56、巨人で美女のお客さんがやってきました(2号店)
「いらっしゃいませ」
「こんにちは」
ロイは一瞬、ドキリとした。
それは、お客様が3メートルはある巨人で美女だったからだ。
「あ、サトレア! いらっしゃいませ!」
「レイナ、お久しぶり」
巨人の名前はサトレアと言うらしい。
どうやらレイナの知り合いみたいだ。
レイナは入店時間と名前を書いた紙を、サトレアの首にかけた。
「注文は、オムライスと紅茶とドーナツとパンケーキお願いします」
「かしこまりました」
ロイはレイナに聞いた。
「サイズって、どうすれば良いのかな?」
「普通のサイズで大丈夫ですよ」
レイナは笑って答えた。
「あら、猫ちゃん。小さくて可愛いわね」
ソード達は、大きなお客さんが初めてでおびえていた。
「震えちゃってる。仕方ないか」
サトレアはため息をついた。
「お待たせ致しました」
ロイは注文の品を机の上に並べた。
「席は狭くはありませんか?」
ロイは心配そうに尋ねた。
サトレアは微笑んだ。
「私みたいなお客さんは少ないみたいね」
「ええと、まあ、そうです」
「気にしなくて大丈夫よ」
サトレアは紅茶を飲んでパンケーキを二口で食べた。
「美味しい」
「ありがとうございます」
「サトレア、どうしてここに来たの?」
レイナが尋ねた。
「セバスチャンから、様子を見てやって欲しいって言われてね」
サトレアはそう言ってウインクした。
「オムライスにも猫ちゃんの顔がかいてあるのね。可愛い!」
「ありがとうございます」
レイナは頭を下げた。
「あら、レイナが描いたの?」
「はい。ロイさんから教わって描きました」
サトレアはにっこりと笑った。
ソード達は、サトレアの様子を伺いながら、おもちゃで遊び始めた。
「あら。猫ちゃん達遊び始めたのね」
「はい。猫じゃらしやボールなんかも使って良いんですよ」
ロイはそう言って、ボールをサトレアに渡した。
「ほら、なげるわよ」
「にゃーん」
サトレアがボールを投げると、シールドがそれを追いかけた。
「猫ちゃん可愛いわね」
「はい、それはもう」
ロイの嬉しそうな顔に、レイナは信司を思い出した。
「それじゃ、セバスチャンには、レイナは元気に働いてたって言っておくわね」
「ありがとうございます」
サトレアは店を後にした。
「ふう、大きな人だったね」
「サトレアは隣の大陸の人だからね。巨人の国って聞いたことあるでしょう?」
レイナはそう言って、ロイに微笑みかけた。
「隣の大陸にも猫って居るのかな?」
「どうかしらね」
ロイとレイナは店の中に戻っていった。
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