表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
文明の〇〇 パンツイッチョマン  作者: 最勝寺 蔵人
17/49

第五話の登場人物・語句説明

***用語***

養老ようろう家》

伝説によると、養老の滝を見つけた一族の末裔で、以後、庄屋的立場を経て、地域の経済に中心となる存在になり続けた。現代化に至る過程で、金融業を地盤として固め、地方銀行である「苔石こけいし銀行」の経営を前近代的な一族支配している。

男子直系が重要視される家風も前近代的ではあるが、銀行の経営は血筋についてこだわり過ぎず、一族のうち最も適格と見なされる者が重要なポストを占める。養老家にとって、婿となる者がその地位を占める事も多い。時に、一族外の物が頭取になることすらある。そうなって、一旦養老家の中央から支配力が遠ざかった以後、次の世代以降でまた中央への揺り戻しが起きるのは、その名から連想されるとおり、一族の者の寿命が長く、老人たちが養老家の維持に目を光らせているからである。

これらの思想から、養老家の男子は幼い頃より英才教育を施されており、特に主家の長男は一族の者からの厳しい目に晒される。「それが普通」の状況で育っているので、精神的には非常にタフである。

一族及び地方銀行である苔石銀行の資金力は、世界的な富豪や中央銀行に比べると遥かに弱いが、長い歴史から来る人脈に優れており、社会的な影響力は大きい。特に、中京地域では、ある程度社会の仕組み、いわゆる社会の裏側まで見える存在になった者の中で、養老家の名を知らない者はいない。こういった連中の間では、養老家の家紋に蛇が描かれていることより、藪蛇やぶへびならぬ「苔蛇こけへびを踏むな」という言葉が使われることがある。


手作り銃(ハンドメイドガン)

浦面うらおもてが、持っていた知識と、かき集めた資材、そして何より諦めない根性で作り出した三丁の拳銃。うち二丁は単発式。そのうちの一丁は、空気圧作動である。なお、それはコキコキと圧縮作業をしないと発射力は得られないのであるが、タンク部分は二つあり、そこを切り替えて使うので、弾丸さえ補充できれば、二発目はすぐ撃てる。「コキコキしている間は撃てないはずから、飛び掛かってやれ」と考えて実行するのは、誤りであり危険である。

形状を含め、製造過程について情報を極端に少なくしたのは、こんなデタラメな作品を読んで影響されるとは思っていませんが、念のため、模倣者を出さないためである。あしからず。


同調シンクロ連鎖地帯(ゾーン)

ナレーターは、登場人物の内面に同調して語る能力を有しているが、注目している領域に強い思念が渦巻いていると、それに引き寄せられるように同調する傾向がある。一度同調すると、似た思念については「同様」として無視できるが、多様な強い思念が密集していると、同調の連鎖反応が起きうる。……「何だよ、それ」と言われれば、「どうも、すみません」と答えるしかないが、ナレーターや読者にとっては、旅における悪天候のように、できれば避けたい事態だ。だが、今回ほどは酷くなくても、小規模な同調シンクロ連鎖地帯(ゾーン)は今後も発生すると考えられる。雨はうとんでも降るものなのだ。


***登場人物***

《ナレーター》

ユーザーに最低限の描写情報をお届けする、本システムで最も重要なキャスト。脱線するのが玉にきず、と評価したいところだが、本作品は脱線することこそ主軸のようなので、これからも大いに脱線したまえ。


《パンツイッチョマン》

本作のメインヒーロー。初めて、服を着て堂々と登場した。あ、服っぽい方じゃなくて、冒頭のシーンについてです。もちろん、カメラにはほとんど映っていないぞ。みんなを助けているような、かき乱しているような……本当に、一体この人は何をしたいのでしょうねえ。とりあえず、脱ぎたいのはわかるな、うん。

どうでも良いことだが変身(・・)時に名札として書かれていたのは「黒凡 次郎」だった。


養老ようろう 銀子ぎんこ

これだけ出場回数が多いと、「作者はこの娘をヒロインにしようとしているな」と思われるかもしれませんが、全くそんな気はありません。だけど、圧力はすごいのは認めており、押し切られる可能性がなくもないです。なので、皆さんも押し返して、というか推すキャラの方を応援して、ヒロインの座を取らせましょう!……あ、そんなキャラクターがいない。じゃあ、仕方ないですね。

今回、恋人をリッキーと呼んでいるのが判明した。その割には、パンツイッチョマンへぐいぐい押してたな。リッキー、頑張らないと取られちゃう……事はないが、気持ちが離れていってしまうぞ!


養老ようろう とおる

結婚式の主役の一人、新郎。視聴者の方にとってのお馴染みの銀子先生から見ると、父親の弟の息子にあたる、従兄。細身で中背の優男やさおとこといった印象だが、養老家の男子たる教育は受けている。にもかかわらず、養老家に対して反抗的な道(お嫁さんを自分で決めただけなんだけどね)を歩むあたり、見かけによらずかなり頑固だと思われる。


目白めじろ 朱弓あゆみ

結婚式の主役の一人、新婦。「なんで、男が先で、女の方が後なのよ! 男尊女卑よ!」とご立腹のお方は本編をご覧ください。新郎の方が活躍していると思いますので、その差です。

かつては、手広く交際範囲を広げており、あまり善くない男とも付き合っていた。彼女の魂胆が本当に財産目当てなのかどうかは、今後の新婚生活から判断できるだろう。もちろん、本作品がそこまで追跡する予定はございません。


