40、ピクニックに行きました
橘 信司は浮き足立っていた。
「今日はピクニックに行きましょう」
信司はロイに言った。
「ピクニックですか?」
ロイは掃除の手を止めた。
「はい、良い天気ですから」
信司はそう言って、お弁当用におにぎりを握り始めた。
猫たちの食事も持って、トイレ用品も持った。
「ピクニックの行き先は、噴水のある公園です」
「いいですね」
信司とロイが店を出ると、猫たちは大人しく着いてきた。
「たまには、昼の外の空気を吸うのも良いでしょう」
「そうですね、気持ちいいですね」
ロイは信司の言葉に応えた後、大きくのびをした。
「着きました」
「あ、意外と人が少ない」
「にゃーん」
猫たちは噴水の周りに座って、くつろぎだした。
「はい、ロイ君どうぞ」
そう言って、信司は水筒に入れたアイスティーをロイに差し出した。
「ありがとうございます」
信司とロイは、アイスティーを飲みながら、辺りを見渡した。
起きている猫たちはかけっこをしている。
「昼食にしましょう」
そういって、信司は持ってきた猫用の皿に猫ご飯を盛った。
猫たちは、いつもより少なかった為、すぐにたべおわってしまった。
「信司さん、猫ちゃん達のごはんはもう少し多くても良かったのではないですか?」
「いいえ。 猫様達は外で遊ぶときは吐かないように少し食事を少なくするのですよ」
「へー」
信司達は、猫のごはんが済むと自分たちのおにぎりを食べた。
「美味しい」
「外で食べると、気持ちが変わりますね」
食休みをして、信司達は店に帰ることにした。
「今日は楽しかったですね」
ロイが言った。
「ええ、猫様達も楽しんでくれていたら良いのですが」
「にゃーん、にゃーん」
猫たちは、信司とロイの足の間にまとわりつきながら、店まで歩いて行った。
店に着くと、信司は猫たちを一匹ずつ、消毒綿で拭いた。
そして、信司とロイは順にシャワーを浴びてから、猫たちを洗った。
「今日は気持ちの良い日でしたね」
「はい」
信司もロイも、猫たちも心地よい疲れに包まれていた。




