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手錠売り鈴木
「ま、待ってくんロ!! おいら、そいつに会って初めに、結婚してけれって言ったべさぁ!!(゜Д゜;)」
「うるさーい! 私から言いたかったのよぉぉぉ!」
祥太郎は、今やガチムチ数名に首、腕、脚を固められ、身じろぎ一つできずに大の字で寝そべっていた。ハヅキは顔を赤らめながら続けた。
「先に言われるなんて屈辱なのよ! 私が誰だか分ってるの!?」
「知ったことじゃないが……どうやら本気を出すべき時が来たようだな」
そう言うと祥太郎は勢いよく、さながらデネブのある"はくちょう座"の白鳥の様に羽ばたき(笑)腕の枷を壊した。
「な、なにしてるの! その手錠はマジ警察の鈴木さんから買った高めの手錠なのよ!」
ハヅキの周囲の空気がにわかに揺らめき、ベテルギウスの紅蓮がオーラとなって立ち上った。
「鈴木さんにペコペコして買ったのに...許さない...!! 今すぐに挙式の準備ね、終わるまで眠ってなさい!!」
そう言うや否やガチムチが祥太郎の第三頸椎をチョップした。――祥太郎は倒れなかった。
「教えてやるンゴ、ガチムチ。首ちょっぷは、相当の力でやらないと成功しない。それも、やられた相手が死ぬぐらいの強さでな。つまり......そんなのは漫画の中のお話ジャケーン!!」




