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判明し判別される 前編

 あれからわたし彼方たちには何事も起きないまま数日が経過した。

 立て続けと言うように起き続けた自分たちの身に起きた怪事件が不意に収まる中で安心したと言えば安心したが、いつ何が起きるか気を休めることもできない状況だとも言え、言葉通りのなんとも言えない数日間を過ごしていた。

 言葉通りのなんとも言えない数日間を過ごして落ち着き始めた中で、わたしたちはその日道からの電話連絡だが、伊那と理沙たちに呼ばれ彼女たちの家に来ていた。

 昔ながらと言うか、いかにも古い日本家屋と言う家で、最近リフォームしているようで近くで業社らしき人間が作業している声や機械の音が聞こえていた。

「悪魔ぁ?」

「―――わたしだって信じられませんよ? 知ったのは大学進学前なんですよ? それも母の死んだ後すぐにこの子供モドキに言われて―――」

「―――大魔王様?」

 伊那と理沙が携帯電話を買ってもらったと言いメールアドレスを交換するなど、話し合いをしている中で、わたしたちの身に起きたことに関係して調べられることができる一種の専門家こと、カークが姿をあらわした。

 専門家と言うかそのものらしく、カークこと白と言うよりも銀色に近い髪に、赤い瞳で白い肌のきれいな海外の人は自分自身を悪魔だと言い、近くにいるディナと名乗る少し態度の悪い少女も仲間と言うか、大魔王だと話した。

 言葉を返しているのは真矢で、事情を話して信じられないと言うように返す中で、カークも自分で自分が信じられないと言うように流暢な日本語で返し、ディナの方に眼を向ける中で本当なのかとディナに聞いた。

「影の血族と言うか、悪魔最強の戦闘種族って―――」

「カークと言い、子供だよなとか言う眼で見るな? わたしはお前の20倍以上生きているんだぞ? それよかお前たちも何者だ? 普通の人間だよな? 信じられないほどの神の力を感じるんだが?」

「―――――」

 真矢がここまでくればどうすればいいかと言う反応の中で、ディナの方はと言えば回りくどいことは嫌いだし正直に答えろと言うように言い、真矢と言うか、真矢が代弁しているとも言えるが言葉もでない状況だった。

 こここと清水家の家の中に現在いるのは伊那と理沙に2人の母だと言う白夜は当然として、リューを抱えたわたし彼方、真矢、桃子、道、鈴が来ていて、カーク、ディナ、ケヴィンと言う3人の海外の人間が存在していた。

 遥香は一応メールで連絡してみたが言うまでもなく来ていないし、枝葉は大学の講義やらサークルやらの問題で来られないそうで電話越しに残念そうにしていたのも聞いた状況だった。

 わたしはと言えば雪乃に連絡すると会話を録音して内容を後でメールにして送ってと電話越しに必死に頼まれ、携帯の録音機能を使い会話を録音している状況だった。

 ケヴィンと言う男性は先ほど姿を軽く見せたが、好印象の初老の男性で、静かな笑顔で部屋を去って行った。

「―――確かに、あなたたち異常ですよ―――」

「あんたらに異常だって言われたらわたしたちどうすればいいわけ!?」

「真矢、落ち着いて―――」

 カークも理解できないしあごに手をそえて考えていると言う表情と素振りを見せる中でいい、真矢は本気ではないが世に言う逆上した状態で言葉を返し、道に止められ、桃子も鈴もあわせるように真矢を止めた。

「―――信じる信じないかはどうかとして―――」

 わたしも落ち着かないといけないと言うように桃子は一息吐き出すと言葉を発し、少し考えるような物言いだった。

「―――わたしたちには、人間外の、神の力が本当に身についているんですね?」

「―――身についていると言うよりも、持っていると言うべきか、目覚めたと言うべきか、使えるようになったと言うべきか―――」

「はっきりしないわねー!?」

 少しして何にしても何か言わないといけないと言うように桃子が言う中でカークは答えるが、わたしにもわからないと言う反応で、真矢がいい加減にしろと言う反応を見せ、動こうとする中で再び道に止められた。

「あんたマオーなんでしょ? なんかわかんないの?」

「あんたとか言うな! 第一神なんて不真面目なもんなんだよ! 旧約聖書読んでないのか? 人間なんて神の管理の代理なんだよ? 神が怠けるために造ったんだよ!? わたしたちはその先祖で、お前たちはある意味その孫たちだ!」

「そんな親も祖母と言うか、祖父母もいらないはよ!」

 ディナと言い真矢と2人してある意味似た者同士と言う状況で、水増し論と言う状況で、何にしても真矢はわたしたちが、ディナはカークが止めることになった。

「―――代行者でもないみたいだし、突然変異かもしれないし、人間の進化事態にも―――」

「むずかしい話しないでよ!?」

 2人していい加減にしてと言う状況で、2人を抑える中でディナは何か考えがあると言う中で真矢はわたしたちに抑えられながらも反論する状況だった。

「待って? そう言った存在が実在すると言うことは、天国や地獄と言うものが存在すると言うこと?」

「―――確かに―――」

 2人して口喧嘩をする中で、桃子がそれならと言うように言い、真矢も同じようにその通りだと言うように反応した。

「―――天国や、地獄みたいな物ってあるんですか?」

「―――彼方ぁ?」

 わたしがここでは少し恐れ多いと思いながらも思い切って質問する中で、真矢はわたしも気になるが聞くのは止めて欲しいと言うようにわたしに声をかけた。

「―――ある。」

「―――――」

 少し時間があったが、否定なんてしても意味がないと言うようにディナは返し、わたしはどう返せばいいのかわからなくなった。

「あ? でも心配しなくていいぞ? 最近は死んだ人間たちが中立地帯作ってるし、神の裁判官とかも酒ばっか飲んでサボっているし、死ぬのは結構平和だしつらいことじゃないぞ? 結構エンターテインメントにあふれているぞ?」

「―――ディナ。」

「正直なこと話しただけじゃないか!?」

 死に直面しかけた状況だし、死んだ後どうなるかと言う怖い話の答えを関わる偉い人間にと言うか魔王に聞いたわけだが、信憑性も持てないがこれが現実だと受け止めかける中でディナは心配するなと言うように言った。

 言い方が問題があると言うようにカークが言う中で、ディナはカークに対し、ほかに言葉がないと言うように勢いよく返した。

「それよか彼方と言ったか? お前の抱えている―――」

「―――何にしても、ライダーシステムは必要ですね?」

「ライダーシステム?」

 ほかにも言う言葉あると言う様子のディナを抑える中で、カークはこれだけは仕方ないなと言うようにため息交じりに言い、わたしが聞き返したが、意味不明の言葉を口にした。

「仮面ライダーカブト?」

「―――天道総司?」

 疑問だと言う様子だが口を開いたのは真矢で、次に口を開いたのはカークで、次はと言うようにカークは言い、真矢もこの後数回ほど言葉を交わした。

「キバ。」

「紅渡。」

「ディケイド。」

 わたしも詳しくは知らないが真矢とカークは人気テレビ番組か何かの登場人物を言い合っているようだった。

「―――2人ともストップ。」

「ぁ? ごめーん?」

「ぁ、失礼―――」

 会話を止めたのは桃子で、いい加減にしろと言う言い方の中で、真矢とカークはと言えばついやってしまったと言う表情だった。

「―――それにしても、その齢ながらなかなかやりますね?」

「クウガもDVDで見たはよ? でもアギトがおもしろ―――ごめん。」

「―――申し訳ありません。」

 桃子に止められたが2人してまだ続けるかと言う状況で、カークがほめるように言い、真矢も負けるもんかと言う物言いの中で、桃子がいい加減にしろと言うように眼を向ける中で真矢はあやまった。

 カークの方も同様で、真矢があやまった後に桃子はカークに眼を向け、カークも真矢と同じような反応だった。

「Reaction Influence Damage Energy Radiator System」

「?」

「簡単に言うと、わたしたちの能力の制御用装置です。」

 カークはあやまると何にしてもと言うように表情を真剣な方向に変えて言い、真矢が何事かと反応する中で、カークは言葉通りに簡単にだが説明をした。

「―――、仮面ライダーファイズ?」

「―――どちらかと言えば―――、すみません。」

 説明するとカークは片手を服の中に入れると一件すると携帯電話と言うか、タブレットと言うべきか、それによく似たものをわたしたちの前に出した。

 真矢とカークはまた2人にしかわからない話をと言うように言いだし、カークが答えようとする中で、先ほど同様に桃子に話が進まないからと言う眼を向けられ、カークはあやまった。

「―――どんなことにしてもだ。何が起きるかわからんし、不用意に振り回されたらわたしたちに困るし悪影響だ。」

「あなたが言いますか?」

「―――――」

 ディナはこれ以上問題が起きるのは面倒だと言う反応でいうとカークは人のこと言えるかと言うように言い返し、ディナは黙り込む中で真矢と桃子がカークの言う、ライダーシステムに眼を向けていた。

(どういうものなの?)

