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【狂化】スキルに特化にした最強の【狂戦士】になろう!〜知能値-9999を代償に手に入れた力で無双するVRMMO〜  作者: 左ライト
アップデート編!

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歴史興味無ェ! 前編

途中まで全部1話にまとめる予定でしたが、あり得ん長さになったので歴史の話2話、後語り1話の三話構成になりました。

後語りの頭にあらすじをいれるのでここ2話は興味なければ読み飛ばして貰って大丈夫です。

今後なんか作中で説明することがあったらちゃんと注釈で改めて話します。

『改めまして自己紹介を。私はアルスカトリーヌ。貴方の知る歴史に名のない……古の世界の残り火のようなものです。

名前を聞いて居ませんでしたね、狂気の勇者。よろしければ、伺っても?』

「うす、バサラって言います。好みのタイプは胸部に大きい膨らみを持った女性です」

『では、バサラ様と。バサラ様はこの世界の歴史について、どの程度の知識をお持ちでしょうか』


 始まってしまった……凄く面倒そうな話が……ッ!!


 クソッ、何を間違えた……?まず俺は教会の方に走った。そしたらこの女が『そちらにあった魔法陣は貴方の爆発で粉微塵になりましたよ』と教えてくれたので、さっさと前のセーフティエリアに向かおうとした。

 だが今度は背後にいたはずのこいつが、いつの間にやら目前の道を塞いでるじゃないか!


 俺は恐怖した……残像が見えたからだ。

 残像が見えた以上アレは純粋なあの女のスピードだ。恐ろしく速く、俺でなきゃ見逃すほどの速度での移動……スキルや魔法による瞬間移動や転移じゃない。


 ソレを理解した瞬間、即座に「おほ〜♡スキル使い切った僕には無理だにゃ〜ん♡」と俺はアルスカトリーヌに腹を見せて服従した──ソレがここまでの経緯だ。


 フッ────戦う前から負けてたっつーこと、ね……!


「まったく知らんっすね〜NPC(この世界の人)に嫌われてるんで、こっちの事情やらはサッパリッス」


 さて、私の物になりなさいされたのでしゃーなしに従って付いてきたがここはなんなのだろうか。


 弾き飛ばされた教会の中で唯一形を保っていたなんかの像。ソレをどかして入って来たこの地下はホワッツディス?イッツオコノミヤキ?

 とか考えつつ、疑問符が浮かんできたので質問してみる。


「というか、アルカトさんは俺とフツーに話てくれるんすね。他の人らは卵焼き注文して焼きネズミ出してくるぐらいなんすけど」

『ああ……私は人の理から外れていますから、既に対象外なのでしょう。こうして話しているのも、肉から離れた精神体ですし』


 ほーん?なるほど。確かにNPCがボスっておかしいもんなぁ多分。

 というか精神体なのか今……肉体じゃないなら頑張りゃ逃げれるかな?でもダメだった時怖いしなぁ〜〜


 まぁ、少なくとも今は一応このダンジョンの攻略者として認めてくれてそうだし、下手に逃げて再戦になるのもアレだからな。

 エロいこととか要求されるまでは従っておこう。俺の身体は自由にできても、心まで自由に出来ると思うなよ……ッ!


『そういえば報酬の事ですが、このダンジョンが有する土地の全てを貴方の物に。私達が残していた鉱石や素材、装備なども含めてお譲りいたします。もはや私には必要の無い物ですから。

使いものにならない物も多いでしょうが……出来るだけ、大事にして頂けるとありがたいです』


 お゛ぉ〜〜ッ♡アルスカトリーヌしゃんしゅごいのぉお゛ぉ〜〜ッ♡一生着いてイグイグイグイッグゥ〜〜うぅうッッッ♡

 何がアルカトだ、稀代の大聖人アルスカトリーヌさんを馬鹿にしているのか?真面目に話を聞くつもりがないなら即刻帰れ!不愉快だッ!!


「私達……という事は、アルスカトリーヌさん以外にも、誰かがいるのでしょうか?」

『紛らわしい事を言いましたね。かつての話です、今ここに残っているのは……私一人』


 寂しそうにそう呟いて、アルスカトリーヌは黙ってしまった。

 デリケートゾーンだったのだろう、ただでさえ静かな階段に俺の足音だけがガツガツ!!と響いた。


 ……あれ?これはなんか俺が話しかけないといけないパターンだな?ゲームの歴史の事など聞きたくもないというのに。遥か五千年の昔古代エジプトにまで遡るという知識だけで十分だ。

 でも機嫌を損ねたら報酬貰えないかもしれないからな〜〜……でもなぁ〜〜……


 ……仕方ない、覚悟を決めよう。

 俺は意を決して、黙るアルスカトリーヌに問いかけた。


「アルスカトリーヌさん、俺はかつてここに何があったかを知らなければならない。

何故だかは分かりませんが、そのように思うのです。

可能な限りでいい……教えて下さい。この場所に、貴女達に何があったのかを」

『……そう、面白い話ではありませんよ──』


 そう前置きして、彼女は語り始めた。

 語り始めてしまった……あぁ~余計な事しなけりゃよかったかなぁ〜っ!!


