ギルド結成ッ!!
「キョンッ!!ギルドを作るわよ────ッッ!!!」
「世代じゃないです」
「見てないわぁ〜〜」
「エロ同人で見たッ!」
「おい子供の前だぞッ!せめてTwitterのネタツイにしなさいッ!!」
「TwitterじゃなくてXですよそんな旧代の名前にばかり縛られて新しい物を受け入れようともしない現代人の愚かしき姿勢が社会を悪い方向へ加速させているのですファ────ックッッ!!!!」
「楽しそう〜!」
「……静かにしてくださイ」
う〜〜〜〜ん壮観ッ!!ゲーム内のまともな知り合い総集合って感じだなぁ〜〜ッ!!
時はは日曜日ッ!!アルスカトリーヌとの戦いから三日が経過したッ!!
休日とはいえ、この総勢六人にも及ぶ壮大なメンバーが集まったのは他でもない!二日前から今後の活動について話すのでオッサンの店に集まるようにと俺から皆に伝えていたからである──ッ!!
いや、正直全員来てくれるとは思わんかったが。グレンくんとか来ない前提だったぞ頭の中。来てくれたなら当然大歓迎だけどね──ッ!!
「というかギルドて。なして急にそんな話を?」
「やるのはともかく拠点はどうすんのさアホのバサラよ」
「新要素だから触りたいし使える拠点が手に入ったからに決まってんだろアホンダラァ────ッッ!!ココッ!!ギルド拠点ッ!!ココッ!!ギルド拠点ンッ!!!」
「地図表示がデカすぎてなんも見えないデス」
本邦初公開ッ!!【怨嗟の鳴く埋没闘技場】の場所ッ!!
場所は始まりの街や狩場を大きく離れた岩石地帯側。場所としては三つ目の街との中間に近いな!つまりどこともあんまり近くないってコト。
ちなみにオッサンの店は始まりの街にあるぞッ!こんな建物を初心者が絶対来る街に置くな。
「アクセス終わりすぎだろ体感型テーマパークか?」
「一応ギルメンの持ち家にはメンバー限定のファストトラベル置けるから、オッサンがギルメンになればこっからいけるぞ!!」
「わたしの大事なお店が平然と通過地点扱いされてるわねェ〜〜ッ!!」
「あんまりここ頻繁に出入りしたくない〜!」
「「「ソレは、そうッッ──!!!!」」」
参加には結構乗り気なリオちゃんが頻繁にこんな場所出入りしてたら、間違いなく他のプレイヤーから奇異な目で見られるもんな……どっかに適当な土地でも買うか?こういう小さなストレスからパワハラ認定されて弁護士連れてこられてオワニョするのが現代だからな……!女性には最大限の配慮をしなければ……ッ!!
「というかそもそもどうやってこんな場所を手に入れたんです?」
「よく聞いてくれたブランッ!!これにはグラグラゲームより高くビットコインよりも深い事情があってだなぁ!!面倒くさいから全部省くけどつまり上位ダンジョンを攻略したら貰えたのである────ッッ!!!!」
「またコイツ平然と羨ましい事やってる〜〜ッ!」
「俺らまだ上位ダンジョン自体見つけてないのにィ……!!キィ────……ィ!!!」
「金切り音が上手すぎンだろ……」
フッ、流石だなオキ。ガチで金属擦り合わせてるような金切り音を出す力は学生時代から衰え梨茶漬け……!!
俺とて一度は挑戦した身、その頂がどれだけ高い場所にあるのか知っている。故に諦めた……誇れ、お前がナンバー1だッ!!
「で、結局誰が入る訳?俺は入るよ暇だし」
「俺も特にお呼ばれ無いし入るぞ」
などと言いつつ結局入るオキモリ。コイツら〜〜ッ!もぉツンデレなんだからこのこのォ〜〜ッッ!!!
よし、ホモ営業はこれで完璧だな。
「わたしも別に問題ないわねぇ、ただ今いるお客さん切らないとなら少し考えるけど」
「正直ほぼ名目上ぐらいの気持ちだから別にこれから客増やすのも問題ないぞッ!!」
「なら問題ないわねぇ〜ッ!グレンも入る?」
「ボクはどちらでもいいのデ、ベフが入るなら入りまス」
こうしてサラリとオッサンとグレンの加入も決定ッ!これでファストトラベル拠点確保だなッ────!!
これで残るはブランとリオちゃんの二人だけ。俺としてはもちろん二人とも入って欲しい所だが……
「ブランとリオちゃんはどうする?」
「え、僕らなんかが入って本当に大丈夫なんですか……?何も貢献出来ないと思いますけど……」
「え〜?いいって言ってるんだから気にせず入ろうよ〜」
そうだそうだッ!入ろうぜブランッ!!
貢献がなんだ、ソレ言ったら多分俺も貢献しようと思って貢献度稼がんぞッ!!俺が持ってくるのは他所からのヘイトだけだッッ!!!!