「うっわっ?!」

「うっわっ?!」

 眼を向けているのはリューも同じで、わたしが質問しようとする中でリューが先に質問し、カークとディナはリューに対しておどろいた。

(だからおどろかないでよ?)

「―――」

「―――ホントに、何者なんだ?」

 ディナたちにもリューのことを聞いてみたが正体不明と言う状況で、先ほど説明を受けて話すことも2人は理解したが、カークは言葉を失い、ディナはと言えば問題を増やすなと言う表情で、本当に話すとなるとかなりおどろいている様子だった。

 リューと言えば少し前にリューが身体がかゆいと言い、毛と言うか、羽毛が大量に抜けたが、現在リューは身体のかゆみもなくなり、羽毛も抜けた。

羽毛が完全になくなったと言うわけではなく、全身を覆っている状態は続いているが、これからの季節で暑くないように短い夏用の毛に生え代わり、わたしたちの服装も少し暖かくもなったし、暑くないように少し薄い服装に代わっていた。

毛が短くなり体格が少しわかりやすくなり、思ったよりも細く引き締まった身体をしていて、よく見れば耳もないしハムスターのようには見えない体格をしていた。

「―――なににしても、これで力をコントロールできるってこと?」

「そうです。」

「うそくさいはね~?」

 リューのことは後回しにしてまずはわたしたちと言うように真矢がカークに質問し、ほかに答えはないと言うように答えたが、真矢が半信半疑と言う反応だった。

「伊那さまと理沙さまの分は用意しておいたのですが―――」

「あんたも大変ね? 間違えて召喚されたんだっけ?」

「ええ、あの妖狐のせいで。」

 あなたこと真矢にも効果を試してほしいと言うようにカークは言うが、人数分はないと言うように言う中で、真矢はなんとも言い難いと言う表情でカークに言い、カークはと言えば言うと伊那と理沙の母こと、白夜に眼を向けた。

 カーク、白夜、伊那、理沙の話によると、白夜が伊那と理沙に式神などの召喚の方法を教えている中で、何と間違いでカークが来てしまったと話し、それ以後カークは伊那と理沙を主として使い魔として働いているそうだ。

 使い魔とか、悪魔とか、不吉な話だと思われ、魂がとられるとか思うかもしれないが、カークは時給千円ほどで雇われていると話し、悪魔がこんなにも庶民的なのかと言う状況になっていた。


 猫耳ならず狐耳とかを出した2人や相応の外見を持っている眼の前のカークならば多少は信じられるが、ディナと言い、白夜と言い、何か威厳と言うものが足りず、信じられないと言う状況だとわたし真矢は思った。

 わたし真矢だけではなく、彼方も桃子も、鈴も同じ状況だが、ほかに何か頼れる存在がいるかと聞かれたら答えはないと言う方が正解だ。

 正解だが、彼らもわたしたちのことがわからないと言うしで、ライダーシステムと言う制御装置まで出される始末だった。

「―――坊ちゃま、いえ、カーク様、ダウンロードコンテンツを試されてはいかがでしょうか?」

 話しの中で伊那と理沙の母親こと白夜に眼が向く中で、先ほど姿を消したケヴィンと言う初老の男が姿をあらわし発言した。

 わたしたちに対しても丁寧だが、カークに対しての対応が一番丁寧だし、雰囲気的にアメコミのバットマンのアルフレッドみたいだと思った。

 キッチンと言うか、台所に行って飲み物を用意していたようで、発言した後わたしたちに飲み物を配って回り始めた。

 ケヴィンの雰囲気は執事そのもので、紅茶やコーヒーでも持ってきそうな雰囲気だが、グラスには少し早いと言うか、時期相応とも言えるが麦茶が注がれていた。

「―――DEADシステムは試作中ですよ? ケヴィン。」

 飲み物を配りながら発言したケヴィンに対してカークはいい考えだとは思うが、少し不味いと言うように返した。

「彼女たちをテスターにすると言うのはどうでしょうか?」

「開発部門にかけあった方が―――」

 わたしたちは世に言う想定外の要素だし、対応には時間がかかると言う状況で、ケヴィンが提案し、カークがほかにも問題を指摘すると言う状態だった。

「Deadシステム? 死の装置?」

「―――桃子?」

 Deadこと、デッドとカークはいい、デッドと言えば死を意味する単語だし、不吉だなとわたしは思いながらも口に出していないが、桃子は一体全体何だと言う反応をした。

わたしも理解するがまずいし静かにした方がいいと言うように桃子に注意するように言った。

「Double Elements Auto Driver」

 確かに普通に考えるとこれはまずいよなと言う表情をカークはして、不意に英語の単語をいくつか並べた。

「―――?」

「略してDEADで、ライダーシステムの最新型です。」

 確かに英単語を何個か言ったと言うように聞き取れたが意味が解らないと言う反応をする中でカークは答え、ライダーシステムを再びわたしたちに見せた。

「わたしが持っているのが3世代目のトライアングラーシステム、ケヴィンが持っているのが、2世代目のBIKEシステムです。」

 カークが言うとライダーシステムの画面が変化し、トライアングラーと言ったことにあわせるように楽器のトライアングラーのような映像が映っていた。

「ケヴィン。」

「―――よろしいので?」

「この状況です。見せても問題ありません。」

 あなたも見せるべきだと言うようにカークはケヴィンに眼を向け、ケヴィンが本当にいいのかと聞く中でカークは問題ないと言うように答えると、ケヴィンの腰が光ったかと思うと大型のベルトが姿をあらわした。

 人間が腰にまく装飾品のベルトを意味しているが、このベルトはどこのだれが見てもだと思うが、仮面ライダーがしているようなベルトで、ケヴィンには不釣り合いな物体だった。

「改良を進めていましてね、4世代目が開発中のDEADシステムなんですが、アンドロイドOSなどを利用したウェブ配信型なんです。」

「―――時代の波に乗っているはね~?」

 1世代目がどうなのかわからないが、改良して新しい物を造っているようで、カークの物はスマートフォンと言うか、タブレットだしで、わたしの言う通り時代の波に乗った造りだと言えた。

 カークの言うアンドロイドOSとはスマートフォンやタブレットに使われるOSで、機械で言う脳のような部品を意味している。

「アップデートもできますし、レアアースなどの使用などの一部の条件を満たしていますし、こちらで生活する人間外の方も増えているからこれの方が都合がいいんです。」

「―――」

 ディナと言いカークと言い、ディナに対して本来は失礼だと思うが非常に庶民じみているし、非常に近代的な生活をしていて、わたしはなんとも言えず言葉を失った。

 確かにタブレットやスマートフォンは一般化しているし、アンドロイドと言うスマートフォンとかの専用OS配信型にすれば効率化できるとも言えた。

「レアアース? メタルじゃなくって?」

「―――そちらの方が正解ですね?」

 ケヴィンがダウンロードコンテンツとも言ったし、そう言う意味かと思う中で彼方がよく考えてみたらと言うように言い、カークがこれは間違えたと言うように言葉を返した。

「ライダーシステムには希少金属が必要材料にふくまれているんです。」

「―――そうですか―――」

 カークが説明し、彼方がそうかと言い返す中で、わたしは確かにスマートフォンとかなら金とかの希少金属を使っているし、ライダーシステムは多重に考えてよく作られていると思った。

 わたしの知識だが携帯電話やIT機器には実は金のような希少金属が欠かせないもので、使い終えた物は部品が再利用されていると聞いたことがあった。

 魔法とかが出てくる話で鉛や銀とかの特定の金属とかで能力が減少したり増大するとか言う要素が存在し、事実は小説よりも奇なりと言う言葉も存在するが、現実と言うものは意外と空想と非常に密着している物だと思った。

 

 どんなことが起きるにしても本来はこれから後わたし桃子をふくむが、どのような行動をとるかということだった。

 眼の前で起きていることはこれが現実かと言う状況だし、現実として受け止めるにしてもわたしたちの問題は解決しないと言う状況だった。

 わたしに彼方に真矢、鈴が一番の問題で、ほかの人間はと言えば一応は現状に対してある程度の対策は存在しているが、わたしたちには彼らと言う名の生まれながらの当事者と言うか、専門家もわからないと言う始末だった。

