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弟と彼女 1 真夜中の公園
「陶子さん!」
真夜中の公園にぽつんと佇むシルエットに声をかけた。
「……竜二君……?」
涙声の陶子さんが顔を上げた。
「よかった……無事だった……。」
思わず、彼女の華奢な体を強く抱き締めた。華奢なくせに、胸は大きくて……お兄が彼女を抱きたくなった気持ちも少し分かる気がした。
「竜二君、どうしてここに?」
「お兄から全部聞いた。本当にごめん!最低な兄貴で……陶子さんのこと傷付けるばかりで……。」思わず、涙が流れた。
「やだ、竜二君まで泣かないでよ……。」
そう言った彼女は、再び泣き出した。
「なんで……わたし、ずっと美佳さんの身代わりだったの……?」
彼女の疑問に答えることができずに、俺はこう言った。
「いくらでも泣いていいから。俺、今夜はずっと陶子さんの側にいるから。」




