第五十六話 ガリアント平原の戦い ④
こんばんわ、今日も更新をでき安心している自分がいます。
では本編をお楽しみください。書きたいことは主に後書きに書いておりますので!
ライは敵の動きが激しくなり遠めに動きがあるというのを確認してある仕掛けを発動するために片手を戦場に向ける。
「あら、もうやるつもりなの?」
それに対してエスティアが話しかけてくる。
「中央の重歩兵に押されてるからね。使うタイミング的にはいいと思うよ」
「そのために後退させたってことね」
現在ここから見える範囲では敵は後方で動きがあるのが見える。おそらくこちらが後退したのを勢い負けしていると思ったのだろう。ここでトドメを刺そうとしてきたのだ。
だけどこの後退はそう思わせるための布石。そして、とある考えの一つだ。
「さてと、ならまず中央の重歩兵には崩れてもらおうかな。今のうちに土弓隊は右翼から中央に移動させて。中央が崩れたら土弓隊に指示して中央の重歩兵に一斉掃射、前線は相手をしてくれ。その後中央に重歩兵第一部隊を投入、中央の主導権を取る。土弓隊が抜けた右翼にはリエルの水帝隊を、左翼にはティア率いる土帝隊を出す。騎兵隊もそろそろ準備を整えるように伝えてくれ」
指示をして伝令が走るのを確認するとライは手の先にある目標。状況を変化させてくれたものに対して宝玉の力を使う。中央の敵が集まっている場所にある目標。
土帝の力を最大限に生かして中央にある目標物である巨大な岩に周りに飛び散るように念じた。
最初の魔法による攻防で中央に落ちた岩が少しゆれたと思ったら突如、すごい勢いで飛び散りまわりにいた重歩兵、兵士達に襲い掛かった。重歩兵は運がよければ生きているだろう。しかし鎧を着ていない周りにいた兵士達は死傷者が多数出ていた。
すると予定通りというべきか岩が爆発した近くの敵重歩兵部隊は陣形が崩れて勢いが止まる。そこを後ろから指示したとおり土弓隊の攻撃にさらされていた。さらに体勢を崩され弓の攻撃が終わったと思った後には王国軍第一重歩兵隊が襲い掛かってきた。いくらリューネリス軍の重歩兵隊といっても重い鎧をきて、敵の攻撃を防ぎながらすぐに立ち上がるなど不可能に近かった。
運よく後ろにいた重歩兵達もいたにはいたが指揮系統は乱れ、体勢を整える前に攻撃されていたため中央では王国軍が主導権を握ることになる。
「よし土弓隊は一度後方に後退して弓と矢の補給を、フィルにも後方に待機している残りの弓兵隊と土弓隊を合流させていつでも動けるように指示」
「軍師!相手部隊が動き始めました!左翼、右翼から敵騎兵隊が動き出したということです!」
「規模は?」
「両方とも約千と思われるとのことです!」
「思ったより多かったかな……よしなら右翼には第十三大隊約千を向かわせてリエルの水帝隊を援護させて、第五大隊には左翼の土帝隊の援護を指示」
「伝令です!右翼の第二歩兵大隊から敵の騎兵部隊後方に敵歩兵が追従している可能性があるとのこと!」
「後ろに?」
ライはそこに意外に思った。エッジ王子はイウル伯爵を軍師といっていた。ならば敵を指揮しているのはイウルだろう。そうなれば相手は現在ライの魔法により中央の指導権を取られたのだ。いくら左右を攻撃するといってもそこに兵士を配置するのではなく、中央に向かわせると思ったのだ。
「……相手にも頭の切れる人物がいるってことかな?」
こちらが最初に強大な魔法を防いだことからおそらく敵も何かあると判断したのかもしれない。
ライがこちらに全軍を後退させたのも相手の魔法を警戒してのことだ。遠距離からあれほどの大魔法を撃てるのだから警戒しすぎということはないだろう。だから警戒をした結果、魔法を放った敵からできるだけ戦場を離したのだ。
おそらくあの魔法は見ていた感じ溜めの時間が必要だろう。必要なければ危険が少ない一番最初に使わずに戦時中に前線に接近して使うなどするだろう。
ならば今戦場にいるのではないかという考えも低い。相手があれほどの力を持っているなら敵の中枢も簡単に前線に出そうとは思わない。しかも先ほどまで相手は勝っていると思い込んでいた。ならば、敵本陣で待機している可能性が高かった。
しかし、今この瞬間敵は不利になり始めていた。なりふりか回らず攻撃してくる危険性がありもしそうなればライも前線に出なければならない。あの攻撃を防げるのはおそらく宝玉をもっているライだけなのだから。