 ライダーシステムと言うものまで教えられ、わたしたちはこれからどんな方向に進んでいくと問いたい状況だった。

「―――何にしても、持っておいて損はないんじゃない?」

「真矢。」

「―――半信半疑だけどさ、ほかに信じられるものある?」

 口を開いたのは真矢で、カークたちの言うライダーシステムと言うものを自分たちで使ってみるべきだと提案した。

 道はそれはどうかと思うと言うように真矢を呼んだが、真矢はと言えばこのままではどうにもならないと言うように返しわたしも言葉を失った。

「―――そう言えば有料? お金かかるとお母さんに怒られるんだけど―――」

「真矢ちゃん―――」

「現実的な話でしょ~?」

 言いだしたにも関わらずと言う状況で、真矢はカークに対しお金が必要なのかと聞き、彼方がこんな時にそれを聞くのはどうかと思うと言うように真矢を呼ぶ中で、真矢はわかっているけどこれは肝心なことだと言うように返した。

「―――何にしても、開発部門に一度連絡します。」

 製作していると言うか、提供している人間と言うべきだが、カークは同じようなことはよくあると言うような慣れた反応で対応し、言葉通りと言うように造っている会社にだと思うが電話をかけだした。

 電話に出て話し出すと先ほどまでの外見不相応と言えば失礼だが、流暢な日本語とは対照的に流暢な英語で話だし、先ほどのことを話しだしたようだった。


 わたしセリーもだが、推測する通りと言えばそこまでだがわたしたちの身体能力は通常の人間を上回っている。

 わたしはと言えば入谷もだが、この時のその能力をある意味悪用して大変失礼だとも思うが彼方たちのいる清水家の部屋の中の会話を遠くから盗み見ていると言うか、盗み聞きしていた。

 普通の人間ならば集音マイクとかが必要だがわたしたちはそんなものも使わず聞いていたが、少し家の建て直しとかの音が聞こえて話し声が聞きづらい状況だった。

「―――神さまになれるうわさの次は自称悪魔と大魔王、か―――」

 普通の人間ならば聞き分けられないが、これも見事に聞き分けているが、聞いてみると神のうわさで本当に神の力が身につくことが本当だとして、本当かわからないが悪魔と大魔王と言う存在までいるそうだった。

 本当かどうかもわからず、わたしが頭でもおかしいのではないかと半場笑っている中で入谷はと言えば真剣に話を聞き、メモまで取ったり専用の機器までたくさん用意していた。

 ある意味わたしが不真面目なのかもしれないが、入谷も動き出したしこれからのことを踏まえ本当に面白くなると思った。


 神さまにされるうわさの能力を手に入れた少女たちに加えて神のハーフの双子に悪魔に魔王、特撮番組を思わせるような能力制御用の装置ことアイテムなど、カークが相談の電話をしている中でわたし枝葉の心はかなり踊っていた。

 踊っていたとは言え、カークの相談している電話は長いし、わたしは昨日連絡が取れた海外のPMCで働いていると思われる一族の人間こと、従姉妹の桔梗お姉ちゃんとの会話を少し思い出していた。

 桔梗はわたしの父の兄の娘で、現在アメリカで生活しPMCで働いている。

「―――もしもし?」

『葉ちゃん?』

「あ? お姉ちゃん?」

 家の電話が鳴りだれだろうかと言うか、半場心待ちにしていた状態で、出ると懐かしい声が聞こえ、わたしは思わず桔梗のことを呼んだ。

 年齢的に言うと実は10歳以上離れているし、わたしはと言えば幼いころによく一緒に遊んでもらった身だ。

『―――PMCについて聞きたいとか言ってたけど、なに? 葉ちゃんシューカツ?』

「うん。まあ、そんな感じ。」

 少しの間懐かしいとか話していたが、本題はと言うように桔梗も切りだし、わたしも大学生だし、就職も考える時期でもあるし、桔梗は就職活動の一つか何かのように聞き、適当にわたしは答えた。

『神宮寺家とのこともあるし、道場と言い、よく考えたら大変よね? 次期ご当主様?』

「それは止めようよ?」

 桔梗の言う通りで牧野家はこれから大忙しと言う状況で、祖父の後をついた父養生の娘はわたし1人だし、わたし言うまでもなく牧野家の忍びとしての次期ご当主様と言え、わたしは桔梗にそれは止めようと返した。

『―――それを言うなら破門されたわたしだってそうでしょう? 本当、養生叔父さんを跡継ぎに選んでくれたことと言い、おじいちゃんには感謝しないとね?』

「―――まだ森生伯父さんと喧嘩中?」

『言わないでよ? 破門とか島流しとか言うけど、おじいちゃんは父さんからの束縛から解放するためにしたんだし、当主に土下座するまで家の敷居をまたぐなとか言ったし、支度金もくれたし、間接的には許しているからお笑いよね?』

 桔梗が話し出すが、ここで少し牧野家の事情を話しておくと、実は桔梗は現在の当主ことわたしの父の父こと、わたしの祖父であり先代の当主に忍者として破門されている。

 原因は冒険癖と言うか、放浪癖と言うか、勝手気ままと言うか、自由人と言うか、気まぐれが多い人間とも言うか、悪く言うと自分勝手な性格の桔梗が海外にいき働きたいと言いだしたことだった。

 わたしの言う森生伯父さんこと桔梗の父は当時大反対し、出発しかけた桔梗を拘束までした上、一族の査問にかけた中での当主からのまさかの命令で、桔梗は牧野家の束縛から解放され海外へと飛び立ったと言う状況だ。

 極め付けに祖父は破門して追い出すとは言え女で1つの身で出ていくのは危険と判断し支度金なども出した上、帰ってきても家の前で当主に土下座さえすれば許すと言うある意味かなり甘い条件を出したのだ。

 経緯的に考えると解ると思うが、これは桔梗を間接的にだが擁護した工作だ。

 だれもが言うと思うが忍者なんて時代遅れだし、存在しても能力が現在の世の中で役に立つことは少ないし、役立つとしても悪用されることが多いのが現実で引き継いで有効に使っているわたしが言う資格はないと思うが消えゆく存在たちだ。

 祖父はそのことを重々に承知し、就任当時から解体に向けての改革を始め、現在一族の規模は神宮寺家を守るわたしの家こと本家をふくめ、表向きには日本武道の一派や道場などとして維持を続けているが、最盛期の10%未満にしかすぎない規模に縮小した。

 桔梗の破門など、一族よりも個人を尊重する組織へと変化し、現当主も桔梗の父こと長男の森生を祖父は時代錯誤的だとして当主として認めず、時代を考慮した判断としてわたしの父こと次男の養生を選んだそうだ。

日本で言う家督制度も無視した人選で、祖父も生きていて現在世に言う隠居生活中だ。

 規則ができた当時は電話もなかったと言うことで電話で話すことは規則違反でもないとして追い出した桔梗と話してもいい状態だ。

隠居した祖父の趣味も多くの人が意外に思うがネットサーフィンで、動画制作や通販、SNSを満喫中とのことだ。

『そう言えば最近神宮寺家の方が騒がしいとかおじいちゃん言ってたけど大丈夫? あっちの次期と言うかもう当主だと思うけど道も元気?』

「うん。こっちで何とかするから心配しないで。」

 桔梗の目線になるが考えて見れば日本の方でと言うようにも聞く中でわたしも問題ないと言うように答えた。

『―――さすが、一族の100年に1度の逸材と呼ばれて事あって、大した自信ね?』

「それほどでもないって?」

 一族の人間と話せば話すほど事情が出てくると言うもので、実はわたしは牧野家では100年に1度の逸材とも言われ、桔梗もほめるがわたしは少し恥ずかしいし、それほどでもないと返した。

『―――そっちはあなたや養生叔父さんに任せて大丈夫だとして―――』

『だれ? 日本に国際電話?』

「?」

 よく考えるとわたしが話さないといけないなと言う口で桔梗が話し出す中で、桔梗の近くと言うか、わたしから見て電話越しにだが近くかと置くかわからないが少し低く大人びた女性の声が聞こえた。

「―――――」

『―――日本にいる従姉妹です。夏川大尉。』

 考えるまでもないが桔梗は海外にいるのだし周囲の音は海外の音の場合が多いと思うが、これはかなり流暢な日本語で、わたしがだれかと言う反応の中で桔梗は電話越しに相手に説明しているようだった。

