第二十四話 謎の少女 エスティア
こんにちわ。まず最初に今回は少し文章が少なくなってしまいました。申し訳ないです。色々と考えていたんですがすべてを書いていると、テンポが悪くなり説明文が多くなりすぎると考えたので少なくなりましたご了承ください。
あともう一つ報告があります。
なんと!PVが一万五千超えてました。びっくりしております。あ、ペットボトルが机から落ちてというレベルでびっくりしております。まだ三週間ほどしかやっていないのにと喜んでおります!
と、嬉しすぎて長くなりましたが本編をお楽しみください!
「……」
意識を失ったライが次に目を覚ましたところはほとんど光がない洞窟だった。
いや、正確には洞窟いうよりかは部屋といっていいものか。
周りは岩や岩盤で覆われほとんど自然の洞窟という感じ。
しかし、目の前には建造されたと思われる扉がありここから出るには扉を開けて出るしかなさそうだ。
「自分は死んだんだろうか?」
先ほどまでは(どのくらい眠っていたのかわからない)グリム伯爵と戦い水帝の宝玉を相手にしてなんとか勝った。でもそこで地面に倒れて最後におぼえているのは周りの皆が騒いでいた声ぐらいだ。
だというのにまさか一人でこのようなところに放り出されるとは考えにくい。
その場で胡坐をかいて首をかしげていると、目の前にある扉が淡く光り始めて全容が見えるようになる。
この扉は普通の扉ではないようだ。取っ手があり開くことはできそうだがそれ以外に扉一面に何かしらの穴と文様、または絵が描かれている。
穴は外周に六つ、中間に二つ、中央に一つ。
そして中央には一つの宝玉がはめ込まれている。そしてその宝玉をライは知っている。
「あれは村長からもらったやつだよな?」
お守り代わりにライが懐に持っていた宝玉に酷似しており、白く淡い光を発光している。
思わず気になり本物かと触ろうとしたとき、急に扉が開き結果としては触ることはできなかった。
だけどその代り部屋から外の景色を見ることができるようになる。
扉の先にあったのは一つの部屋だった。
部屋といっても天井はフェレス王国の城内にある王座の間ほどあり、広さも同じぐらいだ。
そして、奥に行くと王座のような椅子が鎮座していてそこには一人の少女が座っていた。
まだ遠くて顔はしっかりと見えない。でも純白の白いドレスから判断したのだ。
近くに行くとやはり椅子に座っていたのは少女だ。
肩にかかりそうなぐらい長い黒い髪に宝石のように光る黒い瞳、白くまだ若さからか柔らかそうな肌。
おそらく、この少女が町を歩けば全員が見とれるかもしれない。
でも、ライには現状では別の意味で見とれる。
自分よりも年下に見える少女に何かしらの威厳というべきか、普通の少女にはありえない雰囲気をまとっているのだ。
「何を固まっているの?」
目の前に着たのに反応がないライに不思議そうに指を顎に当て首をかしげる少女。
「あ、うん。なんでもないかな」
「そう?それならいいんだけど」
返答にあったことを嬉しそうに微笑みながら返事を返してきた。
しかし、なぜこの場所にいるのか分からないライには聞きたいことは沢山ある。とりあえず、質問することにする。
「とりあえず色々と質問していい?」
「んー……時間があればそれでもいいのだけどここでは、そうね三つの質問で許して?残りの質問にはあっちで聞くから」
「あっち?」
「そうよ。貴方がいる現実って言えば分かるかしら?」
「俺は死んだわけじゃないんだな」
「当たり前よ。ここが死後の世界とか考えてた?」
からかう子供のような目をしてきて聞いてくるが、ライは反論できない。先ほど考えたのだから図星だったのだ。
「と、本当に時間がなくなってきてるみたいだから早速質問して」
「分かった。まずは君の名前は?」
すると少女は驚きながら答える。
「そうだったわね。最初に名前を名乗っていなかったわ。私の名前はエスティアよ。白帝の宝玉に宿っているといえばいいかしら?」
「白帝の宝玉?」
「そうよ、貴方が村長からもらった白い宝玉があったでしょ?あれよ。そしてガレック・ジュリアール。あなたの父親に私は救われたの。だから今度は息子である貴方を守ってあげるわ」
自分の父親の話を聞いて驚く。この少女エスティアとガレックに一体何があったんだろうか。
「さて、残り一つだけどどうする?」
「え!?まだ一つしかきいていないような」
「名前を聞いたじゃない。だから残り一つよ」
「そんな」
「残念な顔しないの。本当は私としてもあれは無効にしてもいいのだけど、時間が本当にないのよ。早くしないともう一つの時間もなくなるのだけど」
「少し待ってくれ」
あまり納得いかないが本当に時間がないようだ。色々と聞きたいことももちろん沢山ある。でも、一つしかできない。
