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【狂化】スキルに特化にした最強の【狂戦士】になろう!〜知能値-9999を代償に手に入れた力で無双するVRMMO〜  作者: 左ライト
アップデート編!

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固有スキルってなんじゃ!

「バサラ様、レベル25に到達しました」

「おおやっとか、思ったよりかかったな!」

「適正レベルで普通のステータスならこんなもんですよ」


 入り口近くでの戦闘から三十分程、エスレイちゃんからレベル25達成の報告が入って来た。

 確かに俺がレベル25になったのはゲーム開始翌日にここのボス殺した時だったっけなぁ、そんならまぁこんなもんか〜


「差し当たって、上位職選択の指示をいただきたく思います」

「ほーんどれどれ〜?」


 彼女のいじっていたウィンドウが裏返され、俺の目前にまでやってくる。さぁ〜て気になる内容はなんじゃろな〜っ!


▼▼▼▼


現在の職業:☆神官(通常職)

☆・・・上位職開放可能


現在開放可能な上位職


・高位神官

 信仰を高めた神官の上位職。

 魔法による回復能力・治療能力・浄化能力に20%の補正が入り、信仰系スキルのリキャストを10%短縮する。【神聖魔法】に派生スキル【中位皆伝】を追加。


・大神官

 回復・治療魔法を扱う神官の上位職。

 魔法による回復能力・治療能力に30%の補正が入り、確率で効果の15%となる持続的な回復・治療効果を付加する。【神聖魔法】に派生スキル【中位皆伝】を追加。


・聖神官

 治療・浄化魔法を扱う神官の上位職。

 魔法による治療能力・浄化能力に30%の補正が入り、確率で使用する治療魔法・浄化魔法の位階を一つ上昇させる。【神聖魔法】に派生スキル【中位皆伝】を追加。


・聖女

 ①神官として高い信仰ステータスを保有②高位の神官系NPCからの高い好感度③特定の宗教会に属している④初期職からの転職であること、以上四つの条件を満たした神官職のプレイヤーに解放される上位職。

 魔法による回復能力・治療能力・浄化能力に30%の補正が入り、信仰系スキルのリキャストを20%短縮。スキル【神聖魔法】に派生スキル【中位皆伝】を追加。スキル【聖女の祈り】を獲得。


▼▼▼▼


 おお〜!あんねぇ特殊上位職っぽいのぉっ!

 内容の基礎効果的には完全に通常二つの複合みたいになってて、高位神官の完全なる上位互換って感じだなッ!


 そんでもって追加効果的なので高位神官が平然と完全上位互換喰らってるのはともかく【聖女の祈り】ってスキルの効果は……ほほう、なるほど。


 『使用する回復・治療・浄化魔法に効果の20%となる持続効果を付加する。回復・治療・浄化魔法の使用時に発動する事で、それらの位階を一つ上昇させる(1/1h)』とな。


 聖神官に関しては上振れが消えてるのでアレだが、大神官に関しては範囲が広がって完全上位互換と言っていい。

 それに使いたい相手に確実に使えるという点で言えば、聖神官の効果も上位互換と言って差し支えないだろう。


 つまる話……【聖女】というこの特殊上位職は完全に取り得っつー訳だなッ!!決ッ定────ッ!!


「【聖女】を取るといい。それが最も相応しく、君らしい職だ」

「はっ!」

「すごい、真面目なロールプレイだ」


 俺の指示に従ってポチポチポチとウィンドウをタップし、見事エスレイちゃんは【聖女】の職へと転職したのでしたっ!

 そう言えば種族進化はなかったね。まぁまだ生物としてなんにも成し遂げてねェしこっからかッ!頑張れよエスレイちゃんッ!!


「というか平然と流しましたけど【聖女】なんて職業あるんですね。初めて見ました」

「初期職からの転職じゃないと他の条件満たしてても出ないっぽいな。ありえん希少職になる訳だ」


 そもそも信仰とかいうまともなプレイヤーじゃ取れそうにない隠しステータスみたいなの必要そうだし、高位神官からの好感度とかもある。


 今回はカリスなんとやらのクエストで好感度を稼げたおかげなんだろうが、そもそも王都って本来レベル30推奨地帯超えなきゃ行けないからな!俺のキャリーのおかげですわ〜〜ッ!!


 信仰は本人の努力っすね。信心深いのは良いことだねぇ〜!俺を巻き込まない限りは好きにやってくれッ!!


「それとバサラ様、レベル25となった事で【固有スキル】を獲得しました」


 などと話しつつ考えていると、エスレイちゃんから突然報告が入る。固有スキルとは何ぞやホワッツディス?武器についてるやつじゃねぇの〜?


