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叔母ラヴァー  作者: 黒風月
さとる編
34/55

#34 二人の愛人

「……智」


 行為の後、叔母が顔で僕を見ていた。もしかして乱暴な事をして憤慨しているのかなと思い、恐る恐る「なに?」と聞いてきた。


「智の彼女ができたら、こういう事を止めるって言ったけど」


 叔母は身体を起こして僕に抱き着いてきた。ほんのりとした温もりと柔らかな身体が冷えた身体にしっかりと伝わっていた。


「愛人でもいい。お願いだから、このままこういう関係を続けさせて」


 まさかのお願いに僕はすぐには返信できなかった。叔母は僕の身体に依存してしまったみたいだ。僕の頭の中では秋武(あむ)先輩の顔が浮かんだ。


 先輩も叔母も極上だ。どちらかを選ぶなんて無理だ。叔母が僕の身体を求めてくれるなら、僕は応えない。


 先輩と同じくらい、というか元々最愛の人である叔母と彼女が出来てからもエッチができるのならこんなに嬉しいことはない。


「いいよ、叔母さん。僕の愛人になって」


 自分でもそんな言葉がスラスラ出るのかと驚くぐらい承諾した。これに叔母は「智」と嬉しそうにキツく抱きしめてきた。


「じゃあ、私は智くんの愛人二号になる〜!」


 すると、美智子さんも叔母に便乗して愛人を名乗ってきた。当然叔母は顔をしかめた。


「ちょっと! なんでミッちゃんまで……旦那さんがいるでしょ」

「あんなデカイだけしか能のない浮気野郎よりも小さいくて夢中で腰を降ってくれる親友の甥っ子の方が百倍気持ちいいの!」

「はぁ?」


 今にも喧嘩が始まりそうだったので、僕は「良いですよ。美智子さんも歓迎します」とつい言ってしまった。


「やったーー! ありがと、ダーリン♡」


 美智子さんは眩しいくらいに瞳を輝かせて飛ぶついてきた。叔母は不服そうだったが、僕が承諾したからか言葉を飲み込んでいた。


「まぁ、いいわ。智の彼女とできない時は真っ先にしてあげるからね♡」

「ミッちゃんが忙しい時にしてあげるね♡」


 二人とも瞳をハートにさせて僕を見つめていた。何とも甘美な光景に肉棒が起き上がりそうになったがこれ以上やると風邪を引きそうなのでグッと堪えた。



 激しい有酸素運動だったが、身体が冷えていたので、ゆっくりと温泉に浸かった。僕を含め三人とも温泉リポーターみたいなリアクションをして身体を温めていた。


 心ゆくまで温泉を満喫した後、食事の時間になるまでの間、部屋でボードゲームをして楽しんでいた。


 ゲームは叔母の方が上手な事は小さい頃から知っていたので、今回も圧倒的に一位を取っていた。美智子さんはギリギリで二位だった。


 カードゲームも終わると、ちょうど仲居が来て食事の用意ができた。僕らは鼻歌でも歌いそうなテンションで宴会場に向かった。


 予想よりも遥かに豪華な海鮮と肉料理に思わず歓喜の声を上げた。皆、席について仲居に飲み物(叔母と美智子さんはビール、僕はオレンジジュース)を注いでもらうと、美智子さんが乾杯の音頭をとった。


「えーと、最近色々あったけど、今日はそれも全部忘れて楽しみましょう! かんぱーーい!」


 美智子さんの合図と共に、僕と叔母も一緒に声を上げてグラスを重ねた。そして、料理に舌鼓する事にした。


「うーん! この伊勢海老のお造り、最高! 智くんも食べて! ほら、あーん」


 美智子さんがいきなり刺し身を僕の口元に方に近づけた。いや、僕の方にも同じのあるけどな。


 そう言っても止めないと思うので、口を開けて食べた。


「モグモグ……」

「どう? 美味しい?」

「うんまっ! すっごいですっ!」

「アハハハッ! なにその感想!」


 美智子さんは僕の味の感想が堪らなくおかしかったのか、目元を拭うほど笑っていた。


「ほーら、智。こっちのステーキも美味しいよ。あーん!」


 僕らの様子を見て少し羨ましく思ったのか、叔母も僕にステーキを食べさせようとしていた。いや、だから、同じのあるんだって。


 美智子さんにしたのに叔母のは食べないのは酷すぎる仕打ちだと思うので、仕方なく食べた。


「うんっ! めっちゃとろける!」

「でしょ! でしょ! もーーと食べていいのよ〜〜!」


 すると、またしても同じ赤身肉を僕に差し出してきた。今度は美智子さんもマグロの赤身を取って食べさせてきた。


 僕は魚と肉を同時に食べる事になった。咀嚼している間にまるでわんこそばの如く次の一口サイズの料理を持って待機していた。


 ふと二人の浴衣姿を見ていると、叔母も美智子さんもはだけていて、肉厚な谷間が現れていた。


「智く〜ん! 早く〜!」

「じゃんじゃん食べないと、今日は朝まで起きる事になるんだから……ね♡」


 どうやら二人は僕に精をつけるために親鳥の如く餌付けしているみたいだ。


(本当に朝までしないといけないみたい)


 僕は内心そう思いながらジュースを飲んだ。

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