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規格外の出来事 後編

 携帯電話が鳴り、部屋を出て言った道は何が起きたのだろうと言うような顔をしているが、わたし伊那と理沙の部屋に戻って来た。

 母白夜とわたしたち2人、道と枝葉と言う女性は何にしてもこれまでのことと、これからのことと、神社の管理の件と、少し難しい事情を話し合っている状況の中の電話だったが、戻ると道は何事もなく話を続けた。

 話を道は続けるが問題は白夜の方だった。

「―――僕が言う言葉じゃないと思うんですけどね、困るんですよ。職務放棄でしょう?」

「人間だって最近は―――」

「―――一利ありますよ? だけど―――」

 世に言う込み入った話で、白夜は道に怒られると言うか、注意されるが、言い返すと言うか言い訳し、前にも進みそうもない会話を来た時から続けていた。

「「―――退屈だね?」」

 白夜の横に座っていたわたしたちは顔を合わせ、お互いに言うまでもないことを口にした。

「「―――ねぇ? そう言えばさっきの電話だれからだったの?」」

 2人で永遠とも言える会話を続けている中で何か別のことを話そうと思い、わたしたちは思い切って道に質問してみた。

「―――ああ、そうか? 携帯持ってないんだっけ?」

「―――」

「―――と? 電話?」

 わたしたち2人あわせて携帯電話を持っていない状況で、道は聞かれるとそう言えばと言う反応を見せる中で電話が再び鳴った。

「―――」

「道くん、もうここでいいよ?」

 何にしても先ほど同様に部屋から出て行こうと言う様子見せる中で、枝葉が道を止め、道の携帯を操作して半場強引に着信に出た。

「―――枝葉さ、もしもし?」

 困りますと言うように道が言いかけるが何にしても出てしまったし、無言なのはまずいと判断して道は電話に出た。

「彼方? さっきはなんだったの? あ? いや? いいよ?」

 電話の相手は彼方で、先ほどかかってきた電話も同様に彼方で、何かあったと言うか、先ほどは急に切れたか何かが起こったようで、道が質問し、何か言われたようで道は構わないと言うように反応を返した。

 一応はと言うように道は部屋を出ていくと言うように中腰で立っている状態だが、枝葉がもういいし座れと言うように肩を持っている状況だった。


 会話中に電話がかかってくればかかって来た人間は話している場所から一時的に出るのが普通だが、わたし枝葉は立ち上がって出て行こうとする道を止めた。

 先ほどの電話の会話を少しだけ聞いたが、彼方からの上電話越しにだが真矢に何起きた様子な上、再び彼方から電話がかかって来たと言う様子だった。

 わたしたちのことにも何か関係しているかもしれないとも思って出すわけにもいかないと思ったし、電話越しに彼方は先ほど書けてきた電話を突然切ったことをあやまる中で道はわたしの指示に仕方ないから従うと言うように座り、彼方と話し始めた。

「―――鈴ちゃんって、あの眼鏡で三つ編みの? 連絡が取れない?」

 異常事態と言うか、何かが起きたような反応を道は見せた。

「―――ああ、あの伊那と理沙の家、枝葉さんも一緒。―――わかった。」

 彼方の声がよく聞こえず何を言っているかわからないが、何かを決めたような反応で、道は電話を切った。

「どうしたの?」

「―――鈴って言う子と連絡取れないそうで―――」

 わたしが聞いてくると道は簡単にだが電話越しに何を話して何が起きたか話した。

「真矢もなんか突然気分悪くなって寝込んでいるみたいで、何にしても鈴を探しに出るそうです。」

「道くん?」

「―――どうせここで話しても進展はないし、彼方たちを手伝いに行きます。」

 説明するだけ説明すると勢いよく立ち上がり、わたしと言い清水家の3人がどうすると見ていると何をするかとすぐに決断し、伊那と理沙の2人に眼を向けた。

「―――手伝ってくれる?」

「「―――はい。」」

「―――だったらいこう、まずは彼方たちと合流しよう。」

 2人も同じ立場と言うか、似たような立場の仲間として判断して道は手伝ってと言うか、協力してほしいと言うように言い、2人は断りませんと言うように返し、道が背を向けて歩き指示を出す中で後ろをついて行った。

「―――ぉ―――」

「白夜さんは何にしても近く書類作成に神社に来てくださいね? 枝葉さんは家の方に連絡をして後で僕と合流願います。何にしても2人を借りていきます。」

 白夜が2人にどこに行くかと言うように呼びかける中で道はわたしをふくめて的確な指示を出し、出し終えると2人と一緒に家を少し急ぎ足で出て行った。

 どうすればいいと言うのはわたしと白夜で、いいことと言えばわたしが何にしても動かなければいけないことで、わたしは急いで立ち上がり、家の方へと連絡した。


 携帯を忘れていたわたし鈴も悪いと言えば悪いが、身体に密着しているわけでもないし、1日中持ち歩くわけにもいかずとも言えるし、不注意はだれにでもあるし、言い訳するだけむだで、時間は経過してわたしは家に帰っていた。

 ほかに兄弟や姉妹もおらずの1人っ子で、両親共働きで土日祝休みなしの仕事時間も不定期な状態で家の中にはだれもおらず、家の中の照明は陽の光だけで少し明るい程度の明るさだった。

 肝心なのは部屋に言って携帯電話を見つけて彼方たちに電話と言うかメールでもいいが連絡をすることで、わたしは自分の部屋に入り電話を見つけて手に取った。

「―――着信? あ―――」

 携帯の画面を見てみると着信とメールが来ていると知らせるアイコンが表示されていた。

 

着信履歴

『空野彼方』

『霧島真矢』


受信ボックス

『霧島真矢』

『空野彼方』


 着信履歴と受信ボックスを見てみると昨日教えてもらった彼方と真矢の着信とメールが送られてきていた。

「―――」

 プレコグニションで起きた桃子に起きることも気になったし、何にしてもわたしは彼方に電話をかけて話して知らせることにした。

『もしもし? 鈴ちゃん?』

 2、3回ほどなった音が聞こえるとすぐに彼方が電話に出てきた。

「彼方ちゃ―――」

『鈴? あなた大丈夫なの? どこにいるの?』

「―――ぅわ?」

 桃子の身に何かが起きることを彼方か真矢に説明しようと思う中で、電話越しに本人子と桃子の声が聞こえてわたしは思わずおどろいてしまった。

『桃子ちゃん? 落ち着いて?!』

『だけど―――』

『わたしがまず話すから―――』

 電話越しに彼方が桃子を落ち着かせようとしているようだった。

『ごめん? 大丈夫? おどろいた?』

「―――あ? いや? 大丈夫だよ?」

 少しだけわたしが話すから待ってと言うような物言いで彼方はわたしに話し、わたしはおどろきこそしたがそれほどの問題でもないし、大丈夫だと言うように返した。

「それよりも、桃子ちゃん近くにいるの? 何も起きてない? 大丈夫?」

『ぇ? 桃子ちゃん? 一緒にいるけど何もないよ? 大丈夫だよ?』

 肝心なことは桃子だと思い、近くに桃子がいるのだと思い質問してみると彼方は何か起きたのと言うような不思議そうな反応をしていた。

『それよりも、わかったから? 桃子ちゃんが鈴ちゃんが危ないって―――』

 わたしの言葉はいいとしてこちらも話すことがあると言うように彼方が言うが、桃子が電話を渡してわたしが話すと言う雰囲気と言うか、そう言う気をしている顔が電話越しに浮かぶが、彼方はわたしとは別の言葉を口にした。

「―――鈴が、わたしが危ない? 危険?」

『なんともないんだね? なんともないんだって?』

「―――?」

 わたしは桃子の危険を感じ、桃子はわたしの危険を感じて電話をかけたようだし、わたしが電話を持ち歩いていなかったのが少し悪く出たようだった。

 わたしが安全なことを彼方は電話越しに桃子に伝えているようだった。

「あ? それよりもごめんね? 電話でなくて?」

『あ? そうだよ? こんな時に―――』

「ごめん、だけどわたしもうっかりで携帯家に忘れちゃって―――」

 よく考えてみればと言うか、これは少しわたしが悪いと言う部分も感じてあやまり、彼方が心配そうに言う中でわたしも事情を話した。

 彼方か真矢にかけたかったのは実はこれもふくまれていて、桃子に電話するとひどく怒られそうな気がして少し気が引けていた。

『―――やっぱりだよ? 家に忘れてたんだって?』

『家に忘れてた? こんな時に?!』

『―――落ち着いてよ? わたしだってよく忘れてるし?』

 電話に出なかった理由を彼方はある程度は理解していたようで、電話越しの桃子も理解しているが怒っている状態で、電話越しでも近くにわたしと2人だけならば一方的に怒られると思ったが、ここは彼方が抑えようとしていた。

 電話越しにでも何にしてもわたしにはありがたかった。


 慌てると言うか、怒っていると言うか、混乱しかけている桃子を何とかわたし彼方は抑えながら鈴と電話を続けた。

「―――何にしても、また、何か起きるみたいだね?」

『そうみたい、だね?』

 桃子が鈴が危ないと言い、鈴は桃子が危ないと言い、お互いがお互いを危ないと言い、未来予知で2人が何かを感じ取った事実は存在するようで、何にしても確信に値するとも言えた。

「そう言えば、鈴ちゃんなんで桃子ちゃんが危ないと思ったの? 桃子ちゃんもだけど?」

 昨日みたいなこともあるし、困ると思いながらも、わたしは何にしても肝心なのは未来が見えているとも言える2人で、わたしは2人に何が起きるのかと質問してみた。

「それは―――」

『それは―――』

「―――――?」

 質問してみると2人合わせてと言うか、鈴は電話越しで声とか物言いでの判断でしかないが、桃子の顔を見ると口と言うか、うまく説明できないと言う顔をしていた。

「―――何にしても、道とも会う約束したし、会おっか?」

「え?」

『―――え?』

 ここで2人が話し出すのを待っていると長くなりそうで、わたし電話で話すよりも直にあって話した方がいいのではないかと思い、話を切り出し、2人はいきなり話を変えないでほしいと言う反応をした。