「あー、そう言えばNPCはそれがありましたね」

「知っているのかブランッ!?一プレイヤーとしてご教授願いたい……ッ!!」

「そ、そんな仰々しくされるものでは……NPCの辿ったストーリー・イベントに応じて【固有スキル】を獲得するっていう、簡単に言えばNPCの特権仕様です」


 武器の持つ【固有スキル】は素材の持つデータを受け継ぎ、その性質を【固有スキル】として獲得する物であり、使用した素材と同じ物を揃えれば近しい物を作れるのだそう。


 NPCの物も要領は同じ。作成に用いるのがNPCの持つデータというだけだ。

 しかもNPCのデータはG(グランド)S(ストーリー)S(システム)なる物よる背景シナリオや偶発的な体験、一回限りのイベント・クエストだったりも加味されるので、個人毎で本当にワンオフの【固有スキル】が生まれるんだとかなんとかかんとかはんとかさんとか。


 本人にアジャストされた専用スキルって事か……

 なるほどとてもかっこいいッ!俺も欲しいなぁ〜〜ッ!!まぁ当然無理なんですけれどもね、キィ────ッッ!!なんでNPCだけなんだプレイヤーにも寄越せよなぁ〜〜ッ!!


「まぁいいや、エスレイちゃんの【固有スキル】はどんなのだった?」

「自己強化系のスキルで、所有していないスキルが使用可能になるそうです。詳細を確認しますか?」

「んー、いいや。自己判断で使ってくれー」


 どんなものであれ、職業を決めた後になんもできる事など無い────ッッ!!!!

 彼女もそれがわかっているからこそ、余計な思考をさせないために職業を設定した後でこれを報告したんだろう。

 ならば「スキル教えて下さいよゲヘヘへへへ」とするのは無意義──ここは彼女に全任せで行くッ!!あと単純に確認して対応求められるのが面倒臭いッッ!!!! 


「二人の調子はどんなもん?まだやるんなら付き合うぞ!」

「私もレベル25になったよ〜っ!でも上位職選んじゃダメなんでしょ〜?」

「帰ったらリオにいい職業ないか探すんだってば。別に弱っちぃ魔術師のままでいいんなら選べばいいんじゃない?」

「い〜っ!ブランの意地悪ぅ!」

「はいはい僕が悪いですよー……って事で、これ以上リオの機嫌損ねないように、今日は終わりにしますね」


 うむ、久々にコイビトモドキ仕草を見たな……なんでこれで付き合ってないんだろうか、やはり現代の子供は分からん……ッ!!

 しかし下手に干渉して二人の関係性をギクシャクさせる訳にもいかん、非干渉こそが正義であると私は考える──。


「了解だ。個人ダンジョンはウィンドウポチポチしたら入れると思うから……まぁ暇だったら使ってくれ!」

「はい、また使わせて貰います!」


 そうお礼を言って、ブランとリオはセーフティエリアから消えて行く。

 うんうん、仲睦まじくて何よりだな!二人ならきっとなんか良い感じのあれで強くなれることだろうっ!上手くここを活用して欲しいものだッ!!


────ドロップ無いから基本フツーのダンジョン潜った方がいいけどなッ!!


 ……さて。二人がいなくなったとなれば、この場にはエスレイちゃんと俺だけな訳だ。

 となればもはや配慮をする必要はない。俺は静かに口を開いた。


「二人は帰ったぞ、いつまで隠れているつもりだ?」

「?」


 問いかける先は隠れた何者か。エスレイちゃんはなんも感じてないようだが、俺の第六感はビンビンよビンビンッ!!わかってんだぜそこにいるんだろうッ!?


 そんな俺の問いに答えるように目前、中空がゆらりと揺れて、その歪みは一つの形を取った。

 黒き神官服に身を包み、煤に汚れたようなブロンドの髪を長く伸ばした、顔を黒に隠した乙女……


『こんにちは、狂気の勇者。神にして神に至らぬ人──バサラ。

そして運命に生きし半妖精人(ハーフエルフ)よ、貴方ははじめましてですね』


 名を、アルスカトリーヌ。

 彼女はその口元を薄く緩ませながら、まるで超久々の登場のようなツラで五日ぶりに俺の前に姿を現したのだった。


 アナタ、割とカジュアルに出てくるのね……

 などと内心で思いつつ、意味ありげに現れた彼女に奇妙な感情を抱かずを得ない俺なのです。

 この女……今度は何してくるつもりだぁ〜〜??

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