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第六十六話 三人の約束 (事件編)

本編をお楽しみください!

 エミルは後ろも向かずに前を走っていた。自分の策が通用しなかったのもあるが、周りには自分より能力がないと決め付け最初は自分の話しについていける人物がいるのではないかと考えてすらいた。


 しかし、エミルは自分より同等、あるいは自分より優れた相手にあったとたんに自身がどれだけ浅はかなことを考えていたのだろうと痛快したのだ。


 エミルが失っていたもの。それは向上心。エミルの身分と能力上仕方がないことかもしれない。


 人は何か上を目指すとき目標を決めて努力をする。


 しかしならば、自分の上が想像がつかない場合どうなるか。歳が近しいものもいなければ、話についていけるものもいなければ。


 そうなると上を目指すのではなく、そのものは自分と同等・近しいものを探し、能力の向上を忘れてしまう。自覚がなくても潜在的にこう考えてしまう。すなわち、自分より下はいるけれど上はいないだろうと。


 エミルが孤児院に到着したとき一人で過ごそうとしたのも自分の話しについていけないと決め付けた為だ。


 他の見方なら大人を目標にすればという意見もあるだろう。でもこの国フェレスはどちらかというと武力を重んじ、知略を軽んじる。これには魔法という概念があり少ししたことならば魔法や武力で知略を吹き飛ばすという考えから来るものだ。国王ジギルもこの考え方を変えたいとは思うが、人の中に住み着いた概念は簡単に変えられるものではない。


 よって、知略を学ぶものよりも武力、魔法を研磨するものの方が多い。


 軍部にもそのような風潮があり、知略を持ったものは少ない。


 よってエミルよりずば抜けたと思える目標は見つからなかった。


 翌々考えればついに見つかったと思えば良いのに、エミルもまだまだ子供。いくら頭がよかろうが精神年齢も大人というわけではない。


 だからこそだろう。自分がすでに孤児院から飛び出していたことに気がつかなかったのは。


 そして、次の瞬間首に衝撃が走り意識を失ってしまう。人が多い街道ならばまだしもここは孤児院を隠すために人通りは少ない。


 見事に目標を捕獲した数人の集団は目の前の少女を袋に入れて担ぐと孤児院から離れる。集団は慎重に移動し人影が追ってこないことを確認してようやく話す。


 「……さっきの子供は追いかけてこないか?」


 「ああ、おそらく外に出たとは思わずまだ施設内を探しているんだろうよ」


 「なら問題ないな。騒ぎにならないうちに離れるぞ」


 「ここから歩きかよ。それも子供を担いで。ここでやっちまっても良いんじゃないか?目的は亡き者にすることだろ?」


 「余計なことは考えるな。俺らは雇い主の意向に従うまで。その後は知らん」


 「はぁわかったよ」


 そういって、ある程度孤児院から離れたからか気配を隠す動き方ではなく速さを意識した動きになった。


 彼らも人の気配がないと判り、また任務の半分以上は終わったことに緩んでいたのだと思う。


 だから赤い猫が後ろから来ていることなんて想像もできなかった。


 


 エミルが意識を戻し目を覚まして最初に見た光景は岩だらけの壁だった。壁と認識できたのは天井が明るかったからで、近くからは焚き火の音がする。


 一体なぜここにと思い周囲に目を凝らそうと動こうとしたができなかった。自分の両手が後ろで拘束されていたのだから。


 仕方なく目だけで周りを確認すると、焚き火近くには五人が囲むようにして暖を取っている。その奥、外に通じる出口には二人が警戒していた。どうやらここはどこかの洞窟なのだろうと予想する。


 出口を見るに暗かったので夜なのだろう。そして自分が床に転がされているのは誘拐されたからだろう。


 その考えにいたってエミルは自嘲する。王都から危ないといわれ孤児院に向かったのに、自分の不甲斐無さに腹を立てて外に出て捕まるなど。


 何もかもが嫌になってきて自暴自棄になり始めていたところでエミルに話しかける人物がいた。


 「目が覚めたみたいだな」


 エミルが目が覚めたことに気がついたのか、集団の一人が近くから話しかけてきた。その人物は体が大きく熊かと思えるぐらいの大きさだ。そして、普段から将軍などを見てきた経験か一瞬で理解する。


