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第二十一話 反撃行動開始

こんばんわ、今小説を書いていたのですが戦闘シーンまで書こうと考えていました。しかし、色々と考えが変わり、戦闘前の状況を整理するための話として文章数的に最も少なくなってしまいました。

ですが、これから次の話を書きますので明日には出せると思います。

ちょっと中途半端になってしまい申し訳ありません。

 

 「ならグリム伯はすでに城に戻っているわけだね?」


 ライはティアに報告を聞いて確認する。


 今主要面子はドール伯の屋敷である応接間に集合している。ここには現在、ライ、ティア、リエル、ラッシュ、ドール伯がいる。


 そして、先ほどライと一緒に城壁から降りてきたティアは全員が集まると ライが戦う前から頼んでいたことを報告してくれた。


 ティアにはもし相手を敗走させることができたら敵指揮官の後をつける様に頼んでいた。いざとなれば猫の姿になれるティアには適任だと思ったのだ。


 「ええ、どうやら敗戦して自分の命が危なくなったと感じたらすぐに自分の城に戻ったわ。両隣にも貴族がそれぞれ二人いたらしいけどその二人も帰ったみたい」


 「ドール伯、グリム伯のことで色々と教えてもらいたいんだがあの貴族の規模と影響力は一体どのくらいなんだ?」


 「グリム伯はエンリデンヌを除けば一番影響力があります。保有兵力はエンリデンヌを超えますね。実は騎馬を用意するように言われたのもグリム伯からで、王国から要請があったとのことで仕方なく届けさせていたのですが」


 「正確な兵力までは分からない?」


 「それは分かりません。ですが、グリム伯の両隣に二人の貴族がいたと仰っていたことが本当ならば、全兵力の約七割は投入してきたのではないでしょうか」


 「根拠は?」


 「保有兵数のうち、グリム伯は三千、両隣にいた貴族、レンド男爵とガギル伯爵ですが二人の兵力は規模的に二千と千。爵位的にはガギル伯爵も同程度ですがグリム伯のほうが影響力の差で上下関係が上ですね」


 「さっきわからないといったが」


 「この情報は騎馬を買い集める前の情報で、騎馬の購入数を計算に入れるともっと増えるからと思うのです」


 ドール伯が説明するとティアも同意していた。



 「たぶんドール伯爵の言うことは正しいと思う。実際に戦闘の後グリム伯爵の後を追いかけて城を見たけど、まだ結構城内いたみたい少なくとも千ぐらいは。敗戦した兵士がどのくらい戻ってくるか分からないけどまだ戻ってくると思う」


 「ということは、グリム伯の城だけは千保有していると考えてレンド男爵とガギル伯爵は?」


 「その二人は全兵力をつぎ込んだと思う。残している兵力があったとしても二百、落ち延びた兵士を合わせても五百も満たないかも」


 「そうか、ならその二人の増援は考えないでいいか」


 この言葉を聴いた周りは驚く。


 「増援は来ないって・・・ライ、もしかしておめえ攻める気なのか?」


 全員が思っていたことをラッシュは質問してきた。


 「もちろん攻めるつもりだよ。まあ条件があっていればだけれどね」


 「条件?」


 「ああ、その前にまだ聞きたいことがあるんだ。ドール伯周りにレンド男爵ガギル伯爵に味方しそうな貴族はいるか?」


 「おそらくいるでしょう。ですが、グリム伯の城とその貴族たちの城は馬を飛ばしても三日ほど掛かります。一番近くにいた貴族たちがその二人でしたから兵を率いてくるとしたらもっと掛かるかと」


 「ここからグリム伯の城の距離は?」


 「馬で約一日いったところにあるよー」


 「わかった、なら最後にグリム伯は何か道具を持っている可能性は?」


 「それは分かりませ・・・いや一つだけ気になる噂が」


 「気になる噂?」


 「はい、何でもとある商人から魔法関連なるものを買い取ったらしいのです。何の魔法が使えるのかは知らないのですが」


 「う~ん」


 ライはドール伯の噂を聞いて考え込んでしまった。条件がそろえば攻略しようと考えていたのだ。今まで聞いた条件ならばすぐに攻め込む。


 しかし、最後に言っていた魔法関連の物。これが決断を躊躇わせる。


 今まで見てきた魔法道具はティアがもっている自在に曲がる槍と猫に変化できるアクセサリー、自分がもっているガントレット、そしてイウル伯が持っていた炎が龍になる剣。


 特にイウル伯が持っていたあの剣は下手したら戦局を大きく変化されるほどの武器だ。あの時はあまりなれていなく自爆していたが、もっと自在に操られていたら苦戦していただろう。


