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推測される答え

 時は過ぎて夕方となり本格的に夜と言う時間が始まる中で、わたし彼方もだが起きた出来事に明確な解決法と言うものが思いつき、見つけられるものでもなく、この日もこのことは明日にすると言うことしかできなかった。

 半透明で巨大な人のような物体を見たことも、真矢が安全のために持ってきたおもちゃの銃が実銃に変化したことも、根本の原因の神の力が手に入ったことも、放置するわけではないが解決できずに無情にもと言うように時間が経過した。

 真矢がわたしにくれたまだ変化がないと言うべきかのか、おもちゃの銃は放置して家に置いたままにして、物騒だが実銃は真矢と桃子は家に持ち帰ると同時に家に帰り、道も枝葉も、伊那と理沙も家へと帰った。

「―――――ん?」

 明日に備えてと言うことをある程度済ませ、わたしは普段通りに眠っていたが、不意に寝具に違和感が起こり、眼を覚ましかけていた。

 違和感と言うか、異変が起きていると言う状態が正解で、布団も被って寝たのに被ってないし、少し肌寒いし、第一敷布団と言うかベッドが固くて冷たすぎるし、床と言うか板のような感触だった。

(彼方ちゃん! 彼方ちゃん! 起きて!?)

「―――ん? リュー?」

(そうだよ! 起きて! 眠っている場合じゃないんだよ!?)

 変な夢でも見ているのか、わたしは寝相は悪くない方だと思うが転げ落ちて床で寝ているのか、転げ落ちて床で寝ているにしては身体もいたくない気もするし、リューが起こすこともないと思った。

「―――どうしたの?」

 状況的なものもあると思うし、もうすっかり話すのも慣れたし家族の一員と言う状態で、この夜も一緒に眠っていた。

わたしは声から判断してと言うように少し眼を開けると案の定顔の前にいたのでリューの頭をなでながら何が起きたのか聞いた。

(あ? そこそこ? 気持ちいいー、じゃなくって!? 眼の前と言うか周りを見て!?)

 リューの身体には結構つぼと言うものがあるみたいでなでたり軽く押すといつも気持ちいいと言う反応をするし、わたしはその位置を覚えたし結構うまく扱えるようになり始めていた。

なでられ眼も閉じて気持ちよさそうな表情でリュー本人がよろこぶ中で、こんなことしている場合ではないと言う反応した。

「まわ、り―――?」

 即座に理解したのは眼を覚ました場所が自分の部屋ではないことだった。

 言われて周囲に眼を向けると四方八方見えないわけではないが薄暗い少し広い部屋にいるみたいで、わたしは部屋の中央から見て少し左下寄りの場所で眠っていたと言うか倒れていたようだった。

(―――それと服装! 可愛いとは思うけどこの場では変だよ?)

「え? あ?」

 身体を起こして後ろの方に縦5、60Cmほど、横1mほどの細長い板が置かれているなと思う中でリューが服のことを言って来て、わたしは言われて腕と言うか、手首のあたりを見ると服装が変化していた。

「―――なにこれ? だけど? カワイイ? カッコいい? だけど何で?」

(知らないよ!? 僕に聞かれても困るよ!?)

 着ている服は寝る時に着ていた普通の服とは違い、装飾は少なく華美ではないが、テレビやアニメで見るような戦う女の子が着るような服装だった。

西洋の女騎士と言う雰囲気で、鎧みたいな部品も装着されているし、自分で言うのもなんだがカワイイしカッコいいが、悪く言うと世に言うコスプレのような恰好だった。

 着替えた記憶もないし軽くだが全体を見終えた後何でかとリューに聞くが、リューは当然かもしれないが知らないと言うように勢いよく返した。

「―――あ? 靴も? 頭にはカチューシャに髪留め? 携帯入れも―――」

(よく見れば意外と実用的だね?)

 見栄えだけよくしたと言うものでも無いようで靴は丈夫そうなブーツだし、髪も髪留めやカチューシャが用意され、腰の右側に何か少し大きくて四角いケースがあるようで見てみると携帯電話が入れられているようだった。

 軽くだが見終えた後リューはわたしの言葉の結論を口にした。

「―――それにしても、ここ、どこ?」

(ごめん、またわからないんだ―――)

 服のことも気になるが、わたしはリューを手に持ち、立ち上がりながらリューに聞くが、リューはわからないと返した。

「―――いいよ? だけど、まただれかに誘拐された?」

(それなら僕がいないだろう? 僕まで連れていくことはないと思うし、近くにそれらしいにおいはないよ?)

「―――」

 少し考えてみればと言う状況で、わたしはまたあの女性みたいなだれかに連れ去られたのかと思ったがリューがすぐに違うと言うように答えを返してくれた。

(―――だけど、なんだろ?)

「どうしたの?」

(―――あの巨大なぬいぐるみと同じようなにおいがするんだ?)

 答えを返し、ここがどこかと確かめ歩き出す中で、リューが奇妙な反応を示し、わたしが聞く中で、少し不味い状況の言葉を口にした。

「―――え?」

(安心して? 結構遠いよ? 特別騒いだりしなければ気づかないと思うから静かにして?)

「―――ぅ、うん。」

 わたしがリューの言葉を聞き真後ろまで迫っているかもしれないと思い振り返るが、姿がないと思う中でリューが安心していいと言い、わたしは言うとおりにすることにした。

(―――だけどなんか変だ?)

「―――変?」

(なんていうか、生臭いって言うべきかな?)

 においと言うか嗅覚がかなり強いようでリューは嗅覚で状況を把握するようで、近くにあのぬいぐるみの怪物がいることを教えてくれるが、異変が起きていると言い、わたしは何かと聞くと答えは出ているがそれが納得できないと言う物言いだった。

(―――どちらかと言えば僕たちが会った時に襲ってきたやつに似てるって言うか―――)

「―――?」

 騒がなければ大丈夫とも言われわたしはよくも解らないしどういうことかと聞くようにリューの話を真剣に聞きながら、リューは彼らの仲間かもしれないし、どんな臭いかと思ってリューの匂いを嗅いでいた。

(あの吐きだした腐った匂いも間違いなく混ざってるし、あいつにおそわれたらやばいし本当にひとたまりもないよ―――って?! なにしてるの彼方ちゃん?)

「別にリュー生臭くないよ?」

(彼方ちゃんが毎日おフロに入れてくれるんだから当たり前でしょ!?)

 数回においをかぐとリューは気づいて何をしているんだと聞き、わたしは正直に思った通りに返し、リューは考えるまでもないと言うように答えを返した。

 大きさもそれほどでもないしなついているで、おフロも毎日一緒に入っている状態で、あの怪物の匂いとは全く違うし、リューはどちらかと言うような迷う表現ではなく間違いなく逆に言いにおいをしていた。

(―――まったく、それに僕は仲間じゃないし、肝が据わっているって言うのか、それとも世に言う天然なのか―――)

「―――あ、外見るぐらいは大丈夫だよ―――、ね?」

(―――大丈夫だとは思うけ―――、なんだよ? これ―――?)

 歩きながら進んでいる状態で、リューに言葉を返して少し考えるような反応を見せる中で、わたしは部屋の端の窓枠と思われる壁の四角い穴の前に立ち外の風景を見ようとした。

 窓枠と思われる穴と表現したが窓は存在しないし、本当に窓と言うよりも四角い穴だし、わたしは穴から見える外を見て言葉を失い、リューはわたしの反応にあわせて外を見ると同様に言葉を失ったようだった。

「―――――」

(―――人の気配もないし、あいつらが動き回っているし、それに何が起きたんだ?)