「ブラン。このダンジョンは、お前が教えてくれたスキルを取ったおかげで攻略出来たんだ。それが無きゃ手札の数が足りなくて勝てなかった。
だからこのギルドに関しちゃ、お前が誰よりも貢献してるんだよ……!だからそんな事気にするなッ!お前はッ!俺のォ!!仲間だァ────ッ!!」
「ッ!……分かりました。リオ、僕達もギルドに──」
「うるせェ────ッ!!行こ──────うッッッ!!!!!!」
「最悪だ自分から乗せた癖に話聞いてないッ!」
「わ〜い!はいりま〜すっ!」
俺の巧みな話術により、ブランとリオちゃんの加入も決まったのであったッ!!
よし!!丸く収まったなハッピーエンド──ッ!!
「よっしゃあァそしたら次はギルドネームだッ!どんな名前がいいかなッ!?俺は男の子ならタカシ、女の子ならアルバトリオン、霊長類最強なら吉田沙保里で行こうと思うんだっ!!」
「もうそのネタ廃れただろ」
「現役引退してもおもんないネットミームは残ったのかわいそうすぎる」
「シャラ────ップッッ!!!これより先は修羅の道ィ!!発言に名称案を含めなかった者は我が名の下に断罪致すッ!!頸を奪われたくなくば真面目に参加するがよいッ!!」
「コイツ今名称案言わなかったよな【ハッピーセット】」
「ヨシッ!取り押さえろ【お楽しみ会】ッ!!」
ぐおおおッ!隙を見せた俺が悪い……!!殺せッ!!それには意味があるッ!!
「でも名前なんてそんな急に言われても浮かばないわよねぇ【カルト教団】」
「……ベフは作ってる時ニ、名前をじっくり考えてますもんネ……【フルプレート】」
「う〜ん【めっちゃ強い団】?」
「リオが下手な事言うと喜び勇んで採用されそうだからなるべく考えて言おうね……【エターナル・ソード】」
ブランの案にビビンと来た。うん!冠詞はともかく【ソード】はいいなっ!
この中でまともに剣使って戦うやつとか俺とブランぐらいのもんだがそれでもいいッ!結成提案者権限だッ!!
「グランぬがんぬ【モーノ】まいいぬッ!ものもうもうめいねいのうッ!!」
「もしかして今僕呼ばれました?」
「多分『ブラン案の【ソード】が気に入ったからその方向性で』って言ってるな」
「あんま面白くもねェし下ろすか」
「ソード、ソードねぇ〜」
「……であれバ【グレート・ソード】といウのはどうでしょウ。バサラさんの使う大剣を表す言葉デス」
──【グレート・ソード】
いいね、悪くない!むしろシンプルでかっこよくていいじゃないかっ!!
皆も嫌そうな顔はしていないし、あと何よりこれ以上考えるも面倒くさいし──ッ!!
「フッ……決まり、だな!」
「ま、悪くねぇ名前なんじゃねぇ──の?」
「あら〜なんか決まりっぽい流れねぇ〜!」
「決まりデスか、それならよかったデス」
しかもグレートってのは別にデカさを示すだけのワードじゃなく、賞賛だったりの意味もある。
つまりこの名前は俺の武器を示すだけでなく、ギルドに属するメンバーを賞賛する意味にもなるのだよっ!
「かっこいいね〜!」
「満場一致だと思いますよ」
「よぉしっ!それなら俺達の名前は【グレート・ソード】で決定だッ!!」
もう誰が誰だか名前なんて覚えてねぇわよってお客さんの為に改めてメンバーを紹介しよう。耳をひっくり返して中身からヌメリが無くなるまで洗ってから数時間乾かして元に戻してよく聞くのだッッ!!!!
ギルドリーダーは押し付けあった結果最終俺【バサラ】!
どこにでもいる普通の中年無職!現在は動画投稿サイトで『マジック&ブレイド・オンライン』関係の動画で収益を得ているぞっ!!
サブリーダーは【モリ】!
俺の学生時代からの友人で、またもどこにでもいる中年だ!魔法を使える元βテスターだぞ!
残りの通常メンバーまずは【オキ】!
概要はモリとおんなじです。戦闘スタイルは暗殺者系らしいぞ!他何かある?無いよね?無いです。
そして【ベフ】と【グレン】!
俺がこのゲームで出会った生産職系プレイヤーコンビだ!武器や鎧装備の鍛冶担当がベフ!装飾品や服飾装備、そして全てのデザイン担当がグレンだぞ!ちな別ゲーでの友人らしい。そんな下りあったね……
最後に【ブラン】の【リオ】二人だ!
俺が親切にしてもらってるニホンカップルモドキ!実際は現実での幼馴染だぞ〜!
ブランはサ開からやってるが、リオちゃんは俺と同じぐらいの初心者だ!一緒に強くなろうなッ!!
以上七人がギルドメンバー、通称「いつの間にか知り合っていたメンバーズ」だ────ッ!!
顔を覚えているのはあと何人かいないでも無いが、こうして会える関係値なのはこの七人程度。俺の交友の輪の狭さが露見するねッ!
でもいいのさッ!!少ない人数とより深い関係を築きたいタイプなのさッ!!グレンくんやリオちゃんとももっと仲良くなるぞエイエイオ────ッッ!!!
こうして俺達は、七人揃ってギルド【グレート・ソード】を結成したのだったッッ!!!!