「1人でいるといけない気もするし、真矢ちゃんも置いてきたし、一緒にいるほうが安全だと思うし、何にしても鈴ちゃんどこにいるの?」

『家、だけど―――』

「―――鈴ちゃんの家知らないしな~? どうしよう? 桃子ちゃん?」

 言葉では2人はうまく説明できそうもないし、昨日のわたしのように1人だけだと危険だと思うし、2人がどうしようとしている中でわたしはもう会うことは変えないと言うように話を進めて言った。

「力使って、と言うか勝手に人の家調べたりとかしたらダメか? プライバシー侵害とかだよね?」

『―――何にしても、わたし家でるね? そうだ? あの公園にしよう? あの公園で会おう?! そうだ? それがいいよ?』

「―――あ? そうだね?」

 わたしに話を振られてもと言うような顔を桃子は見せ、わたしが何とかならないかと言うように言いかける中で、わたしはまずいことを言っているなと言う反応の中で、鈴が動いたようだった。

 声に合わせて電話越しに動く音が聞こえ、本当に出かけるようだった。

「歩きながらとかは危ないと思うし、いったん切るね?」

『うん。わかった。彼方ちゃんと言うか、桃子ちゃんも気も付けてね?』

「うん。じゃ。」

 鈴は少し慌てたような声だったが何にしても鈴と会える約束ができたし、会える場所も解ったと言う状況で、いつまでも話しているわけにもいかないのでとりあえずはわたしは電話を切った。

「―――行こうか?」

「―――うん。」

 電話を切ったわたしは桃子に鈴に会いに行こうと言うように言うと、桃子は少し迷っていたと言うか、動揺した反応だったが、彼方が何とかまとめたし、鈴にも会えるみたいだし、一応はいいかと言う表情をして答えた。

 わたしたちは何にしても歩き出した。


 休憩していたわたし遥香は少しの時間だけ眠っていたようで、不意になった携帯電話に起こされた。

「―――何よ?」

 電話なんてかけてくる相手がいるとも思えない状況だが、何が起こるにしてもわたしは電話に出たと言うよりも、メールが来た受信音だった。


『入野明希』


 最近少し変なうわさが立っていますが何もありませんか?

 あいもかわらずで仕事が忙しくて家に帰れそうにありません。

 同じようにあまり帰っていないと思いますが真理亜さんと仲よくしていますか?


 入野明希はわたしの父の名前で、真理亜とはわたしの母の名前で、一応と言うようにわたしに親として最近のことをふくめて心配するメールを送ってきていた。

「―――いまさら何よ?」

 共働き状態で夫婦仲も悪くなりかけている状態で家庭内別居、こんなこと話しても絶対に信じてもらえないと思うし、わたしはメールを見た後嫌になってすぐに電話を服の中に戻した。

 雪乃は元に戻れる方法を探していたとかいたが、どうやっても戻れることなんてないと思うし、殺しに来たら殺すし、戦うし、この力は無限の可能性を秘めているが、逆に扱いが難しく、白化は少し解消されたが好きに動き回れず逆に不便だった。

「―――――?! なによ? また? 電話?」

 こんな世界で生きると言うか、生き続けるのはごめんだと思うし、どこか知らない世界にでも行けたらとか、あの怪物たちを殺しまくってこの気分を解消できないかと思って半場ふて寝している中で電話がかかって来た。

「―――――雪乃?」

 明希か真理亜だったら切ろうと思ったが、電話の表示を見てみると雪乃からの電話だった。

『―――もしもし? 遥香?』

「―――雪乃?」

 雪乃は夜型人間で昼はあまり起きてないし、仕事が忙しくて普段メールが多いし、わたしとあまり話さないし、電話をかけてくるのがめずらしい状況だった。

『―――何か起きると思うの。だから鈴でも彼方でも、昨日会っただれでもいいから会いなさい。』

「―――ぇ?」

『―――どうせ何も感じてないんでしょう? あの子たちに何か起きるよ?』

 何の用だと言う状況でわたしが出てみると雪乃はわたしと電話で確認すると即座に言葉を放ったと言うか現状でおどろく以外の状況を作り出せないことを言った。

「拒否権なし、それとたまには大人の言うこと聞きなさい? それと彼方たちのメールアドレス一応送っておくから有効に使いなさい?」

「―――ちょっ?! ゆき―――」

『わたしも行くから、じゃ―――』

 事情を話せと言う暇もないと言うか、わたしたちの能力に正確に説明を求めること自体無駄とも言えるが、雪乃はそれだけ言うと電話を切った。

「―――――」

 どうしろとと言うか、待っていたと言うべきか、電話の通話が切れた音が聞こえている中で少し時間が経つとメールの着信音が携帯から聞こえた。


『夏川雪乃』


 メールの中を見てみると電話で言った通りで、彼方と真矢、桃子に鈴と、昨日あの場で交換したと思われるメールアドレスが書かれたメールが送られていた。

 メールの本分の方を見てみると悪用厳禁だの、少しでもいいから仲良くしろだの、協力しろだのと書いてあった。

 雪乃は何にしても不穏な気配を感じたのでわたしに助けに行けと言ったとも言えるし、わたしは嫌だが何にしても行かねばならないようだった。


 不意に働いた未来予知のせいで気分が勢いよく悪くなって彼方の家のソファで横になっていたわたし真矢は彼方たちが出て行った少したって大分気分がよくなった気がして起き上がったが、動くとまだ頭痛が起きたので再び横になった。

 あれが何を意味するかこの時は深くは理解できなかったが、桃子の鈴が危ないと言う発言と言い、わたしがいかずしてどうするんだと言う状況だが、わたしは動けなかった。

(大丈夫? 真矢ちゃん?)

「―――大丈夫よ?」

 彼方が念のためにと言うか、本当に役に立つかわからないがリューを置いていき、わたしの頭もとに立って大丈夫と聞くがわたしはあまり大丈夫ではないが、心配させないように大丈夫と返した。

「―――それよりもリュー。」

(なんだよ? さっき動こうとしていたけど何かいる? 僕にとれるといいんだけど―――)

 思わずあんたには無理だと言おうと思ったが、ここで話し合いになると余計気分が悪いと言うか、少し押し任されそうな気がしてわたしは少し笑いながらだが口を閉じた。

(なんだよ? 急に笑って? 病人は―――)

「違う違う、頼み事。」

(頼み事~?)

 わたしの前と言うか、性格だと思うが少し口が悪いが性根はいいほうなようで、こんな時に笑うなと言う反応の中でわたしは少し無理に口を開いて答えを言った。

「―――わたしはいいから、彼方のところ言って?」

(え?)

 彼方に見ていて欲しいと言われたリューだが、わたしはあえてリューを彼方の方へ行かせることにしようと思った。

(で、でも―――?)

「彼方のためになら、彼方の方にいった方がいい。」

 彼方ちゃんに言われたんだよと言うような反応をリューを見せるがわたしは行けと言うように言葉を返した。

「リュー、あんたと言い、昨日の一件と言い、わたしと言い、すんごい異常事態なの、これはわかる?」

(―――うん、わかるよ。)

 わたしがリューに質問する中でリューは解ると返し、自分のこともふくめてと言う雰囲気を出している状況だった。

「異常事態には異常事態の中で異常事態に対応できる異常事態が必要なの。あんたみたいな異常事態みたいなのが起死回生のチャンスを作るかもしれないから、危険が迫っている彼方たちのそばにいた方がいいの。」

(―――?)

「簡単に言うとあんたがいると彼方には頼りになるし心強いってこと。」

 難しい言葉を続けたがリューがどういう意味だと言う反応をしたのでわたしは少し誇張したと思うがリューが頼りになると言うように言った。

「―――それに、わたしと言い、彼方と言い、いい加減少し離れた方がいいと思うんだ?」

(離れる?)

 わたしがリューを生かせようと思った理由はここでは全部で3つあるが、1つ目は彼方の役に立つと思ったためだが、2つめは彼方とわたしのためでもあった。

「―――わたしと彼方、お母さんが言うには保育園からとかからの付き合いらしいんだ?」

(保育園?)

 普通に人間に話せば理解できる部分だが、リューは一体全体なにそれで、最悪食べ物それっておいしいのって聞き返しそうな反応だった。

「―――小さい時からの付き合いって意味でね? 気づいた時にはもう友達だったの。わたしと言い彼方と言い、引っ付きすぎてると思うんだ?」

(―――どういう意味?)

「このことと言い、最悪、いや、これは止めとくとして、わたし結構彼方ひっぱりまわしているし、このこともわたしがある意味原因だと思うし、彼方もひっぱりまわされてるし、迷惑とは思ってないと思うけど、わたしも彼方もいい加減自立しないといけないと思うんだ。」

 最悪これまで起きたことに関係してこれから後死ぬことがあるかもしれないと言うのはリューには言わなかったが、わたしは彼方と自分との関係をリューに話した。

(―――――?)

「むずかしい話だと思うけどさ、いつまでも一緒ってわけにもいかないし、いずれは離れると思うし、そりゃほかのこと付き合いが無いわけじゃないし、彼方も問題ないと思うけどさ、わたしが離れないといけないと思うんだ。」

 リューは意味不明なことを言うと言う反応だが、わたしは言葉を続けた。

「彼方ひっぱりまわして結構頼りにしていると言うか、抑止力? と言うか精神の門番と言うか、見張り番みたいなものとして使っている気がするんだ? 最近そんな気がする。」

(見張り番?)

