An internmission 後編
確実なものとは言えないが機構ことワープからの援助は一応安心と言え、ほかのPMCへの手回しも山中が桐野とか言う男と再会できたことを考えると問題ないと判断できる。
判断できるが機構に関係する人間たちが事実を隠してオレリードだけでなく山中も踊らされていると言え、現状はと言えば音楽が止まり踊るのを止めさせられているとも言える。
現状を踏まえるとよく言えば言う通りにすれば確実な実現を約束されるが、悪く言うと言う通りにしなければ不要だと判断され切り捨てられるとも言える。
オレも目的を達したいことは事実であるが、不用意な行動をとれない中でできる限りのことはしたいし、目的のために引っ越しは済ませたが現状の相棒として山中とはそのことを話そうとも考えていた。
「―――ちょっといいか?」
「―――?」
「―――?」
サリーたちのような邪魔者もいないし、本題はこれからだと言う時に不意にだれかに話しかけられ、オレと山中は声の方向に顔を向けると、30代前後半ほどのスーツ姿の男が立っていて少し軽い笑顔を向けていた。
「―――怪しい者じゃないんだ。」
「警察? ああ?」
「身分を証明できるものを持っているか?」
オレがこんな時になんだと言うように眼を向けている中で、男はオレと眼が合うとケンカを売る気はないと言う反応で身分を証明できるものと言うか、警察官のIDを見せ、この男は警官のようだった。
警官だと解ると山中は食事していた手を止め、なれた手つきで探し物と言うように服の中に手を入れると男がIDこと身分を証明できるものを出せと言い切る前に山中は機構製の偽造品ではあるがパスポートを男に見せた。
パスポートを見せると男はこいつアメリカ人じゃないのかと言う反応を見せながらパスポート受け取り中を開いた。
「―――Yamanaka Kazuki―――」
「―――ああ、そうだ。」
『日本人か?』
男は悪いな勝手に見てと言う反応で見て名前を確認すると返し、山中が答える中で、ハイブリッダーのオレであり、全自動翻訳機が作動しているからこそ理解できるが不意にかなり流暢な日本語で質問した。
男は悪いな勝手に見てと言う反応で見て名前を確認すると返し、山中が答える中で、ハイブリッダーのオレであり、全自動翻訳機が作動しているからこそ理解できるが不意にかなり流暢な日本語で質問した。
日本(Japan)を意味するNipponをNihonとも発音していた。
Nipponと言う単語と発音はオレたちのような他国圏の人間こと、国際的に発音と理解、それに通用させるための単語で、日本人の日本語では正確にはNihon、Niphone、Nifonと言う発音などの方が一般的で、この男はかなり精通しているようだった。
「ああ。」
『日本語なら話せる。仕事でここに? その男は日本人に見えないが同僚か?』
『―――――まあ、そんなところだ。』
日本語を聞いたが山中は英語で最初返したが、男が続けて日本語で返す中でまあ一応はと言うように日本語で返した。
「そいつはオレの相棒、ビジネスパートナーだ。身分はお前と同じアメリカ人のオレが証明する。」
「―――そうか。」
「これから商談の打ち合わせなんだ。邪魔しないでくれるか?」
経緯は不明だが男はかなり流暢な日本語で話すし、山中も警察官とは言え人間的な部分も存在し興味本位で話しているし、少しならと言うようにはなしていたが、オレは待てと言うように男に声をかけた。
本気ならば起き上がって殴り飛ばしてやりたい気分でもあったが、男はオレの失せろと言っているような態度に対してそう悪い反応をするなと言うように返す中で、オレは追い打ちだと言うように言った。
「ビッグビジネスなんだ。うまくいけば会社の1つや2つ起こせる。」
「リード、おい―――」
「偽造パスポートを持った貧乏中国人の子鬼にでも見えたか? だとすればオレは人身売買の売人に見えるか? 仕事熱心だな? 警察官?」
引き下がるまで言ったと思うし、引き下がるとも思ったが、言うだけ言って2度と関わるなと言うように言おうとする中で山中が止めかけたが、オレは男にいい加減にしろと言うように言った。
「―――アリス? 来い!?」
「?」
「?」
男はわかったと繰り返して言い、待ってくれと言うように両手の平を前に出す中で意味不明な状況だが女性の名前だと思うが呼び、オレと山中はどういうことだと言うように反応するしかなかった。
「来いと言ったんだ! 来い!?」
「―――――」
「―――?」
アリスと言い、ルイス キャロルの『不思議の国のアリス』などからの引用文章かとも一瞬考えた中で男は顔の向きを変えて同じようなことを言うと、20代前後半ほどの女性がこちらに向かって少し早足で近づいてきた。
「―――カーツマン警部―――」
「マットで言い、それと、2人の何が怪しいんだ?」
「―――え?」
女性は近づいて来る中で男をカーツマンと言う中で男は少し機嫌が悪そうな様子で返し、女性の方はと言えば意味が解らないと言うように返した。
「―――すまない、新人でな? アリス フローレスと言うんだが、お前らをずっと見ていたんだ。刑事になったからって意気込んでてな? たぶん指名手配中の人間が何かと勘違いしていたんだと思うんだ。」
「―――――」
「―――ほら、違うだろうが? よく見ろ? IDも持っている。それとあやまれ、仕事とは言え失礼だろうが? え?」
カーツマンと言うか、マットと言うべきだが男はオレを怒っても困ると言うように言いだし、アリスは言うとおりにオレと山中、特に山中だがそう言った人間だと言うように見ていた反応でマットはあやまれと言いだした。
「カーツマン、マット―――?」
「言い訳するな。それに証拠もないだろうが? 似ている? 怪しい? 口が悪かった? そんなことで俺たちが動くのは間違いだ。」
「―――――」
アリスと言われた女性はと言えば待ってくださいと言うような表情を見せる中でマットはと言えばオレを不機嫌にさせるなと言うようにアリスに言い、アリスはそんなわたしはと言うような困った表情をしていた。
「―――――」
「―――――?」
2人を見ていたのだが、不意に山中のオレのほうに眼だけを向けたのが見え、オレが眼を向けると山中はかなり不味いぞと言うような表情をして一瞬アリスのほうに眼を向け、眼をマットに戻した。
「お前がしようとしているのは一般人のために凶悪犯を逮捕し市民に貢献することではなく、一般人を凶悪犯と勘違いして市民に迷惑をかけることだ。」
気づいてないから安心しろと言うようにオレは軽く笑った表情で返し、安心して見ていろよと言うように合図する中でマットはアリスに対して本気でいい加減にしろと言うように言った。
「―――――?」
人間ではないオレの眼だからこそわかるが、この女性にオレは視覚的な違和感を一瞬で見つけた。
視覚的な違和感が何かと言えば、この女性は科学的な効力ではなく、魔法のような非科学的で超常的な特殊な効力で容姿を変えていることがわかった。
明確に言えば魔法そのものであり、実質問題女性は正確には10代前半ほどの少女で、オレの推測の域ではあるし、意図は不明だが姿を変えてここで警察として働いているようだった。
魔法と言うものもこの世界には十二分に実在しているし、山中の反応が先ほどからまずいよなと言うような表情をしているが、これを見破ったのかと思ったが、オーヴァーマシンの効果では視覚効果を見破れないし奇妙な反応だと少し思った。
「―――これだから新人は困るんだ。大学出たばかりで勢いだけむだにある。高学歴だとなおつけあがる! すまないな? 不快なものを見せた。以後同じことが無いようにするからな? 指導しておく、ほら、いくぞ?」
「―――ぃえ―――」
「来いと言ったんだ。役立たず! 迷惑をかけるなと言う意図が読めないのか?」
山中のアリスへの不審な反応は後で聞くとしてアリスの方はと言えば、マットにもういいから行くぞと言うように言われ、山中の方を見ていたが、マットがいい加減にしろと言うように少し怒った口調で言うとアリスはマットを追って言った。
オレと山中の2人が凶悪犯ではないと言えば、うそになるし、実際問題この時代の、正確には去年だが警察署を爆破すると言う大きな事件も起こしているし、実際はあのアリスの方が人を見る眼はあるのかもしれないと思った。
人を見る眼があるとは言え、マットの言う通りで明確な証拠もないし、ニュースなどで顔写真も公開されているが、似ている人間ならば探せば多く存在し、現状で食事をしているオレたちも怪しくは見えない上彼らにも普通に対応して口も悪くなかった。
「―――ぁ?」
「―――――?」
「―――お前あの女にどこかであったのか?」
実際オレたちは凶悪犯と言えるが証拠もなしに逮捕はできないし、マットは上司や先輩として新人のアリスに対して一般市民に的確に接するために指導したとも言え、オレと山中がいいえかまいませんとか反応し、言い切る前にオレたちから去って行った。
マットから見て何の落ち度もない人間を新人が陥れようとしたのを救ったとも言えるが、アリスから言えばマットの勘違いで凶悪犯罪者の逮捕を断念するしかない状態に追い込まれたとも言え、オレたちはマットに間接的には感謝すべき状況と言えた。
