女神モニカ
目の前が全て真っ白になった。
オレは軽い眩暈に襲われ、前のめりに倒れかけた。
ボフ!
ん?、なんだこれ?、やわらかい。すべすべ、ふわふわ、プニプニ、気持ちいい。思わすそれを鷲づかみにしてグリグリスリスリする。ああぁ、気持ちいい。
「あ、ああん!、なんて慣れた手つき、気持ち・・い・い。あ、あ・・・・でも、だぁめぇええええええ!!!、」
ドン!
オレは突き押され、後ろに倒れた。
ゴン、
後頭部をうった。
「いたたた。なんだ、いったい?」
オレは真っ白い空間にいた。そして目の前に女性が1人立っていた。
ゆるふわのプラチナブロンド、ちょっとだけふくよかな超美人、ギリシャ神話にでてきそうな女神さまのような服装を着ている。・・・ん?、女神さま?、
その女性は胸を両手で隠し、顔を真っ赤にさせてオレを見ている。
あああああ、この顔、この服装、教会にあった女神像そっくりじゃん。
ババッ!
オレは頭を白い地面にこすり付けて、土下座した。オレはどうやら、女神さまのオッパイに顔を埋めてグリグリスリスリしていたららしい。なんて罰当たりな・・・
「こほん。わたしは女神モニカ。」
女神さまは咳払いをして姿勢を正した。
「冒険者アキラ、あなたは、話に聞いていた通り、手の早い女たらしのようですね。」
「す、すみません。女神さまのオッパイがあまりに気持ちよかったもので、おもわずスリスリしてしまいました。」
「・・・ふぅ、まぁいいわ。私も少し気持ちよかったし、許してあげる。顔を上げなさい。」
「ありがとうございます。流石女神さまは寛大ですね。」
オレは顔を上げ女神さまを見る。女神像の通り・・・いや、女神像よりも美人だ。そしてあのオッパイ・・・気持ちよかったなぁ・・・はっ、いかんいかん、女神さまに対してそんなことを考えては・・・願いを聞いてもらえなくなる。
「女神さま、もしかしてあなたが、オレをこの世界に呼んだのですか?、」
「いいえ、あなたがこの世界に来たのは、まったくの偶然。突発的にあなたのユニークスキルの才能が開花し、それがキッカケとなって、この世界に来てしまったみたいね。」
「では、オレはもとの世界に戻る方法はあるのでしょうか?、」
「あるわ、でもあなたもその方法に薄々気付いているんじゃないの?、」
「・・・はい、やはり、あの方法で帰ることはできますか・・・では、オレは元の世界に帰って、またここに来ることはできますか?、」
「それは・・・正直わたしにも分からないわ。可能性としては五分五分。もしかすると、あなたが元の世界に帰るとあなたのユニークスキルは消えて、二度とこの世界にこれないかもしれないわ。」
「・・・そうですか。」
「・・・帰るの?」
「・・・いえ、オレはもうこちらの世界に愛すべき女性が何人もできました。いまのオレの最大の目標は彼女たちと一緒に幸せになることです。こちらの世界に戻ってこれないリスクを犯すことはできません。」
「そう、よかったわ。わたしはこの世界の女神。この世界の人々を幸せに導くのが使命だから。」
「はい、必ず彼女たちを幸せにしてみせます!」
「よく言った。」
ガバ!
女神さまはオレの頭をそのふくよかな胸に抱いた。
ああ、気持ちいい、辛抱たまらん。スリスリ、グリグリ、モミモミ。
「あ、ああん。そこはだめ、ああ・・・・・・だめええええええ!!!!」
ドン!
バタン、ゴン!
オレはまた女神さまに突き倒され、後頭部を打った。
「いたたたた。」
ババ!
再びオレは土下座した。
「す、すみません。一度ならず二度までも、女神さまのオッパイをグリグリ、モミモミしてしまいました。」
だって、気持ちいいんだもん。あんなの押し付けられたら我慢なんてできない・・・と内心思っていたが、口には出さない。
「い、いえ。今のはわたしにも落ち度がありました。気にしなくていいです。・・・はぁ、はぁ。」
女神さまは、さっきのモミモミで興奮したのか、顔を真っ赤に上気させて、息が荒い。ああ・・なんてエロいんだ・・・はっ、いかんいかん。女神さまをそんな目で見ては・・・色即是空、色即是空。
「そ、それで女神さま。オレは何人と婚姻契約を結ぶことができるのでしょうか?」
「そうですね。あなた程の力があれば、少なくとも10万人以上と婚姻契約できるでしょう。」
は?、10万人?、なにその数字・・・ま、好きなだけできるってことでいいか・・・
「・・・ありがとうございます。では、今オレが愛している彼女たち全員と婚姻契約できるのですね。」
「ええ。それでわたしがあなたをここに呼んだのは、実はお願いがあるからなのです。」
「お願い?、なんでしょう?」
「この世界にいくつもダンジョンがあるのは、もうあなたの見てきた通りです。そして、多くのダンジョンのボス部屋の奥には実は隠しダンジョンがあるのですが、これまで殆ど発見されていないのです。」
「そうみたいですね。オレみたいなスキルを持った人ってなかなかいないでしょうし。」
「はい、あなたと同じスキルでなくとも、鑑定系のスキルを持った人が注意深くみれば、看破できるのですが・・・その発想自体がなくて、誰も試さず殆ど発見されることがなかったのです。」
「って、ことはやはり、ゴールドやブルーみたいに隠しダンジョンの奥で知性を持ち、お腹をすかし、孤独に涙している子がまだまだいるってことですか?、」
「そうです!、そうなんです!!」
ガッ!
女神さまはオレの手を両手で握ってきた。ち、近いよ、女神さま・・・またムラムラしてきちゃいますって・・・
「あなたがたが銀ランクと呼ぶ冒険者以上が入るのを許すダンジョンには、実は全ています。アキラさん、お願いです。その子たちをどうか・・・どうか助けてください。今もあの子たちの助けを求める声がわたしの心に響いているんです。その声を聞くたびに胸が締め付けられる思いをしているんです。」
「はい、最初からオレはそのつもりですよ。ゴールドの希望でもありますしね。できる限り助け出してみせます。」
ガバ!
「ありがとう。ありがとう、アキラさん。」
女神さまはまたオレの頭をその胸にかかえ、グリグリ押し付けてきた。
ああ、もう、こんなの我慢できるぁああああ!
ガバァ!
オレは女神さまの両手をとり、床に押し倒した。
「あ?、え?、アキラさん?、なにするの?・・・あ、だめ・・そこは・・・ああん。・・・ダメよぉおお!」
数十分後、賢者モードになったオレは激しく後悔していた。
やっちまった。ついに女神さまとやっちまったよ。なにやってんだろ、オレ。
体育座りをして落ち込んでいたオレに女神さまが起き上がってしなだれかかってきた。
「アキラさん・・・すっごく・・・すっごく、良かったわ。こんな気持ちになったのはじめて、わたしもあなたを好きになっちゃったみたい。ね、お願い、これから時々でいいから、わたしの教会に礼拝に来て、そしたらこの空間にまた呼び出すから・・・ね?、」
「・・・はい。」
こうして、女神モニカさまもオレの愛する女の1人となったのだった。




