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弟の証言 3 最悪の展開
あの日、バイトを終えて家に向かう途中で、スマホが鳴った。
着信画面には、お兄と表示されている。
「お兄?なに、こんな時間に珍しいじゃん。」
お兄と俺は、両親が離婚した都合で、離れて暮らしている。
「陶子から連絡ないか?」
「陶子さんから?ないよ、何、陶子さんと喧嘩でもしたわけ?」
「………いや、その……。」
お兄の様子が明らかにおかしい。
「お兄、陶子さんに何した?また泣かせたのかよ?」
あの頃、陶子さんはしょっちゅうお兄に泣かされていた。
「その……抱いてる時に、美佳って呼んじまった。それであいつ、部屋を飛び出して……。」
「馬鹿野郎!本当に最低だよ!お兄、本当に有り得ない!もう、お兄は陶子さんに関わるな!陶子さんは俺が探す!」
彼女の行きそうなところなら、分かってる。
俺は、暗闇の中、彼女を探して走り出した。
どうか、無事でいてくれ!