「彼方がいるからとか思って結構いろいろやってたし、お母さんもちょっとあると彼方に連絡するしで―――」

 桃子が来る少し前からわたしはこのことを少し考え始めていたし、わたしの思い込みかもしれないが、何にしても万事に備えないといけないと思い、リューに話すだけ話した。

「―――細かいことは抜き。」

(―――?)

 もう少し長く話していたいが、リューの口がどこまで固いかやわらかいと言うか、軽いと言うか、思いかわからないし、理解する知能があるかないかも解らないし、わたしはため息を吐き出して言うのを止めた。

「いいからいってよ? あたままだ痛いの。少し落ち着きたいから1人にさせて。」

 話す中で少し頭痛と言うか、身体の不調は良くなっているが動こうとしても動けない状態が続いている状態で、わたしは心休まる時間こと欲しいこと、3つめの理由がこれだった。

(―――だけど―――)

「わたしがいいって言ってんの。彼方にはわたしがいいって言ったって言えばいいから。」

 彼方ちゃんに言われたしと言うような反応のリューだが、わたしは言いながら少し無理して身体を起こし、リューを半場強引に抱きかかえた。

(ちょっ?! 真矢ちゃん?!)

「―――あんたなら臭いでおえるでしょう? いいから行きなさい? あんたみたいなのがいるとなおるものもなおらないから?」

(―――わかったよ?)

 抱きかかえリューが何事かともう中でわたしは少し急ぎ足で玄関へと向かい、ドアを開けるとリューを外の地面へと置き、いけと言うように言う中で、リューはわたしの言葉に根負けしたと言うか、少し邪険にするなと言うような反応で答えた。

(―――じゃあ、いくからね? 休んでるんだよ? 彼方ちゃんと約束したんだろ?)

「―――いいから行きなさい?」

 本当にいいのかと言うように、最後だと言うようにリューが言うが、わたしはリューが言う中で玄関のドアを閉め、鍵をかけた。

「―――ここからが、本番ね?」

 口を開くと言うか、動くだけで頭に頭痛が走ると言う状況で、心休まる時間が欲しいとも思ったが、これは表向きの理由で、3つめには裏向きの理由が少し存在していた。

「―――――これが、世に言う、感じるってやつ?」

 わたしはあの未来予知が起きてから、少し身体と言うか、身体全体と言うか、五感と言う方が一番正しいのかもしれないが、身体中に奇妙な感覚が存在し、わたしはこれを何か確かめたかった。

 発した言葉通りで、何かを感じると言う言葉が一番妥当で、自分と言うか、周囲と言うか、何かができそうと言うか、何かができる気がすると言うか、起こせる気がすると言うか、そんな根拠のない何かを実現できそうな感覚だった。

「―――――ぉ? まさか、本当にできるって言うの?」

 根拠のない何かと言う実現できそうだと表現したが、この身体の不調を一瞬ででも直せないかとわたしが考える中で、わたしの頭の中と言うべきだが頭痛が収まると言うか、消え、逆に頭がさえわたる感じがした。

「―――ぉ? おお? 効きすぎ効きすぎ?」

 暑い日に暑い場所にいて屋内の物凄く涼しい場所に入ったと言うべきか、ハッカとかののどに効く食べ物系を食べた時の爽快感と言うべきか、やったことは一切ないが麻薬でもしたらこんな感じかと思う快感な意識的状態になった。

 快調な状態になったが、逆と言うか極端に行き過ぎた感覚で、お酒で酔っぱらったらこんな感じかもしれないとか、ジェットコースター乗り終えた時の気分とか、テレビゲームとかを長くし過ぎて逆に酔った気分になり始めていた。

「―――――と? おちつい、た?」

 意味は間違っているかもしれないが気分次第と言う状態だったが、わたしは少しずつと言うか、なれてきたと言うべきで、頭痛と言うか、体調をものの見事に落ち着かせることができた。

 医学とか言うものにはわたしの年齢的にそれほど詳しくはないが、こんなことは普通の人間にはできないだろうし、もしかしたらある程度は思い込みとかで効果とかあるかもしれないが、何にしてもわたしの頭痛は収まり、逆に快調な状態になっていた。

 ここで急いで彼方たちの方に行けばいいとも思えたが、わたしはこの能力のことが気になり、先ほどいた部屋の方へと足を運んでいた。


 彼方と電話して十数分後、僕道と枝葉、伊那と理沙の4人は彼方と桃子に合流して鈴と合流すると言うか、会うために僕道は歩いていた。

 時間も3時も過ぎ、時期的に明るいが、少し肌寒い感覚を僕は覚えた。

 2人こと伊那と理沙の親子と白夜もついていくと言う様子だったが、工事と言うか、リフォーム業者の人間が誰かいてくれないと困ると言う反応で、白夜は家に残ることになり置いてきた。

 桃子と鈴が言うにはこれから何かが起きると言う状態らしいが、僕と言い、雪乃が言った未来を予知できるプレコグニションが桃子に起きたとか言うが、桃子本人も含めて少し実感が持てないような状況だった。

「―――巨大な半透明な何か?」

「ええ、そうなの。」

「―――それじゃあ何かわからないよ?」

 これから何が起きるのと言うように僕が質問し、ある程度桃子が説明を終えたが、鈴のみに何かが起きると言うだけで、未来予知の能力で見えた何かを説明してくれたが、詳しくはよくは桃子自身もわからないと言う状態のようだった。

「―――ん~? 光学迷彩?」

「―――?」

 よくわからないなと言うように僕をふくめ全員が考えていると、口を開いたのは枝葉で、少し意味不明な言葉を口にした。

「なん、です、か? 高額明細?」

「光学、光の科学って書いて光学、迷彩ってあの軍隊とかで緑とかいろんな色が混ざっているあの迷彩。」

 意味不明なことを言うなと僕が思っていて質問する中で、枝葉は漢字を詳しく説明しだし、意味不明だが思い違いをしていたのは僕のようだった。

「なんですか? それ? あ?」

「―――何? 彼方? 聞き覚えあるの?」

 言葉を聞き何かと聞いてきたのは彼方だが、不意に彼方はそれってもしかしてと言うような反応をして、桃子は何かと聞いた。

「あ、いや、詳しくは知らないんだけど、真矢ちゃんがそんなこと言っていた気が―――」

「―――――」

「いや? あれはスペシャル迷彩?」

 光学迷彩と言う漢字はわかったが、何にしても大切なのはどんなものかと言うことだが、彼方は真矢から聞いたことがあると言い、言葉知っていると言う状態のようだが、真矢からの情報で、不確かなものだった。

「―――透明になる装置って言えばいいかな?」

「透明?」

 わたしが言ったし、わたしが説明しないといけないと言うように枝葉は話したが、少し奇妙な話で、僕は聞き返した。

「そんなものがあるんですか?! あの、プレデターとかみたいに!?」

「―――実際にはないけど、確かにプレデターみたいに透明になれるの。話を踏まえると桃子ちゃんが見たのは母船? 鈴ちゃんがさらわれるとか?」

 枝葉の言葉を聞き勢いよく質問したのが桃子で、僕は桃子があの映画見ているのかと少し疑問に思った。

 プレデターはアメリカの映画で、凶暴で怖い顔の宇宙人が人間狩りをすると言う映画で、桃子や彼方には合わないとも思うし、どちらかと言えば真矢向きの映画だ。

「―――桃子ちゃん、落ち着いて? 慌ててもどうにもならないよ?」

「だけど―――?」

 枝葉の話を聞き、最初からだとも思うが鈴がかなり不味い状況で、桃子の心配する思いは余計に強まり、走り出そうと言う様子を見せる中で彼方は桃子を抑えていた。

「―――とりあえず、電話してみよう?」

「―――――」

 桃子に対して自分の携帯を見せると桃子はわかったと言うように沈黙し、彼方は携帯をかけ、僕たちは再び歩き出した。


 人間は時間に余裕があると思うと行動しない生き物だと言え、わたし雪乃もその1人で、予知能力でこれから起きることがある程度予期できている状態で、わたしは時間寸前まで出ていない状態だった。

 確かにわたしの眼にもこの時彼方たちの前に大きくて半透明な何かが映っているのが見えたが、予知がこの時不完全なのだなとわたしは思っていたし、光学迷彩などと言う難しい言葉も知ることはなかった。

 あのぬいぐるみなり、怪物なりなんなりが出ればわたしの力なら十二分に倒せると思い過信していた。


 待ち合わせの公園も近いし、どこにいるのかと鈴に電話しようと桃子に言い、歩きながら携帯をわたし彼方が鳴らしていると、少し先に鈴らしき姿が見えた。

 見えたとは言うが本当に鈴だが、この時一瞬本当に鈴かとわたしは一瞬疑っていた。

 なぜかと言うように聞かれると横向きから見えたこともあるが、休みの日なのに鈴は昨日同様に制服姿だったし、仮に学校に用事があって帰りとかだとしても家に帰って着替えているとも思ったし、この日に制服は奇妙だと思ったからだ。

 奇妙とは言え姿が見えると案の定とも言えるがその姿から電話の着信音らしき音が調度時を同じくして聞こえるとその少女は携帯電話を取り、わたしの電話越しから鈴の声が聞こえ、鈴らしき姿の少女も同じ声を出した。

