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LEGENDS  作者: クライブ
第一章 物語の始まり
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6話 アルセリア城の奇襲

<同刻 アルセリア城付近>

硬直の中動いているもう一人はイグゾルであった。

(アルセリア城を先に落とそうか。いや、それは二の次だ。まずは……)

アルセリア城に向かうイグゾルは思案する。移動魔法を構築し、アルセリア城までひとっ飛びであった。アルセリア城にいるのはサリシアとクラリス、そして非戦闘員であった。簡潔に言うなれば、この状況はピンチである。アルセリア城が壊滅すれば、もし、戦に勝ったとしても、アルセリアの損害は大きい。イグゾルは笑みを浮かべる。イグゾルはすでにアルセリア城の門まで到着していた。しかし、城を覆い尽くしておたのは、

「結界か……小癪な真似を」

「パリンッ!」

イグゾルは結界をガラスのように破ってしまった。城はいつものような活気が無く、薄暗い。

「毒牙(ポイゾン)!」

「ドォォォォン!」

何もない廊下の隅から魔法が。すかさず、

「雷閃(プラズマ)!」

「ゴゴゴゴゴ」

「流石に手強いわね」

「わっちの魔法もそろそろ限界だよー」

「何者だ!」

「奇襲に失敗したんじゃ、もう意味がないわ」

そこに現れたのはサリシアとクラリスであった。

「お前は!この国の貴族様ではないか?……何とまあ他国の民の来国だと言うのに、いささか無作法ではないか?」

「貴方はイグゾル殿?お久しぶりでございます。……しかし、貴殿こそ無礼では無くて?これは不法侵入、処罰の対象ですよ?」

「…………ところで今のは消失魔法か?」

消失魔法:姿を消すことのできる魔法。魔力を多く消費する

「知りたければ、大人しく捕まることね。今なら、国家転覆を目論んだ罪でも最高の牢を用意してあげますわ」

「それくらいいーんじゃない?本当に消失魔法なんだし……」

「ちょっと、クラリス!こう言うのは、駆け引きが肝心なの!相手に舐められたらダメなのよ!」

「ゴゴゴゴゴ」

「塵に割く時間がもったいない」

イグゾルの魔法が直撃した。

「ゴ、ゴミですって?!許せないわね!」

「毒牙!」

「それはさっきも見た!」

イグゾルは軽々とかわす。しかし、

(何だ?体が重い)

「残念だけど私には長期戦は持ちかけない方がいいわ。『毒陣(ポイゾンフィールド)』が貴方を苦しめるもの」

毒陣:毒性の陣(フィールド)。対象者の動きを3割程度下げ、持続的にダメージを与える

「小癪な!ねらばすぐに終わらせてやる!!」

「星励(ギラス)!!」

魔法陣から出てきたのは数片の隕石。しかし、その小ささから放たれるエネルギーは強大で決して侮れない。

「ドゴォォォォ」

「福音(ホーリー)」

「ピカッ!!」

その光と共に、隕石は衝突する前に粉々に砕け、蒸発してしまった。光り輝く魔法を放ったのはクラリスであった。

「そ、その魔法は……」

「あっちの魔法!綺麗でしょう?もう一回見せたげる!」

「福音!」

「グハッ」

光はイグゾルを包み込み、ダメージを与えた。

「毒牙」

次々と畳み掛ける。もうイグゾルには「毒牙」を避ける余裕はない。しかし、その被害は両手が腐るにとどめているのは、さすがG並の素早さと言っていいだろう。それでもなお、毒のデバフと二人の連携には敵わない。

(何が非戦闘員だ。情報と全く違うではないか………仕方あるまい)

イグゾルは苦渋の決断をする。

「星火励(ギラト)!」

その瞬間、光と共にアルセリア城の一部が損壊した。

星火励:星励の上位魔法。星励とは威力が1.5倍となり、速さも2倍となる。隕石の大きさも大きくなり、格段に強くなる。

「残念だったね。わっちの『福声(ホーリーヴォイス)』で相殺したわ」

「馬鹿な?!」

福声:聖なる声で操者の周りに結界に似た防護魔法を張る。本来であれば、福声の威力は到底星火励には及ばないはずであった。しかし、相性が悪い。決定的に。イグゾルとクラリスは初めから勝負が決まっていたのだ。それに気づくのにイグゾルは遅かった

もうイグゾルにも魔力は残っていない。終演である。イグゾルの1人劇は。

「毒牙!」

「バゴォォォォン!」

毒牙のあと、そこにはイグゾルの姿はなく、何も残ってはいなかった。


<同刻 戦場周辺のアルセリア拠点>

アビスはせっせと働きながら、戦場を眺めていた。その時、アビスは戦場の中心から立ち込める禍々しい妖気を見て、目を丸くする。

「『闇』だ」

お読みいただき、ありがとうございます。魔法の数も多くなって参りました。この作品では、魔法の名前は長くなるほど強くなる設定です。え?大体そうだって?そんなこと誰が決めたんです?まあ、それは置いといて、名前をつけるのがとても苦手ですので、何かアドバイスがあったらいただきたいです。ぜひ、今後もよろしくお願いいたします。

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