19、キャットタワーは好評でした
橘 信司は満足していた。
キャットタワーは猫たちに好評だった。
朝になり、店を開いた。
しばらくすると、ラインとレイン、アリサがやって来た。
「おお、なんか出来てるな!」
ラインとレインが言った。
「あれは何ですか?」
「キャットタワーです。猫様の遊び場所です」
信司はラインたちに入店時間を書いた紙を渡した。
ライン達はそれを首にかけると、好きな席に着いた。
「ちょっと狭くなったな」
レインは言った。
「はい、猫様達の遊び場所の確保に場所を使いましたので」
信司は答えた。
「こんにちは」
「いらっしゃいませ、ユーリア様」
信司が挨拶をすると、ユーリアもキャットタワーを見て驚いた。
「うわ、すごい物ができてますね!」
「はい、キャットタワーです」
ユーリアも席に着くと信司は入店時間を書いた紙を彼女の首にかけた。
「あらら、もう満杯ね」
アリサは店を見回していった。
猫たちは、今日はアリサにまとわりつかず、キャットタワーで箱に入ったり爪を研いだりして遊んでいる。
信司はその様子を見て微笑んだ。
「それではご注文を」
「いつもので」
「はい、それでは皆様、紅茶とパンケーキのセットですね」
信司は台所に入った。
キャットタワーを作って良かったと思った。
「あ、来た」
アリサが声を出した。にゃんにゃんがアリサの膝の上に乗っている。
「やはり、アリサ様にはかないませんか」
信司はため息をついたが、その後微笑んだ。
アリサはなるべく嫌な顔をしないように努力した。
「どうぞ」
「ああ、ありがとう」
ラインとレインに紅茶とパンケーキが届く。
今日はにゃんたとにゃんじろうの似顔絵つきだった。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
アリサのパンケーキにはにゃんにゃんが描かれていた。
「どうぞ」
「ありがとうございます、可愛いですね」
「ありがとうございます」
ユーリアにはにゃーきちの似顔絵を描いたパンケーキと紅茶を渡した。
「創作意欲がわきますが、キャットタワーに洋服が引っかかりそうでちょっと怖いですね」
ユーリアが言った。
「はい、洋服はまたお預けでしょう」
信司は答えた。
ライン達はしばらくキャットタワーで遊ぶ猫たちをじっと見守っていた。
「それじゃ、また来るわ」
「ありがとうございました」
ラインとレイン、アリサとユーリアが帰ると、信司はホッとため息をついた。
「キャットタワーはお客さんにも好評でしたね」
その後は、8人のお客さんが来た。
信司は8人が帰ると、店を閉めた。
猫たちは、まだ珍しいキャットタワーに夢中だった。