 起きたとは言うが、時間はまだ夜明けとは言えない時間なのか空は暗く、地面と言うか、地上は見え難くてわかりにくいが、だれがどう見ても普通の状態ではなかった。

 この建物の高さと言うかわたしのいる場所は推定して2階だと思われるが、2階から見える景色は荒れ果てていた。

 建物は人の気配もないと言うか、人がいなくなって何十年も経っているように見えるし、壊れている家に多く、遠目にだがあのぬいぐるみの怪物と思われる赤い光が地面に数個ほど見えた。

「―――――」

 数個ほど見えるがわたしは言葉を失った。

 失う理由はと言えばリューの生臭いと言った発言の理由と言うべきで、あの怪物たちの姿が変化しているためだと思ったからだった。

 遠目での見間違いかもしれないが変化しているとするとわたしが最初に見た怪物と同様の姿かと思うが、あんな太って巨大な外見ではなく細く引き締まり凶暴そうな身体をしているのだ。

 本物の恐竜なんて見たことはないが、図鑑で見るような凶暴そうな恐竜そのもので襲われたら怖そうだとも思った。

「―――フリーズ。」

「―――?!」

 光ってこそいるが視点はこちらに向いていないと言う状態で、見てないし、静かにして下がることが肝心だと思う中で、不意に後ろからわたしともリューとも違う声が聞こえ、頭の後ろに触れなかったが感覚的に何かを突き付けられた気がした。

「フリーズ、ドン ムーヴ。ホールド アップ アンド シット。」

「―――?」

 もしかしたら銃かもしれないし、わたしはリューを抱きしめていたが、問答無用で服の胸の中に勢いよく押し込むと手を上げる中で声は先ほどと言い、意味不明な言葉を口にした。

「フー アー ユー? ワッツ アー ユー ドゥイング ヒア?」

「―――その声? 真矢ちゃん?」

 意味不明な言葉と言うか、片言だが英語で話し続けている状態で、わたしはこの声と言うか、話し方と言うか、雰囲気と言うかに見覚えがあり、ふつう考えると無理な状況だと思うが、思わず聞いてしまった。

「―――その声? 彼方?」

「―――え?」

 そんなわけないと言う状況だが、声の主はわたしのある意味思った通りの答えを返した。

わたしはうそだと思ったし、相手が片言で言ったことが正確に訳したならば動くとまずい状況だと思うが思わず振り返った。

振り返ると眼の前に声の主で片言の英語を話した人間こと、わたしがよく知る少女こと、霧島真矢がわたしに銃を向けて立っていた。


眼を覚ますと見知らぬ場所にいた彼方だったが思わずわたしこと真矢に会うが、状況はひらめきとかそんなもの必要もないと言う状況で、わたしも同じ立場で眼を覚ますと見知らぬ場所にいたと言う状態だった。

幸いと言うべきかはわからないが2日ほど前に見た夢の延長だとも考えていたし、場所は違うかもしれないが服やら武器やらがそのままだったし、わたしは彼方も桃子もいないが探索を始めた中での彼方との再会だった。

歩き始めて少しして少し先の部屋にだれかがいると思うと言うか話し声も聞こえたし、音もなく忍び寄ってと言うように背後に回って銃を向けたのが彼方と言う状況だった。

「―――真矢ちゃん? その恰好?」

「―――彼方もね?」

 銃を向けていたわたしは銃こそ下したが、彼方もだが人のことは言えないがお互いになんて格好をしているんだと言う状態だった。

「―――夢?」

「―――じゃないね? いひゃい?」

「本当にほおつねらなくても―――?」

 会えてよかった心細かったこれからどうするなんて言う状況ではなかった。

彼方が夢なのかと聞くが、わたしは夢の続きとも考えたかったが、自分のほおを手で引っ張ってみたが痛いし、彼方もわたしを見て現実だと確認したようだった。

(第一僕がいる理由を説明してほしいよ?)

「わ? リュー?」

 肝心なのはこれからどうするかと言う中でリューが彼方の胸から姿をあらわし、彼方はおどろいた。

(まったく急に押し込んで~?)

「ごめん? だけど、真矢ちゃんでよかった。」

 おそらくだがわたしが銃を向けた時に片言な英語だが手を上げろこと、ホールドアップと言ったし、彼方が意味を理解したかわからないが銃を向けられたし対処するための不可抗力だとも言えた。

リューを持っていると手がふさがるし思わずと言うように胸に突っ込んで怒られているようだった。

 振り返った時に微妙にだが彼方の胸が大きくなったし変に揺れている気がしたが、これが仕掛けの正体だったのかとわたしは納得した。

 考えてみるとリューは一人称は僕と言っているし男と言うかオスだと思うが、よく考えると胸の中こと女の秘密の花園の中に入れたとも言えた。

男だが性的に興奮している様子もない上迷惑そうな反応をしているし、人間か何かが化けてない別の生物だと言うことは確信できると言えた。

「―――だけどここどこかわかんないよ?」

「―――え? あ? やっぱり―――」

 実銃を向けると言う物騒なことをしたし、友達としてはどうかと言う状況だが、彼方は何とか一応は許してくれていると言えるが、わたしは彼方に立場は同じだと言うように伝え、彼方は少しは期待したような反応を見せた。

 期待なんて最初からなかったかもしれないが、状況的に改めて再認識したと言う状況だと言えた。

「―――求めよ、さらば与えられん。」

「?!」

「!?」

 ここをどこか確かめる必要があるなと言うようなことを話す必要があると思う中で、わたしでも、彼方でもない別の声が聞こえ、わたしたちは声の方向に眼を向けた。

 別の声とは言うが、この声に彼方もだと思うが間違いなく聞き覚えのある声だった。

「―――桃子ちゃん?」

「桃子?」

「―――新約聖書の一節。」

 間違いなくと言うように桃子の声で、わたしと彼方が眼を向ける中で桃子は最初に口にした言葉の答えと言うか、引用もとを話した。

 博識と言うか、雑学好きなのか、本を読むのかわからないが桃子は時折こう言った難しい言葉を口にする。

 わたしみたいなゲームやテレビとかで身に着けた中途半端な知識ではなく本格的な知識で、わたしは陰ながら桃子に感服している部分がある。

「だけど、神とはだれのことなの?」

「―――てか、桃子その恰好―――」

「警察、と言うか軍人? 自衛隊?」

 陰ながら感服していることは放置して、桃子は自分の言った言葉にわたしたちに問いかけてかると言うよりも自問自答すると言うように言葉を続けたが、桃子の身に別の問題が発生していた。

 彼方もわたしもだが、おとといほど前に見た夢のままの服装をしている状態で、桃子に置いては髪形まで再現された戦闘服姿だった。


 いつかと聞かれたら夜だと思われる時間でどこかもわからずわたし桃子は目覚めると軽くだがプレコグニションが起きて彼方と真矢に会えることを知り、会える場所へと進んで見事に合流に成功した。

 ここにいる理由は後回しにして真矢と彼方に言われた通りで、わたしは眼が覚めると一般的な女の子が着そうな服とは到底かけ離れた服こと、戦闘服を着ていた。

 差別的な表現や職業柄女性が着ないとは到底言えないが、わたしのような年齢の女性と言うか、少女が着るには不釣り合いな服装だと思った。

 彼方と真矢はと言えば少し派手で見たこともない服装だが相応に見えるし、2人はよく似あっていたが、わたしの方は現実的と言うか堅実と言うか、実直的だが違和感がありそうな格好だった。

「―――気がついたらここにいた。」

「―――――」

「2人とも同じなのね?」

 質問するまでもないと言うように質問し、2人が黙っている中でわたしは間違いないと言うように聞いた。

「―――と言うか桃子―――」

「―――あなたたちもね―――」

 ここがどこかと考えることも重要だが、わたしたち全員の服装がどういうことだと言う状況でこれも深く詮索する必要があると言えた。

「リュー? どうしたの?」

「?」

 3人全員そろってこれから何を言って始めればと言う状況の中で彼方は胸に入れていたリューを取出し手で抱える中で、リューが奇妙な動きを見せ始め、わたしと真矢は眼を思わず向けた。

(いや? なんかかゆいんだ?)

「かゆい?」

(昼頃からなんだけど、気のせいかと最初は思ってたんだけど―――、あー、やっぱりかゆい―――)

 身体がかゆくてかいているように見えたが思った通りのようで、彼方が聞く中でいつごろからかまで教えてくれた。

「あんたノミでもいんじゃないの?」

(いないよ?)

 なにかなと彼方がリューを見ている中で真矢が問いかけ、リューが違うと言い、彼方も真矢に聞かれリューを調べるがそんなのいないと言うように首を軽く横に振って否定の動作を見せた。

「てかそうじゃなくって―――」

「―――我慢できる?」

(―――うん。するよ。)

 少し話が飛んだが本題に戻そう真矢が口を開き、彼方は何にしても妨げにならないようにリューに抑えるように言い、リューは我慢すると言うように言った。

「ここどこよ? それに何でこんな格好わたしたちしてんの?」

 本題はこれだと言うように口を開いた真矢はわたしと彼方に眼を向けた。

「―――それに―――」

「―――どうしたの? 真矢?」

「あ? いや? 聞いてくれる?」

 質問した真矢がわからないのは当然だが、質問されてもわたしも彼方もわからないと言う状況だが、真矢が少し思い当たる何かがあると言うような反応をしたのでわたしは何かと真矢に聞き、真矢はもしかしてあれのことかと言うように口を開いた。

「―――おととい頃に、これに似た状況の夢を見たの。」

「夢?」

「うん。服装とか場所は一致してると思うけど、ゲームとかのやりすぎとかとばかり思ってたんだけど―――」

 わからないことは多いけどこれだけは確かと言うように真矢は答え、彼方が聞き返す中で真矢は答えを正確に返した。

「―――頼りにならないよね? ごめん?」

「いや? いいよ? この状況で期待なんかしたら―――」

「そうよ? 真矢? 気にしないで?」

 夢で見たことが現実になったと言う冗談のような話だが、これまでのことを踏まえると絶対にないと言えないし、真矢は役に立たないと言うような反応だったが、本当にないよりもいいと言う答えだった。

 わたしと彼方は怒りも攻めも起きないし、非難する資格もないと思うし、真矢に気にするなと言うように返した。

(肝心なのはどうやって家に帰るかだね?)