新人の勘違いとして普通ならば済むが、オレは不意に山中のアリスを見る反応が不審だったことの理由が思い付き、山中がオレの反応に対しなんだと言う反応の中でオレは違うかと言うように山中に質問した。
人間だけではないが動植物を問わず生命体にはDNAと言うものが存在している。
DNAとは正確にはデオキシリボ核酸のことで、医学などのむずかしい話は省略するとして理論上の人体の設計図と言われている
少し前に放映された「ロストワールド ジュラシックパーク」と言う映画がその代表例だそうで、あの映画ではこのDNAを研究して恐竜を復活させたそうだ。
一見すると夢物語だと思われるが映画のようなことも現実化する時代も近く、ゲノムフロンティアや小さな宇宙、人体とも言われ、最近科学的に高い注目を集めているそうだ。
わたし聖那がなぜこのような話をするかと言えば、辻に呼び出されて朝AGEに来るとその話をしてきたからだ。
「―――そのDNAが何か?」
「―――山中の件だ。」
「―――?」
敬護や辻、鈴村から時折聞いたことがあったが、改めて聞いてみてもわかりにくいし、ナノマシンから情報も取り出してみたものの、余計に意味不明で話の意図を聞いてみると余計に意味が解らなくなった。
「DNA鑑定と言うものが最近警察とかの捜査で使われ始めたのを知っているか?」
「DNA鑑定?」
辻は言っても解らないかと言うように質問し、わたしもわからない状態だった。
「DNAで個人を特定するんだ。DNAと言うのは身体のどの部分からでも取り出せる。髪、血液、唾液、尿、涙、皮膚、爪、除外できるのは吐きだした息程度で何でもいいし、鑑定による誤差は科学的に7兆分の1ほどと言われている。」
「7兆分の1? 確か地球人口が―――」
「50億人、近く60億を超すと言われている。」
説明すると言うように辻が続ける中で、わたしは確率を聞き比較対象として現在の地球人口を口にし、辻は答えを出した。
「―――言わば絶対に同じ個人は存在しないと言える。まぁ、一卵性双生児とかは除外するがな。」
「それが、山中さんと何の関係が?」
辻の表情はそれがわかっているが問題が起きたと言う表情で、わたしはと言えば返した言葉通りに本当に意味が解らないとしか言いようがなかった。
「―――前山中のことを私立探偵とかに調査させたと言っただろう? 実際に山中一輝と言う子供が住所の場所に存在し、そいつのDNAを入手してあの男とのDNA鑑定をしたが100%一致した。」
「―――――一致? 100%」
「年齢的なものは異なるが、間違いなくあの男は正真正銘の山中一輝だと言うことだ。」
辻たちが山中の言うことを信用できず調査させていたことは知っていたが、DNA鑑定やその一致の確立、地球人口の話などを踏まえると絶対に信じられない事態が起きている状況だった。
「―――あ?」
本当なのかと考えていると辻は近くの机においていた紙の束をわたしに渡した。
先ほど言ったDNA鑑定の結果などのむずかしいことが書かれていると思われる何枚かの資料に眼を通す中で、わたしは資料の中で小学校の集合写真らしき写真を見つけた。
写真の中に子供と言うか生徒に眼を通すと1人だけ赤いペンで顔に丸印がされており、見てみるとそれらしく、わたしよりも幼い8、9歳ほどの少年の写真が写っていた。
「わかるだろう?」
「―――確かに、面影が―――」
わたしが反応する中で辻は言うまでもなくそれだと言うように言い、わたしはその通りだと言うように言うしかなかった。
写っている少年は間違いなく年齢が正しいならば9歳の時の山中で、その顔は幼い上少し少女のようにも見えるが彼の面影が残っていると言うか、彼の幼い時だと思える顔そのものだった。
少女のようだとも表現したが、山中の顔はどちらかと言うと中立的と言うか標準的と言うか、凡人とも言えるが、現在でもでこの写真でもだが髪を少し長く伸ばしていているし、体格もそれほど大きくもないし遠目に見ると判別に困る外見をしている。
現在でもだが近くで見て話して声を聴いて動きを見れば男だと確実に判別できるが、服装も少し大きめの服を着ており体型もわかりにくく、遠目だとこんな感じの女性もいると言う雰囲気なのだ。
「―――3歳の時に親が離婚して姉と一緒に母親に引き取られ現在母子家庭だそうだ。」
「―――」
資料に眼を通す中で辻はこれで疑う余地はなくなったと言うか、もうあきらめたよと言うように言う中で、わたしは資料に眼を通していた。
「それでだ。少し不味いことになった。」
「まずいこと?」
資料に眼を通しているわたしに対し口を開いたのは鈴村の方で、わたしは何のことですかと言うように質問した。
「離婚した父親のことだ。」
「―――?」
「正確には彼の住む市のとなりで、あまり有名ではないが地元のお偉いさんらしくてね。対抗する人間か何かに雇われて不祥事を探していると探偵が勘違いされてね。名誉棄損とかでつかまりかけているんだ。濡れ衣を証明しないといけない。」
意味不明だと言う事態で、辻が口を開きわたしは資料に眼を通すがそれらしい内容を見つけることができない中で、鈴村がこれだと言うように口を開いた。
「―――ぇ?」
「日本の方で何とかするとも言われたんだが、発端はわたしたちでもあるし、何かあってもいいように念を兼ねてわたしたちは日本に一度戻る。」
「え?」
理由を説明された中でわたしはどういう意味ですかと言うように反応する中で、辻は仕方ないがこちらにも責任があると言うように言い、わたしは大声を出しはしなかったがおどろくしかなかった。
「―――まぁ、養育費も払ってないし、離婚後はあってないらしいし、脱税でつかまりかけたこともあるらしいし、自業自得とも言えるが、あんたの離婚した女の引き取った息子が未来から来て迷惑してるとも言えないしな。」
「―――わたしたちは日本に行くが、彼らもいるしAGEの人間にも話を通しておいた。資料は君の部屋に置いておくよ? 自力で製作できるね? 大丈夫だね? 聖那?」
「―――はい、あぁ、えっと、大丈夫です―――」
立ち上がり、準備はもう整っているし早急に出発すると言うような物言いで辻が言った後鈴村はわたしも心配だが彼らも怪しいが一応は信頼できると言うようにわたしに言い、わたしは否定もできず大丈夫だと返すほかなかった。
鈴村がすぐに戻るから心配しなくてもいいと言う表情で手を振り、わたしはと言えば頭が真白と言うか、空間こと空っぽと言うか、何をすればいいかと言うか、何を言えばいいかもわからなかった。
彼らがわたしに背を向け歩きながら何かを話しているなと半場思いながら去るまで手を振っていて、わたしはと言えば少しの間どうすればいいかわからず、2人のいた部屋で立ち止まっていた。
眼は口ほどにものを言う、顔に出ていると言うことや、書いていると言った日常的な動作も付与されるが、俺山中と言う人間は考えていることを見破られやすいようで、先ほど話しかけて来た男の部下の女性こと、アリスと会ったことをリードに見破られた。
見破られたとは言うが、別段隠していたわけでもないし、一応は話していたが何者かわからなかっただけで、名前も解ったことだし詳細を話すことにした。
記憶が確かならば前のヴァリー退治の時に遭遇し、聖那の近くにいた警官と思われる女性で、リードは話すと本当なのかと言う表情をしていた。
「マットと言ったがあの警官にはたすかったな? とは言え少しまずいし一応口封じに処分するか? 機構からの許可―――、リード?」
「―――?」
「?」
俺自体現在の現実を疑っているし、見ても信じない現実が存在し、マットの現実的な意見の前には手出しもできないし俺たちの身はある意味安全だが、一応処分するかと聞く中でリードは考え込んでいた。
俺と同様に考えていると言うことが顔に書いてある状態で、普通に考えるとリードがそこまで考える事情は存在しないし、考えるような理由が存在すると言えた。
間違いなくあの2人が警察署を爆破した事件の容疑者であることは明確だし、それ以上に2人にはマットには言えないがわたしアリスが見た確かな証拠が存在している。
正体不明の怪物と戦い、ヤマナカと同じ日本人だと思うが少女を1人引き連れ、わたしのような人間こと、警官に容赦なく銃を向けて撃ち、表向きには絶対に顔を出せない事情を持っているのは明確だ。
明確な上わたし自身が正体を普通の人間には見せられないし、彼らと戦っていた存在の正体もわからないし、彼らにはわたし以上の秘密が存在すると言えた。
「―――それで、どこで見覚えがあった?」
「?」
説教した後強制的に店を出た後もマットの説教は続き、歩きたばこまでしながらで、わたしの気分は悪くなりかけている中で前を歩いていたマットがわたしに顔を近づけ質問して来た。
タバコを吸っているが歯は異常だと思うほど白く、学歴や職業柄、人間としての性格を踏まえると表向きには出せないような事情がありそうだが、わたしはと言えば現実はおどろいて言葉でない状況だった。
「指名手配の顔写真、テレビのニュース、新聞紙、どれだ? 何日前だ?」
「―――去年のクリスマスです。あの警察署爆破事件の―――」