 この男こそがここで一番位が高いだろうと。

 

 「……最悪の目覚めだ」


 「ほう、手足を拘束されてこちらの思いのままなのに怯えたりはしないのだな」


 「何に怯える必要があるのだ?」


 「逆に年齢を考えれば怯える材料しかないと思うがな。俺が一声かければ貞操を奪われる危険性も、殺される危険性もある。怖くないのか?」


 「しばらくは無事らしいからな」


 「ほう、どうしてだ?」


 「貞操を奪うならすでに奪われているだろう。殺されるならすでに殺されている。拘束だけされて何もされていないなら、目的は取引または依頼の遂行。でも私の状況を考えれば後者だろう」


 「身代金目的かもしれないぞ?」


 「ありえない。私がいたところは孤児院。確かに変わったところだが身代金目的で来たらわざわざこのような僻地に来てまで身代金を要求するのは非効率的だろう」


 「なるほど、幼いながらも頭は回るようだ。しかしだ。やはり城に篭っていたばかりでよく言えば考えが上品すぎる。悪く言えばまだ世間を知らない。経験していない考えだな」


 「……どういうこと?」


 「確かに半分は当たっている。俺らは取引、または依頼の遂行だ。けどな、もう半分は間違っている。俺らはこう依頼を受けた。《王女がいると思われる孤児院から誘拐し、その情報が国王に伝わる期間一応生かせておけと。その後始末しろ。それと殺さなければ好きにしていい》とな。殺さなかったのは依頼のため。そして貞操を奪わなかったのは、依頼主の兵たちがお前さんの絶望した表情を見たいといったからだ。」


 男の話を聴いて同時にようやく気がつく。男の背後に数人の男がこちらを見ていることに。


 エミルは初めて瞳の中に怯えの色を灯す。


 自然と男たちから距離をとろうと洞窟の奥に逃げようとしても手を拘束され、恐怖から足にも力が入らずたつことができない。


 「まあ、俺は子供に興味はない。だが他の奴らは違うらしい。こうやって人一人には様々な考えがある。……この教訓をといいたいが数日後には死ぬから意味ないな。子供といってもお前は女という性別、恨むなら生まれた性別と王女という肩書きを恨むんだ」


 そういって男は腰を上げ出口のほうに歩いていく。入れ替わりに数人が床に転がっているエミルに手を伸ばし掴もうとする……寸前!



 「まだ諦めるのは早いと思うよ」


 「ぐあぁ!」


 その声と共に掴みかかろうとした男の悲鳴が上がる。


 全員が何事だと思うと共に目を見開く。


 エミルも一体何がと目を前に向けるとそこには黒い髪の少年、ライの背中があるのだった。


 突如現れたライに驚いた男たち。でもさすがプロなのかそれは一瞬で腰に持っていたナイフを取り出しすぐに斬りつける。


 しかし、次に斬りつけられたのはその男の背中であった。


 「がぁ!」


 斬りつけられて地面に倒れる男二人。


 何か危険と感じて男たちは一度間合いを広げる。冷静にこちらは出口を背にしていて、ライたちが背にしている所は行き止まり、逃げられないのだから一度体勢を整えさせようと考える。


 するとライの近くからまた違う声がした。


 「もー、ちょっと非常識だよ。私が行けば大丈夫っていったでしょ?」


 エミルは誰が喋っているのかと声がするほうを見るとそこには……赤い猫がいた。


 「ごめん。でもさ、ここは一番強い俺が出たほうがいいだろ?」


 「きぃー!むかつく!いつか私が絶対に越えて見せるんだからぁー!」


 猫は怒ったようにライに声を上げていた。何度も言うが猫の姿で。


 そこでエミルはハッとして緊張感がない二人に話す。


 「ど、どうしておぬしらが!」


 二人で言い争っている中、エミルが質問するとライが答えてくる。

 

