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異世界でも強いだけでリア充出来る訳じゃない  作者: 脱力呼吸法
第2章 赤の迷宮と骸骨達の騒乱
28/62

何か、それっぽい話

超短編。もし、抗議があればすぐ消します。というちょっと変わったチャレンジ回です。投稿する場所を間違えました。河原での次に来る話です。

 「剣は天地の理に沿って正しく振るわれなくてはならない」

「・・・なんですか、それは?」

おれの言葉に、木刀を構えたヤギンは首を傾げる。

 「うん、つまりちょっと振ってみろ」

言われるままにヤギンは木刀を大上段に構え、振り下ろした。

ビュンと、風切り音が鼓膜を揺らす。

「次は、俺がやる。見ておけ」

そういって、おれは静かに木刀を下ろす。

「???」

それが何か?といった風にヤギンは顔をしかめる。

 ふふ、解からんか。解からんだろうな。初見だろうし。

「剣を出してみろ、人を叩く訳にはいかんからな」

不承不承といった形でヤギンは中段に木刀を捧げると、おれは黙って木刀を振り下ろす。

 ヤギンの木刀は折れた。

というか、切断された。半分に分かれた刀身が空中でくるくると回転し、川にしょぼい音を立てて落下する、・・・てやっちまった。

 まあいい、続けよう。

「力では無いのだよ、力では」

「え、どういうことですか?」

不思議がる、ヤギンにおれは三年目にして発見した理論を開示する。

「木刀の重さを利用する」

「・・・・・・?」

「つまり、俺が振らなくても木刀は勝手に落ちるだろう?」

「・・・まあ、そうですね」

「つまり、おれと言う出力が木刀に過剰な力を掛けることで、木刀本来の正しい動きが阻害されるわけだ。力任せだと」

そこからさらに、人体剣身水理論に進むのだが、これはまだ早い。

「というわけで、今日から筋トレ禁止な。そしてこれからずっと、木刀に合わせてお前の動きを根本的に変えていく」

 しばらくの沈黙の後、ヤギンの顔に焦りが浮かんだ。

「それって、どれくらい・・・」

かかるんですか?そう聞きたかったのだろう。

「さあて、十年か、二十年か・・・」

「・・・そ、そうですか」

まあ、おれの習ったゴブリン流剣術、棒術、ナイフ術も取り入れればもっと早くなるとは思うけれど。

 その日、帰る時間が来るまでおれはひたすらヤギンの動きを修正するのだった。

 投稿する場所、間違えたーorz.

・・・あの河原での次に来る話です。

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