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21話 答え合わせ
『アベルは、国王の子だ』
ゲルデ以外の誰もが村長の言葉を理解できなかった。
『いや、アベルは国王の孫だ』
ロドルフがヘルムートに訂正を伝える。
『そんなわけないだろう、あの若造の子どもはまだ8歳と5歳で孫なんていない』
ここまできて、カイが恐ろしいことに気がつき、顔が青ざめていく。恐れながらカイはヘルムートに問う。
『村長、それ、もしかして、リズニアの国王のことですか?』
ロドルフも意味を理解し、同じく青ざめていく。
ヘルムートはまだ理解しておらず、平然とした顔で答える。
『ん?そうだが』
しかし、自分でそう答えた後、ロドルフたちとの噛み合わない部分をもう一度考え直し、一つの可能性を見出す。
ヘルムートも段々と青ざめていく。
『まさか、そっちの話って?』
『イズールの話だ』
ロドルフは頭を抱えベッドにもたれかかった。
『つまりアベルは、イズール国王の孫で、リズニア国王の子どもってこと?!?!』
ようやく理解したライナが簡潔にまとめた。驚き過ぎて飛び出しそうなくらい目を見開いている。
『『ええーーーーっ!?』』
残った一同は声を揃えて絶叫した。