「って、考えが脱線したかな」
そう思ったのは伝令に来た兵士が考え込んだライを見てそれほどの大事かと思ったようだ。不安そうな表情をしている。
ライは安心させるように笑い指示を出した。
「ごめん考え事をしてた。敵の後方にいる敵だけど規模が分からない以上備えだけしかできないね。右翼には後方部隊の第二重歩兵部隊と第十一歩兵隊それぞれ五百を投入して備えよう。その二つの部隊は右翼にいるラッシュと合流後ラッシュの貴下に入るよう指示して。必要なら後から弓兵隊を送る」
「了解しました!」
伝令の背がいなくなるのを確認してエスティアが話しかけてくる。
「後ろにいる部隊って何かしら?」
「正確には分からないけどおそらく傭兵かもしれないね」
すぐに言ってくるライにエスティアは驚きつつも興味を持ち聞いてくる。
「どうして断言できるの?」
「断言はしてないけどねかもって感じだけど」
「それでも言う根拠があるんでしょ?」
「もちろん、理由は右翼しか連絡が今のところ来てないから。もし相手の作戦で騎兵の後方に兵を配置するならば左翼にも配置して攻撃するはず、陽動、本命にかかわらずにね。敵には二千ほどの兵数では上回ってるんだから後方に兵を配置するのに困ることはないよ。なのに右翼しかいないってことはその部隊の独断か要望があった、またはこちらが考え付かない策略か」
「それを分かってて右翼にリエルの援護に二千というのは厳しいんじゃないかしら?いくらラッシュ達が強いといっても」
「うん、もちろん。相手の数は多い可能性がある。だからこそ後でフィルに頼んで弓兵隊と土兵隊を率いて右翼に行ってもらう。土矢なら飛距離と威力が高いから後方の傭兵にも被害を与えられる」
「けどそれなら左翼は大丈夫なの?ティア達はあの試みが失敗したら危険よ?」
「もちろん保険はかける。だから左翼に第五大隊のトムに向かってもらったんだ」
「……そう、ならお手並み拝見していいのね?」
「できる限りのことはするよ」
二人で話しているとまた伝令が走りこんできた方向的には右翼の兵士だろう」
「軍師!敵騎兵隊が右翼部隊を狙い突撃を開始する兆しがあるとのことです!」
「リエル……水帝隊はもういる?」
「はい!すでに水帝隊は到着しているとのことです!」
「わかった。なら貴方は予定通りにと伝えて。持ち場に戻るように」
「え、ですがよろしいのですか?」
「うん、すぐ分かるよ」
そういって、戦場になるであろう右翼に視線を向ける。そこでは敵の後方から土煙が見えた。おそらく敵騎兵隊だろう。その光景は左翼でも見られる。
ライは心の中で二人の女の子の無事を祈り視線を戻すのであった。
∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇
戦場右翼、水帝隊
少し時間は戻り中央でライの魔法が発動した時間、リエル率いる水帝隊は指示を待ちながらライから聞いていた行動を敵が起すまで右翼で待機していた。
少し先の前線では沢山の怒声や断末魔、鉄と鉄がぶつかる金属音、様々な戦場特有の音が鳴っていた。
その音を聴きつつもリエルの水帝隊は出番を待つ。リエルは後ろにいる兵士達を見る。
後ろにいる兵士達の表情は緊張と不安が混ざっており、万全とは言いがたい心境であろう。
しかしそれをリエルはとがめることはできない。突如二日前にある条件を元に集められたのだ。王国兵といっても彼らは元々別々の隊にいて隊が違うということはほぼ他人も同然。二日で信頼を得られるはずもないだろう。
しかも彼らの人数は自分もあわせるとたった『五十一』人。万という敵がいる中これだけの人数でこれから十倍以上の敵を相手にするのだ。逃げ出さないだけでも立派だろう。でも、もしここで成功すれば彼らは多大な貢献をすることになり、ライの試みの有用性を証明することになるのでリエルも反対はしなかった。
そう思いつつ視線を後ろに向けていたがリエルは前方を突如見る。
なにかしら相手に動きがあったような気がしたのだ。昔からなにかあるときに時々勘みたいなものが働く。でもこの勘のおかげで生き残れたこともあった。だから今回も何かが起こると感じた。
「リエル!」
前方を見ていたリエルは視線をはずし再び後ろを見る。するとそこにはラッシュがいた。それにリエルは首を傾げる。確かラッシュは後方待機だったはずどうして?
