武道大会選抜
五月初頭、遂に、遂に待ちに待った武道大会まで二週間切った。
とても楽しみにしていたのだが・・・・
「え、ルール変更ですか?」
いつも通り(俺が)朝のホームルームをやるためにミレリア先生からプリントを受け取ると、
そこには武道大会のルールが変更されたと言う記載があった。
変更点は至って簡単な内容だ。
・出場者は学科から男女一人づつ
・代表選手は一ヶ月(五月中)課題免除
・大会前の一週間は授業免除
・予選は無し
・各学年別れた後、一年、二年、三年の優勝者を決める
・最後には各学年優勝者によるバトルロイヤルが行われる
の五つだ。
特に最初の一つは致命的だ。
女子は、まぁ、アヴァールだろう。面倒臭がったらエンヴィになるだろう。
問題は男子だ。
俺は出たくてたまらない。だがベルゼは勿論エッジやその他の生徒も引き下がらないだろう。
決め方は実戦。つまり乱闘しろと言うことだ。
これは学院の決定でも俺の決定でもない。面倒臭がったミレリア先生が手っ取り早いからと決めたのだ。
「・・・・みんな、そう言うことだ。一応聞いておくが、出たくない奴はいるか?
王族も観に来るから魔法士はアピールのチャンスだが」
ここで女子から四人程、男子からは二人不参加が出た。
競争相手が減って何よりだが、相変わらずベルゼがニヤついてるから困る。
ベルゼはカーススキルまで使われたら勝ち目がない。流石に殺傷力が高いから無いと思うが。
エッジは狙撃が厄介だ。接近戦は大した事ないが弓は【弓神の加護】があるだけあって百発百中とはいかないがそれに近い正確さを持っている。
つまり・・・
「ベルゼ潰す」
と言うことである
「そりゃあこっちのセリフだぜレイア」
ベルゼが金にならないのにやる気だ
「はっ、お前らわかってねぇな。俺が最強だ!」
・・・・・なんだ、バカか
「黙れお前ら、まだホームルーム中だ。
今日の体育で決める。全員体育の時間は男子は第一、女子は第二訓練場に集合するように。
以上でホームルーム終了だ。喋っていいぞ馬鹿ども」
「「誰が馬鹿だ⁉︎」」
第一声がそれか
そして体育の時間
「さて、それじゃあ開始の合図を頼む」
俺は出ないと宣言した男子生徒に頼む。
そして遂に・・・・
「始め‼︎」
全員が大声あげて模擬県を振り回し始めた。
そんな中俺は
「さあ、パーティーの時以来だな、ベルゼ‼︎」
「決着つけてやるよ、レイア‼︎」
ベルゼと戦う事にした
「っらぁ!」
「ふっ!」
互いに両手剣とダガーで打ち合う。
あの時と違ってお互いただの模擬剣だ。なら当然重量のあるこちらが有利!
俺は鍔迫り合いを続け、ベルゼの重心が一旦後ろに下がったところで
「っせぁ‼︎」
「ーっ‼︎チッ【闇槍】!」
下級魔法をこちらに撃って牽制してくる。
流石に固有スキルを使うわけにはいかないから素直に避けておく
「ぐあぁ⁉︎」
後ろで悲鳴が上がったが、気にしない
「牽制とか、らしくないじゃないかベルゼ」
「はっ、目的ってもんがあるんだよ。なぁ‼︎」
そこで横からいきなり短剣が飛んできた。乱闘騒ぎで常に周りを警戒してて良かった。
短剣の飛んできた場所を見ると・・・・
「ーっ‼︎はぁ、そういう事か、エッジ」
「言っただろ、絶対に倒すってよぉ‼︎」
エッジが【風魔法】で突進をしてくるのを躱すと
「らぁっ!」
「ーっ‼︎チッ」
今度はベルゼが斬り込んでくる。
弾いたと思ったら今度は
「だから、俺を忘れんなって!」
今度はエッジが、今度は短剣で攻撃してくる。
そんな事を何回か繰り返し、いい加減魔法を使おうかと思ったその時・・・
「ぐああぁ‼︎」
「ーっベルゼ⁉︎」
ベルゼが、全く関係ないところから飛んできた魔法にやられた。
俺は素早くベルゼに接近し、意識を刈り取る。
「さあエッジ、これで一対一だ。覚悟は出来てるだろうな?」
「え、あぁ〜・・・お手柔らかに?」
「却下‼︎」
俺はエッジの腹に一撃決めた
「さて、男子はこれで決まりだな」
まぁ、俺は二人(?)しか倒してなかったから余裕で他の生き残りを倒せたわけだが
「男子は俺に決まった。女子の方は誰が代表になったんだ?」
珍しくやる気だったアヴァールだろうな。
スキルレベル高いし、固有スキルあるし、魔力多いし。
そう思って代表者の名前を聞いた
「女子の代表は
エンヴィ・インヴィディアさんだよ」
その名前を聞いて俺は思わずアヴァールの方を見ると、とても悔しそうな顔をしていた。
つまりそこそこ本気だったという事だ。
俺は今度はエンヴィを見ると・・・・
「ーっ‼︎」
その姿を見て思わず、身構えそうになった。
エンヴィは、殺気立った様子でこちらを見ていたからだ