「―――?!」

「鈴ちゃん? 鈴ちゃんだよね?」

 電話を取ると同時に鈴はわたしたちのほうに眼を向け、わたしも鈴だと確認して声をかけ、近づいて行った。

「鈴? 大丈夫?」

「―――」

 合わせるように桃子と道、枝葉と伊那と理沙も鈴に近づいて行き、鈴の前でわたしたちは立ち止まった。

 間違いなく鈴だが、鈴の表情は何でと言う表情だった。

 確かに約束した公園とは違う場所なのは確かだし、危険なのは桃子だと言ったが、ここまでおどろくと言うか、不思議そうな表情をするのは少し奇妙に見えた。


 あの場所だった。

 どの場所かと聞かれるとわたし桃子がプレコグニションで見た場所で、違うのは本来は鈴の立っていると思われる位置には鈴がおらず、わたしたちと同じ位置に立って同じ場所を見ている状態になっていることだ。

「―――ここは?」

「―――桃子ちゃん?」

 思わずと言うか、これ以外の言葉は出てこないが、わたしは何にしてもと言うように口を開き、彼方が何事かと言うようにわたしに声をかけた。

「あそこに鈴が?」

「あそこに桃子ちゃんが?」

 わたしと鈴は同時に口を開き、2人合わせて逆に言葉を口にした。

「―――え?」

「―――え?」

「―――?」

 わたしが鈴に対してあなたも見たのか言うように反応し、鈴も同じものを見たのかと言う反応でわたしを見て、彼方は2人合わせて何があったのと言う反応をした。

 道たちもだが、ほかの人間たちは一体全体何なのか理解できないが、ここでわたしは一瞬で頭の整理ができて、鈴とわたしが対象的にものを見ていることを理解した。

「鈴、あなたはわたしを?」

「桃子ちゃんは、あそこにわたしが?」

 あの場にわたしか鈴が本来立っているが、何かの影響で未来が変わってしまったのだと思った。

 未来が変わったとは言え、わたしはある程度変えてきたとも言えるが、これほど明確にと言うか、逆のものを鈴が見たことが不可思議とも言える状況だった。

「―――ねぇ? 2人とも?」

「―――?」

「何? 彼方ちゃん?」

 変わったとも言えるが、立っている位置や人数が変わっただけで、ほかのことは変化していないかもしれないと少し思い始める中で、彼方がわたしたちに声をかけてきた。

 わたしと鈴が話している中で何が起きているのか周りを見渡している中で上を見上げた時に何か異変を見つけたのか、上を見ていた。

「あれ? なに?」

「―――?」

「―――ん?」

 彼方の視線はわたしと言うか、鈴もだと思うが、目線的にあの半透明な奇妙な物体の見えた位置と一致している状況で、わたしが眼を向け、見ようとする中で、道がなんだと言う反応をしていた。


 細かい事情は後で聞くとして、わたし彼方は何にしても2人の反応から見てここに何かあると判断して周囲を見渡していると不意にと言うか、いつからあったのかわからないが、上の場所に何か奇妙な物体が見えた気がして頭を上げ眼を向けた。

 言葉通りで、眼を向けると上の方に半透明な奇妙な物体が見えたと言うか、浮かんでいると言うか、確かに存在しているようだった。

「―――なんだ? これ? でかい?」

「道?」

「そうだ? 道? あなたの眼なら見えてるはず? 何が見えてるの?」

 わたし1人だけなら仮に眼の病気か何かを不意に引き起こして視界が変になっているとも判断したかもしれないが、わたしがあれ何かという中で桃子も鈴も見えているように反応し、明確な反応をしたのは道だった。

 反応しわたしが道がどう見えているのかわからない中で桃子は道に質問した。


 普通の人間でも真剣に見ればわかるかもしれないほど鮮明と言えば変だが、僕道が見たのは半透明な上巨大な人間型の物体だった。

 昼間ならば太陽光とかで、蜃気楼とか太陽熱による光のゆがみ、気のせいみたいなもので片付けられるかもしれないが、間違いなく巨大で半透明な上、巨大な人間型の物体は間違いなく存在していた。

 僕は見間違いかもしれないと思って能力を発動して見てみたし、少しだけだが何かが存在する気配と言うかにおいがした。

 スタジオジブリの映画「もののけ姫」に登場する「デイダラゴッチ」によく似ているとも言えるが、デイダラボッチが不完全な生き物で少し色のある半透明だが、物体はきれいな人型をしていた。

「―――――ガンダム? いえ、この大きさはヴァリアブルファイター? ヤックデカルチャー?」

「―――?」

 こんな時にと言う状況で、枝葉は意味不明と言うか、何かテレビかゲームだと思われる何かの言葉を口にして軽くおどろいていた。

 彼女は僕のような特殊な能力はないが、忍者だし闇夜の中でものを見る訓練をしているし、僕ほどではないが、枝葉は何かが見えていることは確かだった。

「―――何にしても、隠れるんだ?」

「―――ぇ?」

「―――と言うか逃げよう、こっちだ。」

 深く説明はできないと言うか、桃子と鈴はある程度わかっているかもしれないが、一番解ってないのは僕や枝葉、伊那と理沙、それに彼方だし、僕はここにいると危険だしまずいと思った。

 あの物体が何かわからないし、神の力とのうわさにも関係しているし、ふれたり近くにいると何が起きるかわからないし、絶対に安全とは言えなかった。

「―――ええ。そうね?」

「―――行こう?」

 決断と下したのは桃子で、僕が逃げるために動き出し、声をかける中で返事を返し、桃子は彼方と鈴に行くと言うように合図して僕と言うか僕とふくむ枝葉、伊那と理沙について行き、彼方と鈴も続いた。

「―――――?」

「―――なに?」

「―――おたけび?」

 人型と表現したがあれば本当と言うか、半透明なのは理論上は説明ができないが本物の巨大な人間なのかもしれないと思うような、叫んだと言うべきか、どなると言うか、何かに襲いかかるような音と言うか男のような低い独特の声が響き渡った。

「―――?」

「―――」

「―――――!?」

 声に反応して僕たち全員は立ち止まった。

 立ち止まり先ほどまでの勢いは消え失せ、背を向けていた方向と言うか、あの半透明な物体が見えていた場所と言うか、先ほどまで僕たちがいた場所に眼を向けると、次は地面が揺れると同時に何かが地面に落ちたような音が響き渡った。

「―――来てる!? 僕たちに気づいている?!」

「―――ぇ? 何? 何なの?」

「―――まさか、あれなの?」

 反応は僕、彼方、最後に鈴の順番で、僕は間違いなくあの物体が僕たちに気が付いておってき始めているのだと思ったし、彼方は第一発見者だし何かは一応見えてはいるが何かをまだ理解していない状況だった。

 鈴が何か心当たりがあると言うような言葉だったが、こんな時に聞く暇もなく、音の方向に眼を向ける中で先ほどよりも小さいが、うなると言うか、威嚇すると言うか、荒い呼吸をするような音と言うか声が聞こえた。 


 半透明で何かよくわからない状態だったが、よく見てみると巨大な人型だし、人型とは言え、大体が人型と言え、本格的には人間とは程遠い体格と言えた。

 人型とは言え何が人型と違うかと聞かれると、半透明ではあって何か明確にはわからないが、身体に鎧でも来ているのか突起のような物が多く見えるのだ。

 突起と言い、飛び出しているものと表現したが、性格には部品と言うようにも見え、大きさもあるし、一番妥当な表現は巨大なロボットなのではないかと思った。

 ロボットとは言ってもアニメとかの巨大ロボットで、人が乗って操縦するようなロボットをわたしはこの時頭に思い浮かべていた。

 冗談のような話だが半透明な身体から見える身体は人型で確かに足は二本で腕も二本で頭も見える人型だが、身体の部分の一部が異常に大きい気もするし、鋭角的な部分も多く、突起も奇妙なほど左右対称だし、人と言うよりも機械のように見えた。

「―――どうする?」

「―――どうすればいいの?」

「―――?」

 彼方が間違いなく眼を合わせた可能性が高いし、わたしたちをもしかしたら追ってきているかもしれないし、半透明とは言え見えるし、あの不気味な声と言い、存在するのは確かだし、わたしたちはどうすればと言う状況だった。

「―――――」

 わたしはこの時思わず服の中に手を伸ばし、あるものこと、真矢からもらったエアーガンの感触こと、武器を持ってきていることも思い出した。

 真矢から付け焼刃で教えてもらったが、S&W PC356と言う名前で、アメリカの大手銃器メーカー、S&W社が開発した競技用拳銃だ。

 S&W社の改造専門の部署、パフォーマンスセンター(PC)で造られた銃で、356TSWと言う口径は小さいが、真矢の持つ銃よりも強力で、マグナム弾並の威力を持った銃だそうだが、実銃では一時的に生産されたもので、弾丸もふくめてかなり貴重な銃だそうだ。

「―――――?」

 グリップを握り銃独特の感触を手におぼえ、これが本物ならば勢いよく出して戦えるかもしれない中で、異変と言うか、不意に服の中で銃の重みが倍ほどの重さに増えた気がしたのだ。

「桃子ちゃん? なにしてるの?」

「―――――あ? いや? 何でもないのよ?」

 もらった時からもだが、これが本物ならば少しでも助けになると思いながらの不意に事態で何なんだと思う中で、彼方が何か奇妙なことをしているように見えたようで何をしているのと言うように声をかけてきた。

 わたしは非常事態だが一応はこんな物騒なことを考えていたなんて到底言えず、何にしても重くなり気にもなるが銃のことは一時的に放置するか気のせいとして処理して、何でもないと言うように返した。

「―――――?!」

「―――――?!」

「―――――!?」

 どうするかとわたしたち全員が見ていると、人型が見えていた場所に勢いよく火花のような光が勢いよく散ったと思うと、人型がいた地面の近くに何か重たいものが勢いよく落ちるような大きい音が勢いよく響き渡った。

「―――――」

「―――あ? よく見て? 桃子ちゃん?」

「―――――ぇえ、見えてる―――」

 火花が散る寸前に人型の声と似たような女性の悲鳴のような声が聞こえたかと思う中で、よく見てみると別の人型が姿をあらわしてあの人型に勢いよく突進して押し倒したようだった。