首を傾げるのを見て察したラッシュは答える。
「ライが俺らを右翼にお前を援護するようにいったんだよ。この後第二重歩兵隊と第十一歩兵隊も着てくれるらしいぜ。さらにフィルも弓兵と土兵を連れてくるとも言ってたな」
「……?」
「ああ、連絡を右翼の奴がよこしてこっちには敵騎兵隊の後ろに敵がいるって報告があったんだよ。で、その敵の歩兵を相手にするためにきたってわけだ。にしてもライも面白いことをするよな。風の魔法を使える奴を集めて伝令隊を組織したときは機能するかと思ったが、情報が早いだけでこれだけ俺らも動けるんだからよ」
リエルはなぜ早くここにと質問したつもりだがラッシュにはしっかりと伝わったようだ。
ラッシュから聞いた話に納得しリエルは再び前方に視線を向ける。
ラッシュも視線を追い前方に向けるとそこからは土煙を上げて突撃してくる騎兵の姿があった。
「来たようだな。リエルがんばれよ?」
ラッシュがそういうとリエルはコクリと頷き水帝隊に視線を向ける。すると水帝隊の面々もついに出番が来たと表情を硬くした。
「皆頑張る。私も頑張るから力を貸して」
リエルがそういうと水帝隊の面々はもちろんラッシュやリエルのことを知っている第十三大隊の兵士達も驚いていた。二日前に初めて会った兵士達に言葉をかけしかも、鼓舞をしたのだ。声を聴いたこともなかった兵士達も驚くのも無理がない。
ラッシュは目を細めそのことに驚きつつも喜ぶ。ラッシュにとってリエルは妹のように感じていた。そんな妹がライに出会った事によって変化している。思い人ができると人は変わるというがリエルも例に漏れないらしい。
ラッシュはそれがうれしく感じ妹分の為に人働きするかと決意する。
「よっしゃ!水帝隊の奴ら!安心しろ!俺らが絶対にお前らを守ってやるからお前らの隊長であるリエルに力を貸してやれ!お前らも男だろ!女にここまで言われて否定はできねえだろ!」
そういって水帝隊を見ると水帝隊の面々は表情の硬さはとれ代わりに決意、覚悟をした目をしている。
それに満足したラッシュは十三大隊、第二重歩兵隊、第十一歩兵隊に指示をする。
「俺らは水帝隊の援護に回るぞ!重歩兵隊は水帝隊の前衛に布陣、十三大隊はその後ろ、次に水帝隊、その後ろに十一歩兵隊という順番に布陣しろ!左右からの攻撃は歩兵隊と俺らが受け持つ!前は重歩兵隊任せたぞ!この作戦は戦を左右する、絶対に勝とうぜ!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」」
右翼の後方部隊にいた王国兵達はいきなり気勢が上がったことに驚くが、しばらくすると負けるかという気持ちを抱き、士気が自然と上がる。
「よし!なら前進しろ!敵騎兵隊に俺らの恐ろしさを思い知らせてやるぞ!お前ら!」
「「「「「おう!」」」」
そういうとラッシュ率いる部隊と水帝隊は前線と歩を進め始めた。歩みは遅く敵の前線もこちらの存在を確認していたが、後方から味方の騎兵が来ていることを知り相手を騎兵に頼り無視することにした。
右翼で戦場を左右するであろう一つの戦いが始まる。
∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇
リューネリス軍左翼敵騎兵隊side
左翼の先頭を駆け抜けていた千もの騎兵を指揮する部隊長の男は指示通り、敵の部隊に横かを突撃しようと疾走していた。
しかし、前方にとある部隊を発見し選択を迫られることになる。
突如少なくない部隊が現れたのだ。規模はおよそ二千ほどか。おそらくこちらが動いたことを察知して動かしたのだろう。
だが
「舐めたことをしてくれる」
部隊長の男は侮蔑したような表情で前方の敵部隊を見る。確かにこちらの騎兵は千であちらは倍あるだろう。でもだからといって騎兵の相手を歩兵に相手させるなど慢心にもほどがある。
この時代戦場で騎兵の相手はよほどの例外がない限り騎兵が相手をするのが基本だ。重歩兵を前衛に揃えているが騎兵の突撃力に耐えられると敵指揮官は考えたのだろうか?
