エンヴィ・インヴィディア
sideレイア
武道大会選抜が終わった日の放課後、武道大会による特別日課の影響で学年問わず全員の都合がついた。
そのため去年までと同じように俺の部屋にみんなで集まって騒いでいた。
去年までと違うのはアヴァールとベルゼがいることだ
「えーっと、エルスとソフィは初めてだな。
エルフの方がアヴァール・アワリティア、魔族の方がベルゼ・グラ。俺の学友で卒業後一緒に冒険者パーティー組む仲間だ。
アヴァール、ベルゼ、こっちの蒼い髪のがエルス・クリスフィア、魔法工学科だ。
こっちの茶髪の子がソフィーナ・ドライア・ナイトヴァンス、俺の妹だ」
「「よろしくお願いします」」
「ああ、よろしくな」
「ん・・・」
だめだ、濃すぎる二人の所為で会話になってない。
「それで、みんなのクラスの代表はどうなったんだ?」
「ええ、私とアリシア様は代表ですよ」
「私は魔法研究科ですので、そもそも出場しません」
「あたしもパスかなぁ。単位にならないし」
つまり参加するのはソフィとアリシア、俺の三人か
「案外少ないな」
「そりゃあそうよ。三年生なんだからみんな体を動かすよりも成績あげる方が大切なんだから。
あたしは永久就職先があるからいいけど」
「は?・・・・あぁ、エッジのところか?それだと・・・いや、なんでもない」
言わないでおこう。どうしても覆せない絶対的壁。
種族故の欠点、寿命の事を。
獣人族の寿命はおよそ110年、それに比べてエルフ族の寿命は350年、その差240年。
なにをどうしようと覆せない、自然の摂理だ。
まぁ、今が幸せならいいだろ
「問題はエンヴィ・インヴィディアだな。固有スキルを使ってないとはいえ、あのアヴァールを倒したんだ」
「ん・・・とても、強かった。魔法、斬られる。身体、能力、獣人並み。剣も、レイア位、技術も、高い。
勝つ、のは、難しい」
「それはまた、相当だな」
剣士で技術力が高い。身体能力は獣人並み。オマケに魔法も斬られる・・・・・あれ?詰んでね⁉︎
「・・・・ま、まぁ、なんとかなるだろ。本番なら自分の剣使えるし」
ややビビりながらも俺は勝つ事を決意した。
sideエンヴィ
私の名はエンヴィ・インヴィディア。
ある理由から故郷を離れて数年、遂に目的に近づく事が出来る時が来た。
来たのだが・・・・
「レイア・ドライア・ナイトヴァンスか、厄介だな」
武道大会選抜戦の時にアヴァールが言っていた言葉
『レイア、じゃ、あるまいし、なんで、そん、な、奇天烈、な動きを、する、の⁉︎』
それはつまり、レイアも相当無茶な動きをするという事。
私はまだ彼にはあのスキルを見せていないから勝機はあるはずだ。
「私は、負けるわけにはいかないのだ・・・・‼︎」
その瞳は強い決意と戦意で輝いていた。
真紅の瞳は戦意で染まっていた




