成敗!!
ここは、先ほどの建造物から少し離れた地点。
地面が大きく震える。
徐々に徐々に震えが大きくなっていく。
――近い・・・
『一応聞くが・・・作戦は?』
「もちろん、ぶん殴る!!以上!!!」
『だろうな!!』
――・・・見えた!!
「行くよ、イージス!!」
『応!!』
構えは、クラウチングスタート。
今日一番、地面を踏みこみ、蹴る!!
狙うは足!!
腕をクロス、そのまま激突!!
腕を解き、拳を固め、連打!!
まだ、まだ!まだ!!
効いてないのは分かってる!!
だからこそ、殴り続ける!!
―――・・・足が動いた!!
巨人は足を後ろに下げる。
――蹴りの構え。
すかさず、私は後ろへ後退。
まだ、まだ、まだ・・・・
タイミングは一度限り。
巨人の足が、後ろに下がり切り――振られた。
ココ!!
私は地面を蹴り、走る。巨人の蹴りよりも速く!!
――衝突予想地点の一歩手前。ココで!!跳躍!!
巨人の片脚が遅れてやってくる。
その足を足場に、もう一度跳躍!!
――巨人と目が合った。
だがそれよりも、今は・・・・あった!!
頭のてっぺん。毛根ゼロとは別の意味で輝いているソレ、デコにまで侵食した水晶玉があった。
だけど、ここからじゃ届かない。
けど、蹴る!!
私の蹴りは、ソレに触れることもなく・・・・巨人の目にかすった。
「ッ~~~~~~!!」
私は華麗に着地。
よほど痛かったのか、巨人は両手で目を覆い、地団太を踏むようにタップダンスを踊っている。
『うわぁ・・・』
イージスすら驚いている。
巨人は頭を下げ、私を睨んだ。
そして・・・私に拳を振りかざしてきた。
「危なっ・・・」
でもこれで、あの二人が追われることはなくなった。
巨人は私に、拳・蹴りを放ってくる。
だが、遅い。余裕で避けられる。
威力抜きなら子供のソレ。
だから私は――殴る!!
無駄にタメが長い蹴りをよけ、もう片方の足に連撃!!
うっとおしいコバエを叩くが如く、巨腕が迫るが、これも難なく避ける。
むしろ、攻撃対象!!
殴る、蹴る!!
巨腕は去り、今度は連撃!!
私は後退。
当たらなかったとわかったようで、私に突っかかってくる。
そして、大振りの拳!!
ココだ!!
振り下ろされた拳を難なく躱し、腕を登る!!
胸辺りに差し掛かった時、ハエたたきのようにもう一つの腕が迫る。
が、もう十分!!
ここで大きく跳躍。
迫る巨腕を余裕で避け、巨人よりもさらに上へ飛ぶ!!
「イージス!!」
『応!!』
私は拳を固める。
凝った連撃も、華麗な蹴りもいらない。
ただ、一撃で決める!!
巨人は私を見上げる。
そして、私に向かって拳を振り上げる。
私は、その拳をぎりぎりで避けて、放つ!!
「スマァアアアッッシュ!!」
ビシッ!!バキッ!!
巨人のデコにまで侵食した水晶玉が割れる。
――巨人は爆発四散!!
私は着地!!
「ビクトトリィィィイイイ!!!」
私の声が、その場に響き渡る!!
「とうっ!!」
そして私はその場で超々巨大な踏み込みからその場を去った。
ここは、王都、さきほどの巨人怪人による破損が酷い建造物の一つ。
そこには侍女服姿の女が二人。
「うわぁ~~倒されちゃいましたねぇ」
「そうね」
「そうね、って淡白ですねぇ~~」
「興味ないわ」
「いけず♪~~~」
ケラケラと笑う背の低い女が笑う。
対して長身の女が大きなため息をつく
「ほら、さっさと帰るわよ。監査は終わったでしょ?あと、騎士団が来たら面倒よ」
「そうですねぇ~~。早くおいしいもの食べたいですぅ~~!!」
「ハァ」
瞬間、二人の女は消えた。
残るは痛々しい残骸が残るだけだった。