 ライのガントレッド、この防具も万能ではないのだ。ある『弱点』が存在する。


 「ねえ、ライ」


 一人悩んで唸っているとティアが話してきた。


 「ん?どうした?」


 話しかけられて視線を向けると少しだけ、怒ったような目をしてこちらを見ていた。


 「あのさ、私と・・・もう一人の言葉を思い出してくれないかな。城壁での」


 ここでティアのほかに一人ピクンと反応していた人物がいたが言葉は出さなかった。


 ティアに言われて思い出す


 《私は絶対死なない、ライを守る。だから遠慮しないで命令して》


 《一人だけで考えこまないで。》 


 リエルとティアの言葉を思い出して、心の中で苦笑する。また、自分だけで考えるところだったと。


 「ああ、わかったよ。皆に相談する。それでいいんだろ?」


 「うん!それでよし!」


 心の中でお礼を言いながら作戦を説明しはじめる。


 「じゃあ今考えている作戦を説明するよ・・・さあ、戦争を始めようか」


 そういってライは説明していった。この時から、ライたちは守るためではなく攻める、自分たちから仕掛ける戦争を起す。それはこの作戦立案のときから始まっていた。





 場所は変わりライル伯がいる城内。


 本来グリム伯は他にも近くにある町に屋敷を持っていたが、防御性を考えればこちらのほうが安全と考えて篭っていた。


 この城には現在千二百ほどの兵士が集まっていた。周りの貴族レンド男爵とガギル伯爵には兵士を全兵士を出兵させて自分のところだけ温存していたのだ。


 しかし、本当に予備として残していた兵士たち。相手は自分の領土より大きい領土をもっていて保有兵力も多かった。


 なので、グリム伯や協力させた貴族たちにエンリデンヌの兵力を分散させるために色々と理由をつけて、遠い地に派遣させたり馬を搬入させていた。


 おかげでエンリデンヌの保有兵力は千に落ち込んでいたのだ。そこに王国から千も送られてきて一瞬驚いたが、こちらの保有兵力はあちらの約三倍あり、すでに待ち内には戦闘が始まったらかく乱するよう指示した兵士が潜り込んでいる。


 なので、万一も負けるはずがなかったのだ。



 そう、負けるはずが。


 なのに


 「なぜこの私が敗走しなければならないんだ!」


 グリム伯は近くにあったコップを投げつけると、空中にとんだコップは壁に激突し、甲高い金属音を立てて地面に落ちた。


 その音に給仕として飲み物を盛ってきたメイドも畏縮し震えていた。



 「おい!お前!誰でもいいから伝えるんだ!他の貴族に連絡を送りここに増援を送るように!」


 メイドはいきなり言われたことが分からず、たっていたがグリム伯が近くにあった本を投げつけると慌てて出て行った。


 メイドは給仕をするだけで伝令をするわけでもない。本来なら近くにいる兵士に指示するべきことでメイドが指示するなど論外だ。それほどに余裕を失っていた。


 「くそっ!」


 一人悪態をつくと椅子に座り落ち着こうとする。


 ある程度落ち着くことに成功させるとグリム伯は机に飾ってあった宝玉を見る。


 「そうだ、私にはこれがあったではないか」


  そうやってグリム伯爵は手に取った。


 グリム伯爵が手に取ったのは淡く光る蒼色の宝玉だ。この宝玉はとある商人から買取自分の身を守るために購入したのだった。


 購入した金額はエンリデンヌを含めこの一帯の地域を二年間賄えるほどの金額だ。


 一伯爵であるグリムには到底払えるものではなかったが近隣の貴族から賄賂を受け取っていたので、何とか変えたのだった。


 「ふふふ、これがあれば私は負けないのだ!わはははははははは!」


 グリム伯爵は大声で笑い声を上げていた。本人は絶対に負けない自身を取り戻しつつあったのだ。どんな形であれ。


 しかし、廊下の近くを通りかかった兵士やメイド達の心中にはもうこの城はだめなのかもしれない。ついに指揮官が気に触れてしまったと。士気が落ちることとなる。


 この日から一日後、城にいた千二百の兵士たちのうち約四百の兵士が逃げ出した。


 


 



いかがだったでしょうか。次から、次にグリム伯の城をライが攻め込みます。

ちょっとした予告をしますと、次回は部隊戦はもちろんついに魔法関連の武具、防具、などが前面に押し出される戦いを考えておりますのでお楽しみに。では、また明日。

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