「―――うん。そうだね?」

 服装のことも解決すべきだが、勝手に移動することは前にもと言うか、昨日もあったしで、これからをどうすると言う状況だが、リューが答えを出し、彼方が返事を返した。

「―――変化が進んでいるとも言えるけ―――、ど?」

「―――何?」

「―――え? あ?」

 真矢の言う通りで能力が再び変化と言うか少しだが成長したとも言える状況で、この能力がどこまで言って何ができるかと考えている中で、真矢をふくめ次にわたしだが、どこからで何か騒がしい音が聞こえた。

(―――やつらだ!?)

 一体全体何か起きたのかわたしたちがわからないと言う状況の中で、間違いない答えを出したのはリューで、後ろの古びて錆びた金属製の壊れかけのドアが大きい音を出して勢いよく開いた。

「―――何?」

「―――恐竜?」

「え―――?」

 開くと同時に聞いたことはないが間違いなく獰猛な動物と思われる声が室内に響き渡ると同時に開いたドアの前に怪物が姿をあらわした。

 あの赤い眼の怪物だったが、外見が違っていた。

 恐竜のような外見をしているが、わたしたちが見たあのぬいぐるみとは違い本物の恐竜のようだし、間違いなく眼が赤く発光していた。

「―――」

「―――」

「―――」

 わたしたち全員どうすればと言う状況だが、真矢は思い出したかのように銃を構え、わたしも銃を構え怪物に向けた。

 ここがどこかはわからないが、わたしと言い、真矢と言い不幸中の幸いと言うべきか、もって来ていたようだった。

(―――か、み? でっ、ど、こ、ぴー? こ、ろ、せ?)

「―――え?」

「リュー? 言葉わかるの?」

 わたしたちが銃を向けるが怪物たちはそれがどうしたそんなものは全然まったく怖くないぞと言うように勢いよく脅すように声を上げ、わたしたちに近づきだす中でリューが口を開いた。

 真矢が何事かと思いリューの方を見る中で、彼方はまさかと言う反応でリューに質問した。

 リューが発した言葉は片言で途切れていたが、単語に神、でっどこぴー、殺せと言う言葉を口にしていた。

(―――少しだけなら? だけど? と言うかこいつら大した言葉を知らないみたいだ―――?)

「―――言葉を知らない?」

(僕みたいに彼方ちゃんたちとは話し合いできる領域じゃないよ? こいつらずっと同じ言葉を繰り返してる?)

 リューが言葉をわかるのが幸いかわからないが、リューは彼らの言葉を理解しているが、リューにはわからない部分があるようだった。

 彼方が言葉の意味を理解しようと質問するが、リューは思った通りの言葉を返すしかないと言う状況のようだった。

「―――知能が低いんだ?」

「―――真矢?」

「真矢ちゃん?」

 意味が解らない状況だし、近づいてくる中で答えだと言う言葉を出したのは真矢だった。

「リュー? 食べるなとか言って説得できる?」

(いってもむだだよ!? こいつら絶対僕たち食べる気だ!)

「いいからやって!? 情報手に入るから!」

 自分の出した答えを真矢は後回しにして使えるものことリューを使うと言うように言うが、リューは無理だと言うが真矢は何にしてもやれと半場命令した。


 冷静に考えられる状況ではないが人間の頭の中にはいくつもの思考と言うものが起きるものだ。

リューがあの怪物たちの言っていることが理解できると言う中で、わたし彼方と言うか、2人もだと思うが、リューがあの怪物の仲間だと考えることもその1つと言えるが、使える者は使うしかない状況だと言えた。

有効利用したのは真矢で、リューを説得に使用する方針のようだった。

(―――お前たち何者なんだ? 僕の仲間なのか? 仲間ならこの子たちは僕の仲間だから食べようとなんてするなよ?)

「―――――」

 真矢の言うとおりにすると言う状況で、リューは怪物たちに声をかけ、わたしたちが黙っている中で怪物たちは少し襲うような動作を止めて鳴き声を上げ、会話をするような様子を見せ始めた。

(ダメだ? こいつら狂ってる!?)

「リュー?」

 会話を聞いていてわたしが説得が聞いたのかと思い見ていると、リューはダメ以前の問題だと言う答えを返した。

(話が全然通じないんだ!? 仲間違うって言ってるし、殺せとか、食うとか、そんなことしか考えてないんだ!)

「―――思った通り? 知能が低いからリューみたいに話せないし、人間と仲よくするなんて理解できないんだ?」

 リューが真矢の頼んだ説得が無理だと言うように返す中で、真矢は口を開き、あの説得しろと言ったのは、彼らこと怪物の知能が低いと言う自分の推測に確証を得るための頼みのようだった。

(―――それに、僕が命令に逆らう敵だとか言ってる―――)

「―――命令? だれの?」

(わからないよ? だけど、親玉がいるんだよ!? きっと?)

 理解できないことがまだあると言うようにリューが言い、命令と言う言葉に桃子が反応して聞くが、リューはその答えはわからないと言う反応だった。

(―――と言うか何にしてももうやばいよ!? どうやって逃げるの!?)

 ドアから姿をあらわした怪物は5匹以上と言う数で、リューの説得もむだですぐにでも襲い掛かってきそうな雰囲気だった。

「―――安心して? もう遠慮しないから。」

「真矢ちゃん? ―――桃子ちゃんも?」

 少しずつ怪物が足を進めていく中で、真矢が本気で撃つと言うように言い、怪物に銃を向け、わたしが真矢に声をかける中で桃子も銃を構えた。

「―――頭よ?」

「言うまでもないことでしょ?」

 わたしは銃を持っておらずリューを抱えていると言う状況の中で真矢と桃子は怪物に銃を向け、真矢は桃子に眼を向けると頭に向かって撃てと言うように言い、桃子は当然だと言うように返事を返し、2人は眼と銃を怪物に向けた。

「―――――!」

 複雑な銃の仕組みはわからないが引き金が引かれ中の火薬が爆発し、銃弾が発射されると音が勢いよく響き渡る中で、わたしは恐怖感で思わず地面に伏せた。

「―――――?」

 時間にして10秒と経過しない時間で銃声が止まり、地面に銃弾と言うか、世に言う薬莢と言うのが地面に落ちる音が聞こえ、わたしは怪物たちのほうに眼を向けた。

「―――――撃っちゃった―――」

「―――こう言うのを、カイ、カンっていうの―――?」

「―――――」

 怪物たちが真矢の言うとおりに頭に銃弾が撃ち込まれたかわからないが、怪物たちの多くは倒れていて、1匹だけ立っていたが、すぐにも倒れそうだったが、もうだめだと言うかのように苦しそうな小さい声を出すと勢いよく大きな音を出して倒れた。

 倒れる中でわたしが言葉を失っている中で、真矢と桃子はと言えば、本気で撃ってしまったと言う反応で、信じられないがものの見事に怪物たちをしとめたようだった。

 2人は銃に頼ったとは言え自分たちの手で怪物を倒したと言うこともあるが、本当の銃を撃ったと言う実感を得て少し動揺している様子だった。

「―――2人とも? あれ?!」

「へ?!」

「あれ?! 溶けてる!?」

 わたしは襲われかけたとは言えあの怪物が少し気の毒だと思えている中で、異変が起きた。

 2人に伝え、2人が何かと眼を向ける中で、言葉通りの状況で怪物が溶け始めていたのだ。

 溶解と言う表現が正解で、怪物は生物としての輪郭を失い始め、液体のように姿を変え、地面と言うか、床に浸透するように姿を消し、言葉通りの影も形もなくなった。

「―――どうなってんのよ?」

 人間個体の表現の違いは存在するが、だれかほかの言葉が出るかと言う状況で、真矢は銃を下して怪物のいた場所まで歩み寄り、状況を説明してほしいと言うように口を開いた。

「―――――」

(僕にもわからないよ!?)