 「いや、それはちょっと……ね」


 「はっきりとしないなー。私が代わりに言うね。ライったら貴方を傷つけたんじゃないかって急いで追いかけ」


 「あー!お前!それ以上言うともう訓練の相手してやらないぞ!」


 「な、なによ!約束をたがえる気なの!」


 再び言い争いをはじめた二人を見て、エミルは察する。


 おそらくこの二人はいち早く自分が連れ去られるのを見て助けに来てくれたんだろう。


 それがわかった瞬間エミルは自然と目から涙を流す。先ほどまで決して泣かなかったエミル。でも自分を助けてに来たというのを聞いてまだ窮地を脱していないのに緊張の糸が切れたのだ。


 「あは、あはは……」


 口から少しだけ声が出るのは子供二人でプロの集団に無謀にも出てきた二人に対しての呆れなのか。それとも、助かるかもしれないという希望を持った笑いか、はたまた自暴自棄からか。


  まったく持って緊張感がない空気が流れる中一人が前に出てくることですぐに霧散してしまう。


 「小僧、一体お前はどこから入ってきた?」


 ライたちの前に立ち投げかけてきたのはエミルに話しかけてきた大男だ。


 男はライを見下ろしながら聞いてくる。


 「さて、普通に入り口から来ました……いいや、入ってきた。大人には敬語を言っても敬語はもともと敬う言葉だったな。ならあんたらに敬語を使う必要もない」


 突如敬語をやめたライは男を睨みつけつつ言う。


 「俺はただ仲間を連れ戻しにきた。それだけだ。大人しく返していただけませんかね」


 「……なるほど、連れ戻しに来たか。でもな、こちらとしても引けない理由がある。悪く思うなよ」


 男はロングソードを手に取り構える。周りにいる五名の男たちも洞窟の中に入ってきてそれぞれの武器を構えた。


 「悪く思うなね。うん、ならこっちからも言うよ。悪く思わないでね」


 「なにっっっっ!?」

 

 ライの言葉がわからずに首をかしげていたが、いつの間にティアが人間の姿をとり、突如ライの言葉と同時に男たちがいる天井を不思議な槍で突き刺したのだ。


 すると、天井からパラパラと石が振ってくる。


 「お、お前!自分が何をしているのかわかっているのか!」


 「もちろん、もしかしてこっちが何も考えなしに来たと思ってるの?ティア!」


 「任せて!」


 ティアはもう一度天井を攻撃する。


 男たちは気が気でなかった。ここは洞窟なのだ。もし上の岩が崩落してきたら間違いなく助からない。普段ならば冷静に慣れたとしても不遜な態度をとるライの表情も相まって全員がティアが攻撃した槍先を見てしまった!


 全員の視線がずれたのを見てライは動く。リーダー格である男よりも先に周りの手下を攻撃し始めた。


 上を見ていた右にいる手下二人は目の前にライが来たことに気がつき、攻撃を防ごうとしたが一歩遅く自分の腹に拳が突き刺さっているのを見る。


 手下のくぐもった声を聞いて三人は視線をライに向けると、次は左側から悲鳴が二つ上がる。そちらを見ると天井に突き刺していたはずの槍がティアによって引き戻され、二人に突き刺さっていたのだ。蛇が獲物に噛み付くみたいに。


 これでライは残り一人と判断し攻撃をしようとしたが、それよりも早く目の前に男の足がやってきていた!