『ここでは名前で呼んでって? 桔梗さん。』

『恐れ多いですよ? 涼さん―――』

 答えた夏川大尉と呼ばれた女性は遠慮するみたいな言い方は止めてくれと言うように言う中で桔梗はそう言うならと言うように女性の名前だと思われる名前を言った。

『ごめん。同僚、と言うか上司、同じ日本人でルームシェアしてるの。』

「―――あ? そうなの?」

 わたしが返事を待っていると桔梗は続けようかと言うように言いながら状況を説明し、わたしはそうなのかと答えた。

 ルームシェアと言えば他人や友人と同じ部屋で一緒に暮らすと言うか、家賃などの支払いを分担や協力して部屋を借りる方法だ。

 有名なのがコナンドイルのシャーロックホームズとワトソンで、2人で暮らすと言うことでプライバシーこと個人的権利は少し奪われる短所が存在するが、資金的には少し条件の良い物件に住めると言う長所も存在する。

『本題なんだけどさ、PMCはあまりお勧めできないよ? 特にわたしの勤めてるAGSって言う会社なんか論外と言うか最悪の状態なのよ。』

「―――最悪? AGS?」

 返す中で桔梗は言葉を続け、わたしから聞いてかなり気になることを口にしわたしは思わず復唱した。

『知ってるでしょう? 日本でもCMやってるあれよ。『新しい治安維持を提案する。』、とか言ってCMするあれ。あれ日本では普通の警備会社だけどPMCなのよ。こっちでは。』

 桔梗はとにかくと言うように説明を始めた。

『別に会社とか、給料とか、待遇とかが悪いんじゃなくてね、そりゃお金持ちとかはなれないのは放置して、5、6年ほど前アフガンで、アフガニスタンで日本人が死んだ事件知ってる?』

「あ、そう言えば―――」

『あれうちの社員でね、夏川大尉もだけど後輩として指導とか同じ仕事したりしたんだけど死んだ後かなり問題になったのよ。』

 説明を始めた桔梗は現状を話すと言うように言い始める中で別の話題を振り、言われたとおりに確かそれぐらい前にそんなニュースがあった気がすると言う反応をわたしがしている中で桔梗は困ったと言う反応をしていた。

「問題?」

『ほぼ家出状態だったのよ、自衛隊辞めた後予備自衛官補にもならず家族にも何も言わず国飛び出してアメリカいってPMCのPOなってすぐに死んだからね。まぁ、その前にフランスとかも言ってらしいんだけど、それは放っておいて―――』

 問題とは何かという反応をする中で桔梗は説明した。

『それに若かったのよ? 27よ27。まあ正確には27になって少し経ってからだったらしいんだけど、家族にとっては突然の訃報よ、自衛隊辞めて半場行方不明だと思ったらアフガンでご臨終だからね。』

「―――――そうだよね?」

『―――死体確認に飛んできたお母さんは名前何度も呼びながらもうわあわあ泣いちゃって、お姉さんに泣きながら聞かれたは、何であんな国にどうしてこんな仕事に家族に何も言わず、何であなたはひきとめなかったってね?』

 事件のことも少し思い出しながらだが桔梗の話を聞き簡単にだが、答え、桔梗は説明を続けた。

『死んでも文句言いませんとか言うような書類だってサインしてるし、仕事柄慣れてたけど、よく考えると常識外の事態なのよね。』

「―――うん。そうだね―――」

 桔梗はため息を吐きながら言い、わたしもそう言えばそうだねと言うように返した。

 わたしと言うか、一族の場合だが、職業柄の不幸と言うものが起きる覚悟を決めることを教えられ、一応は受け入れていると言う状態だが、普通の人間がわたしたちのような覚悟はできないのは必然だ。

『それでよ? 外務省とか国が動き出してね? AGS以外でもだけど、日本人POの締め出しや働くためのガイドラインみたいなものの示しだしが始まっているの。』

「締め出し?」

『数か月に1度くらい大使館やら領事館やらが来いって呼び出すは人間が来るは、国やら国の民間組織や企業からそんな仕事するな命を大切にしろこっちに来ませんかな手紙とかがたくさん来るのよ。』

 就職活動の一環かと聞かれそうだと答えた状態を踏まえて桔梗は話しているようで、わたしも話しを聞きながらそんなことがと言うように聞き続けるしかなかった。

『わたしはやってないし大丈夫だったんだけどFacebookとかTwitter、それにLineとかで本名と顔写真出しているのがいてさ? それも連絡やツイート、それに変な罵倒や崇拝塗れになってるらしいの。こまったもんよ?』

 桔梗は本当に困ったと言うように言っていた。

『AGSも日本支社が日本人POを引き取るし高い給料だすからとか言いだしてね。全盛期は30人以上いたけど、十数人ほどになったし迷惑な話よ。第一こんなことするから不況とか身分差社会とか促進するのよ。低賃金でもいいから若い子を雇って―――』

『―――何もしてくれなかったのにいいご身分よね?』

『―――』

 小さな親切大きなお世話だと言うように桔梗が言っている中で電話越しの先ほど言った夏川と言う女性が言うのが聞こえ、桔梗は少しの間黙った。

『あの子も同じ。理由があったけど言わなかっただけ。こんな仕事って言われるのは重々承知しているつもりだし、彼が現状を見たら人の死を利用して正義を語る偽善者どもが国にいるとか言って静かに怒りながら批難するでしょうね。』

『―――』

『善意はあると思うけど、彼も言うと思うけどいつも遅すぎるし知らない内に傷つきあっている。それが現実。』

 桔梗が黙っている中で夏川は言葉を続けた。

『―――ごめんなさいね? 割って入って? だけど、あの子のこと思うと、わたしも時々感慨深くなることがあってね?』

「―――――」

『―――かわいい子だったのよ、少し眼つきが悪かったけど―――。』

 電話越しで実際彼女がどこまで近づいているかわからないが、声が鮮明に聞こえるなと思っている中でわたしの話は終わりと言うように言い、夏川の声は遠く小さくなっていった。

『―――ごめん。』

「あ、いや―――」

 声が小さくなるなと思っている中で桔梗のあやまる声が聞こえ、わたしも思わず聞いていたし申し訳ないと言う状態だった。

『狙ってたのよね―――』

「?」

『あの人よ。彼狙ってたの。かなりの肉食系でね。まあでもお持ち帰りに失敗して肩車されて連れて帰ってもらった前科とか、交際まではいかなかったみたいだけど、妙に哲学めいてるし変わった部分もあったらしいんで、あきらめたらしいんだけどね。』

 あやまるわたしに対して桔梗はこれだけは勘弁してくれとか言うように事情を簡単にだが説明した。

『―――まあでも、第二、第三の彼を作るなって言うのが現状の日本の見解、わかる?  PMCのPOはおすすめできないよ? 第一AGSでは半年だけどPMCに入るには自衛隊とか軍隊とかの数年ほどの経験も必要だしね。』

「―――そう。」

『―――裏では国際問題の発生を防ぐためにCIAやNSAが暗躍してるってな漫画みたいなうわさも出てる。』

 よく考えると同僚の死や上司の意見、締めくくりと言う状態で、本格的なPMCに就職を目指す女性への説明と言う状況に変化し、わたしはそれを真剣に聞いている状態だった。

『あ、それとちょっと裏向きの話もあるけど聞きたい?』

「裏向き?」

 ここまで来たら普通は教えてくれたありがとうと言って切るのが普通だが、わたしたちの立場柄もあるのか桔梗はまだほかにも話があるとか言うような物言いをし、わたしは何かというように聞いた。

『―――それについても知りたいんでしょう? PMCの裏事情とか。』

「―――――それもあるけど、兵器開発とかについても―――」

 桔梗は待っていたと言うように言い、委員会と言う言葉も口にし、わたしも思わずと言うように聞きたいことがあると言うように返した。

『兵器開発?』

「光学迷彩を使った兵器。視認できなくなる兵器とか、そんなものない?」

『―――確か日本支社でそんなうわさが―――』

 意外なことを聞かれたと言う反応だったが何にしてもわたしは説明するとどう考えても条件に一致する話を出した。

『まあ、でもうわさよ? 委員会のこともだけど、第一ラッセル、と言うかわたしの上司が発起メンバーの1人らしいんだけどそんなものは架空の物語だとか言う反応だしね。』

「―――」

『それに日本支社のことは営業形態も違うしよくわからないのよ、本社とも仲がいいけど営業形態が違いすぎるし、名前はそのままにするけど近く別会社として機能させるみたいよ。』

 桔梗は聞かれたことを話しているが本当言うとおりにわたしは知らないと言うような物言いをしていた。

 電話越しにとは言えひさしぶりに会い話し合ったと言う状況で、この後わたしは桔梗と何とか話しを続け、情報交換のようなことをしたが、特に気になるような情報も得ることはできなかった。

 インターネットなどで手に入れた情報などとほぼ同様で、桔梗もある意味同じような状況なのだともわたしは思ったし、思い出している間にカークの電話の話しあいは終わっていた。 


