41、ユーリアがやって来ました
橘 信司は挨拶をした。
「ユーリア様、いらっしゃいませ」
「こんにちは」
信司は入店時間を書いた紙をユーリアの首にかけた。
「今日は紅茶をおねがいします」
「かしこまりました」
信司が台所に入る。
ロイが尋ねた。
「常連のお客様ですか?」
「はい、ロイ君は初めてでしたよね」
信司はロイに話し続けた。
「猫様達に可愛らしい洋服を作って下さった方です」
「へー」
ユーリアの紅茶は、ロイが運んだ。
「お待たせ致しました」
「あら、新しい子雇ったの?」
「えっと、ちょっとした成り行きでお世話になっています」
ロイは微笑んで答えた。
信司は、ボーガン、シールド、ソードをユーリアの元に連れてきた。
「新しい猫様達です」
「あら、ちょっと太ってるのね」
「はい、今は体調調整中です」
ユーリアはスケッチブックを手にしていた。
そしてボーカン達をスケッチすると、洋服のデザインを描き込んでいった。
「また、お洋服作ります!」
ユーリアは嬉しそうに言った。
「ありがとうございます」
信司は答えた。
お客さんが12人を超えたところで店を閉めた。
ロイが尋ねた。
「ユーリアさんって、猫ちゃんにお洋服を作るんですか?」
「はい、とても上手に良い服を作って下さいました」
信司は小さな洋服を取り出して、ロイに見せた。
「わあ! 細かい!」
「猫様に着せても、猫様は嫌がりませんでした」
「ちょっと着せてもらえますか?」
ロイは遠慮がちに聞いた。
「それでは、猫様達が嫌がらなければ服を着て頂きましょう」
「やった!」
信司はにゃー達に服を着せた。
「うわ、可愛い」
「猫様は何をしても可愛らしいものです」
にゃー達は服を着たまま寝てしまった。
「それではロイ君、また明日」
「はい、信司さん」
ロイは家に帰っていった。