 一瞬と言うか、大きさも5m以上もあると思われるし、物凄い威力だったようで少し強い風も吹いた。

わたしの推測が間違っていないのか、火花が出たことと言い、人型は鎧を着ているのかもしれないが、激突音は金属と金属の塊が勢いよく衝突したような強く鈍い音だった。

「―――――」

「―――何? ケンカ? 戦っている?」

「―――――?」

 人間ならば不意に姿を現した方が勢いよく押し倒した状況だと言えるし、殴り合いのケンカをしているのかと言う状況で、先ほどの突進音とは違う鈍い金属音が周囲に軽くだが響き渡り始めた。

 鎧を着ていると言う推測の方が正しいのかもしれないが、半透明で遠くにいて少しわかりにくいのだが人型の動きは思っているよりも俊敏で、恐ろしいほどに生物的な動きをしていた。

 鎧を着た人間とも判断できるがあの声はどう考えても人間が出せるような声には思えないし、機械の駆動系や電気系統、電子機器の音なのではないかともこの時わたしは思わずと言うように考えていた。

「―――何かわからないけど、このうちに!?」

「―――」

「急ごう?! 桃子? 彼方、鈴も? 行くよ? 伊那ちゃん理沙ちゃん?!」

 何なんだとわたしが見ていると、口を開いたのは道で、ここから離れないとダメだと言うように再び言い、わたしと言い、彼方と言い、肝心なのはここにいると危ない状況だし、逃げるのが選別だと判断してわたしたちは逃げだした。

 追ってくると言う可能性も存在し、何にしてもわたしたちはあの人型が見えなくなる場所まで走り去ろうと言うか、道に続いて走り出した。

 道は何にしても危険だと判断し、彼方はまだ何かわからないと言う表情で、鈴も似たような様子だが、プレコグニションをふくめ、何か知ることができなのではないかと言う表情だった。

 伊那と理沙も何だったのかと言うように顔を合わせ、枝葉は道の後ろを走っているが、同じような反応をしているとわたしは思ったし、ここを離れるのが先決で、わたしは何にしても振り向かずに走り続けた。


 彼方たちがとんでもない体験をしているし、遥香と言い、雪乃と言い、彼方たちの方に向かっている中で、わたし真矢は彼方の家の中で自分の家から持ってきた銃を握っていた。

 正確には少し精神的に安静な場所と言うか、落ち着く場所と言うべきか、少し不真面目かもしれないが、ソファに横になって握った銃を上に向けていた。

 意味不明な事態だが、わたしは芽生えたと言うか、神の力がどこまでと言うか、わたしの能力が本当にどこまでできるのかを実験しようと思ったのだ。

 身体の調子を一瞬で直すと言うか、やりすぎて快調に以上に導くことができたが、この銃も応用で、本物の銃や、本物の銃よりもすごい兵器にならないかと思ったのだ。

「―――?!」

 わたしは精神統一みたいなものをしていた。

 思った通りになるとすればもしかすれば気のせいだったとか、そんなことあるわけないとか、少しでも疑うと言うような言葉あれば、現実化しないと思い、渾身かどうかわからないが、強く思ったと言うか、思いを込め銃を握り締めた。

 本物に変われと言う思いを込め、一気に思うと、異変が腕と言うか、銃にだとも思うが起きた。

「―――おっも?!」

 一番最初に感じたのは重さの変化だった。

 おもちゃの銃ことわたしの持つ10歳以上用のエアーガンの重さなんてものは500Kg未満ほどで、重さが変わることは絶対にないことだ。

実銃は重量は軽くてこれの1.5倍から、3倍未満で、わたしのエアーガンなんて重さなんて言葉はあってないような物体だが、わたしの持っている銃は勢いよく重量が実銃なのではないかとも思うほど重く変化したのだ。

「とと、と―――?」

 重さの変化で腕が安定を崩し、身体もあわせて安定感を崩しかけベッドから落ちかけたが何とか安定を取り戻す中で、わたしはスライドストップを押して銃の弾奏を取り出してみた。

「―――」

 だれがどう見ても実銃に弾奏に実弾が装填されているように見えた。

 H&K Socom Mk23、ドイツのH&Kと言う会社が造ったアメリカ軍特殊部隊、US Socom(SocomはSpecial Operation Commandの略)専用の大口径45口径ダブルアクション拳銃だ。

「―――デコッキングもできる。本物、なの?」

 デコッキングとは拳銃の仕組みの1つで、銃を安全のために撃てないようにする安全装置を動かす動作の1つで、エアーガンでは18歳以上用では再現されている物もあるが、わたしの銃では再現できないが、不意にできるようなっていた。

わたしは銃を試しに操作してみるとと言うか、銃独自の油の刺された金属のような臭いがするし、動作も一部はエアーガンではできないが実銃かどうかと言う疑問的観点から見ても銃は紛れもない本物に見えた。

「―――」

 わたしはソファから勢いよく起き上がり、銃を構え、彼方の家の机の上においていたコップに銃口を向けた。

「―――いや、ここではまずいか?」

 18歳以上用とか、モデルガンならばわたしの持っていたものと違い、外見や仕組みも結構精巧に再現されているし、本物と間違えるかもしれないし、わたしは思い切って撃って確かめるしかないと思ったが、さすがに止めた。

 外す外さない以前の問題だし、よく考えるとここは彼方の家だし、彼方の家の物と言い、自分の家のものと言い、だれのものでも壊すのは気が引ける非常識だし、彼方たちを待った方がいいとも思い、まずいと思ってわたしは銃を下した。


 わたしヴィナと仲間が身に着けている特殊強化服の眼と言うか、レンズ部分には特殊な視覚効果装置が搭載され、普通の人間の視覚では見えないものを確実にではないが、人間以上に認識することができる。

 熱感知式、動体式、X-レイことレントゲン、多種多様に見ることが可能で、わたしと言うか、部下をふくめて特殊な視覚効果を使い、常識では理解できない物体を見ていた。

 理解できないと言うか、楊から実は話し程度に聞いてはいたが、実在するとは到底思えなかった存在で、あまりにも巨大な信じられない存在だった。

「アームドスーツ、でしょうか?」

「―――わからない、わたしには―――」

 楊が言うにはこの世にはアームドスーツと言う巨大な人型兵器が存在すると言うのだ。

 身長は最低でも5m以上で、多くは人型で人間が搭乗して操作と言うか操縦しているようで、人が乗らないプログラム式や人工知能式をアームドウェポンと言うそうだ。

信じられない事態だがわたしたちの眼の前のでは2体のアームドスーツが激しい戦闘を繰り広げていた。

戦闘を繰り広げているとは言うが、このアームドスーツ2体は普通の人間の肉眼では視覚率25%ほどと思われる光学迷彩を全身に覆って戦っていた。

表向きと言うか、普通にいると何かいるように見え、遠目では何もないように見えるほどにしか普通の人間には見えていないのだ。

戦う音は無論聞こえているし、普通の耳で聞くこともできるが、少し遠い場所からでも聞けば強い風や夜間工事、車のエンジン音と言ったような音にも聞こえ、十二分に偽装できそうだった。

 楊から聞いていて半場疑心暗鬼だが実在することが証明されたどうしろとと言う状態で、わたしたちは何か奇妙な反応を見つけて来てみたが、後で楊に報告するにしてもまずはこの激闘を見届けていることしかできなかった。


 わたし入谷は彼らこと、調節者の気配を再び感じていた。

 大切なことは彼らが何者か突き止めることだし、これ以上の犠牲は出せないとも言え、ある意味わたしは惰性で生き延びてきたし、このことに置いてわたしは覚悟を決めないといけないと考えていた。

 彼らこと調節者と1人でもいいから接点を持つと言うか接触し、脅してでもいいから情報を聞き出す必要が存在しているとも考えていた。

 気配を追い、わたしは人気の無い廃墟の中に立っている昨日荒木か、勇と呼ばれていた男を見つけ、脅すなり捕まえるなりするために銃を取り出していた。

 わたしの持っている銃はS&W M37と呼ばれる拳銃で、日本の警察も使用しているリヴォルヴァーだ。

銃所持が認められていない法治国家としての日本でどこに手に入れたとも思われるが、わたしたちにとって協力者も存在し、銃と言った非合法の武器も簡単に手に入るのだ。

かなり強力な武器も手に入るし、脅しとして使う予定だが仮に殺して表ざたになっても協力者との調節で盗難にあっていた拳銃が悪用されたと言う扱いにもできる利点が存在している。

銃の性能はどうでもいいし弾丸が装填されているのをわたしは確認したし、下で何か異様な音がすることも気になるが何かというか、音の根源に眼を向けていると言うか、眼を奪われているようだった。

気を取られている隙にわたしは音もなくと言うか、音はあるかもしれないが近くの音が大きすぎて気が付いていないようで、好都合とも思い彼に勢いよく近づいて行った。


 ハーフハイブリッダー化した利点としてはハイブリッダーの能力を100%ではないが75%ほどまで使えることで、オーヴァーマシンの効力で多種多様過ぎる能力を使えることだとはオレ勇でなくても仲間ならばわかる話だ。

 オレはヴィナたちと同様にアームドスーツの戦闘を言葉通りの高みの見物をしていた。

 巨大人型兵器と言えば空想兵器の代名詞の1つで、ある意味非現実的で、事実戦っている2体は信じられないほど俊敏な人間的な動きをして戦っていた。

「―――――」

「―――いいものが見えましたか?」

「―――ああ、すげーのよ?」

 アームドスーツの仕組みは詳しく知らないし、開発者の意図か、偶然か不明だが、モーターの回転音や冷却装置の起動音、電子機器の電子音などが混じり合い、人間が何らかの声を出しているように聞こえ、戦闘は機体の音に合わせて迫力を増していた。