 プレコグニションで常識外れのことをたくさんわたし鈴は見て来て何が起きているかもわからず、落ち込み相談もできずよく眠れない中で、カークと言いこの状況は少し信じられないと思った。

 伊那と理沙と言うか、清水家はわたしたちと立場は違うが同じような立場で、枝葉と道は特殊な能力があるがわたしたちと違い、わたしもよくは言えば彼方たちと違うが、本題はカークで自分を悪魔だと言った。

 わたしたちのこともあるし、ある意味信じてもいいと言うか、冗談とかで言ったとしても許せるが、ディナと言う大魔王と名乗る少女まで存在する始末だった。

「ホントにこんなんで大丈夫なの~?」

「―――真矢ちゃん―――」

「信頼できないはよ!」

 彼方、真矢に桃子は一組になっているし、道は枝葉と、伊那と理沙は最初から2人で親もいて、カークやケヴィンもいて、遥香も来てないしわたしは少し孤立していると思った。

 孤立しているなと少し思っている中で、話し合いはすすみ、カークが持っていたライダーシステムとか言う能力を制御できるものが手に入ると言う話が出て来て、現在はと言えば準備の最中だった。

 携帯で使用可能になると言い、読み込み最中で、真矢が不満を漏らし、彼方がここまで来てと言うように話し合う中でわたしの携帯の画面にも読み込み中の文字が表示されていた。

「―――」

 わたしも真偽を疑ってこそいるが、これでもしかしたら少しはよくなるのではないかと言うように読み込みの数字と表示されているグラフを見ていた。

[ERROR]

「―――?」

 数字が100%と表示され、この後どうなるのかと言うか、どうするのかと思っている中で、携帯の画面には大きく赤い文字が表示されていた。

「―――?」

 一体全体どうしたのかと言う状況だったが、よく考えてみると彼方たちも同じように終わるころだし、わたしの反応から見て異常が起きたなと言うように真矢が眼を向けた時、異常が起きた。

「―――なに?」

「―――光った? わたしたち光った?」

「だよね? 間違いないよね?」

 真矢たちにも携帯に異常が起きたし、真矢が何かと思い携帯の画面を見た瞬間、彼方、真矢、それに桃子の身体が大きな音はないが、爆発でもしたのかと思うほど勢いよく強く青白い光を一瞬だが発した。

(僕も見たよ~。)

 光はかなりの強さで、普通の光ではないし、正確にはわからないが間違いなくかなり外にまで届いたと思うし、リューも間違いないと言うように答えた。

 一瞬のことで3人以外は眼を覆い、光が収まる中で3人はと言えば、自分の身に起きたことがわからないと言うか、真矢が何事かと言う反応の中で桃子が確認するように聞き、彼方が桃子の質問に答えた。

 桃子がわたしのほうに眼を向け、わたしは口を開けなかったが、間違いないと言うように首を縦に動かした。

「エラーって―――」

「失敗ってこと? てか鈴は?!」

「―――――」

 よく考えたらと言うように桃子が自分の携帯の画面を見始め、同じようなことが表示されているようで、真矢が桃子に聞く中でよく考えたら鈴ことわたしはどうなっていると言うように眼を向け、わたしは3人に携帯の画面を見せた。

「―――鈴ちゃん。身体、光った?」

「―――」

 彼方と桃子も同じようにわたしの携帯の画面に眼を向け、真剣に見る中で、彼方は同じことが起きてないかと聞き、わたしは置きてないと首を勢いよく横に振った。

 前に道の家に連れてこられた時微妙に違うとか言はれていたが、わたしは彼方たちと似てこそいるが微妙な違いと言うものが存在するようで、ライダーシステムでその違い証明された瞬間とも言えた。

 違いは存在するにしても肝心なのはライダーシステムと言うものがわたしたちには使い物にならないようだった。


 ライダーシステムは悪魔最強と言われるわたしカークの母ことアルティア アークライトが提唱し、1999年こと20年以上前に最初のモデルが開発された。

 全盛期の記録がだが神と独立戦争を繰り広げ、1人で10個師団以上と互角以上の戦闘を繰り広げたとも記述されている。

 わたし自身が悪魔としてよりも人間として生きた時間が長いし、ライダーシステムを使ってしか能力を本格的に使ったことはないが、わたしはハーフでもその能力は健在というか、それ以上だと推測されている。

 これは天使としては血統の純度が高く高等貴族の末裔だったわたしの父ディランの影響だそうで、結果として天使との混血は影の血族の本来の能力に相乗効果以上のものをもたらしたとものと考えられている。

 人間として生かそうとした母の想いはかなえられなかったのは置いておくとして、このわたしのライダーシステムを制御できると言うことは、ライダーシステムは自分が開発に関与しておいて言うのもなんだし、自画自賛だがかなり優秀な道具と言える。

「―――漫画版Black?」

「―――わかりますか?」

 結局あの後彼方たちにライダーシステムのインストールを何度かさせ、トライアングラーシステムを渡してみたが、インストールは失敗し、トライアングラーシステムに置いては起動不能の故障まで起こした。

 現在はと言えば結果として使えないと言うことだし、説明も済んだし一時解散となり、わたしは表向きの仕事のことで出かける準備をしている最中だった。

帰ろうとした真矢がバイクに乗ったわたしを見て思わずと言うように言い、わたしは解るのかと言うように聞き返した。

緑色のカラーのKawasakiのZX-10Rにライダースーツと言うわたしの現在の姿は真矢の言う通りで漫画版仮面ライダーBlackと言う雰囲気だ。

「―――真矢、帰るよ?」

「はーい。待ってよ~?」

「―――――」

 真矢を呼んだのは彼方と言うか、帰ろうとしている桃子たちで、ここに長くいてもと言う反応でもあるし、悪くはないがわたしとの話を長引かせたくないと言う表情だった。

 真矢はと言えば答えると振り返る途中でこの話はいずれかの時に言う表情でわたしに手を振ると彼方たちに合流して帰って行った。

 伊那と理沙と言い、道と言い妖狐と言いライダーシステムが使えたが、彼方たちは使えず、神さまにされるうわさなど、気になる部分は多いが、わたしもほかにも仕事があると言う状況で、ヘルメットを被り、バイクに乗ってエンジンを起動させると走り出した。


 帰る前からだけどお墨付きの原因不明だと言えるとわたし桃子は思った。

 現実言われただけでは信じられない状況だが、自分たちのことを考えると信じるしかなかった。

個人的にだが能力が一番覚醒していると思うわたしだけではなく真矢もだと思うし、彼方は覚醒があまりないがわたしたち同様にあの時身体が勢いよく光ったし、鈴は光らなかったが、あれはある意味異常事態の本格的な証明と言えた。

本物になった銃も見せたし、これまで起きたことも整理したし、カークたちのような本物たちにどうしようもないと言われ、帰りながらこれからどうするかと言う状況だった。

「―――――」

「―――彼方? 何してんの?」

「?」

自分たちにこれから何ができるかも何が起きるかも、何をされるかもわからない状況で、どうしようと言う雰囲気で言葉が出ない中で、口を開いたのは真矢で、彼方が何かをしているようだった。

リューはと言えば彼方の方に背負っている小型のバッグの中に入れられ、顔だけを出して前を見ていた。

「雪乃さんにメール。」

「メール?」

「うん。会話を録音? と言うか録画してほしいって言われて―――」

 メールをしているような雰囲気で、真矢が聞き、わたしが眼を向ける中で答え、わたしが雪乃にどうしてメールなんかと言う反応の中で彼方はこう言うことで言うように答えた。

「録画?」

「仕事で来れないけど、情報が少しでも欲しいんだって。」

「意外と考えたはね? 遥香なら絶対に来ないし、鈴とか、わたしや桃子に頼みにくいけどー」

 話しを整理すると雪乃にあの会話を録音か録画をしてくれと頼まれたようで、わたしが質問する中で彼方はメールを送信し、真矢はそうかと言うように返した。

「―――何か、わかるかな―――?」

「あんまり期待しない方がいいよ?」

「―――――」

 彼方が携帯をバッグの中に戻し、これからどうしようかと表情の中で口を開いたのは鈴で、心配そうに聞くが言葉通りに期待してもダメだと言うように真矢は返し、鈴は落ち込んだような表情を見せた。

「あれから何にも起きないし、あの東京の夢の一件もあるし~」

「不用意に試したりとかできないよね?」

 真矢は知ってか知らずかいつも通りな反応で話を続け、彼方もあわせるように返した。

「そう?」

「そう?」

「あんたたちとは違うでしょっ!?」

 真矢と彼方の反応に対し、わたしと鈴は思わず少し落ち着いた様子で返し、真矢から一気にダメだと言うように返された。

「彼方は一瞬で人間粉々しちゃったんでしょう? それにわたしだってなんとなくだけど瞬間移動とか、銃を実銃に変えちゃったりとかしてるし、2人みたいに未来とか見える程度じゃすまないの!」