「ならば、その身をもって浅はかな考えを一蹴してくれよう!全騎兵速度を上げ敵に思い知らせてやれ!」
「「「「「「おう!」」」」」
リューネリス軍騎兵隊長が命令するとさらに速度を上げる騎兵隊。
これを防げるものなら防いでみろと強気の騎兵隊。
でもこの後騎兵隊隊長は後悔する。
なぜ前方にいる敵兵が『例外』と考えなかったのかと。
∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇∇
再びリエルside
敵の攻撃も散見される中前方を前進する重歩兵隊。さすがに重歩兵隊といわれるだけあってちょっとした攻撃ではびくともしない。
そんなことを思っていたリエルの前にまだ距離があるが騎兵を目視できるくらいの距離まで接近してきていた。こちらを攻撃する気なのだろう。速度も上げたようだ。
それを見てリエルは内心笑ってしまった。あの人は、ライはどこまで考えているんだろうと。
もし騎兵隊の前に部隊が現れたら数にかかわらず蹴散らそうと速度を上げてまっすぐ来るであろうといっていた。
そして目の前で速度を上げたのだ。ならばこの作戦も成功するかなと思った。
「全員、準備を。私の合図とともに」
そういってリエルは腰に下げていた袋からあるものを取り出す。それは
水帝の宝玉。
名前の通りこの部隊はリエルが水帝の宝玉を持っていることからつけられた名前。そして、ある条件下で集められた後ろの兵士達の条件とは水に関する魔法道具を持っていること。
水帝の宝玉は以前ほどの威力を扱うことはできない。ライの持つ白帝の宝玉に力を譲渡したからだ。
しかし、以前じゃなくても普通の魔法道具よりは強力なものを使える。しかも、宝玉にはまた別の効果があったのだ。
それは
「今」
リエルが言うと全員が意識を集中し前方敵騎兵がやってきている間に大量の水が飛んでいくようにイメージした。リエルも以前ライが使っていたように水の塊を飛ばして敵の方に放っていく。
宝玉の別の効果。それは周りの魔法の威力や効果を高めてくれるものだ。
これはライが白帝の宝玉を使ってガントレットを使用したりイウル伯爵が炎帝の宝玉を使って紅龍の剣の魔法を使ったのと同じ原理だ。
大量の水の魔法が前方に展開され水の塊が騎兵に飛んでいく。
水の固まりに当たり落馬するもの、陣形が崩れ馬が倒れるものがいたがそれでも騎兵の突撃がは止まらない。数十の落馬があったからといってもう止まれないのだ。
でもリエル達にその必要はない。
止まらなくても『落馬してもらえればいいのだから』。
突如先頭を走っていた馬が足を崩し倒れたのだ。並列に慣れんでいた馬も距離こそ違いがあれ落馬をしていた。
するとどうなるか。後ろから速度を上げて突っ込んできた騎兵達も前の馬や兵につまずき落馬していく。
それを見たラッシュは前方の重歩兵隊に指示を出した。
「相手の騎兵隊は思惑通り陣形を崩した!重歩兵は前進して敵騎兵隊に攻撃するんだ!立ち往生する敵なんて怖くねえ!思い知らせてやれ!」
「「「「「おう!」」」」
そういって前進を再び開始する重歩兵。
敵騎兵は体勢を立て直そうとしていたが、そこにすかさず水帝隊が魔法を使い阻害し、または当たった敵を地面に落としたり妨害をしていた。
しかも
「敵騎兵隊が崩れました!弓兵隊!敵騎兵に向けて掃射を開始してください!土兵隊は後方にいる部隊に向けて掃射開始!味方重歩兵部隊が敵騎兵と交戦をしたら弓兵隊は土兵隊と同様後方部隊に攻撃を開始してください!」
