春の足音ならぬ・・・・
エルドラド王都の入口を担う関所の門の上にメイド服を着た大柄な女と小柄な女がいた。
小柄な方は何かを見つけるために王都の外を見つめている。
「あっれ~?どこに行ったんでしょうね?」
「知らないわよ。私たちは誘導。その職務を全うすればいいの」
「そぉんな機械的な仕事をすれば~~マ・ジ・で怒られますよ?」
「私たちの上司の上司がそんなことさせないから大丈夫よ」
「まぁ~そうですねぇ~」
大柄な女は後輩の飄々とした態度に大きなため息をつき、気休め程度に目をつぶる。
「・・・あ、来ました来ました。思った以上にでかいですね。あれくらいの大きさならこの門破壊できそうじゃないですか?」
「・・・・」
「すっごい被害でそうですよねぇ・・・なんとも思わないんですか~~?」
「エルドラドの王都がどうなろうと、私の知ったことではない」
後輩の戯言に、さも他人事のように、冷徹に返す高身長の女
そんな先輩を少々可哀そうな目で見る後輩。
「・・・ここ、先輩の古巣、故郷でしょう?」
「何度も言わせるな。ここは私の故郷じゃない。私の居場所はもう違う・・・・」
目を見開き、遠い眼をしながらソレを見る。
その態度に後輩女は、一瞬だけ憐みの目線を向け、作ったような笑みを浮かべながら――
「・・・なぁるほど。とりあえず、ここにいては危険ですよ先輩。場所を移しましょう」
「・・・・そうだな」
その言葉が発せられた瞬間、二人は消えた。
その場に残ったのは、王都に近づく足音だけだった
マーキュリーさんが持ってきた紅茶を飲みながら、マーキュリーさんと話しているうちにすっかり・・・というかめちゃくちゃ暗くなっていた。
マーキュリーさんに一連のお礼を述べた私は超特急で寮の自室へと向かう。
その間、微小な揺れを感じ続けていたのだけど・・・きっと気のせいでしょ。
そして私は今、寮から200メートルほど離れたところにいる。
寮の前には女性の警備員さんがいる。
あの人に見つかれば終わり。というか一般の生徒ならまず終わりだ。
だが、私の鍛え抜かれた体をもってすれば、ズルルートで寮の自室に入ることができるのだ!!
私はその場で数回屈伸をする。
タメは十分。
ジャァアアンプ!!
私は高すぎる兵を軽々と越え、音を立てず寮内の庭に着地する。
「ふっふっふ。さすが私。今回も完璧」
そう、何を隠そう。これが初めてではないのだ。イージスは寝てたから気づかなかったようだけど。
さてさて、私の部屋は・・・・
私が寮を見上げ自室を探したその時、地面が大きく揺れた。それと数瞬遅れて、凄まじい轟音が聞こえた。
「わわっ!!」
私は思わずバランスを崩し、庭に膝をつける。
なんだなんだ??
ズゥン!!!ズゥン!!!!
めちゃくちゃ大きい地響きが数度・・・・いやずっと聞こえ続ける。
「「「~~!!~~~!!!○○〇!!!!!」」」
しまった。今のでほとんどの人が窓際に集まっている。
これじゃあ―――
「貴方ここで何をしているの??」
「・・・・・あ」
見つかった!!
「それよりなんですの!?この揺れは!?」
「何が起きているの???」
「っ……やだ……! 崩れたりしないよね……?」
「ひ、ひどい……! 足が震えて動けない……!」
こんな事態に、阿鼻叫喚ってこういうことを言うのだろうと思ってしまったのはしょうがないと思うんだよ、私。
「あなたたち・・!!貴方ここで何しているの?」
「いやぁ・・・・アハハハハ・・・・・」
「まぁ、いいわ!!あなたたち、すぐに講義棟もしくは大講堂に行きなさい!!」
待って、私が思っている以上に深刻????
更新メッチャ遅れました!!すみません!!
遅ればせながらこの度、本作『私は戦うヒロイン ~ Plus Ultra~』が日間【その他(その他)―連載中】3位にランクインいただきました!!・・・・・・3位!?
ご愛読誠にありがとうございます!!
引き続き、お楽しみください!!