「―――――」

 真矢も猛抗議に対してわたしは言葉こそ出なかったが、ごめんと言うような反応で返すしかなかった。

「まあまあ―――」

「仲よく仲よく―――」

 仲裁に入ってくれたのは会話に入っておらず、これからのことを話し合っていたと思われる道と枝葉で、2人して愛想笑いと言う表情で声をかけてきた。

「わかってる。ごめん。桃子。」

「―――」

「鈴も。」

 声をかけられた真矢は本気で喧嘩する気はないとか言う反応をするとわたしにあやまり、鈴に対してもあやまった。

「―――何にしても、どんな事情にしても、協力し合わないと、ね?」

「―――――」

 一長一短と言えば違うかもしれないが、わたしたちは全員同じように見えて違う能力が備わっている。

 神の能力と言われているが、カークの外見やディナの発言と言い、神と言うものがどんなものかも計り知れないしで、真矢のような反応が一番自然と言えば自然だ。

 ケンカしても何もならないしと言うように真矢は言い、これからどうすると言うようにわたしに眼を向けた後、ほかの人間たちにも眼を向けた。


 雪乃は仕事があるし、遥香のことは腹が立つし放っておくとして、仲よくするべきだし、協力して話し合うことが必要だともわたし真矢は確かに言ったし、心中でもそう考えていることは明確だ。

 カークは仕事だし、ケヴィンも付き添って車で移動するのが見えたし、ディナは当てになりそうにないし、白夜は家のリフォームのことで家にいないといけないし、清水家の話し合うのはまずい状況だ。

 状況的に話し合う場所が必要なのだが、どこにするかと考え、枝葉が大人だし、適当なお店にでも入るかと考えている中で、鈴がわたしの家ならば空いていると言いどうかと言い、わたしたちは鈴の家に来ていた。

「―――彼方の家がある意味一番危ないし、まー、確かにわたしの家は散らかってるし―――」

「真矢、そう言うこと言はないの―――」

 道の家は以前夜に強引に連れられた事もあって少し入りにくいし、彼方の家も危険に感じるしで、枝葉の家は道場などから離れているが狭いと聞くし、よく考えるといき場所は少ない状況だった。

 わたしの家も部屋も散らかっていると言うか、親子と言うか霧島家は片づけが苦手だし家にいれるのはどうかと考えている中で、桃子はそういうことはいいからと言うように言った。

「―――そう言えば桃子ちゃんの家は?」

「―――実はわたしも―――」

「散らかってるんだ。」

 家が散らかっているとか言ってあまり散らかってないとか言う話はよくある話だが、最近は逆に散らかりすぎている状態も存在し、話題にするのはどうかと言う話だ。

 わたしはまずいなと思い口を閉じたが、よく考えるとと言うように彼方が聞くと桃子は家に来てほしくないなと言う反応で、わたしは桃子の反応に思わず言うだろう答えを返した。

「そういや道の部屋きれいだよね~?」

「あれはいらないものを押し入れに押し込んでるだけだよ?」

 話す中でわたしは道の部屋がきれいだし片付いていると言うようにわたしが言うと、道はそうでもないと言うように返した。

「―――と言うか枝葉さんいい加減数か月に一度ほど部屋の掃除に僕呼び出すの止めてくれません?」

「だって~、片付かないんだも~ん。」

「僕の方が常識的に考えるとかなり不味いことしていると思うんですが?」

 押し込んでいるとか道は答えるが、これは絶対に中まで整理しているし、開けた瞬間漫画とか見たいに雪崩れになることはないと思いかける中で、道は枝葉に会話を振った。

 道の言動が正しいならば枝葉も部屋を散らかすようで、自力では片づけられない領域になるみたいで、その上数か月に一度道に掃除を手伝わせているようだった。

「―――ごめん。おまたせ~。」

「あ、いえ、おじゃましてます~。」

 話している中で入って来たのは鈴で、部屋を通された後お茶でも出すとか言い部屋を出て戻って来た状況で手にはおぼんにのせられた麦茶やコップやらの一式を持っていた。

 お待たせと鈴がいい、彼方が返事を返し鈴はおぼんを置いてすわった。

 片付いた部屋で、鈴はお客様用のざぶとんまで用意し、おぼんも床に置かれて気付いたが茶請けのお菓子も存在し、おもてなしがされているようだった。

「おかまいもせず。」

「いえいえ。こちらこそ。」

「主婦かあんたら。昼時の。」

 人間としての電波と言うか周波数と言うか、送信受信がうまくいっていると言うか、彼方と鈴は現状とは思えないなごやかな会話で、わたしは2人に思わずいい加減にしろと言うように突っ込みを入れた。

「も~、本題は~」

「―――来る。」

「―――え?」

 本題にわたしがうつろうとする中で不意に桃子が口を開いた。

 来ると言うのは間違いなく何かが来ると言う意味だろうし、わたしはどこから何が来るのだと周囲を見渡した。

「鈴ー? 帰ってるの~?」

「?」

「あ、お母さん。」

 別段何もないなとわたしが思い始める中で、玄関のあたりで女性の声が聞こえ、わたしが何かと言う反応の中で答えを出したのは鈴だった。

 考えるとと言うか、言うまでもないがここは鈴の家だし、わたし同様に家族がいるのだし、いつ帰って来てもと言うか、家にしなかったし外出していたと言う状況で親が帰って来たようだった。

「―――ちょっとごめんね。」

「うん。」

 帰って来たし迎えるらしく、失礼すると言うように鈴は立ち上がり、一番近くにすわっていた彼方は了承した。

「―――鈴ー!?」

「?」

 立ち上がり部屋を出ようとした間際、母親らしき声が慌てたと言うか、おどろいたと言うか、急いだような声と足音が聞こえ、鈴が何事かと言う反応で動きを止めていると、母親と思わしき女性がドアを勢いよく開けた。

「―――」

 ドアが勢いよく開いたこともおどろいたが、おどろいたのは母親と思わしき女性の外見もで、眼鏡で三つ編みでおとなしそうな鈴にまったく似ていなかった。

目元はメイクをしっかりとして、髪も少し盛り上がっているようになっているし、華美と言う言葉が似合いそうな女性だった。

「―――あ、友達が来てるの?」

「―――うん。」

 仕事が何かわからないが何にしても元気そうな女性で、部屋の方ことわたしたちに眼を向ける中で友達かと鈴に聞き、鈴は間違いないと言うように答えた。

 正確には成り行きと言うか、偶然の出会いと言うべきか、同じことの起きた仲間と言うべきだが、ことを複雑にするのはよくないし、わたしたちは黙って笑顔であいさつすることにした。

「―――――」

「あ、違う学校の子たちなの、あの人は枝葉さんって言ってみんなの知り合いの大学生で、ちょっと勉強でわからないことがあったから相談にのってもらっていたの―――」

 鈴と言い彼方と言い、失礼だが人間として本当に大丈夫かと疑う時があるが、内心どうするんだとわたしが考えている中で、こういう時本当にしっかりしている部分が露呈するのだとわたしは実感した。

「―――」

 うまくごまかしたなと思う中で、この親にして子のありと言う言葉が存在するが、わたしはこの後すぐそれを実感した。

「―――お母さん。」

「違う学校の子と友達? すごいじゃない? 家にまで入れて? それにいい子そう?! よかった~? 最近様子が変だと思ったからいじめられてたのかと思ったのよ~? これが理由だったのね~?」

 勢い良く鈴を抱きしめ、鈴が普段とわたしたちと話す様子と違い少し大人びた物言いで人が見ているからここでは止めてとか言う物言いの中で、先ほどと違い甘い物言いで話しだした。

わたしの目線だが間違いなく聖歌こと彼方の母親にこの現象は似ているし、聖歌同様の仕事はできる女みたいだが家では子に甘い馬鹿ママだと即座に理解できた。

 似たような環境で似たような子供と親が育つのだとわたしは納得して彼方を見るが、彼方はと言えば何事もないと言うか、ある家の日常として見ているような眼だった。

 わたしから見て過保護すぎるある意味少し異常だと言えるが、わたしはこの後話すこともあるし、もう細かくは言はないことにした。


 本題は別のものだ。

 確かに言った通りに不意にだれかこと、鈴の母親が姿をあらわしたが、わたし桃子が言った来るとは少しだが予知が働いたことだ。

 働き始めたとは言えこの勢いで止まりかけているような中途半端な状況で、鈴が母親に抱きしめられていると言う光景の中でわたしはと言えば顔を下に向けていた。

 少し頭痛も起き始めているが、ここで止めると後で何が起きるか本当にわからないし、最悪命の保証ができないし、現在の能力の度合い的に一番頼りになるのは自分だし、精神統一的なこともしていた。

