ファッ!?
「大丈夫??」
俺を抱きかかえている痴女は俺の安否を聞いてきた。
大丈夫に見えるのかよ!?
まぁ、あのデカブツに食われないだけまだ大丈夫な方か。
「だい・・・・じょう――」
「オッケー。大丈夫なのね」
最後まで言わせろよ!!
痴女は俺を抱きかかえ、駆け、デカブツから離れた建物に俺を置いた。
「じゃっ、そこにいてね。私はあいつをぶっ飛ばしてくるから」
は???
今コイツなんて言った??
アレを、ぶっ飛ばす!?
「ちょ・・・まっ!!」
俺が声をかける前に痴女は跳躍してデカブツに向かっていった。
☆
私はついさっき食われそうになっていた騎士を離れたところに置いたあと、跳躍して、今空中にいる。
ちょっと飛びすぎちゃったかなぁ?
『さっきお前、痴女って言われてたな』
「ハァ?気のせいでしょ?この私を見てソレ言う人いるわけないでしょ?」
『いーや言ってた』
「言ってない」
『言ってた』
そうこう言い合っている間に今回の怪人の前に着地。
そしてその場で決めポーズ。
「ひと~つ、この世にはびこる悪鬼羅殺」
「ふた~つ、嘆き苦しむ無辜の民」
「み~っつ、すべての悪を殴り去る!正義のヒロインここにあり!!」
「正義の代行者、参上!!」
「・・・・・・」
反応なし。
好機!!
その場で踏み込み、蹴る。
狙うは、足!!
「おりゃ!おりゃ!!おりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!」
拳の嵐!!
「おりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!―—ッ!!」
足が動いた!!
このまま――いや、違う!!
「―—チッ!!」
『よけろ!!』
真横に体をスライドさせ、足の襲撃を躱す。
足はそのまま、襲撃の軌道上にあった建造物を破壊。
先程の動きは、私の攻撃によって動いたのではなく、蹴りのモーションだったのだ。
『コイツ、クッソ堅いな』
「同感ッ!!」
クッソ、いつもの崖を殴っている気分!!
この前のカイリキ君の方がまだマシ!!
『どうする?』
「もちろん殴り切る!!」
『・・・言うと思った』
「そこの方」
え?この声って??
私は、聞き覚えのある声がした方を向く。
「少々足が動けなくなってしまいまして・・・・助けていただけませんか?」
「マーキュリーさん!?」
そこには足から血を流したマーキュリーさんが建造物を背に倒れていた。