 「ぐっ!」


 急いで腕を縦にして蹴りを防ごうとするも吹き飛ばされ壁に激突する。


 「ぐあぁ!」


 「ライ!?」


 それを見てティアは視線を逸らしてしまう。今の位置的に男はティアを剣で一刀両断できる間合いにいる!その状況で視線をずらすなど自殺行為だ!」


 「おいお前!視先をずらすな!」


 「え?きゃあ!」


 次の瞬間ティアは蹴りをくらい、ライ同様吹き飛ばされる。


 「おい、お前!やめるんだ!二人は関係ない!私に用があるなら私だけにしろ!決して逆らわぬ、貞操を奪うというなら好きにしていい!だから二人だけは!」


 こちらの形成が悪くなりそんなことをエミルは叫ぶ。二人が助けてに来てくれたのは本当にうれしかった。その気持ちで救われたのだ。だからもう自分はどうなってもいい。さっきまでは自分は無意味に死ぬはずだったのに、恩人……仲間といってくれた二人のために死ねるのなら良いと思ったのだ。


 声を聴いた男は剣を持ちエミルの顔を見ていたが、しばらくして剣を下ろし背を向ける。


 「今回俺は、ある事情があって依頼を受けた。ここに転がっている奴らは依頼主の監視だ。監視がなくなれば俺は自由になる。だからここで何があったか知らない。……あとは好きにするがいいさ」


 そういって男は洞窟からいなくなる。


 余談だがこの男の名前 ガーク・レンズという。数年後リューネリス軍に所属してライたちと戦うことになる。その時もある理由からリューネリス軍に力をかしていたがそれはまた別の話だ。


 閑話休題


 男がいなくなってから、しばらくすると遠くから声が聞こえてくる。よく耳を澄ませると孤児院のライ達のことをよく面倒見てくれる職員の声だった。


 ライは痛むわき腹を押さえながら洞窟から出ると、そこには数人の武装した職員と、子供達がいた。


 エミルが攫われたのに気がついてティアは猫になる魔法 『気まぐれな猫』を使い尾行、ライは一度孤児院に戻り攫われたことを伝えるとティアをすぐに追いかけた。職員達は止める暇もなく出て行ってしまったライ達を追いかけるべく緊急招集、動けるものを集めて追いかけてきた。


 職員が見た光景は驚くものだった。


 洞窟の中に入った後、中で蠢く五つの男達。その奥に壁にもたれいるティア、拘束されて床に転がっているエミルの姿であった。


 男達は数名の職員に拘束され連行されていく。やってきた子供達はその護衛ということで一緒に先に孤児院へと向かってもらった。


 洞窟に残ったのは職員とライ、ティア、エミルだ。


 そして一番最初に職員である彼女が言った言葉は


 「この馬鹿者達!なに勝手な無茶をしてるの!心配したじゃないのよ!」


 という言葉だった。


 それにライは反論しようとしたが拳骨を食らって頭を抑えていた。


 それからしばらく三人は説教されることになるが最後に職員は


 「本当によかった……」


 と安心したのか目に涙を浮かべ微笑んでいた。


 その後ライ達は帰路につくがその途中エミルが隣を歩いている途中ライに質問してくる。


 「少し聞きたいのだが、どうやってあのとき助けてくれたのだ?あの赤髪の子は猫になってきたとわかるが」


 エミルが聞いた質問の内容は、エミルが男の手が迫ってきたとき突如ライが現れたことを指している。後ろは行き止まりの壁で前は見張りがいたというのに。


 「ん?文字通り入り口から入ってきたんだけど」


 「しかし見張りがいただろう?」


 「うん、いたけど見張りもまさか『洞窟の上』を歩いてきたとは思わなかったみたいだね」


 「洞窟の上を歩いてきた?おぬしは空でも飛べるのか?」


 「飛べるわけないよ。でも空中を歩くことはできるこんな風にね」


 そういってライは集中しながら片足を前に出すとその足は地面には着かず空中で止まる。まるでそこに壁があるように。


 はじめて見るものだったがおそらくそういう魔法を使っているのだろうとエミルは推測した。


 「なるほど、昔から言われているが魔法の力は使用者の能力によって決まるってことか」


 「かもね」


 そういって照れたような、困ったような顔を浮かべるライ。それを見てエミルは心に太陽が射したような暖かさに包まれる。一体何がと思うが、ライの表情を見ているとその暖かさは強くなり心地よいものだと感じた。