「―――――」

「―――桃子ちゃん? 大丈夫―――?」

「―――?」

 鈴と母親との光景は彼方の母親こと聖歌との光景に似て、少し考えてみるとわたしも2、3年前はあれほど大げさな愛情表現はなかったが、普通の家で暮らしていたんだなと思う中で、彼方が小声でだが声をかけて来た。

「―――くるって鈴のおばさんじゃないんだね?」

「―――」

 幸いにも鈴たちは気づいていないし、真矢も道も枝葉も気づいたが彼方がわたしが聞くとでも合図したのか、わたしからの返事待ちと言う表情と言うか、一応は平静を装っているが、少し神経を集中している様な表情をしていた。

 彼方も次に質問も小声でわたしは言うまでもなく首をたてに動かした。

「じゃあね~? 仲良くしてね~? 枝葉ちゃんもお願いね~?」

「はい。」

 悟られると何をされるかわからないと言う状況だが何とか鈴の母親は気が済んだようで、抱きしめた腕を鈴から離すと機嫌よく去っていき、これをかけられた枝葉も軽くあいさつしているのが見えた。

 後はうまく体長のような物を調節して続けるだけで、何度も起きているし、加減も解ってきているが、何かいまひとつ足りないと言う感覚でうまくできない状況だった。


 胸糞悪いとか言う言葉がこの世に存在するが、この日のような感覚を言うのかとこの時時間つぶしにゲームセンターで遊んでいたわたし遥香は思った。

 あの日から後わたしは何とかと言うべきで鈴からメールが来るようになり時折学校に顔を出したりするようにしたが、学校にはなじめず、鈴とも話しにくいし、肝心のメールも受け取るだけで返事は返していなかった。

 現実と非現実の中間と言う時間で、ここ最近は能力者もなりをひそめていると言う状況で姿も見えず、いても気配を消して解らないし、わたしもこうして時間をつぶしているが、気分が悪いと言うか言葉通り胸糞悪いの限りだった。

 彼方や真矢、鈴、それに雪乃から話し合いをするからあわないかともメールも昨日来たが、わたしはあの彼方やら道やらが気に入らないし、第一真矢が嫌いだし、顔もあわせたくなかった。

 わたし個人のわがままと言えばそこまでだが、神でも悪魔でも、超能力でも何でもいいし、原因解明よりもわたしはこの能力を使って好きに遊んでいたいのが心情だ。

「―――割り込み対戦?!」

 音楽やらダンス系のゲームをしていたが、このまま続けるだけ時間と精神のむだだから止めるかと少し考えている中で、不意に左隣の筐体に使用者ことプレイヤーが姿をあらわし、対戦を挑んできた。

「―――わかったわよ?」

 こんな時にだれだとみてみると服装な少し地味だが軽そうな雰囲気の2、30代ほどの平均的な体格の男性だった。

髪が少し長くて顔が見えないが、白くきれいで並びのいい歯の見える満面の笑顔と言うか、口元を見せながらわたしに向かっていいだろと言うように右手の親指を立てていた。

 軽くだが飛び跳ねていて足取りも軽く、機嫌もよさそうで、機械相手が嫌で人と遊びたいし、女だからナンパでもしようと言うようにも見える雰囲気だが、わたしは受けて立つことにした。

「―――――」

 まったく勝手にとも考えたが、ケンカ売られて逃げるのも嫌だし、こんなことをするのは馬鹿が多いしわたしはこの手のゲームには結構自信があるし、少し思い知らせてやろうとも思った。

 第一わたしは背丈や雰囲気で大人に勘違いされていることが多いが実際言うと中学生だし、こう言ったバカは強硬手段に出そうだし、警察とかにつきだしたりと本当に痛い眼にも合わしてやると思った。

「―――うそ―――?」

 やりこんでいると言うか、時間つぶしで大体の感覚を身に着け、能力も使い、ハイスコアまで出していたし、惨敗とまでは言うことはないが、ゲーム後結果を見たわたしは負けてしまった。

「―――休日の昼前からゲーム? 不経済だね?!」

 少し疲れてわたしが息を切らしている中で男はと言えばまだ余裕だよと言う表情で動いているし、わたしに対して惜しかったねと言うような軽い口調で話しかけて来た。

「あんた? いや? お前?!」

「―――バランサーだ。」

 余計なお世話だとか言おうと思う中でわたしが顔を向けると、男の顔は少し見覚えのある顔で、男は言うまでもないと言うように名乗った。

 少し前に鈴が白化した能力者に襲われた時に姿をあらわしたバランサーと名乗っていた謎の男で、服もよくみてみると色違いだがあの時と同じで、機嫌も最高潮と言う雰囲気だった。

「―――そうカリカリするな? 争いに来たんじゃないよ? と言うか人多いから場所変えようか?」

「―――わかった。」

 思わずと言うようにわたしが戦闘態勢に入りそうになる中で、男は慌てるな暴れるなここで降参だと言うように言い、言う通りかなりのハイスコアで人も集まっているしで、わたし言うとおりにすることにした。

「あ、それとオレの名前は荒木勇、勇でいいよ?」

「―――――」

「―――固いなぁ? モテないよ?」

 見世物でもないのに見ていた人間たちは惜しいからもう少しやって行けとか、アンコールみたいな声を言っていた。

自分たちで何とかしろとか半場思いわたしが無視する中で男はと言えば笑顔で手を振りさって行く中でわたしに改めてと言うように自己紹介した。

わたしはと言えばそんなの知るかと言うように答えないし、聞いてもいないのに名前教えるなんてこいつはナルシストかと思っている中で男こと荒木は残念だと言うように答えた。

「―――!」

「―――お前は待つと言う言葉を知らんな?」

「気づかずに帰る場合もあるだろう?」

 考えても見れば当然だが進行方向には休憩所と言うか、ゲームセンターの中央付近の円形の長いすにすわっている片割れの背の高い女性の姿が見えた。

 服装はと言えばあの時はわからなかったが現在はカジュアルで、短い黒い髪にサングラスをかけていた。

 わたしが少しおどろいている中でパールとか言う名前だったと思うが女性は荒木に対し面倒なことを増やすなと言うように言い、荒木はと言えばこれがオレのやり方と言うように返した。

 女性の背はわたしよりもかなり高く180Cmほどもあり、体格や話し方、雰囲気的に日本人に見えなかったし、2人は言う通りの職場上の関係と言う雰囲気だった。


PMASC

Advanced Guard Security

Washington DC


 一体全体何者だと思い何か手がかりがないかと思い男の服の二の腕の部分に眼を向けると、やけにと言えば言い過ぎだがわかりやすいような言葉が書いてあるのが見えた。

 PMASCの意味は不明だが、下の2つはアドヴァンスドガードセキュリティとワシントンDCと書いてあるのがわかった。 

 丁寧な文字な上きれいな布に書かれているし、そこらへんで売っている服のむだな装飾には見えずわたしは一瞬でこれは手がかりだと思った。

「つっまんなさそうにやっててさ~? ボロ負かしたらやっと表情変えやがって、やっぱ子供なんだなって―――」

「それで何の用? それとボロ負けとかしてないは? あれはいい勝負でしょ?」

 ほかに何かないかと言う状況だが、ある意味連れられたわたしの前で荒木はと言えば軽い調子で話だし、わたしは腹が立って言い返したし、第一わたしは荒木の言うボロ負けはしていない状態だ。

「―――気づかせて尾行させるように仕向けるんだぞ? わかっているか?」

「―――オーグやワーパーの命令通りに動けって? 何のためのオレたちバランサー部隊だよ!?」

 パールはと言えば作戦か何かがあるようだが、荒木が言うこととは違うことをしたようで、困ったと言う表情の中で荒木はと言えばそんなこと知るかと言うように返した。

「オーグ? ワーパー? 作戦? それに部隊―――? 尾行するように仕向けるってあなたたち何者?」

「ま~、そのことはいいとして~?」

「聞きなさいよ!?」

 聞きたいことが山ほどあると言う状況の中で、荒木はと言えば本当に言うとおりに放っておくと言うように言い、わたしは答えろと言うように返すと荒木はこちらに顔を向けた。

「前にも言ったけどね、俺たちは敵でも味方でもないの。」

「―――?」

「正義でも悪でもない、それがバランサーだ。」

 前にも確か前にも言ったことを繰り返し、わたしがその言葉にはなんの意味があると言うように反応する中で荒木は言葉を続けた。

「それで本日は味方と言うか、案内係と言うか、反面教師として来ました。」

「―――案内係?」

 方向性が見えない会話だが続ける中で荒木はそうだと言うように両手を合わせて軽くたたきながら目的を伝え、わたしはと言えばどういう意味だと言うように反応するしかなかった。