おどろいて言葉が出なかったが、マットは顔を話すと歩き出しながらわたしにどこで見たと聞いたと聞き、詳細を聞き協力しようとしているのかと思い答えた。
「証拠は?」
「―――」
「証拠だ。証拠だと言ったんだ。あるのか?」
わたしが説明しようとする中でマットは言葉を遮り、わたしがそれは何かと言うような反応をしかけた中でマットは言葉を繰り返して言った。
「オレもあの事件に奇妙な部分はあると思うし、第一サムのこともある。それとジョーも動いているが、確証と言うものは何も見つけられていないんだが?」
「―――だけど―――」
「物的証拠もなしに逮捕状を出せると思うか? アリバイ証明は? お前もIDを見ただろうが? 身分は証明されているし似ているだけでは不可能だ。」
言われて見ればと言うようなことをマットはいうが、わたしは確かに彼らに間違いないと言うようなことを言いかける中でマットはそこまでだと言うように少し早口で言った。
「―――あれほどの大事件で、それに忘れたんですが?! あの―――」
「気持ちはわかるが疑わしきは罰せよは間違いだ。」
絶対に間違いないと言うように返そうとする中で、マットはそこまでだと言うように言葉を強引に返してわたしを黙らせた。
「オレよりも優秀で競争率の高い法科大学を主席で卒業したお前ならばわかるだろうが? 似たような人間なんて探せば多く存在するし、この仕事で大切なことは先入観を持たず客観的な視点を持ち事実を証明することだ。」
「―――」
「怪しいと思えばだれでも怪しくなるし、怪しくないと思えばだれでも怪しくなくなる。権力の権化だけで人間を裁くのは中世の聖職者の身勝手だし虚偽の事実を作り上げる。中世の魔女裁判はその末路だ。」
黙らせたマットは当然のことを理解していないなと言うように言い、わたしが何言えない中で言葉を続けた。
「最悪中世の魔女裁判の再来をお前は起こしたいか? ジャンヌ ダルクになりたいか? 彼らが地動説を提唱し科学的事実が存在しながらも、十字架にはりつけられた狂人を信じる集団に、事実を否定しろと言われたガリレオと同様であったならば?」
「―――――」
「―――神の代行者にでもなったつもりか? オレたちは警官だ。バラバを釈放したのはだれだ?」
言葉を続けながらもマットはタバコを根元まで吸い終えると足元に捨てると火をふみけし、わたしはと言えば反論ができない中で厳しい言葉を口にした。
仕事の時はいつもこれで、わたしは魔法である程度の知識を得ているつもりだが、彼のような本物には敵わないし、彼の知識は多義にわたり、性格や動向などに問題はあるが、わたしやほかと言うか普通の警官以上に捜査に貢献もした事実も存在する。
「死んで数百年後にそちらがあってましたゴメンナサイで済むと思うな? 粋がるのは結構だがお前みたいな新参が問題を起こさないようにするのもオレのような上の人間の仕事だがな、オレは仕事が増えるのは嫌いなのは知っているだろうが?」
「―――」
「とにかくオレより優秀だと思うし頭に入っているだろうしやめるが、ニーチェとブシドー、それにロシア文学に適当に眼を通しておけ、人はパンだけに生きるのみにあらずならぬ、人は神の教えだけで生きるのみにあらずだ。」
タバコをふみけし歩き出す中で言葉を続け、わたしがまたこの世界の知識とかを知る必要があるのだなと思っている中でマットは言葉を続けた。
「―――それと物のついでだ。これからちょっとした連絡会があるから指導ついでに一緒に来い。」
間違いないとは言えわたしたちのこととあの場で起きたこと、あの奇妙な彫刻のような女性と言うか、怪物の話をするわけにもいかず、わたしはと言えば自力で捜査などをするしかない状況だと言えた。
言うだけ言ったと言うような雰囲気のマットは抑えてこそいるみたいだったが、わたしの耳は一息つきたいし、疲れたこれ以上は嫌だと言うような少し大きくため息をはきだす声が聞こえた。
彼と言うか、マットたち警官にもと言うか、この世界で普通に暮らす人間には普通の世界と生活が存在するし、ある意味仲間ではあるが、彼らを巻き込まないようにするのもわたしの仕事や責任だとも思った。
表向きに葬儀関係の仕事をしている関係上オレドギーは大きくは言いたくないが病院や警察、軍隊と言ったある程度と言うか、間接的に死に密接に関わる人間との交友関係を持っている。
追従して死神代行と言う身分上管轄の深い事情や情報、人間も熟知し、2人に話しかけた男が即座にマット カーツマンと気づいたし、表向きの方だが何度か話をして顔見知りで、マットが覚えているか不明だが名前を知っている程度の関係にはなっていた。
他人のことを話すことはよくないと思うし、簡単な経歴だが高学歴で元1流企業で働いていた過去を持ち、現在では刑事でかなりの優秀な捜査官と言われているが、会って話したりして、経歴を見ても解るが、少し性格に問題があるようだった。
不真面目とは言えないが、正確には人間としての質のような物で裏の世界と関係も多く持ち、簡単に言うと絶対不可避な必要悪と言う存在と表現すべきで、正義とは確実には言えないが悪とするには裏で真面目に仕事をし過ぎている人間だ。
「―――それにしても、リードも左利きなのね?」
「?」
2人の前でアリスが怒られ、店を出て行った後オレはアリスも書類でだが見た覚えもあったし、見直してみるかと思う中でアリーが口を開いた。
「―――山中とリードよ。」
「―――確かに、そうみたいだが―――」
マットは警官として正しいが、アリスの方が現実は正しいし、オレたちのこともあるし、オレたちが出るかと思っている中のアリーの発言で、意味不明なことと言うか、言ったことの意味が解らないと思っている中でアリーは山中とリードを指さして言った。
オレはアリーの言った言葉を少し遅れて理解する中で2人を見ると確かに2人は食べ物を口に運ぶ時と言い、飲み物を飲む時と言い、左手を主に使い食事をして、話す時や動きもあまり右手と言うか、右腕をあまり動かしていなかった。
言われて見れば前見た時の戦闘で山中がどう見ても改造されているのは放置して、ライフル銃のグリップ部分を左手で持っていた気がするし2人は食事でだが注意深くしてみれば左利きに見えた。
「―――どうりであの文字が書けるわけだ? 少し予想はしてたけど。」
「あの文字?」
「ひたいに書かれたでしょ? あれは夢だ。忘れた?」
言われて見てもこんな時に左利きがどうかしたのかと言う状況だが、アリーはと言えば納得したと言う物言いで、オレが何のことだと聞く中で、自分のひたいを指さし軽く見ろと言うように合図しながら返した。
「―――お待ちしました。」
「―――もう、こんな時に―――」
「あ、オレからもな?」
思い出してみればと言う状況で、あの後帰って鏡を見てみるとひたいにペンか何かだと思うが太く黒い文字で『あれは夢だ。』書かれていることを思い出した中で、注文した食べ物が運ばれてきた。
店員だと思われる10代後半ほどの少女が運んでくる中でアリーはチップを渡し、オレも別会計だからと言うように渡し、少女を下がらせた。
「鏡文字になってたでしょ?」
「―――それとこれとの何の関係が?」
アリーが見間違えたのかと言うように聞いたが、オレはと言えば意味が解らないし因果関係がないと言うように返すしかなかった。
言われて見るとその通りで、鏡に移りこんだ文字が普通に読めると言うことはオレのひたいに書かれた本来の文字は逆転こと、鏡文字として書かれているのが当然だし、オレも最初見た時と言うか、一瞬鏡に書かれていると勘違いもした。
「簡単にできるの。彼らになら。」
「―――は?」
「それだけじゃないの、文字を逆さにしても読めるし、一部のスポーツとかで有利になるし、人種としては希少だけど一部の偉人にも多く存在しているし特異な才能に恵まれているみたいなの。それと失礼と言うか、ある意味ほめ言葉だけど少し変わってる。」
関係がないと言うようにオレが返す中でアリーは絶対にそうだと言うように返し、オレはなんだその確固たる証拠がある物言いはと言う反応の中でアリーはほかにもと言うように言いだした。
「ディランが、夫がそうなの。それとカークも。本当よ? ディランはできるし、時々だけど新聞とか本とかわざと逆さにして読んでるし、フェンシングも学生時代世界大会で3位になったこともあるらしいの。」
「―――――」
「それと文字や数字を覚え出した時全部鏡文字になってたとか言うし、カークもそれっぽくて困ってるのよ―――」
口から出負かしと言っていると言うような物言いには聞こえず、オレが聞いている中で身近な具体例と言うようにアリーは夫ことディランと息子カークの名前をだし、オレが聞いている中で少し家庭の話をと言うようにアリーは言った。
「―――最近の研究とかでわかった話なんだけど、脳の発達度合いの違いが関係しているから矯正しない方がいいみたいなんだって? だけど個性としては強すぎるし普通の子と違うみたいだし、親の子育ての方法や育児雑誌が時に当てにならないのよ。」
「―――――」
「それに悪魔的だとか言って、上の方はそう言った人間に対する差別的意見が人間の世界以上に偏見的にまだ根強く残ってるの、ディランがここに来て生活始めたのはそれもあったからなんだって。」
