女神さまと婚約
「ここで婚姻魔石を授けてあげましょう。」
女神モニカさまは笑顔で言った。
「ありがとうございます。」
「それでは、あなたが婚姻魔石をあげたい相手の名前を全て教えてください。」
「はい、ステラさん、アリエス、シルフィ、トレイシー、ゴールド、ブルー、アイ、レイです。」
「・・・」
「・・・」
「・・・で?」
「え?」
「・・・誰か忘れちゃいませんか?!」
ぷくっと頬を膨らませてモニカさまはオレに迫ってきた。あ、可愛い。
ツン!
オッパイが当たってる・・・ちょ、モニカさま、またムラムラしてきちゃいますってば。
「・・・誰か忘れちゃいま・せ・ん・かぁ?!」
モニュ!
モニカさまは涙目になって、オレを上目使いで見上げて、密着してオッパイを擦り付けてきた。
「え・・・いや、でも、・・・」
いいのか?、女神さまと結婚ってできるの?、え?、え?、
「大切な、大切な人を忘れてますよねぇええええ?」
グリグリグリ!
うおおおお、辛抱たまらん!
オレはモニカさまを押し倒した。
数十分後、モニカさまは服装と姿勢を整え、聞いてきた。
「冒険者アキラ、もう一度聞きます。婚姻魔石をあげたい人の名を全て教えてください。」
「はい、モニカさま、ステラさん、アリエス、シルフィ、トレイシー、ゴールド、ブルー、アイ、レイです!」
「よろしい、では、これをあなたに授けます。」
モニカさまは、青色の魔石のついたペンダントを渡してきた。全部で9つあった。
「しかし、モニカさま、人間と女神って結婚できるのですか?」
オレはペンダントを受け取りながら聞いた。
「普通はできません。しかしあなたは特別です。類稀なる精力を持つあなたはさきほども言いましたが10万人以上の女性と婚姻契約を結ぶことができます。この世界の普通の人間は最大限多くとも、100人程です。わたしのような女神と契約を結ぶにはこの枠を1万人分必要とするのです。因みにゴールドちゃんやブルーちゃんのようなカイザークラスの人化モンスターと契約を結ぶときは1千人分必要としますからね。」
「・・・なるほど。」
あれ、なんか、最初からモニカさま、オレのこと狙ってたんじゃね?・・・いや、まさか・・・ね?
「これからできるだけ、そのペンダントの魔石にあなたの魔力をそれを渡したい相手への想いを込めて注ぐのです。魔石が十分あなたの魔力を吸えば、その青い色が緑となります。そしてそれを相手の女性に渡し、女性があなたへの想いを込めて魔力を注ぐのです。最終的に魔石の色が赤になれば準備完了です。わたしの教会で愛を誓って婚姻契約が成立します。この際、奴隷契約は上書きされて消えますから、注意してください。」
ガバ
モニカさまがオレに抱きついてきた。ああ、やわらかい、いい臭い。
「それでは、あなたがそのペンダントを渡しにきてくれることを待っていますよ。」
ちゅ、
モニカさまがオレにキスをした。
そしてオレは光につつまれた。
気がつくと礼拝堂の水晶の前に立っていた。手には魔石のついたペンダントを9つ持っていた。
「大丈夫ですか?」
神父様が心配そうに聞いてきた。
「ええ、大丈夫です。あの・・・オレはどのくらい。ここにいませんでした?、」
「は?、あなたが水晶の光に飲み込まれて数秒もたっていませんよ?、」
「・・・そうですか。」
どうやら、モニカさまと、イロイロとあの空間でしていた時間はこちらではカウントされていないようだ。
「しかし、こんなことは初めてです。普通は水晶から契約できる人数分光が飛び出してくるのですが、あなたはその光に飲み込まれてしまった。とんでもない精力をあなたは持っているようですね。おや、あなたが手に持っているのは・・・婚姻魔石?、」
「ええ、女神モニカさまからいただきました。」
「なんと・・・モニカさまに逢われたのですか?」
「はい、あ、これ、少ないですが・・・教会への寄付です。」
神父様に金貨1枚を渡した。
「いえいえ、十分です。ありがとうございます。」
「それでは、オレはこれで失礼します。」
オレは、そそくさとその場を去った。神父様がなにか言いたそうだったが、全力でその場を後にした。モニカさまと結婚することになりました・・・なんて言ったら大騒ぎになるだろうな。
光につつまれて、アキラさんが消えていった。
わたしは女神モニカ、恋愛と出産を司る者。
しかし、わたし自身がこんな恋焦がれる気持ちになるなんなんてね・・・
いや、あのアキラさんの幻視できそうな体から迸る精力を見たときから、ある程度の予感はあった。
この人なら、わたしを受け入れることができる・・・
そう思うと、体がうずいた。
そしてアキラさんは、わたしを抱いてくれた。
気持ちよかった。体が、魂が、震えた。
はぁ、また早くアキラさんに逢いたい。
アキラさん、一刻も早く、わたしに婚姻魔石を渡しに来てくださいね。




