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66話 あなたは
目が覚めるとそこは診療所のベッドだった。
誰かが手を握ってくれていたらしい。キレイな金髪が目に入った。見とれてる場合ではない。私は彼に声をかけた。
彼は急いでおばあちゃんとティオと黒髪の男の人を連れてきた。
私は一部始終を話した。
『ライナは大人しくしてて。俺、いかなくちゃ』
そういうと金髪の彼は急いで病室を出ていった。
私はティオに尋ねた。
ティオとおばあちゃんは驚いた顔をした。
何をそんなに驚いているんだろう?
《巫女様》
少し離れたところからヒースの声が聞こえた。
"ヒース。あなたケガをしているの?"
《すみません、しくじりまして》
"私が治すから"
「ティオ、ヒースを連れてきてくれる?」
私はティオに頼んだ。
「あ、あぁ」
ティオが急いでヒースを連れてきてくれた。
《巫女様、私はもう》
「大丈夫よ。こんなにひどい目に合わせてごめんね」
私は左手の手套をとり、ヒースに当てた。
"火傷の修復を"
私は強くイメージした。
白い光がヒースを包む。ヒースの怪我はみるみる良くなった。
「よかっ、た、」
私は意識を手放した。
その時ヒースの声が聞こえた気がした。
《忘れて、しまわれたのですね》
私には何のことなのかわからなかった。