ロボットアニメみたいなの顔負けだなとか思いながら見ていると、不意にだれかがオレに話しかけてきた。

「あ? え? うわ?!」

 パールの声でもないし、低い男の声で、だれだと思い振り返る中で、遅いと言う状況で、オレは首を絞められ、口の中に何か冷たい物体を突っ込まれた。

「―――動かないでください。手荒な真似はしたくないんです。」

 口の中に突っ込まれた物体は間違いなく銃だし、オレは油断していたと言うか、年中こんな感じだが、見てみると若い男のようだった。

「―――調節者、ですね? あなたは?」

「―――ホフハヘホハフハハヘハ?」

 何者かと聞きたいが銃持っているし、従うことにした。

 ハーフハイブリッダーだし普通ならば一気に逆転することもできるが、オレは能力をうまく使いこなせてないし、前も銃で撃たれて死にかけたことがあり、パールに助けられたこともあった。

「―――あなた方と同様に、名乗るほどでもないのですが、あなた方にある意味で恨みを持っているものです。」

 銃口を突っ込まれて意味不明なことを言ったと思ったが、そうだがあんた誰だと言ったのを理解したようで、男は質問の答えを返してきた。

「ふはふ?」

「―――1929年10月31日アメリカシカゴ、ハロウィンの悲劇、あなたが仲間ならば知っているはずだ。」

 恨みと言ったのだが銃口を突っ込まれていて正しく発音できていないのに男は言葉を正確に理解し、オレに再び答えを返した。

「―――恨みとは言っても殺す気はないし、わたしはあなた方の恐ろしさを十二分に知っています。」

「―――――ぉ? たすかった~?」

 言うと男はいきなり銃口をオレの口から話し、オレは一息吐き出した。

「―――と、あ? タバコ吸ってもいい?」

「―――ええ、どうぞ。」

 一息吐き出したオレは一安心もしたし、一服したくなって男に質問すると快く承知してくれた。

「―――ぉ? ありがとう?」

「いえ―――」

 一服しながら話そうと思っていると、男はタバコに火をつけてくれ、オレはこいつこと男があまり悪くないのではないかとも思った。

「―――敵でも味方でもない。」

「―――?」

「正義でも悪でもない。」

 タバコを吸いながらさてこいつをどうすればいいかなと考えていると、男が不意に口を開くと、男の言葉はオレたちが使う調節者の身分時の言葉だった。

「たとえて言うと、調節者だ。」

「―――」

「違いましたか?」

 最後に調節者だと言うのかと思うと男は言い、あなたはそうではないかと言うように聞き返してきた。

「―――あなた方は何者ですか? わたしはそれだけを知りたいんです。」

「―――そんなこと突然に言われてもな~?」

 普通の人間に見えないのは確かだが、オレのような立場ではないと思うし、調節者としての身分明かすのはまずいし、オレは質問される中で正直な答えを返した。

「―――このままでは、仲間がというか、仲間や協力者に不安や混乱、関係崩落を招きかねないんです。」

「関係?」

 何やら深い事情があるそうで、男は話す中で自分のことをすこし話したが、オレには意図が読み取れなかった。

「―――申し遅れ―――」

「そこまでだ。大野入谷。」

 オレがどういうこと詳しく教えてと言う表情の中で、口を開いたのはどこにいたのは不意に姿をあらわしたパールで、パールはこの男の名前を知っているようだった。


 彼らと近づけば近づくほどわかると言うもので、わたし入谷は2人に近づく中で、あの時こと、1929年の時の彼らと彼ら2人が非常に似ていることが分かった。

 一番似ているのがにおいで、彼らは普通の人間と違いなぜか微妙にだが医療系だと思われるが薬品のような奇妙なにおいがするのだが、2人からは間違いなく同じにおいをしていたし、気配と言うものも似ていた。

 あの時の2人とは明確には違うが、彼らは確かに彼らと同じ存在のようで、わたしが銃を向けた荒木は背の低い男に似て、もう一人の女性は少し彼女には失礼かもしれないが背の高い男によく似ていた。

「―――知るときは死ぬ時だぞ?」

 背の高い女性が不意に姿をあらわす中でここから立ち去れと言うように言った。

「これは警告ではない、脅迫だ。」

「―――――」

 わたしは何とかしてと言うような表情を見せたが、彼らがあの時と言い、何か正直に話すとは思えないし、わたしは銃を下し、次はどうするかと少し考えるようなそぶりを見せることにした。

「―――パールの言う通りですよ? 大野先生?」

「?!」

 彼らのことを突き止めないとまずいことになるが、ここで謎を残したまま殺されるわけにもいかないし、引き上げるのもまずいしで、どうするかと思っていると、少し遠くから女性の声でわたしを呼ぶ声が聞こえた。

「―――アン、先生?」

「そう、わたし。」

 だれだと思うと言うか、よく思い出すと言うか、瞬間的に学校でなんとなくと言うか、よく聞きなれた感じの声で、声の主が足音と同時に姿をあらわすと、保険室のアンジェラ ブラウンの姿が見えた。

 スーツ姿のわたしとミリタリーカジュアル系の荒木と言う男、戦闘服に身を包んだパールと言う女性の中に、着古した白衣姿に片方の手をズボンの中に入れ、髪も適当に手入れしてファッショナブルと言う言葉とは無縁そうな外国人女性が姿をあらわした。

 話し方も流暢な日本語だった。

「お~? アンジェラ?」

「―――――?」

「―――ひさしぶり、いえ、ある意味はじめましてと言うべき?」

 荒木が不意に口を開くとアンを知っているよと言う反応で、アンも少しだけ表情を崩して言葉を返した。

 アンとこの2人はある程度の知り合いのようだった。

「―――ァ―――」

「―――わたしは現在でもだけど、一応はある意味もと関係者、と言うべきかしら?」

 あなたがなぜここにいると言うように質問しかける中でアンは微妙な感じだが、答えを出すと腕を組み、白衣と言い少しだらしない格好をしているように見えた。

 学校内での評価を見ると結構真面目だとか言うが、外見とは裏腹で、少し怠惰に見える印象だった。

「―――関係者?」

「あなたが真実を知るにはまだ早いから、ここは引き上げなさい。」

 これだけ言いに来たと言う雰囲気で、わたしがどういう意味かと質問する中でアンは言うと眼と首を動かし、ここから去れと言うように合図して来た。

「―――」

「彼らはあなたに真実を話さないし、わたしも本来出る幕もないと思うけど、ある意味わたしも同じような立場だったし、ある意味善意で来たわたしの顔を立ててここは帰ってくれない?」

「―――同じ? 立場?」

 調節者のようにはアンは見える様子はないが、何にしてもわたしに対してここから去れと言うように言い、困ると言うように言い始めた。

「セレナーデ ハートにも伝えなさい? 深く詮索するのは悪くないと思うけど、よその学校の制服着て潜入するなとね?」

「セ、リー?!」

「―――安心して? 何もしてない、少し忠告した程度よ?」

 話す中でアンはセリーの名を口にし、何かしたのかと思い携帯を取り出して連絡しようとする中でアンは眼を閉じて勢いよく下向きにため息をはきだして疑うのは止めてくれないと言うような物言いを返した。

「―――勇、鈴の方へイヴをいかしといたけどよかった?」

「ああ。いいよ?」

「―――イヴ?」

 ため息こそはき出したが、アンはこのことはいいと言うように荒木に眼を向け、口を開くと勇は問題ないと言うように返したが、アンは気になる別の言葉を口にした。

 イヴとアンは言ったが、アンの妹で同じ学校で教師をしているイヴ ブラウンのことだとわたしは思ったし、彼女も仲間なのかと疑ったのだ。

 アンの妹とは言うが正確にはアンから見て遠縁の姪だそうで、幼い時に事故で親を亡くし、アンの母親に引き取られたとのことだ。

 事実2人は同じ白人女性だが年齢的な差が10以上も離れていることもあるが、外見的には少し似ている部分も多いが結構対照的で、アンは惰性な印象だが、イヴは対照的に清楚な印象を持っている。

 アンならばもしかすれば関わっているかもしれないが、イヴまでも関わっているとは思えなかったのだ。

「―――まぁ、何にしても、言うことは言ったと思うし、わたし帰る。」

「―――」

 わたしが携帯を操作する手を止める中で、聞く耳持たずのお前が悪いと言うような表情で言い、帰ると言うように言うがアンは一応はまだ帰らないと言うような雰囲気を見せ、荒木の方に眼を向けた。

「―――にしても、お前年取ったな? 大人びた―――」

「あれから何年たっていると思うの? 20年以上よ? それに30も越した。あなたたちとは違うの。」

「―――20年以上前?」

 見知った関係であることは確かだと思っていたが、20年以上と言う言葉を使い、アンと2人はかなり深い関係のようで、荒木はアンを見ると女性に対して年のことを言うのは失礼と言うものだが、アンは年も気にすることもないと言うように言葉を返した。

 アンはあなたたちと言う中で、わたしも関係しているのか一瞬だが眼を向けた。

 20年以上前と言い、荒木とパールと言い、2人はアンよりも年下に見え、20年以上前だと2人はアンよりも幼い子供の時に話に関連しているのかとも思った。

「―――――そうだ? 20年以上前と言えば―――」

「なんだよ?」

 少し話しておきたいことがあると言う様子で、3人はわたしを無視して話、アンは何かを思い出したと言う反応をして、荒木は何かという反応を返した。

「―――6年前の一件よ? アフガンの、本当だったのね―――?」

「―――ああ? そうだったな?」

「当然でしょ? わたしは生きている彼を見ているのよ? あなたも一応は同じような仲間だけど離れすぎて実感が持てないでしょう?」

 何かという反応の荒木に対しアンは大切なことを忘れないでほしいと言うように言い、荒木は言われてあのことかと言う反応を返し、アンは大切なことだが、お前たちのことでもあると言うように返した。