 真矢は桃子にわかるかと眼を向けるが、案の定と言うか、当然とも言えるが知らないと言うような反応を返され、次はリューにも眼を向けるが、同じように返された。

「―――彼方? 大丈夫?」

「―――あ? うん。大丈夫―――」

「そうよ? 彼方には銃がないんだ?」

 倒したにしてもと言うように桃子はわたしに大丈夫かと確認し、わたしが答える中で真矢が肝心なことを忘れてたと言うように返した。

「―――ぅ、あ? いや? いいよ――?」

(そうだよ!? それよりもここから逃げた方がいいよ?! 音を聞きつけたやつらが来る!)

 確かに必要かもしれないがこんな時に銃がある無いと言う話をしている場合でもないし、わたしが言う中でリューはほかの問題があると言うように言った。

「―――確かに―――」

 リューの言う通りで、銃声と言うものはかなりの大きい音で、ほかの場所にいるあの怪物たちが音を聞きつけてくることは絶対のことで、真矢は言う通りだと言うように怪物たちが来た方向に眼を向けた。

「いこ? こっち?」

「え?」

「桃子?」

 確かにと真矢は返事をしたが、どう逃げればと言う状況の中で動き出したのは桃子で、先に走って怪物たちが来たほうに行き、わたしと真矢がなにを考えていると言うように反応するしかなかった。

「―――」

「あ? 真矢ちゃん?」

(信じよう? それしかないよ?)

 あなたのことを信じると言うように桃子は同じ方向に走っていき、わたしが見ている中リューは行くんだと言うように言った。

「う、うん?」

「彼方! 急いで!?」

「あ? う、うん? 待ってよ真矢ちゃん?!」

 リューに返事を返す中で真矢はわたしを呼び、わたしはと言えば大急ぎとまでは言えないが真矢を追いかけるしかなかった。


 桃子がわたしたちを先導しなければ、後少しで再び同じことを繰り返すことになっていたとわたし真矢は思った。

 部屋を出るとすぐ前に柵、左に細長い通路と言うか渡り廊下で、右横に階段で、階段を下りた桃子に続き、下りると同時にリューを抱え一番無防備な彼方を前に行かせ、わたしは後ろの様子を見ながら走って行った。

 桃子が隠れるいい場所を見つけたと言うように物陰に隠れ、3人で入ると少し狭い気がしたが、わたしと彼方も同じ場所に隠れる中で、わたしたちはほかの怪物たちが姿をあらわして建物の中に入っていくのを見た。

「―――――」

「―――――」

「―――――」

 時代の経過で自然に帰りかけている廃墟と化した都市の中を怪物は勝手知ったる我が家と言うように歩き回り、建物の中に入って行き、わたしたち3人と、正確には1匹をふくむが見ていた。

(―――探してるね?)

 怪物たちは建物の中を動き回っているような音や声が聞こえたが、リューの言う通り何もないが何かここで起きたと言うことを感じ取っていることは間違いなかった。

 何もないと思って帰っていくかなと思う中で、怪物の一匹が建物から出て来て大きい鳴き声を上げた。

 声は周囲に響き渡る泣き声で遠くにまで聞こえていた。

 本物の恐竜の声なんてわからないが、声は低く、不気味だった。

(―――そう遠くには行ってない。探して殺せ―――だって?)

「―――ぇ?」

 あの怪物は集団で行動しているし、ある程度の連携が取れるとは思っていたが、予想通りのようで、あの泣き声をリューは訳してくれるとわたしたちを探すと言うことを始める合図だったようだ。

 怪物たちの言っていることは先ほどと同様に単語が多いし知能が低いと思うが、リューは聞きなれてきたと言う感覚で、的確な翻訳をしていた。

 彼方は何のことかと言う反応だったが、わたしと桃子はまずい状況になったことをすぐに理解できた。

「―――どうする? 桃子?」

「ここから逃げるしかないじゃない!?」

「ぇ? え?」

 作戦会議何てな言葉不要で、わたしが桃子に問いかける中で桃子は言うまでもない答えを返し、彼方はと言えば動揺する以外の答えがないと言う状況だった。

「―――静かに!」

「―――?」

「ぅわ?!」

 逃げると言われてもどこに逃げると言いかける中で桃子は不意にわたしの口を封じると同時に狭い場所の奥に余計に奥深くに突っ込み、彼方もおどろいた。

「むぐ、む―――」

「―――――」

「―――――」

 何をすると言う状況だが現状を考えると他に理由はないと言う状況で、眼を来た方向に向けるとあの怪物5、6匹ほどがこちらに気づかずに走り抜けていった。

「―――」

(―――あいつら本気で狂ってるよ?)

 走り抜けていくのを見ている中で口を開いたのはリューで、あの怪物たちの言葉がわかるし、仲間かもしれないかと言う懸念をわたしが持つ中で、仲間だとしても違うと言う確信が持てた。

(それにしても、あいつらでっどこぴーとか言った気がしたけど、どういう意味だろう?)

「でっどこぴー?」

 走り抜けて遠くで鳴き声や走る足音と言った音が遠くなる中でリューが口を開き、怪物たちの口にした言葉の中で意味が解らないと言うような言葉を口にし、彼方も同じように聞かれても解らないと言う反応をした。

「でっど、こぴー? デッドコピー? 死の、真似? 模倣?」

 言葉を聞き意味不明だと言う彼方に合わせて桃子も意味不明だと言う反応をしていた。

「―――粗悪な模造品―――!」

「?!」

「!?」

 デッドコピーと言う言葉を聞く中で、わたしはその言葉の答えを知っていた。

 答えを言う中で2人は自分たちが疑問だと思っていることの答えを知っている人間がここにいるのかと言う顔をしてわたしに顔を向けた。

「―――どういう意味? 真矢?」

「―――そう言う意味よ?」

「そう言う意味って?! 真矢ちゃん!?」

 先に深い意味を聞いてきたのは桃子で、わたしはそれ以外の言葉がないと言う状況だが、言葉を聞いてわからないと言うように彼方は無論返していた。

(ようするに偽物ってこと? 不良品?)

「―――そんなんじゃないの? ほら? なんか見たことあるでしょ? えっと? ほら? そうよ? パクリ製品!」

 言葉の意味が解らないと言うか、リューも言葉を返してきた。

 リューはわたしたちと話していてどこまで知能があるかわからないが、必要最低限の日本語を理解している程度と言え、質問してきて、わたしは合わせるように言葉を返すしかなかった。

「そうだ? IPad! 知ってるでしょう?」

「IPadって、わたしたちが子供のころ売ってたやつ? タブレットがどうかしたの?」

「発売された時って結構中国とかで偽物とか売られたでしょ? あれと同じ要領!」

 こんな時にどうやって説明すれば分かってもらえると言う話だが、わたしはできる限り解る人間には解るように説明した。

「―――粗悪な模造品、確かに言ってみれば―――」

「―――? あ? 子供向けのおもちゃとか?」

 わたしの言葉を聞き桃子と彼方は何とか理解できたと言う状況だった。

 デッドコピーなんて言葉はよほど英語力があるか、知識が深い人間しか知らないような単語だし、教えるのも一苦労だ。

 わたしがこの言葉をなぜ知っていたかと言うと趣味が関係していると言う状態で、銃のことを調べているうちに見つけた言葉だった。

 実は銃にはデッドコピーが非常に多いことが有名で、わかる人には解るがコルトからトカレフ、ベレッタからトーラス、発展途上国生産のAKアブトマット カラシニコフなどが生まれたことで有名だ。

「―――と言うか真矢ちゃん何でそんな言葉知ってるの?」

「銃とかで知ったの! トーラスとかトカレフとか―――」

(細かい理屈はいいよ?! 要するに偽物なんだろう? 何にしても逃げないと!)