▽▽▽▽


 かつて世界には何柱もの神がいて、彼等は互いに星の覇権を取り合っていたのだという。


 その中でももっとも栄え、信仰を集めていた神が【光()神】

 光と喜びを司る正義の神で、人々は彼を幸福をもたらす奇跡の存在として慕っていたらしい。


 事実として【光喜神】は人に光を与え、光によって人は作物を育て、人は豊かになり、彼の周りは笑顔に満ちていたのだとか。


 ここまではフツーにいい話だ。

 【光喜神】は確かに幸福をもたらす善神で、人々もそれに喜ぶ。【光喜神】に見返りなくねとは思うが、神側が別に望んでなさそうなので問題ないんだろう。


 しかし、善なる者の周りに、善なる者が集まるとは限らない。

 人々は豊かになるにつれて、それをただ分け合うのではなく、互いに利益をもたらす関係でそれを分け合うようになった。

 社会の基盤ができたっちゅーわけやな。


 しかしこうなると、利益をもたらせない一部はその輪から外されてゆく。

 豊かな人々は、輪から外された人々に見向きもしない。他所は他所、ウチはウチの精神だ。


 そんな事をすれば、当然外された者の反感を買う。外れた者は、輪の内の人々の幸せを邪魔するようになった。


 ここで首を突っ込んできたのが【光喜神】だ。彼は復讐を望んでいなかった。善神らしい優しさだね。


 しかしここで彼はエグいことを言い出す。


「やめろー!復讐は悪いことだ!俺は許さないぞー!そんなことやったら怒るからなー!」


 そう言って終わらせた。

 社会を作った者に対しては、何のお咎めも無かったのだ。良くない流れを感じる。


 かたや豊かさを独占する人々。

 かたや豊かさを得られない人々。

 【光喜神】の信仰者の中にヒエラルキーが生まれ、神の姿勢からその溝はどんどんと深まってゆく。アカンぞ。


 時を経るにつれて、豊かな人々は貧しい人々を迫害し、蔑むようになっていった。ホンマにアカンぞ。


 貧しい人々の心は、次第に復讐を許さない【光喜神】の元から離れてゆく。当然ではある。


 そんな人々の拠り所となったのが──【狂神】

 あらゆる怨念、あらゆる執念、あらゆる憎悪、あらゆる激情。人々の負の心こそを尊び、それに従う事を至上とする神。


 彼に従う事で、人々は自らの内に眠る本心を曝け出せるようになった。

 暴力、諍い、仲違い。人々は抑え込まれていたそれにを解き放つ事に甘美なる喜びを感じ、徐々に【狂神】の信奉者は力を増していく。


 それが気に入らないのは【光喜神】だ。

 彼にとってそういった負の感情は忌むべきもの、それによって得られる喜びなどもってのほかだ。名前に喜って入ってるぐらいだしな。


 しかし「争いを尊ぶ事」も「人の喜びを尊ぶ事」も、それぞれの目からは正義なのだ。それを信じる者もいる。

 正義と正義は互いに反発しあい、もはや話し合いによっての決着は望めない。


 そうなると最後はまぁ争いだ。

 どっちが始めたとかはない。始める土壌ができ、始まった。悪いのはお互いで、正しいのもまたお互いなのだ。そういうモンなのね。


 こうして【光喜神】と【狂神】

 大いなる二柱の長きにわたる争いは始まったんだそう。


▽▽▽▽


 神と共存した人々は、争いの中も繁栄を続けた。

 【光喜神】のみならず【狂神】も、その他の神も、皆がそれぞれの国や街、社会を持つようになっていく。


 神と共に生きた人々は、神の在り方に合わせて姿を変えていく。

 そのままであれと望んだ神の民はそのままに。

 永く共にと望んだ神の民は耳が伸び長命に。

 力強くあれと望んだ神の民は小柄で強力に。

 賢しくあれと望んだ神の民は小さく器用に。


 神が人と共存し栄える中で【狂神】は己の民に何も求めなかった。好きなように生きろと、そう伝えていた。

 そのままに……ではない、好きに。

 好きなように。思うまま自由に。


 それ故に【狂神】の元には多種多様な民が各所から寄り集まり、文化や文明の混ざりあって、当時もっとも栄えた国となったそう。すごいね。


 そうこうしている内に、神の争いは次第に激しさを増していく。

 【狂神】と【光喜神】の二強ながらも、それに付くもの付かぬもの……さまざまな神々が入り乱れて、神が滅ぼされては勝った神に国は取り込まれていった。


 【光喜神】に取り込まれた国からは、多くの民が【狂神】に流れてくる。それ故に【狂神】は常に勢力を増していた。復讐ダメと全容認なら行く奴もおるか。


 しかし、最後の二柱の決戦。

 敗れ去ったのは【狂神】だった。


 敗因はない、ただ純粋に力で負けただけの事。

 こうしてこの星で最も力を持った神は【光喜神】となり、全ての神は彼の元で従う事になった。


 ここで【光喜神】の善神ポイント。

 なんと彼と争った神は全員殺されずに生き残ったのだそう。チョコラテポイントなのかもしれない。


 当然その中には、最後まで覇を競い合った【狂神】もいる。

 しかしそれには反発もあった。それは【光喜神】の民からだ。


 最後に残ったのは【光喜神】であるが、民たちは彼のために戦った。

 だというのに、忌まわしき神は滅ぼされず、のうのうと生き続ける。

 そんな事は許されるのか、と。


 それに対して【光喜神】は言った。


「ならば、どの神が最も優れているのか。それを人々で伝え合いなさい。より多く人に伝えられた神が、最も優れた勝者になるのです」


 こうして、この世界に宗教が生まれた。

 暴力で勝って、暴力による争いを終わらせるか。うーん、これは善神。

こんな話を2日もかけて見せる意味は無いので今日は2回更新です。

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