浦面うらおもて 甲起こうき

結婚式ブライダルジャックを計画・実行した主犯。新婦の元カレだった。アルバイトで生活を立てていたのだが、そのバイトも長続きしない、今後共に生活しようと考える女性からすると「大丈夫かな、コイツ」と思われる……というか、「あ、ダメな奴だ」と思われがちな暮らしをしていた。だけど、朱弓あゆみに捨てられてから一念発起。ドデカい事をやらかす。……悪い方に行っちゃったんだけどね。

作中では、カエル仮面を被っていたが、本人の顔はカエルというより半魚人寄りです。


《仮面四人衆》

ブライダル・ジャックを行った四人組。カエル仮面、サンショウウオ仮面、イモリ仮面、オタマジャクシ仮面から成る。リーダー格のカエル仮面は前述の浦面うらおもて。他の三人は、「銃を撃たせてやる」という釣りでネットと人づてを使って集めた男たち。サンショウウオ仮面とイモリ仮面の二人を除いて、互いの交流はなかったか、あったとしても顔を見た程度だった。それをまとめ上げた浦面うらおもては、なかなかのリーダーシップの持ち主でもあった。

この四種類の仮面に共通するのは、全て両生類ということ。両生類って、種類が限られているんですよねえ。だって、カエルとオタマジャクシってダブりだもんね。

調べてみると、絶滅するんじゃないかとまで言われているようです。この貴重な地球の資源を次の世代に残していく努力をするのはもちろんとして、運悪く滅んでしまっても、「昔はカエルって生き物がいたんだぞ」と孫に説明できるくらい、今のうちにしっかり見て記憶しておきましょう! ……え、カエル、嫌い? だったら、無理して見なくてもいいですけれど、「だから滅んでしまえ!」と呪うのは止めてあげてね。


養老ようろう 征十郎せいじゅうろう

銀子先生の叔父で、新郎である徹の父親。

背は決して高くないが、威圧感から大きく見られる。いつも厳めしい顔をしているが、家族といると幾分柔和になるので、外では顔を見ただけで怖がられていると知らない身内は多い。読んでもらったら分かるとおり、周囲を委縮させてしまう雰囲気の初老の男性で、あのナレーターも勝手気ままなトークを中断し、筆者の原稿を読み上げるだけの機械となり果てたことからも、怖いオーラを発散させているのがわかるだろう。

養老家の中心近くに位置する存在ゆえに、描写を近づけすぎると面倒臭くなるのがわかっていたので、ずっと「叔父」で通して名前を出さないでいたが、名前が転がり出てからはものすごい求心力で物語の中心的存在になってしまった。第五話の後編が大幅に伸びたのは、このオジサンと養老家のせいです。……これって正に、苔蛇を踏む、ってやつですか!?

彼の兄が、銀子先生の父親でもある、現養老家当主の――おっと、ここで名前を出すとまた引っ張られて長くなるから、もう止めておきます。


***パンツイッチョマンの技***

《イッチョマン・スーツ》(仮称)

本編では技名としての発言はなかったが、立派な技なのでとりあえず名前をつけて見ました。パンツイッチョマンに服と言えば、こう解釈するしかないよね、と受け止めて、とりあえず「イッチョマン・スーツ」にしておきます。

体に絵を描くことで、変装するという技。現実世界ではもろバレの所業も、ゴツゴウ・ユニバースでは、本物と見分けがつかなくなるらしい。これでドレスコードにひっかかることなく、高級料理店にも入ることができるぞ!

例によって、パンツイッチョマンが突然独自の名称を告げるかもしれません。その場合は、本人命名になるそちらを優先する予定です。

これって、パンツイッチョマンではなく老画家の技なんじゃないか? と思っている人もいるかもしれないが、それは一面では正しい。だが、パンツイッチョマンが今回の成功に味を占め、また別の芸術家にイッチョマン・スーツ(仮称)を強いる事を繰り返すと、もうイッチョマン・スーツ(仮称)は、パンツイッチョマンの技と言えよう。……だったら、そうなってから技登録してもいいのではないか? ですか?……それについては、そのとおりですね、と思います。それでも、削除しないのは、もうここまで書いてしまったからいいじゃん、という面倒臭さのなせる業なのであった。


《イッチョマン・スピン》

イッチョマン・スーツをぎ取る、高速回転技。残念ながら、一気にげるわけではない。塗りたてホヤホヤならあるいは……、だが、それってもう偽装する必要ないくらいすぐ終了している事になるから、ホヤホヤ状況は基本的にないでしょう。塗った人も数分でがされたら悲しいもんね。一時間掛けて作った食事を三分で食べられるようなもんです。早食いの人、旦那さんや奥さんが作った食事はゆっくり落ち着いて食べた方が良いぞ!

回転技というと、イッチョマン・スラップの連続技であるイッチョマン・スラップ・タイフーンが思い浮かぶが、あっちに比べて、イッチョマン・スピンは「その場で回転」「回転が速い」のが特徴。周囲の人にとっては、ビチャビチャに絵の具を飛び散らかされる迷惑行為でもある。


《イッチョマン・クロス・スラップ》

見た目はクロスチョップ。しかし、命中時に、クロスを解き、手の甲で相手を打っているので、一応、平手打ち(スラップ)と言える。この時、相手のあごを跳ね上げるように手を開くので、対象は脳震盪のうしんとうを起こし失神してしまう。踏み込み過ぎると、相手ののどつぶす殺人技となる。良い子はマネしちゃいけないぞ。



***大門博士による異能分析***はおやすみです。

作品のタグには「異能バトル」と入れていたのに、今回、異能者は出てこなかったね。……そういや、第一話もそうだったし、まあ、こんな日もあるさ。

今回は、大門博士から情報を借用しなくて済んで、筆者は少し助かったぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