世間話と言うか、子育てや夫婦生活に日常の話しと言うようにアリーは少し困っているのと言うように言い、オレはと一応言えば仕事の同僚だし聞くかと言うように反応し聞くしかなかった。
あっちと言う時には空を指さし、こっちと言った時には地面を指さし、オレたちのような人間の社会には解決できない問題が多く存在しているのだとも再認識もした。
「―――」
オレはと言えば2人の方はいいのかと言うように少し眼を向けるとアリーも少し話は続けるがそれもわかっていると言うように合図し、オレは2人の方に眼を向けた。
2人はと言えば少し不味かったがたすかったなと言う表情だが、リードが何か深く考えるような表情をしていて、山中はと言えばその意図が読み込めないと言う表情でリードの方に眼を向けていた。
サーモグラフィーに赤外線スコープ、レントゲンと、人間と言う生き物は本来肉眼で見ることの不可能な物体と言うか、事象や変化と表現すべきかもしれないが、科学的効力で間接的に視覚化することに成功した。
視覚化を実現したとは言え実現した視界は時として非現実的な光景を映し出すことも多く、オレリードは山中に見えたものこと、アリスの正体を教えた。
山中にとってはあの女性は普通の警官の女性だが、オレには非科学的な効力こと、魔法を使って姿を変えた10代前半の少女に見えたことをだ。
「―――――魔法?」
話を聞いた山中はと言えば本当なのかと言うように返してきた。
「ロボットの次は魔法か、お次は何だ?」
「深海からオクトパス。」
「―――――」
返した後なんとも言い難いなと言うように反応した中で、オレは冗談を返し、山中は意味を理解しているのか勢い良く笑いだし顔を机に突っ伏した。
「―――お前な?」
「お次は何だと言っただろうが?」
「知ってるのか?」
言っている場合かと言うように山中は笑いながら言い、オレはと言えばお前がそんなこと言うからだと言うように返し、山中は顔を上げて知っているのかと言うように返した。
山中は日本人だからと言う部分もあるが意外と映画やアニメ、音楽と言ったエンターテインメントを見て知っているようで、こちらは山中個人のものだがこう言った冗談に対し、非常にいい反応をするから時折と言うか、かなりうれしく思う。
「ザ グリード。」
「お前にとっては数世紀前の映画だろうが?」
「前に話したがターミネーターと言い時間航行の資料として眼を通せと言われた映画なんて腐るほどある。本題に戻るがハリーポッターを知っているだろう?」
質問されたオレは迷うまでもないと言うように答えるとお前は何で知っていると言うように言われ、オレは前にも言ったし、話しを続けるぞと言うように返した。
オレの言うザ グリードはアメリカの映画でジャンルはモンスターホラー、深海から来たミミズ(ワーム)というか、タコ(オクトパス)のような怪物が豪華客船を襲うと言う話で、お次は何だと言うのは劇中の名言の1つだ。
「―――J K ローリングだな? 映画の方を途中から見てないな―――」
「あれと似たような状態だ。中世以前まではある程度正常な国交が存在して、この世界でも共生もできていたが、科学の発達、産業革命と言い、最近はITだが差が開きすぎたからな。大方訓練中か何かだろう。」
「訓練?」
質問した内容に対して山中は著者名を答え、そう言えばと言うように少し考えるように言う中でオレは続け、山中は何のことだと言うように聞いた。
「中世以後は衰退の一途だ。オレの機構などから保護されているが、この時代は保護もないし、多くが自力で生き残る術を探しての孤軍奮闘状態だ。」
「―――発達と言うか、発展かもしれないが、過ぎた科学は魔法と区別ができないと言う言葉があった気がするが、共生はできないと言うことか?」
「―――そうとも言えるな。ある意味滅びゆく種族とも言えるな。」
オレは簡単にと言うように説明すると山中は少し考えるようなそぶりをしているが結論としてはと言うようにオレに聞き、オレも考えてみればと言うように返した。
「―――それで? どうする? 俺と聖那が顔を知られている。」
「―――それほど脅威にはならないと思う、お前の判断に任せる。」
「―――」
少しの間微妙に話がそれたが山中は本題はと言うようにオレに聞き、オレはと言えば事実脅威にならないと思うし、再び出くわすことや会う前に処分することは山中に任せることにした。
「―――殺しても問題ない?」
「無論だ。」
公然だが遠まわしな物言いは少し止めようと言うように山中は質問し、オレは言うまでもないと言うように答えた。
「ワーパー、恋たちから何も言われないのだろう? 問題ないだろう。」
「―――――」
「―――」
オレは言うまでもないと言うことを口にするが山中は本気でいいのかと言うように片手を口の前に軽く当て、眼を反らして少し真剣な表情を考え始め、オレはと言えば口には出さなかったがScrapと言いかけた。
山中の表情は任されたがさてどうすると言う表情で、言われても困るなとも見られ、悪く言うと自分では最終的な判断ができないと言う表情だった。
最終的には殺す方が後で面倒でないことはわかっているが、一応はオレたちとはかかわりもないし不用意に殺すのも気が引けると言うのも理解できるが、オレは山中が日本人的性格を持っているからだとも思った。
時代遅れな保守的で封建体制と言うか、縦社会的で非難するが個性の意志を持たないと言う状態で、任せると言った明確さに欠ける上司としてのオレの命令を自分がどうすればいいのか迷っているのだ。
SHIMAGUNIKONGHOと言っていたが、島国根性と考えられ、国の歴史や文化、人間性に振り回されている末路だ。
「少佐。いや、山中。」
「―――?」
「オレはお前の上官だが、仲間として言う。」
自分の考えろと言う余裕を与えているとも言えるが、日本人にそう言った心理がわかるわけもないし、オレは山中に明確にすると言うように言い、最初階級で呼んだ。
何かと言うように反応を山中がする中でオレは口を開いた。
「人の命は重いことは事実だが、後先の利益を考えろ。オレたちの目的を忘れるな。それと本題はこれからのことだ。」
「―――すまん。」
「―――あやまるな。お前はあやまるようなことは何もしていない。必要なのは何をすべきかだ。」
オレは忘れるなと言うように少し勢いよく言うと山中はそうだなと言うように大きく息を吐くとあやまり、オレは言うとおりに気にするなと言うように返した。
飛行機や船、IT技術の発達で世界や国境、検問と言うものは狭く広く安易になったように感じられるが、国の歴史や文化、価値観、宗教、人間性に振り回されると言うか、呪縛に振り回される人間はいつの世にも存在する。
間違いなく山中もその1人と判断できるし、あの国の300年間の間接的国交断絶状態と独自の国政、後の歴史は国家単体としては優良で、優秀な個体を生み出すが、国際社会へ進出を果たすには不可能とも言える呪縛を与えたとも言える。
「―――それと本題だが、どうする? あれはうまくいったが、いずれ偽造パスポートだけでは限界が出る。」
「―――ああ、あれは運がよかった。」
あやまり確かにそうだと言う表情の山中に対し、俺は話しがそれたが戻すと言うように言うと、山中はアリスのことだなと言うような表情で、確かにそうだと言うように返した。
「―――住居は用意できた。後は職こと表向きの収入源、AGEでは怪しまれる。ダミーカンパニーが必要だな? 金や物資、書類も必要だ。1つで足りるか?」
「―――ダミーカンパニーか、―――そう言えばAGEにこのころ発端となった部署が存在しなかったか?」
「―――特殊警備13部4係?」
運がよかったと返した後すぐ山中は頭の中を本題に切り替えたようで、深く考えるような素振りだったが、先ほどと違い迷いはないなと見て取れる反応だった。
言葉の中でダミーカンパニーこと、書類上だけの会社を作り出すと言うことを言う中で、オレは思わず思ったことを口にしてしまい、山中も同じ会社の同僚としてそう言えばあれかと言うように返してきた。
「―――待て? AGSの発起が―――?」
口にした後山中は考える時間をくれないかと言うように手で合図し、少し考え始めた。
AGSの発起は1999年の12月31日で、AGEの特殊警備13部4係が前進であり、表向きには出せない投資が多く存在していたと言う情報が存在している。
「―――山中。お前は感がいい方だとオレは思っている。それと状況を踏まえて間違いないと思うが、オレたち同じこと考えなかったか?」
「―――確かに俺はダミーとは言えカンパニーが必要だとは言った。―――だが確実性は―――」
「オレが出資しようと言ったら反対するかお前? 土台があるほうが面倒を省略できるだろう? 無謀だと思うか?」
考え出す山中に対しオレは言うまでもないよなと返す中で、山中は最後に言った通りに確証はないと言うように返すが、オレは追い打ちをかけた。
「―――」
「―――オレたちが発起に関わっている。」
「―――俺たちが発起に関わっている?」
自分では確証が持てないと言う表情を山中がしている中で、オレが口を開くのに合わせて山中は口を開いたが、速度としてはオレが早く、ある意味決定事項と言う言い方だったが、山中はそうなのかと言うようにオレに聞いてきた。