「―――アフガン? アフガニスタン? 6年前?!」

「―――と? いけない? ここで話すとまずいか?」

 わたしが一体全体と言うか、思い当たることがある気がすると言うような反応で聞くと、アンはわたしに眼を向け、ここで話すことではないなと言う反応をした。

 何が思い当たるかと言うと、調節者を調べる時に発見したことで、あのハロウィンの悲劇の時わたしに会った調節者によく似た男が5、6年ほど前にアフガニスタンで死んでいるのだ。

「―――なににしても、縁があったらまた会って話しましょう?」

「ああ、そうだな?」

「―――それじゃ?」

 わたしと言うか、あなたもいるから話すとまずいしここは去ると言う反応でアンは組んでいた腕を下すと背を向け、来た道を戻っていき、荒木とパールも同じと言うか、わたしのみている前で逃げるように去った。

「―――ま? 待て!?」

 こんな状況の中で待てと言われて待てと言う人間がいるわけもなく、わたしは思わずアンの方を追いかけていった。

「―――?!」

 アンが歩き去った方向に出ると来た道を分岐点とした丁字路の縦線の部分と言える細長い通路が左右に続いていたが、アンの姿も足音と言うか気配も何も感じられなかった。

 追いかけた時に思わず走ったと言うか、現在でもだが歩いているわたしの靴音はよく聞こえてもいるが、アンと思われる足音は全く聞こえなかった。

 来た道を戻り、荒木とパールが去った方向にもいってみようとも即座にも考えたが、同じような結果が待っている気がしてわたしは戻るのを止め、この後どうしていいかもわからず、アンが去ったと思われる方向を少しの間見ているしかできなかった。


 何にしても入谷がアンを追ったのでわたしパールと勇はこのうちにと言うように隙を見て逃げていた。

 アンの力ならば入谷では追いつくことは不可能だし、仮に明日仕事中こと学校で出会っても聞くに聞けないと言うか、聞くのが難しい状況になるとも言えた。

 アンと入谷は放置して、早歩きでアンの言った方向とは別の方向の通路を進みながら、わたしは少し後ろを歩き、後ろを見て追ってこないかと時折振り返る勇に対して口を開いた。

「ツバキの相棒だな?」

「えっ!?」

 逃げる中でわたしは勇にあの男がだれだったのかと言うと、勇は非常におどろいた反応を返した。

 職業柄わたしたちは様々な人間に出会う中で、確かに入谷をヴァンパイアにした女性こと、ツバキに出会っていた。

 勇はおどろいているが、わたしは冷静になれと言うように勇に顔を向けた。

 毎度のことで情報をすべてをわたしたちは出さないが、何度も言うが、物語を進めなければ到底理解できない話だし、わたしたちは、調節者としての立場を他の人間の前で守らなければならないと言えた。


 ヴィナや荒木とパール同様にわたし桜と飛鳥は暴れているアームドスーツを高い場所から見下ろしていた。

 見下ろしていたと言うよりも、正確には特殊映像記録媒体で映像を記録していたと言うべきで、わたしの眼と言うか、頭に装着している特殊ゴーグルは2体の戦うアームドスーツの真の姿を映し出していた。

『ハドウたちは、うまくやってくれたようだね? 桜?』

「―――そのだね? 恋。」

 無線機越しに恋の声が聞こえ、わたしはゴーグルを外して恋に言葉を返した。

『―――後は、これを―――』

「―――確かに気が引けるよね?」

 話す中で恋はいいのかと言う反応で、わたしも録画できたことを確認する中で、同じような反応を返した。

「何にしても、引き上げるね? ゲート開いてくれる?」

『うん。わかった。いつでも開ける。』

 一応は仕事は終わったと言う状態でわたしは引き上げることにして、立ち上がり、撮影していた場所を後にした。

 2体が戦う音がまだ聞こえると言う状態だが、止めるために来たわけでもないし、わたしはここからの脱出が先決だし走り出した。

 人間ではない能力がわたしに人間的でない能力を与え、わたしは勢いよく建物を飛び下りた後、建物の上を走り出した。

「―――?!」

 着地し、走り出す寸前にわたしは何かがいる気配を感じたが、勢いよく走り出し、後ろからと言うか、多くが武装して大柄な体格の人間たちに包囲されていたが瞬間的に包囲網をわたしは突破した。

『桜? どうしたの? レーダーに反応があったよ?』

「―――待ち伏せされてたみたい。だけど突破したし、振り切るから―――」

 アームドスーツの関係者かもしれないが、正確にはどこのだれかは考えているひまもないし、恋が情報を伝える中でわたしは後ろに閃光手榴弾を放り投げた。

 放り投げる中で後ろ見ないが激しい光が走るのが視界の端に映るのと耳に強い音が確認でき、聞こえた中でわたしは次は煙幕も捨てるように後ろに放り投げ、最後だと言うように燃焼式の手榴弾も投げ捨てておいた。

 戦うのは時間のむだだし、弾丸もむだで、わたしは後ろからどうなっているかわからないと言う反応やそう言った声が聞こえる中で走り抜けていった。


 あの人型のような物体の正体は結局は不明だが、何にしても逃げようと言う道の提案を受け入れて逃げ出したわたし彼方をふくめる人間たちは少ししてもう安全だと判断したのか道が逃げると言うか、走るのを止めた。

 体力的に限界と言う面もあるが、気のせいと言うか、もう追ってきていないと言う感覚もあるし、合わせるように走るのを止めてわたしたちは乱れた呼吸を整え始めた。

 伊那と理沙の2人は途中で遅れ始め、気づくとわたしと桃子が後ろにつき、道が先を先導し、枝葉はと言えば走り出す中で姿を消したが、止まるとわたしたちの中央あたりに落ちてくるように着地して姿をあらわした。

「若、敵影は見られません。」

「―――こんな時に冗談はいいです。」

 着地すると枝葉は道と顔を合わせ報告し、道は言い方が冗談みたいだからやめろとと言うように言い、わたしたちに眼を向けた。

「―――ごめん。みんないる? なににしても大丈夫?」

「―――なんだったの? あれ? 透明人間? でも巨大だし―――」

 普通で考えるとわたしたちは何をしていると言う状況だし、道はわたしたちに顔を向け、安全を確認し、わたしは道と言うか、全員に聞き返した。

「ブリッツガンダム? メタルギア?」

「アニメとかロボットの話はもういいです。」

 こんな時に止めてくださいと言うように道は枝葉を注意した。

「―――真矢でもいれば話が分かると思うんだけど―――」

「そうね?」

 注意こそしたが、道は枝葉の言うことももっともだと言う反応で、桃子も同じような反応を返し、2人は考え始めていた。

「―――ロボット―――」

「―――鈴ちゃん?」

 桃子と道が同じような表情で考え始める中で鈴は枝葉の言葉と言うか、考える2人を見て同じように考え始める動作を見せ始め、わたしが呼びかけるが言葉を返さなかった。

「―――――?」

「―――――?」

「―――――?」

 一番理解していないのはわたしと言うか、伊那と理沙の3人で、顔を合わせてどういうことだと言う反応をするしかなかった。

枝葉はと言えば考えてこそいるが、道と桃子がそんなまさかと言う表情だが枝葉は間違いないと言うか、おもしろいことになったと言う表情をしていた。

「―――――」

(―――彼方ちゃん!)

「え?」

 ひとまず一安心だがこれからどうすると言う時で、わたしは再び先頭の道の方に眼を向ける中で、道よりも先の方でリューだと思われる声がきこえ、道や桃子もだがわたしは声の方向に眼を向けた。

(―――やっぱりだ? 妙ににおいが近くなったと思った?!)

「リュー? リューどうしたの?」

 意味不明な状態な上リューまでが姿をあらわし、何にしてもわたしはリューがわたし向かって来て走って来たし飛び込んできたので受け止めた。

 意外に足も速いし、普通の生き物とは思えない姿だし、謎は増えるばかりだとも言えた。

「―――真矢ちゃんに何か起きた?」

(―――違うよ、真矢ちゃんが行けって言ったんだ。)

「真矢ちゃんが?」

 受け止め顔を合わせる中でわたしは真矢の身に何か起きたかと思いリューに質問してみるが、リューは真矢に行けと言われたようだった。

(よくはわからないけどさ、むっずかしいこと言われて、追い出されたと言う方が正しいよ―――)

「―――真矢ちゃん―――」

 昨日のわたしのこともあるし何考えていると言う状況で、わたしは思わず自分の家の方向に眼を向けた。

「―――何にしても、一度体制を立て直すために彼方の家に行った方がよさそうね?」

「―――そうだね? それが最良だ。真矢にも連絡してと―――」

 2人は考えていたが、考えるのは後にしようと言う判断の言葉をだし、道はと言えば携帯で連絡してみようと言うように電話も取り出していた。

(疲れているみたいだけど、何かあった?)