 疑問を投げかけられるのは当然の状況で、彼方に質問されわたしが答える中でリューがそこまでだと言うように口を開いた。

「―――そうね? 気配も遠くなったし? とりあえずは移動しましょう?」

「―――そうだね?」

「うん。」

 リューの言葉を聞き最初に口を開いたのは桃子で、言うと桃子は動き出し、わたしも返事を返し、彼方も返事を返す中で、桃子は隠れていた場所から出て大丈夫か周囲を見渡していた。

「彼方は真ん中に、真矢は後ろにいって? わたしは先を行く。」

「ぁ? うん?」

「わかった。」

 迅速な支持と言うべきで、桃子は安全を確認して飛び出して走り出す中で自分が先に行くと言って走り出し、彼方とわたしは従うしかなかった。

「―――真矢、銃の残弾数どれぐらい?」

「え?」

「さっきわたしは4発撃ってあなたは6発撃ったでしょう?」

 走り出す中で桃子はわたしに質問し、何かと思う中であの時撃った銃の弾数のことを細かく聞いてきた。

「―――マガジンに入っているのは弾丸は多分12発で4発撃ったから残り9発、予備のマガジンは5個だから、―――69発!」

「―――」

「―――いつまで持つか考えないとね?」

 桃子はわたしの教えた内容を覚えていると言うか、貪欲に取り込んでいると言うべきで、生き残るために何をすべきかと言うことを話しあい、どのように動くかと言うことを決めようとしているようだった。

「―――これが実銃なら後6発で、予備は―――、同じく5個だから66!」

「? ?」

 教えた身だがわたしも把握をあまりしていなかったと言う状態だったが、思い出すように言い、わたしは桃子に実情をつたえ、前を走る彼方は意味不明な会話にどうすればいいと言うような反応をしていた。

「―――それにしても、矛盾しない?」

「―――ぇ?」

「なにが?」

 彼方に話す必要もあると思う中で、不意に桃子が次に気になることがあると言うように口を開き、彼方が何事かと反応する中で、わたしは桃子に何かと聞き返した。

「―――何であいつらはデッドコピーなんて難しい言葉知ってるの? 反対に、リューの方が頭がいいのに、何でデッドコピーの意味を知らないの?」

「―――」

 桃子の言うとおりだった。

 状況的に考えるとリューの方があの怪物よりも頭がいいとして、わたしたちとも意思疎通ができるし、知識も深いと言え、あの怪物たちがリューよりもむずかしい言葉を使うのは奇妙な状況だった。

(そんなこといいだろ? とにかく逃げようよ!? ここから離れよう!?)

「そうだよ? それが先だよ?!」

 深く考える要素があると言うべきで、当の本人も関係しているが、リューが話し合っている場合ではないと言うように言い、彼方もそうすべきだと言うように勢いよく返した。

 彼方とリューの言うとおりだし、わたしと桃子は彼方とリューが言う中で言うとおりにすると言うように真剣に走りだした。

 後ろや少し遠くでは彼らの仲間を呼んだり連絡をしあっているのか、遠吠えのような声が聞こえていた。


 計れば実際大した時間を走っていないかもしれないが、わたし彼方をふくめて、桃子と真矢は長い時間走り続け、先ほどまでいた場所とは遠く離れた場所まで来ていた。

 永久に走り続けられるわけでもないし、長い時間走った状況で、確実ではないが逃げ切ったとも言え、少しの間は安心とも言えるし、疲れて休みたいと言うのが心情と言うか全員一致で、総出の本音でわたしたちは物陰に隠れて一休みをしていた。

 瞬間移動と言うものが起きたことは解るがどこに来たのかはわからないし、以前のことと違い服装まで変わると言う異常事態で、なれない服装で動き回り、わたしたちはかなり披露していた。

 3人3様でなれない服装な上走っている地面も壊れかけで、地震でも起きたのか地盤が動いて隆起していた。

地面には壊れた建物のかけらが落ちていたり、壊れた家として原形を保ってない家の壁と言う名の行き止まりに迷いながらも抜け道を見つけて突き抜けたりと、ここまでよく走り抜けたと言う状況だった。

(―――ごめん。僕も走ればよかった。)

「―――ぇ?」

(重たかったでしょ?)

 真矢も桃子も、わたしも全員息を切らしている状態で、真矢においては床にあおむけに倒れていて、注意しようとも思ったが、こんな状況だし休ませる方がいいと言う状況の中で、リューが口を開き、あやまった。

 わたしが何かという反応の中で、リューはわたしに対して気遣うように聞いてきた。

「―――フフ?」

「―――いいよ? 追いつけないでしょ?」

「そうよ? その短い足で走れるわけないでしょ?」

 わたしとリューの話し合いを聞き、桃子は笑い出し、わたしも軽くだが思わず笑いながら返し、真矢も無理だと言うように言った。

(馬鹿にするな!? 僕は早いし強いし頭もいいぞ!)

「ハイハイ?」

(なんだよその反応は!? 彼方ちゃんまで!?)

 緊迫した空気だったが少し落ち着いたと言うか、ゆるみすぎかもしれないが少し良くなったと言う状況で、リューは真矢に言葉を返すと真矢は適当にわかったと言うように返し、リューは不満そうに言葉を返していた。

「―――?」

 適当にわたしが言えばリューもおとなしくなるし、一休みを終えたらとにかくまた移動すると言うか逃げる必要があると思いながら、無意識に顔を上げた時、わたしの眼の先に奇妙な物体が見えた。

「―――ね? ねぇ? 真矢ちゃん? 桃子ちゃん?」

「―――?」

「―――?」

 眼の先と言えど距離はかなり先で、正確な距離はわからないが、大きい建物で、暗くてわかりにくいがわたしだけではないと思うが、日本人全員にはその建物の姿に見覚えがある姿だった。

 わたしは思わずと言う状況で、その建物を見たまま桃子と真矢に声をかけ、2人は何だと言う反応をしていたが、わたしが建物を指差していることもあって建物の方向に眼を向けた。

「―――あれ―――――?」

「―――東京タワー?」

「東京タワーね?」

 遅れてあれと言う中で建物の名称の答えを出したのは真矢で、桃子も真矢の言う通りだと言うように返し、わたしも心の中で同じ答えを持っていた。

(トウキョウタワー?)

 東京タワーとは言うまでもないが日本の首都東京都に建てられたタワーこと塔で、日本人は知らない人間はいないと思うが、リューが知らないのは当然だとも言えた。

「だけど―――」

「―――だけど―――?」

「ぶっ壊れてる―――?」

 リューが何かと言うことに答える必要もあるが、わたしと桃子で時間差で同じくだけどと言う中で、真矢がだけどと言う言葉の答えを返した。

 わたしたちが使った言葉の通りで、わたしたちの視界に移っている東京タワーは、真矢の言う通りでぶっ壊れていると言う表現が一番正しかった。

 縦に細長いために倒れているとも思われるが、幸いと言うべきか倒れていないが、複雑に湾曲していると言うべきだった。

 一番妥当な表現と言えば稲妻で、正確には稲妻を逆さにしたように複雑怪奇に湾曲し、倒れていないのが不思議な状態になっていた。

「―――ちょっと待って? ここ東京ってこと?」

「そのようだけど―――」

 遠くに見えるが東京タワーが何かの見間違いとは到底思えないし、日本のどこかや海外に似たような建物が絶対に無いとは言えないが、何にしても異常事態だし、わたしたちの居場所を知る手立てとも言えた。

 質問を返したのは真矢で、桃子はと言えば答えは間違っていないが、何かが間違っていると言うか、間違いなく理解できない異常が起きていると言う反応だった。

 わたしたちは無論東京になんて住んでいないし、来て見たらと言うか、いつの間にか来ていたら異常が起きていると言う理解に苦しむ状況だった。

(トウキョウって何?)

「―――遠い場所! 歩いて行ったら3日以上もかかる!」

(―――うわぁ?)