確定した事実とはまだ言えないが、山中は本気かと言うように聞いたが、オレが持ちかけたことと言い、筋は通り、合理的で、文句もでない答えだとも言えた。
スーツ姿の男と少し派手な外見の女性がすわるテーブルに注文された品を出し、2人から個別にチップをもらう中でわたしアンは何とかと言うように2人の会話を聞いていたが、2人が何者かと言うような明確な情報も得られなかった。
不意に姿をあらわして2人に話しかけて来たマットと言う警官が少しして不意に、あの場にいた女性警官を呼び出し、新米だと紹介する中で人違いだと言うように怒り店を出て行ったこともおどろいたことだった。
2人はと言えば出て行った後も話しを続け、わたしも何とか2人の会話を聞きたがあることに気が付いた。
わたし以外にもと言うか、わたしの担当するテーブルの客だが、スーツ姿と少し派手な外見の女性が2人に時折目を向けて話しているのが見え、それに関係していると思われる話をしているのが見えたのだ。
2人は思い出してみればそれに1人で来たことがあるし、2人とも4、50代の黒人男性と店で仕事の相談らしき話をしていることがあったことも思い出した。
女性警官こと、アリスと言われた女性のことも気になり、後で警察にテレポートで忍びこむなりして調べようと思う中で店に客がはいってきた。
「―――? ?!」
「―――?!」
わたしは店員として一応反応したが、扉が開く音に反応したのはわたしだけではなくヤマナカもで、彼は1度見た後すぐに顔を戻したが、少しよく考えてみればと言うように2度見し、立ち上がった。
なんだお前どうしたと言うようにリードも反応し振り返るとリードも同じように何だとと言うような反応をして勢いよく立ち上がり、2人はどうして2人がここにと言う表情をしていた。
店内に入って来たのは2人の女性で、2人ともヤマナカと同じと思われるアジア系の女性で、1人は背が高く髪が肩ほどで、もう1人は少し背が高く髪ももう1人よりも長く、外見的には幼い印象で、どちらかと言えば少女と言う女性だった。
2人して髪を整え、サングラスをかけ、ネクタイはしていないが白いシャツ以外黒のスーツ姿で、服装の関係で身体の線がまるわかりで、引き締まり背筋を伸ばしたきれいなモデル体型の身体をしていた。
店内の人間の中にはわたしのような店員だけではなく、何人かの客が彼女たちに何者だとか、容姿の良さや興味の眼や話しを軽くだが向けている中で、2人は入ると店員も無視し、迷うまでもないと言うように早足で2人こと、ヤマナカとリードの方へ向っていった。
ヤマナカとリードはどうしてここにお前たちがいると言う表情で、2人はと言えばあなたたちがどこにいてもわたしたちは絶対にわかると言う雰囲気をしていた。
場の空気を考えない会話をしていた俺山中とリードが言う資格はないと思うが、話していた中で店内に入って来たのはなぜか桜と飛鳥と思わしき場に会わない服装の2人で、俺は思わず確認するため立ち上がってしまっていた。
前に見た時と服装が違い黒いスーツ姿で、よく考えてみれば違うかと言うようにも一瞬思ったが、リードも振り返り、同じように見て立ち上がり、リードに眼を向けると間違いないと言う表情をしていることから、2人なのは確定だった。
確定している上、間違いないと言うか、確実と言える根拠は2人の女性が店に入ってくると迷うことはないと言うように足早で俺たちの前に向かってきて、俺たちのテーブルの前で立ち止まったことだ。
「―――ひさしぶりだな?」
「桜と、飛鳥か?」
「そうです。おひさしぶりです。」
俺の眼では他人のそら似とも済ませらえるかもしれないが、リードのハイブリッダーの眼の分析力には間違いないと言う保証と言うか、確定事項が存在し、リードが口を開いた後、俺が2人と言うように質問すると桜らしき女性は答えた。
声も初めて会った時と言うか、無線越しによく聞く声で、桜は間違いないなと言うように認識できた。
「―――こんな場所に何の用だ? オレたちは言われたとおりのことはしているつもりだし、命令違反を起こしたことはないが? お前らが足を運ぶほどの用事が?」
「相変わらずの喧嘩腰―――」
どうしてここに来たあまりいい気分ではないぞと言うように機嫌が少し悪くなったと言うようにリードは言い、飛鳥はと言えば腕を組み来たら悪いかと言うような返事だった。
理由はわからないが初めて会った時と言い、無線越しに少し話しているのを聞いたこともあるが、理由は不明だが2人はどこかうまくいかない部分があるようで、俺は2人の前に手をだし、1度止めろと言うように合図した。
「話を聞こう?」
「―――」
「―――とりあえず、すわろう―――」
用事もなしにここに来るとは思えないし、俺は冷静にと言うように言い、2人は黙っていて、リードが俺に眼を向ける中で、俺はすわりなおそうと言うように言うと座った。
「―――」
リードもお前の言う通りだなと言うように座るが、飛鳥に対してこのままで済むなと言うような雰囲気で、腕を組み少し乱暴に座った。
「―――」
俺たちがすわっていたテーブルのいすは長いすで、つめれば片側3人計6人ほどがすわれる広さで、オレとリードはすみへ移動し、2人がすわれる余裕を確保した中で、飛鳥が俺の隣に座り、リードが桜の隣にすわった。
「―――なに? 書類?」
「リードにだ。お前は桜からな。」
「―――あ、本当だ。」
リードが飛鳥こと、何でお前はオレと顔を合わせる方向にすわると言う表情をしている中で、俺は不味いなと言うように飛鳥に眼を向けるとどこにいれていたのか、A4用紙がどう見ても大量に入った封筒を取り出していた。
書類をわたしに来たのかと言うように思い口を開く中で飛鳥はお前は別だと言うように言い、俺は言われて桜に眼を向けると、桜も同じようなものを出していて受け取ってくださいと言うそぶりを見せていた。
立ち上がり封筒を両手で丁寧に持ち、受け取り確認を願いますと言うように桜は頭を下げていて、俺はわかったと言うように書類を受け取った。
受け取ると桜はすわりなおすが、体裁の整った動きで、最近の人間に見られない動きで、どこかで丁寧に教育でも受けたのかとでも思った。
一方で飛鳥はそういう教育を受けているかいないかわからないが、リードに対して表情もだがおい早くとれと言うように封筒を片手で突き出すように前に出し、リードは言うまでもないと言うように手に取った。
「―――何の書類だ? 普段ゲートとかで送ってくるだけだが重要な書類か? 見るぞ?」
「爆発物と言った危険物となし、B、C兵器の反応なし、外見、質量、検査から判断して書類であり、安全性は確保されている―――」
「―――――」
来ると言うことと、物を渡すこと、話すと言うことはよほどの事情があると言えるし、俺は早急にと言うように聞き、言い終えると2人から了承とるまでもなく封を切る中で桜は問題ないと言うように軽く頭を下げた。
リードはと言えば本気で信用していないと言う雰囲気で封の中味を切る前に能力を使い中を確かめていたみたいだった。
俺に対して安全だと言う部分もあると思うが、絶対大半は飛鳥に対する嫌味で笑いかけたが何とか抑えて俺は書類に眼を通し始めた。
『―――クラッカーの1つでも入れてやればよかった―――』
『―――それは―――』
『店ごと吹き飛ぶぞ?』
眼を通し始める中で飛鳥は桜に対しやはりこれぐらいはしとけばよかったと言うように口の前で手をそえて桜にだけ聞こえるように小声で言い、桜はダメですよと言うように言いかける中で俺は飛鳥に口添えした。
日本語で話しているし、クラッカーの1つでもと言うのは冗談ではないようだが、クラッカーはパーティー用のクラッカーではなく、手榴弾を意味する場合もあるし、冗談では済まないと思った。
『死にたいか?』
「何の話だ?」
「何でもない。」
リードは死ぬことはないと思うが怒りにのせて飛鳥どころか店まで吹き飛ばしかねないし、飛鳥に本気だったのかと聞くように言う中で、リードが何の話かと言うように聞いてきたが、俺は問題ないと言うように返し、書類に眼を通すことに戻った。
「―――えっと?」
「機構とワープ、それにAGSからの正式な辞令と任務に関係して申請する書類、以後の処置についての書類です。」
「―――」
飛鳥の話は置いておいて、この書類が何を意味するかを聞きたんだがと言うように言うと、桜はこれまでの経緯を踏まえ少し遅れましたが書類を作成しましたと言うように返し、俺は少し真剣に眼を通した。
「AGSS、アドヴァンスドガードセキュリティーシンガーポール? ダブルクローサー?!」
「―――表向きに現在あなたの身柄はシンガポール支社があずかっていることになっています。」
「なるほどな? やれやれ、これで3度目だな―――?」
言われて見ればそう言った書類がなかったなと言うように眼を通す中で、俺はある書類に眼が止まり、思わず口を開いた。
考えてみればと言うような中で桜が見ての通りですと言うように返し、俺はと言え確かにそうだなと言うように返すしかなく、改めてと言うように資料に再び目を通し始め、間違いないことを再認識した。
