65、スイカをもらいました(2号店)
<猫様が主役 2号店>
ロイとレイナがいつも通り接客をしていると、珍しいお客様がやって来た。
「あれ? アリサ様、いらっしゃいませ」
「こんにちは、ロイ君、レイナさん」
ロイは入店時間を書いた紙をアリサの首にかけた。
「紅茶とドーナツをお願いします」
「承りました」
アリサがメモを取った。
「きょうはお土産があるの。はい、これ、スイカ」
「ありがとうございます」
ロイはスイカを受け取ると、にっこりと微笑んだ。
「猫もスイカ食べるの?」
アリサの問いかけにロイは頷いた。
「はい、夏の水分補給に良いんですよ」
「レイナさん、接客一人でも大丈夫ですか?」
「はい、ロイさん」
「それじゃ、僕はスイカを猫ちゃん用にカットしてきます」
そう言ってロイはもらったスイカを持って、台所に入っていった。
ロイはスイカを一切れ切って残りを冷蔵庫にしまった。
そして、その一切れの種をとり、皮を剥いて一口大に切った。
「出来ました。ソード達、おいで」
「にゃーにゃー」
ソード達が集まってきた。スイカを一口食べる。ソードはスイカが気に入ったらしい。しゃくしゃくと食べている。一方ボーガンは気に入らなかったのか、一舐めしただけで部屋の向こうに歩いて行ってしまった。
「へー、猫によって違うのね」
アリサは関心していた。
「そうですね」
ロイも猫達の様子を観察していた。
「ロイさん、お客様がまた来ました」
「はい、今行きます」
ロイはレイナに返事をした。
「それではアリサ様、ありがとうございました」
「いいえ」
猫達は用意されたスイカを食べ終えて、顔を舐めたり毛繕いをしていた。
「今日も平和ね」
アリサは席について、持ってきた本を開いた。