 でもその心地よさを感じたものがいたのかティアが急にライとエミルの間に割り込んできた。


 「そ、そういえばさあの人どこにいったんだろうね!」


 エミルは心地よさを邪魔されたとティアを非難する視線をするがティアはティアで無視する。ティア自身まだ自覚はないが、エミルがライを見る視線に勘が働いたのだ。ここでこのまま放置しておけば後悔すると。


 後日二人の間でライを抜きにして、色々と約束を取り交わすことになるがそれを二人は知る由もなかった。


 それから、孤児院に戻った三人は職員から今回の話を聞いた後に事件の説明を受ける。


 内容は今回相手は身代金を要求するためにエミルを攫ったのだという。本来エミルはそれは違うと知っていたが、自分が王女だとばれてしまうのは避けねばならないと考えていたので孤児院側の嘘を肯定することにする。もちろんここで、エミルが洞窟でリーダー格の男に言ったとおりわざわざこんな所に、身代金目的で来るのかといっていたが、大人はそうだと押し切っていた。


 エミルとは真実を話せない申し訳なさ。ライは釈然としないと思いつつこの事件は一応解決ということになる。


 その後、事件がきっかけとなりこの三人はよく孤児院で一緒に行動するようになった。最初は喧嘩をしていたのに、三人が一緒に行動をしているのを見て不思議に思う子供いたという。


 そんな日々を過ごし約半年が過ぎていく。そのころになると辺りの木々は枯れ落ち寒い季節を思わせる時期になっている。


 でも孤児院では替わらず同じ時間割を過ごしていたのだが、ある日休みとされた日にこっそりと三人で外に出かけたことがあった。


 これはもう少しでいなくなるエミルの願い出もありティアとライは快く承諾。

 

 そして三人は半月前に起こった事件の場所である洞窟に来ていた。


 到着してエミルは洞窟を歩みながら言葉をこぼす。


 「ここに私は攫われたんだな」


 自分が寝転がっていただろう場所に着いてしゃがむ。エミルにとってここはトラウマになる場所でもあるが、悪いことだけでもなかった。それは、ライとティアという仲間ができた切っ掛けでもあったのだから。


 でも


 「もうすぐ私は離れ離れになるのだな」


 小さい子で弱々しく言うエミル。


 それを見ていた二人は何を投げかければ良いのかわからない。ずっと孤児院にいればいいと無責任に言うことはできないのだ。ライ達は孤児である。家族や親族がどれだけ必要なものか尊いものかをよく知っているのだ。ならば帰る場所があるなら帰るべきだと考えていた。


 ライはそんなエミルを見てふといい考えが浮かんだ。


 「そうだ、なあエミル、ティア。俺らで一つ約束をしないか?」


 「「約束?」」


 二人の声が重なりライに質問をしてくる。


 「そうだよ。ここでさエミルが攫われて俺らが助けてそれが切っ掛けで仲良くなった。ティアやエミル、俺もいつかは離れ離れになると思う。でもここで約束をすればまた会える気がするんだ」


 エミルは立ち上がりライに言う。


 「確かに……そうかもしれぬ。約束か。いいなそれは。私に異論はない。ティアはどうだ?」


 「うんいいよ!私も約束に大賛成!」


 「でもライよ。一体どういう約束をするのだ?」


 「私も気になる、気になる!」


 ライは二人の少女から視線を浴びて約束を口にした。


 この時の約束が実を結び再び将来つなぎとめた約束を。そして、この時から始まった将来国の歴史に名を刻み英雄を言われるための物語の序章となる約束を。


 《自分たち三人の誰かに危険が迫ったり助けが必要になれば他の二人が必ず助けに訪れよう》


 

 ここからこの物語は始まった。

 

いかがでしたでしょうか。思ったより遅くなってしまいました。

さて今回で過去編は一応終わりです。なんだか物語り自体が終わりそうな締めくくりですが、まだまだ現実では終わってないんで続きますよ!

次回予告ですが正直まだどうするか考えていません。

過去を話した皆の反応を書いた後は……そうだな。今回活躍の場がなかったあの子達のお話でも……

というところでまた明日にしましょう!今回の話については活動報告で書きます!

ではまた明日お会いしましょう!

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