 わたしたちが話し合う中で話についてこれないのがリューで、何にしても話しに参加すべきと考えたのか、リューが質問すると真矢はすばやく答え、リューはどこまでかはわからないが、ある程度のことは理解したようだった。

「―――力、なのかな―――?」

「―――まさか、わたしたちがぶっ壊しちゃった?」

「えっ?!」

 考えるまでもないと言う状況でわたしが再確認するように2人に聞く中で、真矢が少しと言うか、かなり恐ろしい言葉を返しわたしはおどろいた。

「―――こうやって力を使いこなせてないし、無意識に使って―――、何もかもぶっ壊しちゃって―――」

「―――――」

 推測の域では済まされない話を真矢は真剣に話し、わたしは返す言葉もないと言う状況だった。

「―――それはないと思う―――」

「桃子!?」

「―――たぶん。」

 わたしも真矢も証拠はないが現実的に信憑性があると思っていると、桃子が反論を返し、真矢がどういう意味だと返す中で、確定した真実ではないと言うか、推測していることがあると言うように眼を反らした。

「―――たぶんって―――」

「―――だけど、わたしたちが東京を壊したいとか思った? 力を使いこなせないと言うか、制御できないとしても、わたしたちが住んでいる場所と東京に何の関係が?」

「―――――」

 あなたことと桃子の推測も不確かなものではないかと真矢が返す中で、桃子も同じような確定した事実ではないが、否定できる部分も話した。

「―――それに、ここが東京だって言う確証がな―――」

 わからないと言う状況だが、少し考えるとここが東京ではないとすればわたしたちはどこかに移動したとも言えるし、最悪の答えが出たのを桃子が口を開いて否定し、回避できたとわたしが思う中で、遠くで何か大きい音が聞こえた。

「―――何?」

「―――銃声?」

「―――のようね? 花火? 体育祭、競争なんてするわけないし―――」

 乾いた刻みのいい音が何回も聞こえ、わたしが何かと思い音がしたと思われる方向に顔を向け振り返る中で答えを出したのは真矢で、桃子は同じように反応したが、ほかの可能性はないと言うように言葉を付け足した。

 真矢の言う通りで、どこかはわからないが本当の銃声のようで、銃の知識はあまりなくて正確には欠けるが、連射できるマシンガンとかだと思うし、遠くで何かが爆発する音が連続して響き渡っていた。

「―――」

(―――彼方ちゃん?)

「彼方?!」

 何が起きているかもわからないし、わたしは物陰から少しだけだが顔を出して状況を確認しようと歩き出し、リューと真矢が何を考えているんだと言うように声をかけた。

「―――大丈夫だよ? 少し外を見てみるだけだから―――」

「―――うん。まぁそうだね?」

 わたしには銃声と言う確証自体もないし、少しでも情報を得ようと言う措置で、真矢に大丈夫だと言うように返し、真矢も確かにこのまま動かないのはまずいと言うように返事を返し、物陰から少しだけ周囲を見渡し始めた。

 物陰の近くはわたしたち以外の人の気配と言うか、生物が存在しないようで静かだが、遠くと言うかわたしたちが走って来た方向では確かに銃声のような音が聞こえていた。


 遠くで聞こえているのは間違いなく小銃系の銃声だとわたし真矢は思った。

 銃を持った人間があの怪物たちと遭遇でもして戦っているのか音が連続して聞こえているし、第一こんな場所で花火とかは無いと思うし、空に花火もあがっておらず、銃声と言う方が一番正解だった。

 銃声はわたしたちが走って来た方向から聞こえ、音も不定期で、法則性もなく、自然現象で起きた音とも到底思えなかった。

「―――でも待って? 銃声がすると言うことは?」

「だれかがいる―――?」

「―――わたしたち以外に―――?」

 当然と言えば当然の答えだが、肝心なことには以外と気づかないと言うもので、わたしも気づいていないと言う状態で、最初に気づいたのは桃子で、次に反応して気づいたのはわたしで、次に彼方が反応した。

「―――自衛隊?」

「―――」

 考えられる可能性の中の答えを出したのは桃子で、銃を撃っているのは自衛隊員ではないかと言う推測を立てたようだった。

(ジエイタイ?)

「―――軍隊、守ってくれる人たちだよ?」

 意味が解らないと言うようにリューが返す中で彼方は簡単にだが自衛隊がなにかを話した。

 大まかな考えで言うと正解とも間違いとも言えない答えだが、議論していると難しい話になるし、わたしは何も言わないことにした。

「そうだ!? たすけてもらえばいいんじゃ―――!?」

「―――」

「ダメ、かな?」

 実際に自衛隊員ならば助けを求めても大丈夫だと思われるし、彼方の案もいいが、自衛隊員ではなかった場合どうするかと言う状況で、わたしが待てと言う表情をする中で彼方はまずいことを言ったと言う反応で再確認して来た。

「自衛隊だったらね?」

「桃子―――」

 ダメかと聞き、心配そうな表情をしている彼方に答えたのは桃子で、わたしは本当に大丈夫かと言うように桃子に顔を向けた。

「自衛隊じゃなかったら?」

「―――どういう意味? 桃子ちゃん?」

 わたしが顔を向ける中で桃子は彼方に質問し、意味が解らないと言うように彼方は桃子に質問した。

「その言葉の通り、自衛隊なら助けてもらえばいいと思うけど、自衛隊以外な気がする。」

「―――桃子また―――」

「いいえ? これはなんとなくなの。」

 自衛隊だったら同じ日本人で人間だし、わたしたちのこの格好は異常だが確かに話せばわかってもらえる気もするが、ほかはダメだと言う気がすると言う状況判断のようで、わたしは思わず桃子がまた何かを予知したと思ったが違ったようだった。

(―――それよりもさ、近づいて来てない? 僕の気のせい?)

「ぇ?」

(足音が聞こえるんだよね?)

 悪意はないと思うし、重要なことだと考えてリューはこの状況の中である意味最悪なことを教えてくれ、彼方が軽くだがおどろく中でリューは言葉を続けた。

「―――」

「―――」

「―――」

 わたしたち全員で銃声の方に眼と耳を向けてみると先ほどまでと違い銃声の音が減少し、少し遠く、真剣に感覚を研ぎ澄まさないとわからないが、確かに足音が聞こえた。

「―――?」

「真矢ちゃん?」

「―――しっ? 何か聞こえない?」

 眼も耳向け、ないが来るのかと考えている中で、わたしはなんとなくだが、奇妙な音を遠くから聞いた気がし、彼方が何かに気づいたのかと聞く中で、わたしは小声で返事を返した。

「―――何か?」

(―――確かに、なんだ? 鼻息が荒いのか―――?)

「鼻息?」

 わたしに合わせて彼方も小声で聞く中で答えを返したのがリューで、彼方が聞き返したが、リューも同じように思っていたようだった。

 わたしが聞いた音と言うのは人間の呼吸音のような音だが、音は大きく、深く、何か大きいものが呼吸器にでも詰まっているような音だった。

「―――なに? あれ?」

「―――?」

「あれ?」

 彼方がリューの言葉が意味が解らないと言う反応で考えている中で、次に異常に気が付いたのは桃子で、何かが見えたと言う反応で、わたしが桃子のほうに眼を向ける中で、桃子は言葉通りの見えた方向を指さした。

「―――」

「―――なに? あれ?」

「―――わからない―――」

 彼方もあわせるように眼を向ける中でわたしは見えた物に対して何かと反応を返す中で、最初に見た桃子は正直にわからないと返した。

「―――だけど、あの恐竜じゃない?」

「―――おばけ?」

「違う! よく見て? 人間みたい―――。」

 遠くに複数の赤い光が見え、わたしは最初はあの恐竜のような怪物だとも思ったが、よく見てみると呼吸こそ大きく深いが恐竜ではなく人間のような姿に歩き方や、動きをしているのが見えた。

 あの恐竜の怪物ではないと言うわたしの言葉を聞き、彼方は別の何かというか、お化けなのではと聞くが、否定したのは桃子で、わたしたちが見ている中で彼らが歩いてこちらに進んでくるのが見えた。

「――――――」

 わたしたち慌てて姿を隠したため彼らはわたしたちに気づいていないようで、彼らは少し注意すれば見えると言う中で隠れた場所の眼の前を通り過ぎようとしていた。

「―――おばけ―――」

「違う?! 人間よ? 黒い服着てるだけ―――!」

(そうだ! こいつら人間だよ!?)

