後日談
sideレイア
アヴァールと雑談する事およそ10分、アリシアが部屋に戻ってきた。
エンドルフ様とイリス様を連れて
「ーっ‼︎イリス様、もう歩いて大丈夫なんですか?」
「ええ、レイアのお陰でね。元々自然治癒力は高い方だし、あれだけやってくれれば十分よ。
ありがとう」
「いえ、俺はそんな大した事・・・・」
俺程度じゃ大した回復なんて出来ないしな
「レイア、そろそろ本題に入りたいのでな、全員を謁見の間に集めてある。
もし動けるなら来てくれるか?」
「ええ、魔力の使い過ぎと緊張のせいで気絶しただけですから、行けますよ」
「うむ、では行こうかの」
俺はエンドルフ様とイリス様、アリシアの後に続いて謁見の間へ向かった。
エンドルフ様とイリス様、アリシアは部屋の構造上途中で別れ、俺は謁見の間の入り口にいた。
「入れ」
そして入室を許可された。身内しかいないとは言え様式美と言うものがあるらしい。
俺は入室し、いつも通り跪く。みんなも既に中にいた
「レイア・ドライア・ナイトヴァンス、エッジ・スチール、アヴァール・アワリティ、ベルゼ・グラ、
この度はブルアーノ・ヒスタリン・グラム公爵の反乱を収めた件、大義であった」
流石に俺以外がいるからか、妙に威厳を出してくる。隣でニヤニヤしてるイリス様が全部台無しにしているが
「よって今回の件に関する報酬を支払おうと思う。好きに要求したまえ」
報酬か・・・・
「じゃ俺、じゃなくて私は、金銭を要求します。ざっと金貨300枚程」
ベルゼは相変わらず金か
「じゃあ私は弓をお願いします。そこそこ良いのを」
エッジは新しい弓
「私、は、王国の、禁書閲覧資格、を」
要するに情報が欲しいわけか。アヴァールらしいな
「ふむ、レイア、お主はどうじゃ?」
「・・・・・俺は・・・・」
保留で、と言おうとした時、ある事を思い出した
「俺は・・・・・情報です。
『人の心に干渉するスキル』を持っている人物、及び居場所を知りたい」
「ーっ‼︎・・・・・そもそも人の心に干渉するスキルなど見た事も聞いたこともないが」
「父様と母様から確認はとってあります。それに、おおよその見当も付いています。
『人の心に干渉するスキル』、その持ち主はアリンスト神聖国ではありませんか?」
「ーっ‼︎・・・はぁ、あの馬鹿は、そこまで教えてしまったのか」
「いえ、居場所ただの予想です。根拠は去年報告したあの男、『ぼく』です」
「・・・・ますますその『ぼく』とやらに会ってみたくなったぞ。
確かに居場所はアリンスト神聖国だ。誰なのかも教えよう。だがこれは国家機密、しかも他国のだ。
レイア、いや、ここにいる全員、これはレイアの魔眼とは訳が違う。くれぐれも外部に漏らさないように」
「「「「「はい」」」」」
「うむ。ちなみに口外した場合、この国の暗部に無条件に消されるからそのつもりでいるように」
さらっと凄いこと言ってきたぞ
「『人の心に干渉するスキル』名称は【心通眼】、魔眼の一種だ。持ち主はテト・セイクリッド・サーラ。
またの名を
『聖女』だ」
『聖女』、アリンスト神聖国に所属している『ある一族』から生まれてくる女性の事だ。
その者は全ての嘘を見破り、全ての人を愛し、全ての事を許す、まさしく神の如き人。
ただし戦闘能力は低い。そんなある意味か弱い人、それが『聖女』だ
「まさか『聖女』の全ての嘘を見破るというのは・・・・」
「うむ、心を見ておるのだ。【心通眼】は目を合わせた相手の心を見るスキルだそうだからの。
政治関係のやり取りも、清濁織り交ぜた交渉も、建前も、全てを見抜くお方だ。
レイア、お主の目的に十分近づけるだろう」
「ええ、ありがとうございます」
これで旅の行き先が決まった。王国から遥か北方にある国、アリンスト神聖国、その『聖女』に会うこと
その前に学院を卒業して、執務について学ばないとな




