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灰色の村3

その夜。

 レオンはなかなか眠れなかった。

 理由はよくわからない。

 ただ、胸の奥に、言葉にできない違和感が残っていた。

 外に出る。

 冷たい空気が頬を刺す。

 村は静かだった。

 いつも通りの、静けさ。

 ……のはずだった。

「……?」

 レオンは、ふと顔を上げた。

 遠くの森。

 その奥から、何かが——

 “気配”がする。

 風ではない。動物でもない。

 もっと、重くて、嫌なもの。

「……気のせいか」

 小さく呟く。

 そう思おうとする。

 だが、その感覚は消えなかった。

 見えない何かが、確かにそこにある。

 そして、それは——

 ゆっくりと、こちらに近づいているような気がした。

 レオンはしばらく立ち尽くしたまま、その暗闇を見つめていた。

 やがて、目を逸らす。

 これ以上見てはいけないと、本能が告げていた。

 小屋へ戻る。

 扉を閉める。

 横になる。

 目を閉じる。

 それでも——

 あの気配だけは、頭から離れなかった。

 灰色の空の下。

 何も変わらないはずの村に、

 確実に“何か”が近づいていた。

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