を進めていくのは非常に大変な仕事になりそうだと言うことが再認識できた。