 普通の人間ならば幽霊や怪物の類だと疑うし、彼方も同じように人間ではないと言うように言うが、わたしが即座に人間だと言い返し、桃子も納得する表情をして、リューが間違いないと言うように言った。

 姿をあらわしたものが何かと言えば、武装した人間たちのようだった。

 身体が黒いのは黒い服を着ているためで、呼吸が深く大きいのは顔に装着している防毒マスク越しのためで、眼だと思われる部分が赤いのは眼の部分に赤い光の照明機器をつかっているためのようだった。

 暗くてわかりにくいと言う部分もあるが素肌と言うものが一切見えず、武器と言うか防具もかなり身に着けているようで歩くたびに身に着けている物が触れ合ったり動く時特有の乾いた音も聞こえていた。

 手には言うまでもなく突撃小銃アサルトライフルが握られ、身体こと服には予備の弾奏を入れるケースや拳銃とケースの中におさめられたナイフのような物も見えた。

 足音や銃声、姿と言い、幽霊のような物ではないことは明確だった。

 ゲームやアニメの話になるが、バイオハザードのハンクや人狼とか言うアニメのプロテクトギア、KILL ZONEとか言うゲーム出てくる兵士の着ている武装した服に似ているが、よく見るとまったく違うデザインで、オリジナルのようだった。

「―――?」

 隠れているわたしたちを通り過ぎていく中で、わたしたちは何とか彼らの歩き去る姿を見始めている中で、彼らの行動に奇妙な部分が見られた。

「ねぇ、真矢?」

「―――わかってる。」

 桃子も同じように気付いたようで、わたしはわかったと言うように返した。

「話し合ってる?」

「うん。そうだね?」

 合わせるようにと言うか、答え合わせと言うように言葉を出したのは彼方で、彼らが話し合っているように見えたと言うか、話し合うような声が聞こえた。

「―――日本語、じゃないね? 英語?」

「そうみたいね―――?」

 話し合うような声と表現したが、彼らを見てみると声に合わせて本当に話し合うように顔を動かしていたり、身体の動きが見えるが、わたしの出した言葉の通りで、日本語には聞こえないし、桃子が納得するように英語か海外の言語のようだった。

「―――反応? 場所? 到着? 人? 姿? ない―――? 間違い?」

「?!」

「!?」

 意味でもわかれば少しでも何か役に立つと思いながらもどうしようもないと思う中で、彼らの言葉を少しだけだが彼方が訳し、わたしと桃子が思わずおどろいた。

(彼方ちゃん? あいつらの言ってる言葉わかるの?)

「―――うん。少しだけ―――」

「さっすが、聖歌さんと海外旅行していることある―――」

 リューにわかるのかと聞かれると完璧には無理と言うように彼方はリューに返し、わたしは聖歌もふくめ彼方には思わずと言うように歓心するしかなかった。

 彼方は結構母こと聖歌に海外に旅行に連れていかれていると言うか、ひっぱりまわされている状態で、長い時は半年近くも旅行に出ている時も過去にあり、ほぼ留学と言う状態も時にあったそうだ。

 英語も流暢に話せるわけではないし、必要最低限の生きていけるための会話の範囲内だとも思うが、成績で言うと結構上の方な上、ある意味と言うか彼方も言うが聖歌の気まぐれにひっぱりまわされているにしてはほかの成績もいい方だ。

「―――もしかして? わたしたちを探してた?」

 聖歌と彼方は雰囲気的にはあまり似てないし、性格も違うが、遺伝子はやはり受け継いでいるなと思う時間もないのは当然で、彼方は聞いた言葉を整理してある答えを出した。

「―――それなら!?」

「―――間違いとか言ってたし―――、どういう意味?」

 彼方の一部とは言え訳した言葉を訳して整理して推測すると、反応があった場所に来てみたが、人の姿はないし、間違いなのではないかと言うある程度整理した文章が想像できた。

 歩き去っていく彼らの方に眼を向けながら桃子はわたしたちを探していたのかと言うように言い、わたしは彼方の言葉の意味が整理しても解らないと言う状況だった。

「―――たすけてもらったほうがいいかな?」

「信用できる?」

「―――姿、現さない方がいいはね―――?」

 この状況だし、ほかにだれかがいると言うわけでもないし、たすけてもらうのはある意味妥当だが、銃を持っているし出て言った瞬間に撃ち殺される可能性もないとは言えないし、わたしは反対し、桃子も反対するように返した。

「それに、わたしたちの格好だっておかしいと言うか、怪しいんだけど?」

「―――――」

 極めつけはわたしたちの格好で、常識的に言うとあの彼らの格好の方がかなり怪しくも見えるが、この現状的には彼らの方が普通で、わたしたちの格好の方が常識外で、わたしは彼方に言うと、どうしようと言う表情を見せた。

「―――これも、神の力なの?」

「―――――桃子ちゃん―――」

「―――どこまで、何が見えるの? どうすればいいの―――?」

 出てくる言葉と言うか根本の原因を探せばと言うように出る言葉は桃子の言う通り神の力で、わたしたちはひっぱりまわされていると言うよりも、そこらの適当な変な場所へとひっかけまわされていると言う感覚だった。

 彼方が心配そうに声をかける中で、桃子は言葉通りにこれからのことに迷うしかないと言うように言った。

「どうすれば、未来を変えることが―――」

「桃子?」

「桃子、ちゃん?」

 言葉を桃子が続けている中で、桃子は何かを考えたと言うようなそぶりを見せ、わたしと彼方は何かというように桃子に声をかけた。

「―――ねぇ? ここってもしかして未来?」

「は?」

「へ?」

 何かとわたしと彼方が桃子に問いかける中で、桃子が問いかけと言うか、自分の思っていることをこたえるが、不意なことに不意を重ねる状況で、意味不明な答えで、先に反応したのは彼方だが、即座には理解できない答えだった。

「―――数日後とか、数か月後とか、数年後とか、何百何千年後とか―――」

 わたしと彼方が理解できないと言うように答えている中で、桃子は解っていないにしても解っているにしてもどうでもいいから聞いてほしいと言うように言いだした。

「―――何言ってんの? 桃子?」

「考えても見て? わたしには未来が見えているようになっているし、この能力にはどこまで再現があるかわからない!」

「―――?」

 わたしがどういうことかと言うように質問する中で、桃子は余計に意味が解らない答えを返し、彼方はと言えば異口同音と言う反応だった。

「彼方も見たでしょう? 鈴とのあの時のこと?」

「あの時? 鈴ちゃん?」

「―――?」

 わたしたち2人が考えている中で桃子は彼方にならわかると言うように言い、彼方はあの時と言われてもいつと言う反応で、わたしは何のことだと言うように反応して彼方に眼を向けるしかなかった。

(鈴ちゃんには桃子ちゃんが、桃子ちゃんには鈴ちゃんがあそこに立っているのが見えた?)

「え?」

「は?」

 本当わからないと言う反応の中で、これのことかと聞くように答えたのは彼方に抱きかかえられているリューで、その言葉に先に反応した彼方と言い、わたしと言い、意味の解らない言葉だった。

(未来が見えているとして、何か違うことがと言うか、違う未来になっている?)

「―――そう、わたしたちは未来を変えている。それに遥香の言葉を思い出して!?  過去にも未来にもいって変えることができるって言ってたでしょ? ここが未来だとして―――」

「落ち着いて!? 落ち着いて桃子ちゃん!?」

 わたしと彼方が意味不明だと言う反応の中でリューが桃子の言っている言葉に付け足すように言うと桃子もその通りだと言うように反応して話し始めたが、話す途中で彼方が言葉を止めた。

「―――深く考えるのは後にしよう? それにしてもこれからどうするの?」

(そうだよ? ここに長居するのはよくない気がする。それに奴らが戻ってきたら笑いものにならないよ―――)

 ここがどこかと言うことを考える必要もあるが、言葉を止めて言葉を続け、外のほうに眼を向けた彼方の言う通りで、いつまでもここにいられる状況ではないと言え、リューも賛同し、彼方と会わせるように外に眼を向けた、


 わたし彼方の案は桃子に聞き入れられ真矢も言うまでもないと言う状況でわたしたちはあの黒い身体と言うか、武装した人間たちと怪物たちの気配がないことを確認して移動することにした。

 移動することにしてある程度歩いてわかったが、ここがどこかと言う疑問があったが、ここは未来か過去か、だれかが造った偽物の街なのかわからないが、とにかく間違いなく東京のようで物騒な観光をすることになった。

 わたしが発見した東京タワーを主軸に、歩いて行く中で壊れて原形を失いかけてこそいるが、テレビや観光で見られるような多くの東京の名物と言える建物を見ることができていた。

「―――本当に、東京なんだね?」

(―――僕にはわからないけど、なんかひどいね?)