「―――何にしても、行こう。後でと言うか、真矢にも話さないと?」

 リューから見ればあったばかりですぐに家に帰ると言う状況だし、わたしたちも疲れているように見えるし意味の解らない状況だが、道は何にしても行こうと言うように口を開き歩き出した。


 古い日本の映画とかで銃をひろって実銃かと確かめるため、銃声が周囲にわからないようにするために線路の近くで電車が走っている時に撃つと言う映像が存在している。

 この話に何が意味があるかと言えば、わたし真矢はこの時彼方の家を飛び出て同じことができる適当な場所を見つけて実銃に変化したかもしれない銃を撃ってみるべきかと思っていた。

 実際にするにしても考えてみるとこんな時だし外に出るのはまずいのではないかとも思ったし、外に出れば心配されるかもしれないし、先ほどまでの調子もあるしどうすればと言う時に電話が鳴った。

 普段ならば電話の着信音なんてなれたものがわたしはこの時電話が鳴ったことに心底おどろいたと言うかあせった。


 解決してはいない状況だが、一応は何とかなったと言う状況だが、新しい問題が起きるものだとわたし桃子は思った。

 彼方の家に置いてきた真矢がリューを追い出し、リューは何とか彼方に会えたが、真矢が心配な状況になっていた。

 あの物体のことも気になるが、何にしても彼方の家に戻らなければいけない状況になり、わたしたちは歩き出し、道は真矢に電話をかけていた。

「―――もしもし? 真矢?」

 真矢は携帯人間と言えば失礼だが、鈴や彼方、わたしや道と違い普段から携帯を肌身離さず持ち歩いているし、すぐ電話に出るし、道が電話すると電話に出た。

「―――どうしたの? 大丈夫?」

 間違いなく真矢のあの調子の悪そうな反応と言うか声を聞けばと言う状況で、道は真矢なんか変だなと言う反応をした。

「―――彼方たちと一緒なんだ? リューとも来たし、何考え―――、え? 家来い? 何? どういうこと? 来ないとわからない?」

「―――――?」

 道の反応もかわり始め、あの雰囲気だし普通は真矢は話すのもいやかもしれない状況だが、道にも来いと言うことを話しているようだった。

「どういう―――、なんだよ?」

「どうしたの? 真矢ちゃん?」

「いや、とにかく家にと言うか、彼方の家に来てくれって―――」

 道が電話越しに真矢に質問する中で真矢は電話を切ったようで、道は切れたことを確認するように画面を見る中で何かというように彼方が質問するが、僕も意味が解らないと言うように道が返した。

「―――?」

 プレコグニションで起きた出来事を整理できたのか、再びプレコグニションが起きたのか、道にもとか、道にしか教えられるわたしたちにはない新しい発見でもあったのかと思う時、わたしは歩いていると、忘れていた違和感に気づいた。

 あの巨大な人型の物体が見えた時、不意に重みを増した真矢からもらったエアーガンのことで、わたしは思わずと言うように銃を取り出した。

「桃子ちゃん?」

「桃子!? なにそれ!?」

「―――――?」

 銃を取り出す中で彼方が何をしているのと言う反応で声をかけ、道も同じようにおどろいた反応をした。

「「―――銃?」」

「―――PC356!?」

 彼方と道の反応が普通だし、伊那と理沙が声を合わせておどろき、枝葉が詳しく反応する中で、わたしは全員の反応も解るが、銃が何か奇妙なほど重くなっているし、見る限りと言うか、質感が変わっている気がした。

 外見的には変化と言うものは全く感じられないが質感が金属のように変化していた。

「持ってきちゃってたの? 危ないよ? しまってしまって?」

「―――真矢だね? ぶっそ―――」

 彼方の言葉ももっともだが、わたしはこの時神の能力に関係して、ある疑問と言うか、昨日のことも考えて信じられないが実銃に変化しているのではないかと思った。

道が真矢が与えたと即座に理解し、物騒だし真矢は何を考えているんだと言う反応の中で、真矢の言うコッキングをして、銃を適当な場所こと前と言うか少し下向きに向けて、引き金を勢いよく引いていた。

 普通ならば彼方の家で練習した時と同じようにエアーガン専用の小さくて丸い弾が空気が出るような音が出るが、間違いなく銃声が響き渡り、少し遠くで銃弾が地面に命中して跳弾するような音が聞こえた。

 撃つと反動と言うものが起きるとか聞いたことがあると言うか、そんな気がしたが、事実で、わたしの腕は銃の反動に合わせて一瞬だが上向きに動いていた。

「―――ぇ?」

「―――――本物?」

「―――――」

 どう反応していいのか一番わからないのはわたしだが、わたしはある程度は予測していた通りで、言葉を失ったと言うように彼方は反応し、道はまさかと言う反応をした。


 ある意味電話が鳴ったのは天の助けだとわたし真矢は思った。

 電話をかけてきたのは道で説明するのが少しめんどうだったが、彼方の家に来ればいいと言うように言い、わたしは何にしても彼方たちと座って待っていればいいと言う状況で、銃をテーブルに置き家で待っていると遠くで、何か奇妙な音が聞こえた。

 運動会と言うか、体育祭とも言うが、競争の時の合図に使われる道具が出す火薬が爆発するような音を大きくしたと言うか、銃声のような音だった。

「―――?」

 現実に銃声とは思えないが、わたしは何事かと思うし、半場無意識に立ち上がり、玄関の方へと足を向け、玄関のドアを開いていた。

「―――遥香? ま―――?」

 ドアを開き、外に出て軽くだが周囲を見渡し始める中で、わたしは何か嫌な気配と言うか、遥香が何かをしたのではないかと思いだす中で、少し遠くからだれかと言うか、何人かの人間の走る足音が聞こえた。

「―――か?!」

 こんな時にいったい何よと言う状況だが、音の方向に向けると彼方と桃子、道に伊那と理沙が勢いよく走ってこっちに向かって来ていたし、道と言い彼方と言い、かなり慌てている様子だった。

「―――て?!」

 問答無用とはまさにこの状況で、わたしがみんなどうしたのよと言うことも聞かずに家の中に押し入るように進み、道はわたしを勢いよく家に入るように身体を持って家の中に押し込むように入れた。

 ドアも壊れないかと言うほどに勢いよく締め、わたしのこともあるのになんだと言う状況だった。


 雪乃はわたし遥香と違って結構平和主義的で、わたしは表向きには言わないが、その性格が少しと言うか、結構嫌いだった。

「―――どういう意味よ?」

『―――未来変化? タイムパラドックスってやつ? それが起きたみたいなの。だから、一応はもう大丈夫って言ったの。』

「―――――」

 元の人間に戻るために数多くの資料を集め眼を通し、変な知識を手に入れてわたしに詳しくも説明もできない癖に言うが、何にしてももう彼方たちの方に行かなくていいと言った。

『―――参考のために彼方ちゃんの家にもいってみたいけど、仕事もあるし、あなたにいってほしいけど、ムリというかいやそうだし―――』

「―――――ねぇ、雪乃―――」

『わかってる。ムリ言った。埋め合わせはするから? それじゃ。』

 言うだけ言って動かして、一応は仲間だしある程度のことがしようとかは思うが、彼方たちの面倒まで見る必要はないのではないかと言いかける中で雪乃は電話を切った。

「―――クソッ!」

 電話を切られたわたしは思わずと言うように手に持っていた携帯電話を勢いよく地面へと投げつけた。

 普通の携帯電話なので言うまでもなく壊れたが、わたしは能力を使い壊れた瞬時に元の状態へと戻した。

 わたしの精神状態もまさにこの携帯と同じで、たとえ腹が立つようなことが起きて壊したとしても、必ず元に戻る上、壊れても絶対に困る物なのだ。

 これからどうしろとと言う状況で、わたしは何にしてもため息を吐き出すしかなかった。


 どう考えても本体と言うか銃弾ふくめて本物の拳銃だった。

 真矢がどこかで手に入れたと言うか、買っていたものを念のためにだとか言って桃子に与えたのだと思うがおもちゃの銃が突然本物に変化していたし、人が集まったりみられるとまずいと思い僕道は彼方や桃子も本人もふくめてだが急いで家に向かった。

 桃子が撃った直後に耳が少し痛いと言う感覚が家に到着しても残っていたし、どうすると言うか、話し合い捨てるなり、これからのことに備え使うだの、隠しておくだのと言う以前に、家に帰ると言うか、到着すると銃が2丁に増えた。

「―――――」

「―――真矢も?」

「そう言う桃子も?」

 増えたと言うか、銃の知識もないと思う桃子ができて真矢にできないことはないとも言えるが、家に帰ると真矢が別の銃を持っていて、この銃も実銃になっていて、僕が言葉を失っている中で桃子と真矢はお互いに質問していた。

 居間のテーブルの上には分解され弾丸やらが取り外された銃が置かれていた。

「―――だけど、わたしのは変化ないし、真矢ちゃん具合はもう大丈夫なの?」

「彼方? もらったの? 真矢から?!」

 本当に何を考えているんだと言う状況で、真矢は彼方にも与えていたようで、彼方は桃子とも真矢とも違う拳銃を握っていたが、彼方の発言的に彼方の握っている銃だけはおもちゃのままのようだった。

 僕には銃の知識はないが、よく見てみると1丁ずつ違う外見で、真矢のがかなり大きく無骨で、桃子のが銀色が混じった細身の銃で、彼方のが一番小さく弱そうに見えた。

「―――うん。大丈夫。と言うか、これに関係して、能力の関係? 体調を調節できたの。」

「体調を調節?」

「うん。頭痛とか、すぐになくなったの。信じられないぐらいよ―――」

 真矢の調子が悪くなったとか言ったのを聞いていたが、真矢は何もないと言うように見えるし、彼方が銃をテーブルに置くと真矢に確認したが、真矢はと言えば本当に何もないと言うように返した。

 巨大な狼とか変身できる僕の言葉ではないと思うが、おもちゃの銃が実銃に変わるなんて、現実的に無理だが、彼方をふくめ、3人は僕の領域を超える能力を手に入れると言うか、本当に眼覚め始めているようだった。

 桃子が聞き返し、真矢も自分自身を疑っているが、僕は真矢の調子が悪かったようには全く見えないし、彼方や桃子がうそを言うとは思えないし、銃をふくめて、見えない事実が存在しているようだった。


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