第十一話の登場人物・語句説明
***用語***
《枚鴨ワンダーランド》
作中、背景についてはかなり書いちゃったので、ここで書くことはあまりない。
代わりに、ここでは枚鴨ワンダーランドがどうすれば閉園を回避できたのだろうかという経済面について考察したい。
遊園地業が衰退していくのは時代の流れだ。こういう、時代から外れた業種の企業が生き残るためによく取られる戦略は多角化である。
例えばワンダーダックを始めとするキャラクターの権利をうまく使い、遊園地という物理的拠点は失っても、仮想的にワンダーランドを存続させる展開は可能だったのかもしれない。しかし、遊園地という物理的な存在を失くして、はたして――
あ、こういうお堅い話はどうでもいいですか? そうですよね。私もどっちかというとどうでもいいです。
***登場人物***
《パンツイッチョマン》
本作のメインヒーロー。今回、暗に弱点と思われる特徴が示された。その弱点とは冷気だ! ……って、あの恰好を見りゃあわかりますよね。
《ワンダーダック》
枚鴨市民にとって、非常に知名度の高いキャラクター。どれくらい知名度が高いかというと、枚鴨市駅まで行ったアンケート結果によると、世界的に有名なあのネズミより……あ、やっぱり勝てていない? だよねぇ。ずっと住んでいる人ばかりじゃなく、遠くから移り住んでくる人もいるから、そういう人は知らないよね。
と、ともかく、枚鴨市民にとってはそれなりに馴染みも愛着もあるキャラクターなのだ。だからこそ、今回のお話として展開されたワンダーランド閉園後の暴挙は、ワンダーダックの尊厳を守るために秘匿されることになる。……ってわけにはいかないんだよねえ。スマホって、ホント、時代を変えちゃいましたね。
《養老 銀子》
地元では知る人ぞ知る養老家、の長女。東京では、養老家の知名度はほとんどない。
パンツイッチョマンの熱烈なファン。
本作の支持者――いつも、応援ありがとうございます――の一部は、「彼女こそ本作のヒロインであるべきだ」という思想の元、日夜啓蒙活動に勤しんでいるという怖い噂がある。
それゆえ、終盤、登場機会が激減したことにご不満のようだ。「もっとパンツイッチョマンとの絡みがあっても良かったのではないか!」と仰っても、連載当時の締め切りの関係上余裕がなかったのである。「だったら後から加筆できるではないか」というもっともな意見には、「面倒臭いからヤダ」とお答えしておく。
《大言 憩良》
園児ーズの中では最もスポットライトを浴びている、憩良くん。そのわりに、言動は地味だ。
一時期、「実は憩良くんではなくて、父親の令輔さんの方が登場機会を切り開いているのでは?」とマニアの間で論じられたことがあったが、今回父親の令輔さんは登場しなかったので、憩良くんの方がより『文明の○○ パンツイッチョマン』ワールドの中心に位置しているという説が有力になった。……パンツイッチョマンが怖い憩良くん本人的にはちっとも嬉しくない分析であろう。
《来知 園》
潜在的にパンツイッチョマンの最大の敵という説もある、明るく元気な女の子。
今回、銀子先生の手の届かない場所から、パンツイッチョマンのナニをストライクするかと思われたが、銀子先生の手が届かなくても、目が届いたら封じられるようだ。
本編掲載時には、映画業界でセクハラな問題が日夜報じられており、この名前から好ましくない印象を与えてしまう悲劇が起きていた。しかし、時と共にその話題も忘れ去られていくので、もう大丈夫だよ、園ちゃん♪
《大館 直史郎》
伝説の遊具職人。どのような経歴かは、これも作中で書いちゃったので、これ以上書くことはない。
伝説には尾ひれがつくもので、かつては「戦争中、実はゼロ戦の設計に関わっていた」や「戦況を覆しうる戦車の設計をしていたが、物資不足で実現できなかった」という噂まで立っていたが、もちろんすぐに「それじゃ、年齢の辻褄が合わないだろう」と嘘丸わかりだった。しかし、時代が過ぎると、同様の噂が「大館さんのお父さんが――」と主語が変わって、また広まっていた。……本人じゃないから関係ないんじゃないかと思われるのだが、「だから!(凄いのか)」と一定の説得力を持っていたようだ。もちろん、ガセだ!
《佐奇森》
大館さんが最後に指導した弟子格の職人。「俺の目と手が弱っちまった今、おめえの方が立派な職人だ」と大館さんに保証されるほどの技術者なのだが、もうその技術を存分に生かせる場所がないのであった。
悲しいね。何とかしてください! 政治家さん!! ……え、政治家じゃなくて時代が問題? じゃあ、時代さん、何とかしてください!
***パンツイッチョマンの技***
《イッチョマン・スラップ》
今回使われた技は、イッチョマン・スラップ一回だけだったが、子供たちの夢も吹き飛ばしてしまった。恐るべき!