頭の中には沢山の質問が浮かぶがライは考えるのをやめ今は疑問だけを聞くことにした。
「君が俺に頭の中で危険や宝玉の機能のことを教えてくれたのか?」
この質問に少女は目を見開き驚くが、不思議そうな顔で見てきた。
「それが質問でいいの?」
「ああ」
こちらの意図を探るように表情を覗き込むように瞳を向けながら質問に答えてくる。
「教えたのは私よ。宝玉を持ってくれていたから伝えられたの」
「そうか、なら改めて。ありがとうな」
ライはお辞儀をしてお礼を言う。
「……ねえ、私のほうも質問していいかしら?」
「時間がないんじゃないの?」
「本当は新しい機能とかこれからのことを説明しようかと思ったけど、ちょっと貴方に興味を持ったわ。だからその説明はあっちでするわ」
そういえば、ここに来ないでも現実のほうで意識を持てば伝えられるらしいといってたことを思い出す。
なら問題がないと判断し頷いた。
「私は村長からあなたに宝玉が渡ったときから見ていたわ。最優秀戦の個人戦、模擬戦。エンリデンヌの防衛戦もね。そしてそれを指揮して頭がいいことも知っているの。でもそんな貴方が今なぜ分かりきったことを、私が話しかけたことを聴いたのか分からないわ。他に別の、たとえば宝玉の機能や危険性、私が偽者なのか嘘を言っていないのか。水帝の宝玉のこと、現実の現状。考えれば沢山ある。でもどうして簡単な質問を?」
「だって、君が言ったように向こうでも話せるってことは俺は生きてるんだろ?しかも事情はあっちで聴けばいいし、聞けることがたった一つじゃなかったらもっと他にも聞く。でもあの声の主が君だったなら、まずは君の手助けで仲間を助けられたことをお礼を言おうと思ったんだ」
「……」
無言で黒い瞳をこちらに向けてきているエスティア。
しかし数秒後、突如お腹を抱えて笑い始めた。
「ふふふ、あははははははは。そうね、そうなのね!貴方はあのガレックの息子なのよね。そのことをすっかり忘れてたわ」
突如笑い始めたエスティアを怪訝な視線でライは見る。
大してエスティアはひとしきり笑うと目に浮かんだ涙を拭いながら。
「気に入ったわ。本当は実際に話して嫌なやつだったら適当にと思ってたけど、私も全力であなたのことを手伝ってあげる。でも!」
エスティアは椅子から立ち上がりこちらのそばにやってきて顔を近づけてくる。
エスティアとの距離は一歩分の距離もなく瞳はすぐそこにあった。その状態でエスティアは手を上げ頬を触りながらいってきた。
「私のことを君とか呼ばないように。私のことはエスティアと呼びなさい。いいわね?」
有無を言わせない視線を感じ、また女の子の顔が近くにある為ドキドキしてたのもあったのだろう。何度も縦に首を振って同意した。
ライの同意を得られたことに満足したのか頬から手を離し、椅子のほうに帰り座る。
「ならいいわ。最後に一つお願いがあるから聞いてくれない?」
「お願い?」
「ええ、お願いといってもこれは私があちらで貴方と喋るために必要なの」
「一体何をすれば」
「水帝の宝玉を回収するように貴方がこちらに来る前にお願いしたはずでしょ?だからそれを仲間から受け取って白帝の宝玉に近づけてほしいの。近づけるというよりくっつけるといったほうがいいかし。」
「水帝の宝玉をくっつけるだけでいいんだな?」
「ええ、くっつけることができれば『真帝の門』に嵌るから大丈夫よ。貴方も見たでしょ?ここに来るときに扉を」
そういわれてライは思い出す。
確かにここに来る前合計八つの穴と白い宝玉、おそらく白帝の宝玉が嵌まっていた。水帝の宝玉もあのどれかに嵌まるらしい。
「わかったよ。あっちに戻ったらすぐにやる。それでそれをしたとしてすぐに話すことはできるのか?」
「いいえ、数日間話せないわ。だから話せるとしたらそうね。早ければ五日後ぐらいかしら?」
「わかった。ならその時を楽しみにしてるよ」
「私も楽しみにしてるわ」
お互いに笑みを浮かべながら挨拶を交わすと、突如周りが暗くなり始めた。
なにが?と思うがどうやら周りが暗くなっているのではなく、ライ自身の視力が落ちているらしい。
「どうやら、意識が覚醒するみたいね。それと最後に忠告だけどしばらくは。少なくとも三日はガントレットの魔法は使わないようにしなさい。今回無理しすぎたのよ」
わかったと、返事をしたかったが声が出なかった。エスティアの言うことが正しかったら後少しであちらで目が覚めるのだろう。
「じゃあ、またね」
そういってライの意識は真っ暗になりエスティアの姿も見えなくなるのだった。
いかがでしたでしょうか。また更新は明日になると思いますのでよろしくお願いします。あと、何か小説に関して指摘感想などもどしどしお待ちしておりますのでよろしくお願いしますー。