AGSS、アドヴァンスドガードセキュリティーシンガポールの略で、山中の言うダブルクローサーとはオレリードもだがPOとして働く社員の一部が呼称するAGSSの別命だ。
アメリカ各州や別国、都市を統括しているのがワシントンDC本社だが、規模で言うとAGSSが大きく、指揮は本社、職務遂行は支社が請負、中でもシンガポールは支社の中でトップ3の規模を誇っている。
ダブルクローサーは本来裏切った人間などを意味するが、呼ばれる理由としてこのAGSSが特異な活動をしていることから来ている。
AGSのPOだけではないが、アメリカ国籍を持たず、職務の都合で国際問題に発展する恐れのある事件を引き起こしたり、巻き込まれたり、事後の保証がされないPMCのPOを保護する活動を本社や国際組織未公認でしているのだ。
「―――3度目? ダブルクローサーと言ったことと言い、お前2度も世話になっているのか?」
「―――ソマリアと上海で少しやらかしてな―――」
「―――」
PMCのPOは軍人と民間人としての定義が戦場などでは明確ではなく、外見的に普通の兵士として扱うには武装力に欠けているが、銃などをも携帯し一般人と言うには物騒過ぎている。
多くが国家と言った大きな組織や企業から職務を請け負い、背景にはCIA、NSA、それに国際的な法人組織なども存在し、代行業者としての地位を持つが、立場として正規の軍人や一般人より仕分けがむずかしい立場だ。
正規の軍人であれば国際法規の適切な措置や対応、処分、言わば人権が保障されるがPOは民間組織であり国際法規と言う束縛を受けないと言う強みを持つが、職員と言うか個人に責任や反応、追求、言わば人権は風前の灯とも言えかねないのだ。
むずかしい話を回りくどくしたが、簡単に言うと死んでもと言うか殺されても拷問されても、会社から見捨てられても、国際問題を起こしても助けてもらえない可能性が必然なのだ。
不条理とも思われるが雇用の条件や書類、署名などでも同意を得ている物が多いが、AGSSはその人間たちを勝手に保護している状態で、オレがお前何かして世話になったのかと言うように聞くと山中はまあ少しと言うように答え口を閉じた。
山中の表情は少ししくじったと言う表情で、深入りと言うか、詳細を聞くものではないと思った。
AGSSの保護活動は当事者のPOの安全が確保されるまで保護としてシンガポールの支社施設に誘拐し監禁し、問題を起こした相手と問題解決案と言う名の裏取引きに交渉、それに時折過激な戦闘と言った過激な行動をとるためだ。
保護するとは言うが過激な行動の中には誘拐したPOこと当事者に暴力などをして相手側の逆に脅し問題自体を不問にしようとすると言った国際組織では不可能な方法での斬新な対処も存在している。
「―――俺はどうなる? ソマリアの時同様か?」
「シンガポール支社はアフリカでの一件ですでに動いています。あなたは日本到着と同時に支社に誘拐、失礼、保護されたことになっています。」
山中は2回世話になったと言い、反応的にこの時代に不意に来る以前に何か問題を起こしているのは必然のように見え、山中は桜に質問する中で桜は少々機械的に答えるが、途中で少し間違えたと言うように言い直した。
「支社が保護し問題を不問にしろと言う声明もYou tubeですでに発表しています。帰るころにはわたしたちも協力して問題も不問にしておきます。」
「俺もいい身分なものだな?」
言い直した後桜は間違いも気にしないし本題はと言うように言うと、山中はあまりいい気分ではないなと言うように返した。
「―――まあ、生きて仕事を続けられる方がいいし、日本にまだ帰らなくていいなら文句は言えんか―――」
「書類にあったが日本嫌いと言うのは本当なんだな?」
「―――悪いか?」
少し考えていると言うように山中は眼を反らしていたが、一気に機嫌を悪くしたと言うように腕を組み、足を組んだが、妥協はすると言うように答えると飛鳥思わずと言うように質問し、山中はそれがどうしたと言うように返した。
「悪い国とは思わんさ、だけどな、発展した技術背景の裏に人間の根本には前世期の幼い精神が残っているように見られるんだが?」
「?」
「―――悪かった。それにわからない方がいい。俺は国の外に出て、アメリカの自由と言い、異なる世界を見て知りすぎたんだろうな―――」
言いたいんだがと言うように山中が言う中で、飛鳥が何のことだと言う反応の中で山中は言う通りと言うか、手を否定するように動かしながら忘れてくれと言うように言った。
「―――カルチャーショックか?」
「―――そうだな。経済大国、技術大国、平和国家と言われるが、学ぶべき精神はほかの国にも多く存在している。」
考えてみればと言うようにオレがタバコを取り出しながら質問すると山中は勢いはないがその通りだと言うように答えた。
「―――あ? すまん?」
「―――いや、いいさ、たとえば自由に防衛、愛国心とかな。」
タバコを取出し火をつけようとライターを探そうとする中で山中が前に渡したライターを取り出して火をつけオレに近づけて来た。
オレが悪いなと言うように近づけて来た日で火をつける中で別にいいと言う中で火を消してライターを戻しながら口にした言葉のこたえだと言うように言った。
山中の言った自由に防衛、愛国心と言えばアメリカに欠かせない精神で、お前ならばわかるだろうと言う表情を山中は少ししていた。
「話を本題に戻しましょう。飛鳥さん。リード大佐へ必要事項の通達を―――」
「―――わかってると思うがお前には正式な大佐としての辞令交付と聖那への歴史的関与の許可証、それに曲がりなりにも一応将来有望な監視官候補を育成していると言う証明書類、機構からの表向きとしての指令書類だ。」
オレが口から煙突のように紫煙を吐きだしている中で桜はその話は置いておいて言うとおりに本題に移りましょうと言うように言い、飛鳥はそうだな本題はと言うようにオレに伝えた。
辞令だの証明だ書類だのなんだのと言うが、紙切れに文字が書かれている物体にしか過ぎないしハイブリッダーのオレならば不要だし、ID機器にも転送もできるし時代遅れに感じるが、眼を通すことにした。
山中は先にと言うように眼を通していたが、山中は紙が資料として使用されていた全盛期ごろでもあり、見慣れたものだと言うように眼を通していた。
現実や常識、価値観と言う言葉が現状で本当に意味ある言葉がどうかわからないが、俺山中は少しだけ現実と言うか、現状も現実だが、本来日本に戻らなければいけなかったのだと言うことを思い出していた。
完全に忘れていたと言うわけではないが、記憶の片隅に移動していたと言うか、思い出したくなかったとも言えるのだが、考えると気分が悪くなっていた上、最近は無いので油断していたが手の震えが起き始めていた。
桜から渡された封筒の中から取り出して見ていた資料と言うか、持っていた手が少しだが震え始め俺はすぐに手を持ち替え、テーブルに置いてあったフォークを手に取った。
「―――」
手に取ったと言うよりも少し勢いよく握ったと言う状態で、手が皿などに当たり少し大きい音がしたが、3人は気にしていないし、眼もむけてないし俺は気にせず手をテーブルの下におろした。
「―――それでは時間がかかるだろう。青年。」
「―――」
「君だよ。ミスター山中。」
下した時点でだれが見ても解るほど震えていてまずい状態だが、後はこのフォークをナイフのようにイメージして強く握ることや逆手に持ち替え、戦闘をイメージトレーニングして扱えば早ければ数十秒、遅くて1分半ほどで収まる。
気づかれていないなと言うように思っている中でリードや桜、飛鳥以外から話しかけるような声が聞こえ、後ろと言うか、立ち上がれば見える高さだが、壁越しの隣の席かと思う中で、声はオレの名前を呼んだ。
「―――?!」
「―――ほら、銃だ。ナイフの方がいいかね?」
だれだと振り返ると俺を見下ろしている年上に黒人男性の姿が見えると同時に、男の手にはなぜか45口径の拳銃が握られていた。
俺には向けておらず、バレルの方を握っていて君が握った方がいいだろうと言うようにグリップ部分が見え、俺は思わずフォークを手放し銃を勢いよく握っていた。
「―――ぁ?」
「あわてなくていい。」
「――――――?」
不測の事態が重なったと言う状態で、思わず手に取ってしまい不味いと思い桜の方に眼を向ける中で男は落ち着けと言うように言い、見てみると周囲の様子が変だった。
「―――――」
「落ち着いたね? では、手を離してと―――」
最初に眼につくのが色で、古い写真と言うか、セピアと言う色に染まり、俺と話しかけた男以外が写真の光景のように止まり動かず音も聞こえず、人の気配も感じられない状態だった。
起きていることが異常だと言うことが理解できるが、起きていることを見たままにしか伝えられないと思う中で、俺は手の震えも止まり銃を持つ手を離し、男は歩き出していた。
「―――――」
「―――フォークをひろった方がいい。」
「―――――?」
男が歩きだし、通路と言うか、俺たちのテーブルの前に立とうとする中で俺は思わずフォークを思い出し、拾わないといけないと思う中で、男がそうしたほうがいいと言うように言い、俺はフォークに眼を向けたが、奇妙な光景が映っていた。