到着したフィルの弓部隊が到着し攻撃を開始したのだ。正面からは水魔法、上からは弓矢、しかも徐々に敵歩兵部隊が迫ってくるのに兵士達は恐々状態になっていた。ちなみに、この騎兵隊を率いていた隊長はすでに息をしていない。最初の落馬は回避したものの正面から飛んできた水の固まりに弾き飛ばされ後方から来た馬に踏み潰されたのだ。
せめてもの救いは後悔の時間が少なかったことだろうか。
この光景はティアが率いる土帝隊のいる左翼でも同じ光景が見れていた。
ティアは部隊名の通り土帝の宝玉をライに渡され、土関係の魔法を使える兵士を五十ほど集めていた。
第五大隊のトムが前線まで護衛し、ティアは宝玉を使用して土帝隊も魔法を行使する。
行使した魔法は簡単なもので地面に突起物を大量に出現させ地面を凸凹にすること。
しかもティア自身はそれだけではなく後方にある胴体ほどの岩を飛ばしたりして敵騎兵に損害を与えていた。
それに加え、地面が凸凹にされ騎兵達は突撃の勢いがありすぎて馬が躓き落馬していく。
リエルが行ったこととティアが行ったことは共通して、馬の進路方向の地面に障害物を置くというものだった。
水帝隊は地面に水を大量にばら撒き、地面自体を柔らかくしグチャグチャにした。大してティアの土帝隊は地面に障害物を置いて馬を躓かせたのだ。
本来騎馬は機動力が売りで力強い脚力が機動力を実現させている。しかし、その重要な足は見たとおり細く意外にちょっとした段差や障害物に弱い。何もない平原やちょっとした障害物なら通常速度を落とし、注意していれば問題はないかもしれない。
でも敵騎兵は全速力を出し突撃してきた。そんな所に障害物を置かれ、力強くけった地面が柔らかく滑ったり、進行方向に石があって踏んでしまったりまたは足に当たりバランスを崩したりとした。中には何とか被害を免れた馬もいたかもしれないが、全速力を出した馬はすぐに止まれらない。前は落馬した馬や兵士達、後方からは速度を出した騎兵達。二次、三次災害が多発したのだった。
これにより左右から動き始めていたリューネリス軍騎兵隊総勢二千は無力化されてしまった。
これにより戦の優勢は王国兵が劣勢から五分、五分から優勢へと傾き始めているのだった。
しかし、まだ安心するには早かった。それを告げるように右翼の後方部隊で気勢を上げる部隊があるのである。
リューネリス軍が保有する傭兵隊だ。彼らがいたおかげで右翼は重歩兵部隊がいるにかかわらず突破に苦しんでいた。
まだまだ戦場は予断を許さない状況であるのだった。
どうもいかがでしたでしょうか。
まず最初に言わせてください。
タイトルをみてお気づきでしょうが
申し訳ありません!ここで話が終わりませんでした!
本当はこのまま終わらせようかと思ったのです。敵騎兵隊を無力化してそのまま勢いで終わらせようかとも。
しかし、それではまだ大規模戦としての魅力といいましょうか、ライ達の戦略戦もですが見せることができるのではないかと思い~-1とかいうタイトルになってしまいました。
次に終わるといい?なと思いはするんですが……でもこの小説の見せ場である戦争なので終わらしたくないような。
色々と葛藤をしているこのごろです。
さて、ではこうまで書いたところでまた明日と挨拶をします。
一応活動報告にもこれからどうやって話をするかなどのちょっとした、内容も書いているかもしれませんので見てくださいね!
ではまた明日です。




