新しい種族、新しい仲間
sideレイア
次の日、俺は言われた通りにソフィ、エッジ、クラリス、アヴァール、ベルゼを連れて城の謁見の間の前にいた。
「レイア・ドライア・ナイトヴァンス様、及びその御一行ですね。
既にエンヴィ・インヴィディア様とイリス王妃、エンドルフ陛下、アリシア王女が来られております。
どうぞ中へ」
どうやらエンヴィはもう来ていた様だ。
一応俺たちも5分前に来ているのに、早いなあいつ。
「あらレイア、いつも通りの時間ね。エンヴィはもう来てるわ。あなた達もいらっしゃい」
俺たちも中に入り、何故か用意してある椅子に座る。
何故か机と水まである。相当長い話になる様だ。
「それじゃあ始めましょうか。
エンヴィ、あなたの知りたい事を言ってちょうだい。
事情説明もよろしくね。まずはそこから始めましょう」
「はい。まず自己紹介から。
私はエンヴィ・インヴィディア。
性格女、年齢15歳、種族はヴァンパイアです」
「ヴァンパイア?」
思わず口を挟んでしまう。
「はい、ヴァンパイアです。
ヴァンパイアは遥か南にある氷の大陸に住む唯一の人形生命体です。
一応、記録にある限りではこちらの大陸に来たヴァンパイアは私で三人目です。
私、御伽噺に出てくる魔王、そしてイリス様です」
『は⁉︎』
待て待て待て待て
ヴァンパイアと言う種族が唯一、南にある氷の大陸に住む人形生命体、つまり人なのはわかった。
要するに魔物や動物に加えてヴァンパイアしかいないという事だろう。
だが過去にこの大陸に来たのが魔王にイリス様?
しかもエンドルフ様まで驚いてるぞ、エンドルフ様も知らなかったのか⁉︎
「どういう事だ⁉︎」
「それは私が説明するわ。
私達ヴァンパイアにはステータスを隠蔽するスキルがあるの。
それを使って私は種族やステータスを誤魔化してきたのよ。
ヴァンパイアの特徴は銀髪で紅い目をしてる事だけど、それも隠蔽出来るわ」
「待って下さい。そもそもどうやってこの大陸に来たんですか⁉︎」
エッジ、試合を見てたならわかりそうなもんだぞ?
「飛んできたのよ。私達ヴァンパイアには種族固有のスキルがあるの。
空を飛ぶ【飛行】、これの速度と持続時間はその人の体力や技術で変わるわ。
もう一つは【吸血】、相手の血を吸ってHPと魔力を奪うスキル。疲労回復にも繋がるわ。
この二つがあるから、頑張れば相当早くこれるわ」
まぁ、海の魚や魔物に【吸血】使いながら【飛行】で飛んでくればいいんだしな
「邪魔してすまない。エンヴィ、続けてくれ」
「あ、あぁ、でだ、私達ヴァンパイアは魔族やエルフよりも長命だ。
エルフの寿命が平均350年だが、ヴァンパイアの寿命は長くて1200年、平均700年だ」
『はぁ⁉︎』
それは、なんて言うか
「すざましいな」
「まあな。そういうわけで、結構な量の書物が残されてるし、ヴァンパイアの長にいたっては850歳だからな。
そういうわけで、今まで数々の書物を漁ってきたのだが、私の知りたい情報は無かった。
その情報が・・・・」
「カーススキルか?」
「あぁ」
見えてきたぞ。エンヴィはカーススキルについて知りたかった。
だがヴァンパイアの書物には情報がなく、大陸に調べに来たわけか
「だがエンヴィ、イリス様とは知り合いなのか?
イリス様は一目でお前がヴァンパイアだとわかったから呼んだのだろう?」
「あぁ。あまり言いたいことではないし、話がまた脱線するし、イリス様の許可も取らないと・・・・」
俺は無言でイリス様を見る
「え?いいわよ別に」
・・・・あっさりと、しかも俺が見る前に言い始めてたし
「では失礼して、イリス・フランシス・イーストラル、旧姓はイリス・インヴィディア。
つまりイリス様は私の母親であると同時に、ヴァンパイアの長の血族であり、魔王の血族でもあるのだ」
・・・・・・・つまりあれか?エンヴィはアリシアの姉という事か?
その上魔王の子孫って、キャラが濃いな
「え、じゃあ、私の姉・・・ですか?」
アリシアは複雑だろうな。
負けて悔しかったのにその相手が自分の姉とは・・・しかも魔王の子供だし。
「あぁ、だから称号が『魔王の血族』なのか」
「あ?あぁ、ん?なんで私の【隠蔽】前のステータスを見れるんだ?」
あ・・・・
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「えっとですね〜、実は、【鑑定眼】という解析系の魔眼が増えましてですね、その・・・」
「いや、先日じゃねぇだろ」
エッジィィィィィィ‼︎‼︎‼︎
「ほう?新しく魔眼が増えたら、報告する予定だったはずだが?」
エ、エンドルフ様が珍しく怒ってる・・・・
「・・・・すいませんでした」
「・・・・・まあ良い。それで、その眼はどういうものなのじゃ?」
「ええ、ステータスを見れる眼です。
魔物や道具、挙げ句の果てには人のステータスまで見られます。
使用制限は5分に1回といったところです」
「そうか、あとで纏めておこう。
レイア、乱用するなよ?」
「え、えぇ、勿論ですよ?
えぇっと・・・・そう、それで、エンヴィがカーススキル、【嫉妬】を持ってる事と
加護の表示がおかしい事なら知ってます」
「あぁ、それについて知りたいのだ。
加護の方は魔王だと思っている。*^%<>"*%>王とあったからな。
ところでレイアはカーススキルの事を知ってるようだが、どういう事なのだ?」
俺は俺とアヴァールとベルゼがカーススキルを持ってる事と、卒業後の事について話した。
「そうか、なら私も卒業後について行って構わないか?」
「あぁ、言質を取ったのも仲間にするためだったからな」
「そうか、良かったぁ・・・・」
これで仲間が増えたな。
エンヴィはカーススキルの情報を知ってるわけではないが、戦力になるし、数少ない仲間だ。
これで集まりはお開きになった。
「そう言えばヴァンパイアの寿命って平均700年だそうですけど、イリス様は何歳なんdグフォ⁉︎」
お開きになった理由は簡単。
俺の無用心な言葉のせいで俺の意識が飛んだからだ。