「―――――」
「―――説明は後でするよ。とりあえずひろうんだ。」
床に落ちたと思ったフォークが膝と足首の中間あたりで止まっていると言うか、宙に浮いている状態で、触れると言うか、軽く握ると無重力空間であるかのような動きを見せた。
無重力空間とは言うが俺の身体は重力に従い地面に足を置かれている状態で、説明ができないと思っている中で男は少し急いだ方がいいと言うように言い、俺は何にしても言うとおりにしてフォークを手に取った。
手に取りこそしたが、一瞬少しどうすればいいかわからなかったが、とりあえずと言うように俺はフォークを先ほどまで置かれた場所に戻し、俺たちのテーブルの前に立った男に眼を向ける中でセピアの世界は本来世界へと戻り始めた。
色彩が戻り、音が聞こえ、時が動き生きていると言う感覚が身体中に伝わりだした。
男は先ほど見た通りの4、50代ほどの黒人で、身長は180Cmほどで少し大柄、少しグレー色が出ているスーツ姿で、落ち着いた印象の男だった。
人間はこの世のすべてを知ることができない事実を知る必要がある。
わたしジョセフの知ることができることも決して全知とは言えず、与えられた能力も同様に全能と言えないが、確かな事実はわたしの眼の前にいる4人と言う人間たちが、本来の時とは違う場所に存在することを知っていることだ。
わたしにできるのは彼らと接触し、助言し、逆に話を聞き、積極的ではないがこれから起きることに深く関わることを伝えることだ。
「―――一瞬センサーが神の能力を感覚を感じたが、きさま何者だ? この感覚、代行者?」
「代行者?」
口を一番最初に開いたのはわたしから見て右奥の男こと、リードで、顔を合わすと警戒していると言うよりも威嚇する獣のような反応で、言葉に反応したのは反対側の山中だった。
山中は言われる中でそう言えば先ほど握らせた銃はどこに行ったと言うように見るが、わたしはあれはわたしの力で一時的に出したものでもう姿も形もなく、彼はいつの間にかしまったのかと言うような表情をしていた。
リードはわたしよりも背が高く細身の白人の男で、山中は日本人と言う雰囲気でわたしから見て少し幼い印象だった。
「―――あなたは―――?」
「ミスタージョセフ、スミス?!」
「ひさしぶりだね。」
山中が意味が解らないと言う反応の中で反応をしたのは以前わたしに会い佐藤大尉と呼ばれていた少女こと、佐藤桜で、名前を言ったのは堂城大佐こと堂城飛鳥で、わたしは言葉通りにひさしぶりだと返事を返した。
2人は去年の聖夜の夜に武装集団を引き連れ、わたしに会いに来た2人だ。
「―――」
「少し足りないが人もそろったし、もう一度話しておいた方がいいからね。それに前に言っただろう? コーヒーの一杯でもおごるとね?」
「ジョセフ?!」
桜がどうしてここにと言う表情で口を開きかける中でわたしは前に約束したと言うだろうに答えた中ですこし遠くでわたしの名をおどろいた様子で言う声こと、アリーの声が響き渡った。
声の方向に眼を向けると見た通りアリーがこちらを見ており、ドギーは遅れてなんだとと言うように起き上がり振り返りわたしを遅れて確認した。
わたしがなぜ彼らの前で座っていると言うように見ている中でわたしは彼らに何も警戒する必要ないと言うように笑顔を向けた。
発端は表向きに見ると会社員と思わしき2人組の男が後で来たスーツ姿の男と少し派手な服装の女性と知り合いで喧嘩になりかけたことだった。
最初は男2人の内片方こと、ヤマナカがその場を収め、次に話し合っている中で警官に声をかけられ新米の女性刑事が凶悪犯に見えたことを説明され注意を受けたことだ。
3度目になるとと店員も客も彼らも一体全体何事だと言う反応で、次は不意に店に来た怪しい2人組の女性が彼らと話し始めた中で、彼らのテーブルの前には少し年配の黒人のお男が彼らのテーブルの前に立っていた。
「ミス折原聖那にミス アリス フローレス、それにミスター楊人がいないのが残念だが、君がいることが幸いだ。ミス アンジェラ ブラウン。」
「?!」
よく見てみるとよく店に来ている客で、何を話し合っているのかと思う中で、彼がわたしアンの名を呼び、顔を向け、女性と男性もわたしに顔を向けた。
「―――――? !? これは―――!?」
「―――あわてなくていい。」
「―――これをあわてるなと?」
顔を向け眼を合わせる中でわたしは周囲と言うか、店内に異常が起きていた。
時が止まっていると言うか人間が、厳密にはわたしと男、ヤマナカとリードの近くにいたスーツの2人、極め付きに男に向かってジョセフと言った少し派手な服装の女性と近くにいたスーツの男は除外するが止まっていた。
気づいて周囲を見わたし近くに立っていた同じ店員の前で手を動かすが反応せず、肩をゆすって声をかけようとする中で男は問題ないと言うが、わたしは安心できなかった。
「―――代行者が? 何の用だ? いい身分だな?」
「―――――」
「同じ手を2度とは食わんぞ? ヤマナカに何をした?」
安心できないと言う中で、リードが立ち上がり男の方へ顔を向け口を開く中で、リードの身に異常事態が起きた。
一瞬で髪が始めてみた時の長さと言うか、左側に稲妻のような跳ね上がりが見える長髪へと戻り、眼に存在しなかったサングラスが姿をあらわし、眼が青白く発光を始め、あの時見たままの姿へと戻った。
男が異常事態の中で少しは落ち着いたらどうだと言う表情の中で、リード1度はやられたが次うまくいかんぞと言うようにどう見ても不敵と言うのが適切な悪意を感じる笑顔で紫煙を吐きだしていた。
「代行者? リード、何のことなんだ? さっきから?」
「代行者?」
意味が解らないのはわたしだけではないようで、ヤマナカがリードに質問し、わたしが何かと言うように反応する中でヤマナカはわたしに眼を向け、リードも振り返りわたしに眼を向けた。
「―――――」
振り返りわたしを見たリードの表情は一言で言えば怒り狂った獣だった。
大まかな外観は人間であるが、髪が一瞬で伸びた上どこかからサングラスまで姿をあらわし、眼まで青白く光り、人間の皮を被った獣にしか見えなかった。
「PSIか? きさま? かなり強力な気配があると思ったが―――?」
「?!」
「PSI? エスパーのことか? 超能力?」
威嚇するようなうなり声が少し聞こえた中で口を開き、開いた口の中に普通の人間よりも鋭利で長い犬歯が見えたと思う中で、リードはわたしの正体を言い当て、わたしがなぜその言葉をと思う中でヤマナカがリードに質問した。
「―――とんだ少女だ。こいつX-MENのチャーリーよりも強力だぞ?」
「―――」
冗談なのか本気なのか、わたしもX-NENは知っているがリードが口にすると自分の存在の意義と言うものがわからない中で、ヤマナカはわたしの方に眼を向けていた。
考えてみると彼はここで暮らしているとは言え日本人で、X-MENのチャーリーが何を意味するのか理解できているのかさえ疑問だ。
「―――まずはお互いに名のりあった方がいい。わたしは名はジョセフ スミス。」
「―――ヤマナカカズキだ。」
「アンジェラ、アンジェラ ブラウン、アンでいい―――」
次に何を言うと言うか、行動に移すと言うか、結果が出るかと言う状況の中で口を開いたのはジョセフで、言った通りに名を名のり、名乗る中でヤマナカが名乗り、わたしも名のった。
「―――ドウジョウアスカ。」
「サトウサクラです。」
「―――ジェームス ダグラス。ドギーでいい。」
あわせるようにスーツ姿の女性の中で背の高い方が名のると、背の低い少女の方も名のり、次はと言うように男が名乗った。
「―――アルティア アークライト、アリーでいい、それと、ヤマナカにも言ったけどミセス。子供もいる。」
「―――これで少し会話が容易になった―――」
会話に関わっている人間はわたしで最後だと言うように女性が名のると、ジョセフはとりあえずはこれでいいなと言うように言った。
「サトー? キャプテンサトー?」
「―――おひさしぶりになりますね?」
「―――?!」
名前を名のって行った中で不意にわたしは少女こと桜を見てイヴと初めて会った時に見た武装集団のリーダーこと、キャプテンサトーと呼ばれていた少女を思い出した。
見てみると体格的に同じほどだが、海外の人間は似たような人間も多いし、偶然の一致かと思う中でサクラはわたしに顔を向け、口を開くと眼が青緑色に光り、わたしは間違いなくあの時見た少女だと理解できた。
不意にわたしの名を呼んだジョセフと言い、わたしたちは自分たちでは知らないが、どこかで何か関係があるようだった。
不意にジョセフと言う男があらわれ、彼の口にしたアンと桜が面識があると言うことも気になるが、第一にと言うことで、事情を知らないのは俺とアンだけで説明を受けた。
リードとジョセフ、それに桜たちから説明を聞いて俺山中はと言うか、俺だけではないと思うが普通の人間は話しを聞けばキリスト教の聖書の内容を思い出すと思った。
会話を終えて少しした後本携帯を使い書籍を見て調べたが、正確には旧約聖書創世記1章26節だ。
『次に主は言われた。