「―――さっき言った通り、知りたかったら遊ぼう。」

「遊ぶ? いいじゃない? さっきのとは違ってコテンパンに―――」

「違う違う、鬼ごっこ。」

 言った通りと言うか、意味が解らないが教えて欲しかったら遊ぼうと言い、わたしは次こそ勝つとか言いかける中で荒木は違うと言うように返し、遊ぶ内容を言った。

「―――ぇ?」

「これから僕たちと鬼ごっこ。鬼は君。参加は自由だし追いつけたらなんでも話してあげる。絶対無理だと思うけどね? それじゃはじめ!」

「―――待ちなさいよ?」

 鬼ごっことはどういうことか反応わたしがしている中で荒木は説明したよと言うように走り出して人ごみと言うか、店内に消え、見ている中でパールの方も姿を消し、わたしは思わずと言うように追いかけだした。

 口車とか言うものにのせられたのかもしれないし、なんとなくだが彼の物言いは少し腹も立つしで、わたしは彼と言うか、彼らを追いかけだした。


 桃子の予知が始まりかけていたようだったが結果として失敗したようで、自責の念と言うものか、桃子は落ち込んでいる中で機嫌が少し悪くなっているようだった。

 わたし鈴は桃子にぶたれたりもしたけど悪い子とかは思わないが、こう言った時には近づいたり話したり、近づいて来てほしくない状況だった。

 不意に勢いよく立ち上がって攻撃を仕掛けるようなことはないと思うが、幸いと言うべきか桃子の前には彼方と真矢、道に枝葉がいて失礼な表現だが障壁とか、抑えにはなってくれそうだった。

「―――――」

「また、何か起こるんだね?」

「―――」

 失敗したと言う表情桃子に対して口を開いたのは彼方で、行った後間違い根と言うように桃子に眼を向けると間違いと言うように首をたてに動かした。

「―――桃子? 大丈夫?」

 ライダーシステムの反応といいい、明確に言うとわたしは彼方、真矢、桃子と微妙に何かが違うようだし、能力使用後の身体的不調も起きるようだしで、気分的に沈んでいるように見える桃子に真矢は大丈夫かと聞いた。

「―――うん。だいぶ慣れたから―――」

「―――わたしもあれ以来進展ないし―――」

「―――本当にわたしも、なの―――?」

 桃子はと言えば心配ないからと言うように答え、真矢はと言えば自分にもできたらと言うように言い、彼方はと言えば本当に実感が持てないと言うように口を開いた。

「真矢ちゃんのやったあの超能力開発も意味あったの?」

「うん、超能力とか、エスパーになるだとか思ったけど、あれは意味なかった。前にもいったけどごめん。」

 わたしが彼方たちの学校へ連れられたあの騒動から後、全く何もしなかったわけではなく、わたしたちは集まり話し合い、協力することに同意している状況だが、進展はないと言う状況だった。

 彼方の言う真矢のやった超能力開発と言うのもその1つで、超能力を開発するとか言うテレビゲームとかをみんなでやらされたのだが、これが覚醒した能力には関係ないようで、全員凡人としての惨敗と言う残念な結果しか出せない状況だった。

 半場意味もないことをやらされたと言う状況で、彼方は思わず思い出したと言うような物言いで悪気はないように言っていたが、真矢は役に立てなかったし冗談みたいな部分もあったし、悪いのはわたしですと言うようにあやまっていた。

「―――出歩くのも、危ないかな?」

「―――道―――」

 全員でどうすればと言う雰囲気の中で、口を開いたのは道で、これから起きることを備えると結論としてはと言うように言い、言ったことに反応したのは真矢だった。

「安心して―――」

「呼びかけはしておいてください。だけど出陣は僕がいいと言うまでだめです。」

 枝葉が何とかすると言いかける中で道が止めた。

 人のことは言えないし、信じられないと言うか、子供向けなテレビ番組みたいな話だが枝葉は空想の世界のような忍術を本当に使えるそうで、枝葉の安心してと言うのは仲間を動かすことを意味しているそうだ。

 道こと神宮寺家の血を引く者たちに主に仕え、枝葉の方が年上だが、道はどことなく主としても風格を持っている気もした。

「―――武装も心もとないしね?」

「桃子、持ち歩くの止めようよ―――」

 口を開いたのは桃子で、確認するように銃を取出し、道は持ち歩いていたのかと言うように言った。

「―――第一前にニュースで―――」

「予備の弾丸もないし、弾奏もないし、できればわたしはもう1丁欲しいし―――」

「真矢―――」

 少し前に近くで銃声がしたとか言う報道がありかなり騒がれていたが、実は桃子が現在手に持っている銃が原因であり、道がまずいよと言いかける中で真矢も銃を取出しながら言い、道はこれ以上はと言うように真矢の名を呼んだ。

 遥香も実銃を持っているのを見たし、わたしたちは確実に普通の人間に戻れない境界まで来ていることは明確だった。

 真矢と桃子はと言えばあの時と同様にあの銃を使って戦うと言う意志が丸見えで、銃の状態を確認しているようだった。

 

 桃子の身に起きたことを踏まえると何かが起きることは明確だが、わたし真矢だけではないし桃子もふくまれると思うが、対策とか呼べるものを考えると言うか、うつと言うべきかもしれないが、何もできないのが現実だ。

 いいことはと言えば鈴の家の位置を特定できたことで、鈴の身に非常事態が起きた時に迅速に迎えると言う点だけだ。

(―――何も起きないといいね。)

「そうだね。」

 いつまでも他人の家にいるわけにもいかずわたしたちが帰ることとなり、口を開いたのはリューで、彼方もリューの言う通りだと言うように返した。

「―――?」

 武器もないし能力も中途半端だし、道と枝葉みたいな心強い味方もいるが、自分が何もできないのは嫌だし、彼方の言うとおりに本当に何もないといいなと考えている中で道が近くに何かいるとか言うような反応をした。

「道? どしたの?」

「―――遥香って子? 近くにいる。」

「え?」

 わたしが何事かと聞いてみると道は遥香の名を口にし、わたしもあわせるように周囲を見たし始めるが、影も形もないが、わたしは道を疑わず探し出した。

「―――どっ?!」

「―――お? あら?」

 探し出してどこだと言いかける中で不意に眼の前に何かと言うかよく見れば勢いよく地面に着地し膝をついた姿勢の人間で、わたしたちを見て見覚えがあると言う反応だった。

「―――ばらんさー、?」

「あ? あんたあん時の!?」

「―――おひさしぶり。」

 口を開いたのは彼方で、言われて見るとと言う状況で、わたしは思わず彼方がいなくなった時に一瞬だが見た男の顔だと気付き、男はと言えば笑顔で答えた。

「―――待ちなさいよ!?」

「―――?!」

「―――Catch me if you can! ハッハー!」

 この人が何でこんな場所にいるんだと言う状況だが、少し遠くから不意に聞き覚えがあると言うか、絶対に遥香だと思われる声が聞こえ、わたしが何事かと思い声の方向に眼を向ける中で男は勢いよく飛び去って行った。

 神さまになれるうわさの能力なのか、道のような一族か何かで伝承される能力なのか、天使とか悪魔なのかはわからないが、男の跳躍力は間違いなく人間ではなかった。

「―――うわっ?!」

「遥香ちゃん?!」

「馬鹿にして!? いい加減にしろ!」

 飛び立って行ったと思ってみている中で同じように不意に遥香が着地し、わたしがおどろいている中で彼方が遥香と呼ぶ中で、遥香はわたしたちがまるでいないかのようにあの男を追いかけて行った。

「―――Catch me if you can、こっちまでおいで―――」

「―――あっ!? 真矢ちゃん?!」

「追いかけよう!?」

 桃子はと言えば先ほど男の言った言葉を英語と理解し、日本語訳していると言う状況の中で、わたしは思わずと言うように走り出した。

 彼方が何事かと言うようにわたしを呼び止めようと呼んだが、わたしはあれを見て何も起きていないとは思えず、彼方と桃子、それに道と枝葉に勢い良く追いかけようと言い、走り出した。

 勢いよく走り出し、わたしは少し考えてみると不意なことだし同じように追いかける気なんて起きるのは無理だと思った。

彼らのあの動きを見れば100%追いつけないのは眼に見えていると言うか、考えなくても解るし止めようかとも一瞬思ったが、後ろから彼方たちの走る音も聞こえ、半場安心しわたしは足を急がせた。

 

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