「―――本当はもっとたくさん人がいるんだよ? 日本で一番―――、なんていうべきかな?」

 わたしもだが真矢も桃子も半信半疑だとも言う状況だが認めるしかできないと言う状況で、わたしが再確認するように言う中で、リューが口を開き、わたしが本当はこのような姿ではないと返そうと思ったがうまく返せなかった。

「―――経済の中心、首都、大都市―――」

「リューにはわからないよ?」

「―――そうよね?」

 リューと話している中で答えはこれでしょと聞き返すように桃子が言うが、桃子の答えはリューにはわかりにくい答えだとも思い、わたしが返す中で桃子も軽く笑って返した。

「―――だけど、ちょっと変よね?」

「変?」

 桃子が笑って返したが、歩きながら桃子は何かを見つけたようで、変だと言い、わたしは何がと言うように聞き返した。

「―――彼方、真矢もだけど、ここで一体何が起きたと思う?」

「―――え? わかんない、ごめん―――」

「わたしもわからない、だけど、何か変じゃない?」

 わたしが何が変かと聞く中で桃子は再確認すると言うように問いかけたが、わたしはわからないし、桃子は何にしても本当にわからないのかと言うように再三聞き返した。

「人の痕跡がなさすぎない?」

「人?」

「人?」

 答えはこれだが確認してほしいと言うように桃子は言い、わたしと真矢はそうかと言うように聞き返してしまった。

「―――これもだけど、生き物の気配もない気がしない? 鳥とかカラスとか、犬とか猫とか見た? 人間が必要最低限の生活できるものは?」

「―――確かに? コンビニみたいなの見たけど空っぽだったし、それっぽいゴミとか落ちてない―――」

 桃子の続ける言葉通りで、周囲には動物と言うか植物の気配もないと思えるほど静かで、先ほどまで聞こえた銃声がうそのようだし、桃子の言った通りだと言うように真矢も否定できないと言うように言葉を返した。

(確かに? そんな匂いがない―――)

「死体もね?」

「―――!」

 納得できると返すように真矢が返し、リューが本当だと言う言う中で、桃子は極め付きにと言うように言い、真矢はおどろきを隠せない反応を見せた。

「―――これほどのことになっているなら、死体がたくさん転がっている場合もある―――」

「―――それか、核爆弾でも落ちて影も形もなくなったとか―――」

「―――止めようよ? 怖いから―――」

 桃子の言葉を聞いた真矢はその通りだと言うように言いながら周囲を見わたし始めたが死体もないし、桃子に置いては余計に恐ろしいことを言い、わたしは2人を止めさせた。

「―――」

「真矢ちゃん?」

「真矢?」

 2人が言ったのは推測だが信憑性もあることも事実だが、わたしたちの第一目的なここからどうやって帰るかと言う状況だが、歩いている最中に真矢が立ち止まり、わたしと桃子は真矢の名を呼び振り返った。

「えい!」

「真矢ちゃん?! なにしてるの?」

 桃子が一番前を歩き、わたしが中間で真矢が後ろで、最後尾が遅れていると言う状況の中で、わたしと桃子が振り返ると真矢は壊れた車の運転席の横側に立っていて、銃でドアの窓を不意に勢いよく叩き割った。

「真矢?!」

「―――なによ~? かぎないじゃな~い? ターミネーターのうそつき~?」

 桃子が呼ぶ中で真矢は壊して開けた車のドアに手を入れ、日よけの部品を動かして何かを探すような動作を見せた。

 起動する鍵を探していたようだが、普通に考えるとそんな場所にはないし、真矢はゲームとかに関係すると思うが意味不明な言葉を言っていた。

 映画やゲームには詳しくないが、あの日よけと言う不用心すぎる部品と言うか場所に鍵を隠す作品が存在するのかと少し疑問に思った。

「真矢、あなた何がしたいの?」

「こーいう時ってさ、アニメやゲームとかだったら主人公がこーやって車をつかえるようにするんだけど、動かせないかなって?」

 桃子がこんな時に意味不明なことはしないよねと言うように聞く中で、真矢は真剣な様子で言葉を返していた。

「だけどダメ。これおシャカさま。」

「気持ちはわかるけど―――」

「当然だよ? 早く行こうよ?」

 見ての通り路上に置かれていた車は絶対に動かない領域で壊れていて蛇足な行動で、桃子は言葉通りに厚意はいいと言うように言い、わたしは何にしても歩こうと言うように進行方向を指さした。

「―――第一運転できないでしょ? 足とか届かないじゃない?」

「道でもいればな~。」

 わたしがいい再び歩き出す中で桃子が極め付けと言うかとどめを刺す気はないが無理だと言うように言うが、真矢はあきらめきれないと言うように言った。

「道でも無理だよ? そうだ!? 遥香ちゃ―――」

「それは絶対いや! あいつはダメ!」

「―――――」

 わたしたちと同じ年齢だし道も運転できないとわたしが言う中で、わたしは背も高いし遥香なら運転できると思い、名を出そうとする中で真矢は勢いよく止めた。

 真矢は遥香のことを本気で嫌いになっているようだった。

「それにしてもさ~? いつまで歩けばいいの~? も~くたくた~?」

「真矢ちゃん―――」

「最悪な観光ね~?」

 考えてみるとと言う状況で、わたしたちはどれくらいの時間ここにいたかわからないと言う状況で、歩き続けてもいる状態で、不安を漏らしたのは真矢だった。

 わたしも桃子も疲れていると思うし我慢しようよと言うように名前を呼ぶ中で、桃子は状況通りの不満を漏らした。

「わ? リュー?!」

(―――僕だって歩くよ! だからがんばろう真矢ちゃん!?)

「―――ぅ~、あんたがそう言うなら~?」

 真矢がもう休みたいよと言うような反応の中でわたしが抱えていたリューが勢いよく飛び降り、真矢を元気づけるように言うと歩き出し、真矢も苦しそうだが解ったと言うように反応した。

「―――このことが終わったら、ちゃんとした東京観光がしたいね―――?」

「―――桃子ちゃ―――」

「―――なによ―――」

 リューが歩き出し、真矢が追い始める中で桃子は軽く笑いながら言い、わたしも真矢も少しそうだねと言うように軽く微笑む中で桃子いいながら道を右に曲がる中で、不意に歩みと口を止めた。

 何事かと言うようにわたしが桃子を呼び、桃子の見ている方向に眼を向けるとわたしも言葉を失い、真矢も奇妙な反応のわたしと桃子に声をかけ、見ている方向に眼を向け、言葉を失った。

(―――なんだよ? これ?)

 わたしたち3人が言葉を失っている中で、一番にと言うか、口を開けたのはわたしたちではないリューで、なんだよこれと言う以外の言葉が出ないものが眼の前に存在していた。

「―――ロボット?」

 リューが口を開き、合わせるように口を開けたのが桃子で、わたしたちの眼の前に見えたのは桃子の言う通り、ロボットのような物体と言うか、ロボットそのものだった。

 正確にはロボットアニメでてくるような人が乗ると思われる巨大ロボットだった。

 巨大とは言うが人間で言うと身長は10m以上もあると思われて巨大に見えるが、精魂尽き果てたと言うべきか、やられて壊れたと言う方が一番簡単だが、壊れてうつぶせになって地面に倒れている状態だった。

 顔と思われる部分もこちらを見ておらず地面に顔を向けているし、わたしたちの眼の前には前に手を伸ばし、中途半端に握られた形になった機械の腕の先の手と言うか巨大な握りこぶしが置かれている状態だった。

「―――信じらんない? 本物なの?」

「これが原因なの? もしかして?」

「―――2人とも、危ないんじゃ?」

 動き出すと言う気配は全くと言うほどに見受けられずに沈黙している中で反応したのは真矢で、興味津々近づき触れると言うか調べ始め、桃子も同じような反応で、わたしが止めるが2人が聞くはずもなかった。

「―――大丈夫よ? 彼方? 完全に壊れてる―――」

「そうよ? こいつぶっ壊れてる。」

「―――まぁ、桃子ちゃんと真矢ちゃんがそう言うなら―――?」

 桃子は落ち着いた雰囲気で言うとわたしたちから見て左側の背中の上に登り始め、少ししたと言うか、巨大な背中を見た後空を軽くと言うように見上げた。

真矢は少し興奮したように言うと右の方へと移動し、肩とも腕の上の部分と言える場所へ上り始め、わたしはと言えば2人に遅れてロボットと言うか、ロボットの残骸の手の前に近づいた。

 手と言うか巨大な指に触れてみると金属独自の冷たい感触がして、夢ではないことは確実だった。

(巨大な人間? ロボットとか真矢ちゃんたち言ってるけど―――)

「―――車みたいなものだよ? 人が動かすんだ?」

(これを? 人間ってすごいんだね? 彼方ちゃん?)

 リューも見ていると言う状況だが、リューにロボットなんて理解できるわけもないと言う状況で、何かと言うように言う中で、わたしはリューを抱きかかえると言い、リューは自分のことではないからと言うように言葉を返した。

 リューが言葉を返し、わたしに呼びかける中で、わたしは何気なしにと言うか、意味はないとも言えるが、空を見上げていた。

 まだ夜のようで暗いが星空が見え、改めてと言う状況だが深く呼吸してみると空気の寒さが身体中にしみる気がしたし、吐きだした息も少しだけ白かった。


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