「われの姿に、我らと似た様に人を創造し、彼らに海の魚と天の飛ぶ生き物と家畜とすべての地上の動くすべての動く生き物を服従させる。」』
ほかの国の文化、歴史、宗教に違いが存在するのが事実だが、この国ことアメリカはキリスト教文化圏で、日本人と異なりこの思考が人間の脳内に染み込んでいる。
科学の進んだ現在では聖書の話しの多くは創造とされ、すべてが事実ではないことは証明されているが、これ以外にも精神は多大な影響を受けているとも言え、自由の国とは言うが、意外と信仰深い国だとも言える。
「―――神の、代行者と言うことか? この世界の? 信じられない? 統治者と言うことか?」
「統治者とは形が違う。正確にはこの男自体がこの世界を意のままに操ることができる存在の後継者だ。」
話しを聞き俺が聞く中でリードは少し詳しくと言うように言葉を返した。
テーブルにはジョセフが桜と飛鳥のために頼んだコーヒーが2つ置かれ、コーヒーの特有のにおいが漂い、周囲の景色も普段通りの状態に戻っていた。
少し大人数になったことで時折店内の視線がこちらに来る以外は一応は問題はなかった。
「―――後継者?」
「―――神の寿命なんて10万年程度だ。それにキリスト教の旧約聖書を読んだことないか? 人間なんてものは神の代理人にしか過ぎないんだ。神は次は自分の仕事自体を放任して人間にも押し付けた。こいつはその1人だ。」
俺が少し意味が解りにくいと言うように聞き返す中でリードは考えても見ろと言うように言葉を返した。
「―――そうは言っても、お前ならばわかるだろう? YAOYOROZU、だったか? 神なんて言ったり名のったりする存在なんて腐るほど存在するんだ。その中の1人にしか過ぎないが、かなり強い権限と能力、事実を知ることができるようだな?」
「―――辛辣だな? 争いに来たのではない。」
「それで何の用だ? 状況はわかっているだろう? 仲良く楽しくうれしく話せると思うか?」
言い忘れていたと言うようにリードはジョセフに向けて言うと、ジョセフは言うとおりにそう言われても困ると言うように言うが、リードはこちらの事情も考えないでと言うように返した。
「わたしのことを知っていることと言い、その知識と言い、あの時の力と言い、あなた何者なの? それに―――」
「―――知る必要が?」
「―――――」
質問をしたリードに対し、口を開いたのはジョセフではなくアリーで、彼女はと言えば普通の人間がそんなことはよほどの事情が無い限りは知らないのに、何で知っていると言うように聞く中で、リードは黙れと言うように返した。
顔と言うか、身体だが、能力発動を止め、偽装状態に戻ったが、威圧感は健在で、リードの言葉を聞いたアリーは黙り、リードから眼を外し、ジョセフに眼を向けた。
「―――代行者? それに桜って言った? あなたあの時の? それに、あなたたちは―――?」
「―――子供に話す話とは思えんが?」
「―――――」
一番動揺しているのはアリーではなくアンで、言葉が出ないと言う中で、俺は腕を組み話すべきかと言うようにジョセフに顔を向け、アンはと言えば口こそ開いているが、言葉が出ないと言う表情をしていた。
「―――それにしても―――」
「まあ、わたしもここで口出しするのは早すぎたかな?」
不意に姿をあらわし、説明され、見て話し実感たとしても実際問題真偽を疑うのは当然の状況で、本当なのかと言うように俺が言いかける中で、ジョセフは不味かったかなと言うように言った。
「ジョセフ―――」
「トカゲとヘビは眼の前にいるよ。大切なのは見極めることだ。偏見を持たないようにしてね。」
「?!」
ジョセフが少し待った方がよかったかと言うように考えるようなそぶりを見せる中で口を開いたのはアリーで、困るとか言うような表情の中で、ジョセフは君のことは全く問題ないと言うように言葉を返した。
言葉を返したが意味不明な言葉で、彼らには俺たちの会う前に接触がある可能性は存在するが、ジョセフの言った言葉の意味はまったく持って意味不明だった。
「責任放棄だが後は君たち次第だ。わたしはいそがしいし失礼するよ。幸運を祈る。」
「ちょっと?!」
「おい、ジョセフ―――?」
アリーが意味不明で俺やらリードやらに眼を向けている中で、ジョセフは不意に変えると言うように言いだし、アリーとドギーが止めるのも聞かず俺たちに背を向け、アンの方に向かった。
「―――会計を頼めるかな? チップをはずもう―――」
「―――わかった。いえ、わかりました―――」
アンに向かうとアンの前で勘定だと言うように言い、チップをだし、アンはと言えば一応はと言うように言うとおりにするしかないと言う反応だった。
チップもよく見てみると100ドル札で、店員の立場のアンには文句は言えない状況だ。
「―――おい?」
「あわてなくていい。時はやがて来る。女神は恵まれし子らだけでなく君にも微笑んで、そして愛してくれる。」
「?」
突然来ておどろきも隠せないし、言葉と言うものも出ないが、このままいくと言うか、いかせるのもまずいと言う状況で、俺は立ち上がり待てと言うように呼び止めると、ジョセフは意味不明な言葉を口にした。
「―――な―――」
「神のお告げとやらさ?」
「お告げ?」
何を意味するとか言いかける中で口を開いたのはリードで、お前は初めて聞いただろうと言う物言いで、俺は言葉を復唱するしかなかった。
「未来を見た客観的な意見だ。詳細は話さないがな? 言葉通りのいい身分だ。それで? オレには何かないのか? ワーパーと、アンと言ったか? その少女には?」
「―――敵を愛する必要はない。必要なのは敵味方を問わず知ることだ。真実は時として残酷だがな。」
「ありがとうな(Thanks)? 参考にする。」
答えだと言うように言う中でリードはタバコを吸い始め、火をつけた後一休みと言うか、気にくわないと言うように腕を長いすの背もたれの上に置く中で、ジョセフは冷静になれと言うように言った。
ジョセフの言葉を聞いたリードは少し間を置いたが、わかったと言うように返し、眼を向けなかったが手を上げジョセフに向かって振った。
「―――ぁ―――」
「恐れなくていい。あの子も同じだ。君は守護天使となればいい―――」
「守護天使―――」
ジョセフの方に眼を向ける中でジョセフはアンに眼を向け、アンがどうしろと言う反応の中で、ジョセフは言う通りだと言うような落ち着いた口調で言い、俺やリードと同じように少し意味不明なことをくちにした。
口にする中でアンはジョセフの言った言葉を繰り返し、顔を少し下に向け少し考えていると言うか、胸に刻むと言うような素振りを、片手を胸と言うか、心臓の前に当てていた。
「―――これでいいかな? 2人とも?」
「―――問題ありません。」
「露呈される事実は決して確実なものとは言えない、虚偽は確実に存在する。君たちは何が起きても受け止める覚悟をするんだ。」
アンとの話を終えた中でジョセフはそうだ忘れていたと言うように振り返ると、こちらに向かって質問し、2人は桜と飛鳥を意味していたようで、桜が返事を返す中でジョセフは言葉を続けた。
立場を踏まえると少し意味を理解できるが、リードの言うと通りで要点は欠けていると言う物言いだった。
「それとドギー。」
「?」
「いや、君に言葉は不要だな? 同じにはされたくはないだろうし、前にも言ったが、似たような境遇だ。がんばろうな?」
最後にと言うようにジョセフは言うとドギーは反応してジョセフに顔を向ける中で、ジョセフはお互いにつらいががんばろうと言う表情をしていった。
「―――ああ。」
「―――それではな―――」
聞いたドギーはと言えば言う通りだなと言うように返事を少しする中で、ジョセフは軽く頭を下げると中折れ帽被り、店内を出て行った。
時を超えてリードに出会い、なれてきているつもりだったが、リードが魔法が実在すつと言ったことと言い、ジョセフと言う代行者と言う存在と言い、少し先で考え事をしているようなアンと言い、まだ知ることが多く存在しそうだった。
思いもしない出来事に遭遇し、意味も解らないことが多すぎるが、確かなことはわたしをふくめてだが彼らが全員普通の人間でなく、イヴやゾンビ、それにあの白い彫刻のような怪物と関わっていることだ。
会話の中でジョセフはあの子とも言い、イヴを意味している可能性が高く、守護天使となればいいと聞き、わたしはイヴを守護する役目を持つのかと自問自答を始めてしまっていた。
わたしは神と言う言葉も聞き、少し混乱していて口を開きにくくなっていて少し事態を呑み込めなかったが、動き出したと言うか、最終的に残った人間たちは解散した。
最初に桜と飛鳥は2人にあいに来て用事はすみましたからと言うように足早に帰って行った。
次にリードと山中で、オレたちは仕事の話しでも来ていたが食事にも来ていたし、終わったから帰ると言うように会計を済まし飛鳥と桜のあとすぐに出て行った。
関係ないかもしれないが、アスカ、サクラ、ヤマナカと、3人の日本人がいたのだが、飛鳥は日本のある時代、桜は植物の桜、それに山中は山の中と言う意味がある漢字で書く名前だそうだ。
最後にアリーとドギーが去り、わたしは少し気分が悪いと言って少し早目に切り上げさせてもらい、イヴも心配で会って話したくなった。




